きみを送るA
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#183 [
]
伊豆に……
コウの別荘の近くに…
りえの右足がある…?
りえはコウの手から地図をバッと奪った。
「本当か…?」
「はい、本当です。ですから思い残す事はないでしょう?成仏しなさい」
コウは腕を組み直し、微笑みながら言った。
:07/05/07 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#184 [
]
「ここに…あたしの右足が……」
りえは紙切れを見ながら
ぶつぶつと呟いている。
…こいつ大丈夫か?
「おいりえ」
「……くる……」
「え?なんて?」
「探してくる」
それだけ言い残し、りえは窓の外へ飛んでいった。
:07/05/08 01:54
:SH901iS
:☆☆☆
#185 [
]
「…さっぱりわからん…」
「わかりませんか」
「わかりません」
コウはため息をついた
「志乃くん、あなた結構馬鹿ですね」
馬鹿ですけど!?
「りえさんはただ右足を探したいがために下界に残っていただけです」
:07/05/08 01:56
:SH901iS
:☆☆☆
#186 [
]
「ほななんでその右足のありかをお前が知ってんねん」
「僕はなんでも知ってますから」
「……………」
「……………」
「……………」
「なんですかそんな目で見るのやめて下さい」
:07/05/08 01:58
:SH901iS
:☆☆☆
#187 [
]
「なんかあっさり解決しすぎなんですけど」
「当たり前です」
「……………」
「志乃くん、下界にさまよう霊の未練は、案外しょうもないんですよ」
しょうもないて!!
「それに僕にはどうしても早く解決しなくてはいけない理由がありましたので」
:07/05/08 02:00
:SH901iS
:☆☆☆
#188 [
]
「……理由て?」
「今日、夕方から合コンがあるんですよ」
今、な ん て ?
「志乃くんも行きます?」
「……………」
「美女が揃ってますが」
「行きますけど!!」
その前にさぁ…
「お前の話聞かせて」
:07/05/08 02:02
:SH901iS
:☆☆☆
#189 [
]
「僕の?」
「お前の」
「僕の…」
「お前の!」
「…僕の……」
ええいしつこい!!
「お前の事聞かせえ!!」
「……………」
「……………」
:07/05/08 02:05
:SH901iS
:☆☆☆
#190 [
]
「僕の過去を、ですか」
「そーです」
「たいした事ないですよ」
「聞かせて」
「……………」
コウは俯き親指を噛み、しばらくしてから口を開いた
「僕は幼い頃、義弟を殺した。ただそれだけです」
:07/05/08 02:07
:SH901iS
:☆☆☆
#191 [
]
「……なんで」
「先程言った通りです。憎んでいたから、です」
「だからなんで」
「………………」
「………………」
「…なぜ…でしょうね」
コウは悲しげに微笑んだ。
:07/05/08 02:09
:SH901iS
:☆☆☆
#192 [
]
「僕が義父母にひきとられたのは僕が5歳の時でした。その時、義父母にも僕と同じ5歳の子供がいました。ただ、僕の方が二ヵ月ほど先に産まれたので僕が兄、と呼ばれていました」
「……………」
「義父母は僕を引き取ったすぐ何ヵ月かは、とても優しかった。弟も、僕を本当の兄のように慕ってくれていました。ですが」
:07/05/08 02:13
:SH901iS
:☆☆☆
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