きみを送るA
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#531 [
]
「おもろいテレビなんてしてねーっての…」
……って、テレビ見てる場合か!
今日こそは脱童貞や!
俺は振り返り台所に立つ幸子を見つめた。
フンフンと鼻歌を歌いながら食材を切っている幸子に俺は欲情してきた。
:07/06/03 03:54
:SH901iS
:☆☆☆
#532 [
]
「なぁ……」
俺は幸子の背後に立ち、腰に手を回す。
「志〜乃〜!今料理中やから邪魔しやんといて!」
幸子は俺からスルリと抜け、俺に背を向けた。
幸子の耳が赤い。
再度俺は幸子を抱きしめる
:07/06/03 03:56
:SH901iS
:☆☆☆
#533 [
]
「…照れてんの?」
幸子の耳元で囁くように俺は言う。
「も〜!何言って…」
振り返り俺を見る幸子の表情が一瞬固まった。
「お前が欲しい」
「……志…乃……?」
:07/06/03 03:58
:SH901iS
:☆☆☆
#534 [
]
幸子は俺の顔を見ながら
どんどん後退りする。
「幸子…」
「…や……だ……来ないで……」
幸子?
「…志乃…じゃない…」
幸子?
「やめ…て……」
幸子の表情は
今まで見たことがないくらい脅えていた。
:07/06/03 04:01
:SH901iS
:☆☆☆
#535 [
]
「やめて…志乃……怖い……やだ……」
……怖い?
俺が怖い?
「ふざけんな!!!」
「きゃあ!!!」
幸子の悲鳴と共に
ガツッと鈍い音がした。
俺の右手には違和感。
…………え……?
:07/06/03 04:06
:SH901iS
:☆☆☆
#536 [
]
ハッとした時には
遅かった。
「さち…こ……?」
俺の目には
頬を押さえながら俯き震える幸子が映った。
う…そだろ……?
俺が……
「志乃…なんで……?」
俺が幸子を殴った……
:07/06/03 04:08
:SH901iS
:☆☆☆
#537 [
]
身体中から血の気が引くのがわかった。
俺はガクッとひざをつく。
俺は……
最愛の女を
この手で殴ってしまった。
「……幸子……」
幸子の頬に手を伸ばすと
幸子はビクッと震え、俺から離れた。
「…ごめん…幸子ごめん」
:07/06/03 04:11
:SH901iS
:☆☆☆
#538 [
]
幸子は何も答えなかった。
ただただ俯いて泣きながら震えている。
どのくらい時間が立ったのだろう。
ふと、玄関が開く音がした
「ただいま戻りました」
コウの声が玄関から聞こえてきた。
:07/06/03 04:14
:SH901iS
:☆☆☆
#539 [
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「志乃くん?戻りましたよ。志乃くーん」
だんだんとコウの声が近付いてくる。
ガチャッとリビングのドアが開くと同時に
驚いた表情のコウが叫んだ
「どうしたんですか!?」
:07/06/03 04:15
:SH901iS
:☆☆☆
#540 [
]
コウは俺達の元にかけより幸子と俺を交互に見た。
「何があったんです!?幸子さん大丈夫ですか!?」
コウは幸子の顔を心配そうに覗き込んだ。
「志乃くん…」
幸子の肩を優しく掴みながらコウは俺を見上げる。
「…志乃くん……何があったんですか……」
:07/06/03 04:20
:SH901iS
:☆☆☆
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