きみを送るA
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#411 [
]
「こちらですよ」
ニッコリとべっぴんの姉ちゃんが俺を案内してくれた
目的地…枝豆のもとへ。
「こちらにありますよ」
「ありがとうございます」
俺はあまりのきれいさに
目がハートになった。
:07/05/28 01:29
:SH901iS
:☆☆☆
#412 [
]
「あの…?なにか…?」
はっ!!
「すんません!!何もないっす」
思わず見とれてしまった
姉ちゃんはクスクスと笑い俺に枝豆を渡してきた。
「あたしのオススメはこの枝豆なんですよ」
:07/05/28 01:32
:SH901iS
:☆☆☆
#413 [
]
姉ちゃんが渡してきたのは数ある枝豆の中でも
最も高い枝豆。
まさにキングオブ枝豆。
「……高い…っすね」
「そうですか?でも枝豆の中でもこれが一番なんですよ。あたしこの枝豆大好きなんです」
そんなかわいらしい笑顔で言われたら…
:07/05/28 01:34
:SH901iS
:☆☆☆
#414 [
]
「じゃ〜これもろとくわ」
「ありがとうございます」
買うしかないではないか!
「また来て下さいね」
「は〜い!」
俺はニヤニヤしながら
キングオブ枝豆を片手に帰路についた。
「おかえりなさい」
:07/05/28 01:35
:SH901iS
:☆☆☆
#415 [
]
部屋に入るなり
コウは二本目のビールを片手にくつろいでいるところだった。
「枝豆」
俺はコウにキングオブ枝豆を差し出した。
「……茹でて下さいよ」
コウが枝豆を睨みつけて言った。
「お前が茹でろ!居候のくせに!!」
:07/05/28 01:37
:SH901iS
:☆☆☆
#416 [
]
「志乃くんが茹でて下さい。僕は志乃くんの茹でた枝豆が食べたいです」
「お前が茹でろや!!ただで居座ってんなや!しばくぞ!!」
……あれ?
俺なんでこんなキレてんねやろ……。
「……すみません…」
コウは驚いた表情で
俺の手からキングオブ枝豆を取って部屋を出て行った
:07/05/28 01:40
:SH901iS
:☆☆☆
#417 [
]
う〜ん……
コウが部屋を去り、一人になった俺はソファーに腰かけた。
「……………」
なんであんなキレ気味に言うてしまったんやろ…
ただで居候とか…
俺からコウを呼んだわけやし、そんなん思ってへんのに………
:07/05/28 01:42
:SH901iS
:☆☆☆
#418 [
]
「う〜ん………」
俺がうなだれていると
コウが枝豆を茹でて戻ってきた。
「どうぞ」
コウは大人しげに俺に枝豆を差し出した。
「…サンキュー」
「……………」
コウは何も答えずに床にしゃがみ込んだ。
:07/05/28 01:47
:SH901iS
:☆☆☆
#419 [
]
普段のコウなら
《僕が茹でた枝豆ですから普通の枝豆よりも格別においしいですよ》
などとニヤリとした表情で言いそうなものなのだが。
俺がキレたからか?
「コウ……」
「なんですか。枝豆食べないんですか」
:07/05/28 01:49
:SH901iS
:☆☆☆
#420 [
]
茹でた枝豆をじろっと見ながらコウは冷たく言い放った。
「…食うけど……」
「どうぞ」
コウは俯いたままビールの缶の飲み口を指でなぞっている。
「コウは食わんのか」
「いいから、どうぞ」
:07/05/28 01:50
:SH901iS
:☆☆☆
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