俺がヲタクになる理由
最新 最初 全 
#101 [
]
「妄想するって…」
一体どうやって?
「渋谷を見てみろ」
那智がコロナビールを飲みながら顎で渋谷を指した。
「…何やってんだアイツは」
:07/10/09 02:29
:SH901iS
:☆☆☆
#102 [
]
渋谷は10メートルほど離れた、いかにも教師みたいなコスプレをしている女をデレデレとした表情で眺め、その女に向かい、片手に持っているカシスオレンジのコップを掲げた。
「…つまりアイツは今あの女と妄想で…」
「乾杯してるんだな」
妄想で乾杯て何だそれ!
:07/10/09 02:32
:SH901iS
:☆☆☆
#103 [
]
「くだらね!俺、無理だわ。帰るわ!」
こんなくだらん店、やってらんねー。
席を立つ俺に、那智は待ったの声をかける。
「待て待て、このパブ、今からがいいんだって」
なんだよ。
今からじゃなく最初から良くしてくれよ。
:07/10/09 02:35
:SH901iS
:☆☆☆
#104 [
]
那智になだめられながら、俺は不機嫌なまま席につく。
「これでくだらんかったら、お前とは絶交だからな」
「まぁまぁ、お前なら大丈夫だって」
俺なら大丈夫?
何がだよ。
俺はかなり嫌な予感がつのっていた。
:07/10/09 02:37
:SH901iS
:☆☆☆
#105 [
]
那智の言う、今からがいいところのイベント(?)は、なかなか始まらず、俺は生ビールを四杯開けていた。
「まだかよ」
酔いも回ってきて、我慢の限界に達しそうな時、店の真ん中にあるステージの幕があがった。
:07/10/09 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#106 [
]
「お待ちかねのショータイムでーす!」
店に最初に入ったときに会ったオカマがステージ上に水着のようなきわどいカッコで現れた。
「ナシだって!はみ出そう!はみ出そう!!」
男の水着姿(ビキニ)なんて頼まれても見たくない。
俺はステージから目を逸らした。
:07/10/09 02:42
:SH901iS
:☆☆☆
#107 [
]
「まぁまぁ、マッキー、いいから黙って見てろよ」
那智がステージから目を離さずに言った。
心なしか嫌らしい笑みを浮かべている。
きも〜…。
俺は黙ってステージに目線を戻した。
「今日の第3位は…ゆいちゃんでーす!!」
オカマがステージ真ん中にあるカーテンを開けて言った。
:07/10/09 02:44
:SH901iS
:☆☆☆
#108 [
]
大きな拍手、歓声と共にカーテンから現れたのは、先程渋谷が妄想乾杯をしていた教師風コスプレのお姉さんだった。
「今日は誰を現実に?」
オカマが妙な問いかけを教師コスプレの女にする。
なんだ、現実って。
:07/10/09 02:46
:SH901iS
:☆☆☆
#109 [
]
「おい那智、なんなんだよ現実って?」
「シーッ!黙って聞いてろよ」
那智はまだステージにくぎづけになったまま俺に言った。
周りを見渡すと、客の全てが興奮気味にステージ上のゆいだっけ?教師コスプレの女にくぎづけだ。
もちろん渋谷も。
:07/10/09 02:48
:SH901iS
:☆☆☆
#110 [
]
「今日は〜…彼を現実にします!」
ゆいは真っ直ぐに指を差す。その方向は…
「今日も俺じゃねーのかよ〜!」
うなだれながら叫ぶ渋谷の斜め前に座っているサラリーマンだった。
サラリーマンは照れながらステージに上がり、ゆいと手を繋ぎカーテンの奥へと消えてしまった。
:07/10/09 02:51
:SH901iS
:☆☆☆
#111 [
]
「いつになったら俺を現実にしてくれんだよ〜」
酔っ払い泣きそうな渋谷を那智がヨシヨシと慰める。
「おい、何だよコレ。あの二人どこ行ったんだよ」
全く意味がわからない俺を渋谷は恨めしげに睨んだ。
:07/10/09 02:53
:SH901iS
:☆☆☆
#112 [
]
「…なんだよ渋谷」
「お前はカッコイイから選ばれるかもしらねーな!」
嫌みったらしく渋谷が俺に言った。
「何が。説明しろよ」
「あのな、このパブは妄想パブだから普段は店員を眺めるだけしか出来ねーんだ。でも週に一回だけ、指名された客はその店員と好きな事できるんだよ」
:07/10/09 02:55
:SH901iS
:☆☆☆
#113 [
]
好きな事…つまり
「エッチも可能?」
「交渉しだいじゃな。ま、たいていそーだろうよ」
なんですとー!!
それなら俺はあのバニーとやりたいぜ!!
でも指名は無理だな〜。
こんな事ならバニーに色目使っとくんだった…。
:07/10/09 02:57
:SH901iS
:☆☆☆
#114 [
]
:07/10/09 03:18
:SH901iS
:☆☆☆
#115 [
]
今からじゃ遅いだろう、バニーはおろか、他の店員はみんなステージ裏なのか誰も見当たらなかった。
きっと一位はバニーだな…
「さてさて、第2位は…ありさちゃーん!!」
オカマのウザイくらいのテンションで紹介されたありさを見る。
「あー!!!」
あのバニーガールだ!
:07/10/09 11:18
:SH901iS
:☆☆☆
#116 [
]
「今日は誰を現実に?」
バニーだ。
バニーだ。
頼む、俺を現実にしてください。
「えっとー…」
バニーは店内を見渡し、
ちらっと俺と目が合った。
よし、ここで色目を…
ん??
:07/10/09 11:20
:SH901iS
:☆☆☆
#117 [
]
「!?」
バニーが俺を見て微笑んでいる。
キタ!!間違いない、バニーは俺を選ぶ。
「今日は彼!」
バニーは案の定俺の席を指差した。
ラッキー!ま、当然か。
俺は余裕で席を立とうとする。が、先に席を立ったのは
:07/10/09 11:23
:SH901iS
:☆☆☆
#118 [
]
「ありさ〜また俺?」
隣に座っていた那智だった。
……なんですと?
「那智!?えっ?お前が選ばれたんか?」
「ありさは那智がお気に入りだからなー」
やけ酒を飲み真っ赤な顔をした渋谷が言った。
そんな馬鹿なー!!
:07/10/09 11:25
:SH901iS
:☆☆☆
#119 [
]
「タリーけど行ってくるわ」
頭をポリポリかきながら怠そうにステージに上がる那智。
くそっ…何がタリー、だ。こーなるのを予想してさっきニヤニヤしてたんだな。
あのムッツリめ。
:07/10/09 11:28
:SH901iS
:☆☆☆
#120 [
]
バニーを那智に取られた俺は、渋谷の飲んでいたウイスキーを取り上げ、勢いよく飲み干した。
「マッキー何すんの!」
「今日は俺のためだろーがー飲むぞ、渋谷!」
「だな、今日は那智の奢りだ!飲もう!!」
一位の発表は当分かかるらしく、バニーがいなくなった俺は一位などどーでもいい、と酒を飲みまくった。
:07/10/09 11:31
:SH901iS
:☆☆☆
#121 [
]
「マ…マッキー…?もうその辺でやめといたら?」
「あ?」
「マッキー目が座ってる!もう飲まねー方が…」
「うっせ。おかわり!」
どのくらい飲んだのだろう。いつの間にか俺は深い眠りについていた。
眠りにつく前に僅かに聞こえたのはオカマの声―。
「今日の第一位に輝いたのは―…」
:07/10/09 11:35
:SH901iS
:☆☆☆
#122 [
]
【4☆不思議の国】
「―ねぇ…」
「…んー」
「ねーぇ!!」
「あと5分」
「ねえってば!!」
「は!?」
なんだ、ここどこだ。
:07/10/09 11:38
:SH901iS
:☆☆☆
#123 [
]
まず、俺の視界に入ってきたのは天井…多分。
ピンクの雲が浮かんでいる。
「…なん…なんコレ…」
見渡す限り…
ピンク!フリフリ!ピンク!フリフリ!ピンク!ピンク!ピンク!!
「あったまいてぇー…」
「目が覚めた?」
「うわぁ!!!」
:07/10/09 11:41
:SH901iS
:☆☆☆
#124 [
]
「やだぁ!大きな声ださないでよー」
「…お前…」
「ボーイ!覚えてた?」
妄想パブの店員だ。
「覚えてるけど…え…?何?なんで?」
「昨日の事、覚えてないの!?」
昨日―…?
何かあったっけ?
:07/10/09 11:43
:SH901iS
:☆☆☆
#125 [
]
ふと隣に寝転ぶメイド女を見る。
「…マジかよ…」
女は、いや、俺も
裸だった。
「俺らやっちゃったのか」
「覚えてないのー!?」
「ワリ…」
:07/10/09 11:45
:SH901iS
:☆☆☆
#126 [
]
「も…最低だよ…」
「ワリ〜って」
謝ってんじゃん。
泣くなよ、一体どこの誰か知りませんが。
「つーか、ここどこ?」
「………」
「おい」
「………」
メイド女は俺にそっぽを向いたまま何も答えない。
うぜ〜マジうぜぇ!!
:07/10/09 11:48
:SH901iS
:☆☆☆
#127 [
]
「おい、お前名前なんてーの?」
「……あみ」
「おう、あみさんよ、ここは一体どこなんでぃ」
「……あみんち」
このフリフリピンクの部屋はお前んちか。
一体どーゆー趣味してやがる。
:07/10/09 19:37
:SH901iS
:☆☆☆
#128 [
]
とにかく俺には全く似合わない空間から逃れたい。
「帰るワ」
急いで服を着、帰る準備をする。
「…待ってよ!ボーイ、嘘だよ!うちらやってないって!」
「あ?」
「昨日の事本当に覚えてないの?」
:07/10/09 19:40
:SH901iS
:☆☆☆
#129 [
]
なんなんだよ
昨日のことって。
つーか、俺からすると
誰とやってよーが害がなければ別にオッパッピー状態なんだけど。
「あたしがボーイを指名したんだよ!現実にね!」
:07/10/10 04:00
:SH901iS
:☆☆☆
#130 [
]
「…は」
マジで?
つーか現実にできるのは
上位3位以内だろ。
俺の記憶があるまでは
確か3位がゆいちゃん
2位がありさちゃん…
て事は…
「お前が1位か!?」
「そーだよ!あたし最近ずっと1位だよ」
…嘘だ。
:07/10/11 03:40
:SH901iS
:☆☆☆
#131 [
]
「なんで」
「なんでって何が!?」
「お前が1位とか…」
「おかしい?」
かなり
「誰が順位決めんの?」
「お客さん投票だよ!」
「…客が悪い」
:07/10/11 03:42
:SH901iS
:☆☆☆
#132 [我輩は匿名である]
面白いです
:07/10/13 23:27
:W41CA
:o7xxstnQ
#133 [しおリ*]
あーげえええ
:07/10/21 20:51
:SH902i
:Df6SB9nw
#134 [
]
:07/10/22 02:26
:SH901iS
:☆☆☆
#135 [
]
「何それー!あみが1位じゃ不満なのー?」
不満?てか
「店の将来が不安」
大丈夫か?あの店。
俺の言葉に気を悪くしたのか、あみは無言で立ち上がり部屋から出て行った。
「…帰りてぇー」
:07/10/22 02:28
:SH901iS
:☆☆☆
#136 [
]
携帯を開くと、
メールが3通届いていた。
1通目は ユリ
【明日デートしたいんだけどダメかなぁ


返事待ってるね

あいしてるよ

】
…馬鹿かコイツ。
どんだけ彼女気取りだよ。愛してるって言葉の意味わかってんのか?
俺もわかってねーけどさ。
:07/10/22 02:33
:SH901iS
:☆☆☆
#137 [
]
2通目は 那智
【お前大丈夫か?無事帰れた?】
那智…お前昨日はさぞかし楽しかっただろうよ。
むかつくから返事はしないぜ。
3通目のメールを開くと同時に、俺は怒りの電話をすることになる。
3通目
【渋谷

】
:07/10/22 02:36
:SH901iS
:☆☆☆
#138 [
]
コール2回目で渋谷が電話に出た。
どんだけヒマ人よ
「マッキーおはよん」
何がおはよんじゃ!
「おーおー渋谷、グンモーニン。…で?」
電話越しにもわかる俺の不機嫌さを悟ったように渋谷は無言になった。
:07/10/22 02:39
:SH901iS
:☆☆☆
#139 [
]
メールの内容はこうだった
【マッキー

1位の食べ心地はDOよ


俺がマッキーを連れて帰って好きにしろって言ったんだけどЁよね

じゃっ

】
「…で?渋谷くん、DOいう意味ですか?これは」
「…キレてますか?」
「キレてますよ」
:07/10/22 02:43
:SH901iS
:☆☆☆
#140 [
]
「なんでキレてんの!」
「自分の胸に手を当てて聞いてみろ」
「………」
渋谷は胸に手を当てているのか無言になった。
「何が聞こえるよ?」
「…心臓の音です」
:07/10/23 03:09
:SH901iS
:☆☆☆
#141 [
]
「よし、じゃあステップ2。メールの送信履歴を見てみろ。オ・レ・に・送ったメールをな!」
無言なまま受話器ごしにカチカチとボタン操作をする音が聞こえる。
しばらくして小さな渋谷の声が俺の耳に入った。
「も…もしかして…もしかしなくとも…このメールでキレてんの?」
「おう、もしかしなくともそのメールでな。どーゆー事か説明してもらおうか」
:07/10/23 03:13
:SH901iS
:☆☆☆
#142 [
]
「いや、だってさ、マッキーベロベロに酔ってたし…それに……」
「なんだよ」
「…怒らないで聞けよ?」
俺がいつ怒ったよ?
今か?
「内容による」
「…マッキー学校の女子に嫌われてるからかわいそうに思ってさ…それで…」
なんと!!
怒りよりもビックリ!
この俺が渋谷に同情されるとは。
:07/10/23 03:18
:SH901iS
:☆☆☆
#143 [
]
「…お前……」
「ごめんって!だから怒らないでつったじゃん!」
「普通怒るだろ!お前今日俺がどんな恐ろしい目に合ったかわかるか!?ピンクなんだぜ!?目覚めたら視界がピンクだぜ!?ありえねーつの!」
「…ピンク?…何が?」
「視界がピンクなんだって!今もピンクだし!俺がピンクの中に居るんだぜ?恐ろしいだろ!?」
:07/10/23 03:21
:SH901iS
:☆☆☆
#144 [
]
「…それは…確かに恐ろしいけど…」
「お前がゆーな。お前が原因だろ!」
「…ごめん」
やけに素直だな。
不気味。
「電話してるの?」
突然部屋のドアが開き、あみが俺を見ながら言った。
:07/10/24 02:56
:SH901iS
:☆☆☆
#145 [
]
「あ〜…おう」
「マッキーまだあの店員と一緒なの?」
渋谷が楽しそうに言った。
「うるさい。じゃーな」
「待ってマッキーあの…」
渋谷が話し終わる前に俺は電話を切った。
:07/10/24 02:59
:SH901iS
:☆☆☆
#146 [
]
「誰と電話してたの?」
ムスッとしながらあみが問う。
「誰でもいーじゃん」
「誰よ!!」
お前は俺の彼女ですか
「昨日一緒にいた奴だけど」
「…そっか。」
そんな薄い反応するなら聞くなよ!
:07/10/24 03:00
:SH901iS
:☆☆☆
#147 [
]
「…はい。これ…」
急にしおらしくなったあみは俺にコーヒーを差し出した。
気がきくじゃん。
「サンキュ!…あまっ!」
一口飲んで吹き出しそうになった。
なんだこれ。
砂糖何個入れてんだ!?
:07/10/24 03:32
:SH901iS
:☆☆☆
#148 [
]
「甘かった?」
甘すぎだっつーの。
「お前飲んでみろよ」
あみは俺からコップを受け取り一口飲んだ。
「…にがぁぁあい!!」
…………は?
こいつはどーゆー味覚をしてるんだ?
「苦くて飲めないよ〜」
………嘘だ。
俺は本能で嘘だと悟った。
:07/10/24 03:36
:SH901iS
:☆☆☆
#149 [
]
あみは苦いと言いながら
自分用のコップを両手で持ち、ゴクッと飲んだ。
「それ何」
「あ、飲んでみる?」
あみはニッコリ微笑み、俺にコップを差し出した。
「…………」
これを飲めと?
コップの中には
俺が今まで生きてきた中で見たことのない色の液体が入っていた。
:07/10/24 03:39
:SH901iS
:☆☆☆
#150 [
]
「…何これ」
「ストロベリーホワイトチョコクリームだよ」
ナンデスカソレハ。
またもやピンク!
コップもピンクだし中身もピンク!
そして今いる空間もピンク!!ピンク!ピンク!ピンク!!!
「…頭いたい…」
:07/10/24 03:41
:SH901iS
:☆☆☆
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194