きみを送るA
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#226 [
]
《バシャーンッ!!》
大きな水しぶきの音が聞こえ、コウはプールを振り返った。
「義父は………」
まさか…
「義父は旬を…」
まさか……
「義父は旬をプールに沈めたんです」
:07/05/09 03:35
:SH901iS
:☆☆☆
#227 [
]
「僕は足が動きませんでした。ただ…ただ呆然とし、その場に立ち尽くしていました」
コウは俯いたまま、
わずかだが震えていた。
「義父はバタバタとする旬の…義弟の頭を掴み…」
コウの顔から
涙がポタリと落ちた。
:07/05/09 03:38
:SH901iS
:☆☆☆
#228 [
]
「…義父が殺した……お前は殺してないやん!殺したんはお前ちゃうやん!!」
俺の言葉に
コウは俯きながら首を横にふった。
「あの時僕は確かに、旬の声が頭の中に響いた…旬ははっきりと言いました。お兄ちゃん助けて、と。僕は…僕は旬を助ける事ができませんでした」
:07/05/09 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
#229 [
]
「あの時、助けようと思えば助けられたんです。なのに僕は……」
コウはポタポタと涙を流し続けている。
「お前が悪いわけちゃう」
俺はコウの肩をポンッと軽く叩いた。
コウはまた首を横に振った
「僕が悪いんです」
:07/05/09 03:46
:SH901iS
:☆☆☆
#230 [
]
コウは旬が沈められ、
バタバタと動かなくなるまで黙って見ているしかできなかったらしい。
旬の動きはだんだんと弱くなり、ついには動かなくなった。
さっきまで動いていた旬の手が、身体が、
水面にぷかっと浮いた時、義父は旬を見ながらニヤリと笑い口を開いた。
《出来損ないは神谷家には必要ない》と。
:07/05/09 03:50
:SH901iS
:☆☆☆
#231 [
]
コウはその時の義父の表情にとても怯え、一歩後退りをしてしまった。
《カラ…ン》
運悪く、コウの足元にはあき缶が落ちていて、コウの足にあたり義父はコウを見た。
《コウ、見てたのか》
:07/05/09 03:52
:SH901iS
:☆☆☆
#232 [
]
義父は震えるコウに近付き耳元で一言、こう言った。
《私が殺した。だが、黙って見ていたお前も同罪だ》
義父はニヤリと笑い、家の中へ入った。
残されたコウは
ゆっくりと旬がいるプールへと向かった。
:07/05/09 03:55
:SH901iS
:☆☆☆
#233 [
]
「志乃くん」
話の途中で
急にコウが俺を呼んだ。
「なんや?」
「志乃くんは悪夢を見た事がありますか?」
「……わからん……」
「そうですか…」
コウは俯いたまま、額に手を置いた。
「僕は毎晩夢に見てしまいます。あの時の義父の表情を…そして旬の……」
:07/05/09 03:58
:SH901iS
:☆☆☆
#234 [
]
「……………」
「……………」
「……旬の…なに?」
「……旬の悪夢を」
プールに浮かぶ旬を見たコウは驚いて腰を抜かしたという。
「旬は目を開けたまま、僕を見ていたんです。そして言った……《お兄ちゃん、どうして助けてくれなかったの?》と」
:07/05/09 04:01
:SH901iS
:☆☆☆
#235 [
ミルキー
]
:07/05/09 21:18
:N701i
:BfOYESTc
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