きみを送るA
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#116 []
「僕はその日も普通に北斗の拳を見てました。アニメで」

アニメで、とか別につけ加えんでえーから。

「僕の部屋は、義父母のいる部屋からは少し離れた場所にあったので、義父母の話し声も、いつもは全く聞こえていませんでした」

「……………」

⏰:07/05/01 04:43 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#117 []
「しかし、その日だけは違ったんです」

「なにが」

「義父母の部屋から、話声が聞こえてきました」

……てか
もう北斗の話終わったん?

「義父母が大声で話していたわけではないんです。本当に、普通の会話が聞こえてきたんです」

⏰:07/05/01 04:46 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#118 []
「この日から…ぼくは…」






「なんやねん」

コウは親指をくわえたまま黙り込んだ。

⏰:07/05/01 13:48 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#119 []
「すみません志乃くん、僕少しパニックになっていました」

いつ!?
全くいつものお前と同じやったけど!

「……………」

「りえさんの話をするはずがいつの間にか僕の話にかわってしまってました」

それも気になるけど…
コウの話より北斗の話に変わってましたが

⏰:07/05/01 13:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#120 []
「すみません」

「いや、えーから」

「では話しま……動くな!!!!」

「!??」

急にコウがでかい声を出し、俺はビクッと飛び上がった。

「な…なんや…ねん」

「りえさん逃げないで下さいね」

横目で睨むコウの視線を追うと、りえが窓へ向かっている途中だった。

⏰:07/05/01 13:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#121 []
「あたし関係ないじゃねーか!」

「何言ってるんです。今からあなたの話をするんですよ」

りえは俯き、下唇をキュッと噛んだ。

「その演技、いつまでするつもりですか」

コウはりえを見ながら、
馬鹿にしたようにニヤリと笑った。

⏰:07/05/02 02:23 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#122 []
「志乃くん、りえさんはいつから下界にいると思います?」

「は?」

そんなんわかるわけないやん…

「りえさんは僕達が産まれる前から下界にさ迷う霊ですよ」

「………………」

………………は?

⏰:07/05/02 02:25 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#123 []
「え…でも…」

「見た目は僕達と変わりませんが…それはりえさんが亡くなったのが僕達と同じ年齢だからです」

「………17歳…」

「ええ、17歳で亡くなっています」

「…なんで……?」

「事故…ですね」

⏰:07/05/02 02:27 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#124 []
「事故…って…」

「志乃くん、僕達が産まれる前の年に、ある大きな事故が起きたのをご存知ないですか?」

「…………知らん…」

「では、こんな噂話を耳にした事ありませんか」

⏰:07/05/02 02:28 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#125 []
コウが話したのは
こんな内容だった。

とある事故で
一人の少女が片足をなくし亡くなった。
その少女の噂話をした人はその日の夜、少女が夢に出てきて、

「片足を知らない?」

と言うそうだ。

「知らない」

と言えば彼女はこう答える

「じゃあ、あなたの片足をちょうだい」

⏰:07/05/02 02:34 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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