きみを送るA
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#612 []
弱々しく微笑むコウ。

「……あ………」

これは

あの日の夢だ。


俺の手からナイフが落ちる

「……俺…は………」

気付いた時には

血まみれのコウが倒れていた。

「…コ…ウ……?」

⏰:07/06/08 01:33 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#613 []
「コウ!!おい!コウ!」

コウの身体を軽くゆさぶると
コウは目を開け俺を見て微笑んだ。

「…大丈夫で…すか?」

何が…何が大丈夫ですか、だ。
大丈夫じゃないのはお前の方だろ。

「コウ…ッ……」

⏰:07/06/08 01:35 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#614 []
俺は携帯をとり
救急車を呼ぼうとした

「だめです…」

ダイヤルを押す俺の手を
コウは阻止した。

「なんで…っ!!」

「救急車を呼べば…あなたは捕まってしまいま…す」

⏰:07/06/08 01:37 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#615 []
「でも……」

「あなたが捕まれば…たくさんの方が悲しみ…ます」

「でも…!!」

話しているうちにも
コウの腹部からは
どんどん血がでている。

「僕は大丈夫ですから」

苦しそうにも微笑むコウはゆっくりと立ち上がった。

⏰:07/06/08 01:39 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#616 []
落ちているナイフを拾い、コウは部屋を出ていこうとドアノブに手をかけた。

「どこに行くんや!?」

「…自宅へ…。大丈夫ですから。ナイフも僕が処分します」

「だめや!!!」

俺はコウの腕を掴んだ。

「!!!!」

⏰:07/06/08 01:41 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#617 []
腕を掴んだ瞬間
俺の脳裏にコウの思考が流れた。

俺はコウの腕を振り払うと携帯をとり
素早く電話をかけた。

「救急車一台至急お願いします」

「志乃くん!?」

俺の行動に
コウは困惑した表情をみせた。

⏰:07/06/08 01:47 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#618 []
「なぜ…!?志乃くんが捕まってしまいます!」

焦ったようにコウが言う

「それでいい。俺がやった事やから。このはもゆうみちゃんも…俺が…」

俺の脳裏に流れたのは
自宅へ戻ったコウが
ナイフから俺の指紋を拭き取り自分の指紋をつけ
自殺に見せ掛けるというものだった。

⏰:07/06/08 01:52 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#619 []
「それに俺が普通に生活しても…周りに被害が及ぶ…だから俺は捕まった方がえーねん」

「でも志乃くんは…」

話の途中で
コウは倒れてしまった。

「コウ!!」

「……………」

「おい!!コウしっかりしろ!!コウ!!」

⏰:07/06/08 01:54 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#620 []
【第26章 黒幕】

コウが倒れしばらくしてから救急車が着いた。

覚えてないが
俺は救急車員の胸倉を掴み殴り掛かったらしい。

「あの時のきみは、ものすごい剣幕やったらしいよ。それほど大切な友人やったんやね」

「はい…とても」

⏰:07/06/08 02:55 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


#621 []
目の前には優しそうな
中年の男性。

「じゃあなぜ、きみは神谷くんを刺したんや?」

俺は今
鑑別院の中にいる。

そう、あの事件の日
俺は捕まった。

「…今から話す事…信じてくれますか…?」

⏰:07/06/08 02:59 📱:SH901iS 🆔:☆☆☆


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