きみを送るA
最新 最初 全 
#122 [
]
「志乃くん、りえさんはいつから下界にいると思います?」
「は?」
そんなんわかるわけないやん…
「りえさんは僕達が産まれる前から下界にさ迷う霊ですよ」
「………………」
………………は?
:07/05/02 02:25
:SH901iS
:☆☆☆
#123 [
]
「え…でも…」
「見た目は僕達と変わりませんが…それはりえさんが亡くなったのが僕達と同じ年齢だからです」
「………17歳…」
「ええ、17歳で亡くなっています」
「…なんで……?」
「事故…ですね」
:07/05/02 02:27
:SH901iS
:☆☆☆
#124 [
]
「事故…って…」
「志乃くん、僕達が産まれる前の年に、ある大きな事故が起きたのをご存知ないですか?」
「…………知らん…」
「では、こんな噂話を耳にした事ありませんか」
:07/05/02 02:28
:SH901iS
:☆☆☆
#125 [
]
コウが話したのは
こんな内容だった。
とある事故で
一人の少女が片足をなくし亡くなった。
その少女の噂話をした人はその日の夜、少女が夢に出てきて、
「片足を知らない?」
と言うそうだ。
「知らない」
と言えば彼女はこう答える
「じゃあ、あなたの片足をちょうだい」
:07/05/02 02:34
:SH901iS
:☆☆☆
#126 [
]
その夢を見た人は
朝目覚めると
片足がなくなっていて
夢に出てきた少女が
隣に立って言うそうだ。
「あなたの足は
わたしには合わない」
と。
「この噂話、聞いた事ありませんか?」
:07/05/02 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#127 [
]
「…いや……」
「そうですか…まぁこのような都市伝説まがいの噂話はごまんとありますから」
コウはゆらゆらと右足を揺らしながら、フッと笑った
「察しの通り、この噂話の少女は、りえさんです」
:07/05/02 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#128 [
]
「……そんな…」
そんな馬鹿な…
「そんな馬鹿な、と思ったでしょう」
人の心を読むな!!
「その事故…って…?」
「僕の義父が起こした事故です」
「……………え」
そんな偶然って……
「言うなれば事故ではありません。あれは義父が故意に起こした事ですから」
:07/05/02 02:46
:SH901iS
:☆☆☆
#129 [
]
「…………え?」
コウの言葉に、
今まで無言だったりえが
口を開いた。
「りえさんも知らなかったでしょう?あれは事故ではありませんよ」
「な…どういう事だよ!」
りえはコウに向かい、
怒鳴るように言った。
「落ち着きなさい」
:07/05/02 02:49
:SH901iS
:☆☆☆
#130 [
]
「は!?どーゆー事が聞いてんだよ!!答えろ!」
「りえさん落ち着きなさい」
「答えろよ!!答え…」
「落ち着け!!」
コウがりえに向かい怒鳴り、りえはビクッとした。
「落ち着きなさいと言っているのが聞こえませんか」
コウは眉間にしわをよせながらりえを睨んだ。
:07/05/02 02:52
:SH901iS
:☆☆☆
#131 [
]
「……う…そだ…ろ?」
りえが力なく呟き、
俺はりえを見た。
「…………りえ?」
りえは涙をながしながら
ガタガタと奮えている。
「…りえ………?」
「そ…んな……だって……尚人が…尚人がそんな事するわけ…」
尚人…?尚人って誰だ?
「…尚人って…?」
「僕の義父です」
:07/05/02 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194