きみを送るA
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#417 []
う〜ん……

コウが部屋を去り、一人になった俺はソファーに腰かけた。

「……………」

なんであんなキレ気味に言うてしまったんやろ…

ただで居候とか…
俺からコウを呼んだわけやし、そんなん思ってへんのに………

⏰:07/05/28 01:42 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#418 []
「う〜ん………」

俺がうなだれていると
コウが枝豆を茹でて戻ってきた。

「どうぞ」

コウは大人しげに俺に枝豆を差し出した。

「…サンキュー」

「……………」

コウは何も答えずに床にしゃがみ込んだ。

⏰:07/05/28 01:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#419 []
普段のコウなら

《僕が茹でた枝豆ですから普通の枝豆よりも格別においしいですよ》

などとニヤリとした表情で言いそうなものなのだが。

俺がキレたからか?

「コウ……」

「なんですか。枝豆食べないんですか」

⏰:07/05/28 01:49 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#420 []
茹でた枝豆をじろっと見ながらコウは冷たく言い放った。

「…食うけど……」

「どうぞ」

コウは俯いたままビールの缶の飲み口を指でなぞっている。

「コウは食わんのか」

「いいから、どうぞ」

⏰:07/05/28 01:50 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#421 []
「…いただきます」

俺はキングオブ枝豆を口に運んだ。

枝豆が口に付いた瞬間チラリとコウを見る。

お…俺を見ている。

コウは睨んでいるような
哀れんでいるような
なんとも微妙な顔つきで俺を見ていた。

⏰:07/05/28 01:53 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#422 []
「…なんやねん」

「いえ、別に」

俺と目が合うと
コウはフイッと視線を逸らした。

へんなやつ。

俺は枝豆を口に入れた。

「…ん!!」

「どうしました」

コウは目をまんまるにして俺を覗き込んだ。

⏰:07/05/28 01:56 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#423 []
まさにこれは

「キングオブ枝豆!!」

「…なんですかそれは」

「枝豆の中のキングや!」

「……………」

「味の宝石箱や〜」

「……そうですか」

「なんやねんその薄い反応は!!」

⏰:07/05/28 01:57 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#424 []
「反応の仕方に困ります。それに薄いのはあなたの頭です」

ええい!!

「やかましい。好きで禿げたわけちゃうわ」

「そうですか?」

そーですよ

「好きで禿げたのかと思いました」

お前禿げた理由知ってるやんけ!!

⏰:07/05/28 02:00 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#425 []
「…もうええわい」

もくもくと枝豆を食べる俺を見て、コウはニッコリ微笑んだ。

「よかったです。先程の志乃くんが別人のようだったので僕少し困りました」

「へ?」

「僕に枝豆を茹でろと言った時の志乃くん…まるで別人の目でした」

⏰:07/05/28 02:02 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#426 []
「…そうか……?」

確かに
さっきの俺、自分じゃないみたいやった…
なんつーか…口が勝手に動いたというか…

「いえ、僕の気のせいだと思います…」

コウはちらっと俺を見て
わずかに微笑んだ。

「ビール取ってくるわ」

⏰:07/05/28 02:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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