俺がヲタクになる理由
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#290 []
那智の携帯の画面にピンクの背景が現れた。

まさしく出会い系サイト、ラブピンクだ。

無言でピンクの画面のまま那智に携帯を差し出す。

那智は画面を見て一瞬固まったが、すぐさま現状を把握したらしく般若になった。

「…マッキー…お前…ふざけんなよ!!!」

⏰:09/01/03 03:21 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#291 []
「ふざけてねーよ」

般若になって俺の胸ぐらを掴む那智に、俺史上初のヤンキー顔で言ってやった。

本気ふざけてないしね。

「………くぅっ………」

那智は諦めたのか、あるいは俺のヤンキー顔に怖じ気づいたのか、あるいは…
俺たちを哀れんだのか

掴んだ胸ぐらを離し、力なく呟いた。

「…何のために………」

⏰:09/01/09 06:04 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#292 []
「決まってるじゃん!お前を同士にするため☆」

右目をピースサインで囲みわざとらしく渋谷は舌をぺろっとだした。

そのむかつく表情に那智は再び般若に戻り渋谷の胸ぐらをつかんだ。

「やめい!」

迫力ある声でそれを阻止したのは俺、槇山国彦だった。

「那智くん、それと渋谷くんには今からやってもらいたい任務があるのだ。」

⏰:09/01/11 05:39 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#293 []
二人共かなり怪訝な顔で俺を見ている。
俺はゴホンと咳払いをし、教卓にバンッという音をわざと立てクラス中を見渡した。

那智と渋谷以外は気にしてくれなかったが。

「きみたちには今からラブサイトにある詐欺写メ狩りを行ってもらう。」

⏰:09/01/11 05:42 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#294 []
「詐欺写メ狩り〜?!」

那智と渋谷の声がハモった。

「うむ。実は先日…」

俺は昨日の出来事を話し出した。



「…うぁ…。そんなパターンは最悪だな…。」

渋谷は心底俺を哀れんだ。

お前に哀れまれた俺はもはや生きていけない。

那智はというと……

「………………」

「……;…;……;…∵?」

ただ無言のまま
俺に汗染みを作らせただけだった。  ∵?

⏰:09/01/11 05:51 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#295 []
「………だっせぇ…」

だんまりだった那智が口を開いた。

「…なんだと?」

「マッキー、お前出会い系サイトで女見つけるほど落ちぶれたのか?」

那智が心底哀れな顔で俺を見ている。

⏰:09/01/14 05:01 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#296 []
「…那智くんはぼくの話を聞いていたのかね?ぼくは騙されたのだよ。親友ならば敵打ちしてくれるのが普通でしょう?」

「……………」

那智はきっと、
「騙されたお前が悪い」と言うに違いない。

俺は胃液まじりの生唾をゴクリと飲んだ。

「…だね。もう登録しちまったし、マッキーの詐欺写メ狩りとやらに付き合おうではないか!」

まさか!那智から意外な言葉が降ってきた。

⏰:09/01/14 05:04 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#297 []
那智…さすが我が友!

お前こそ平成の天使、エンジェルだ!


「…ところで詐欺写メ狩りって何?」

⏰:09/01/14 05:06 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#298 []
…那智くん…

「再度言うが、きみはぼくの話を聞いていたのかね?詐欺写メというのは実物と写メールの写りが違うということなのだよ。」

俺の説明に那智は納得したかのように感心気に頷いた。

「ほう…。それでそのラブピンクに乗り込み写メを片っ端から見て実物を見て詐欺のやつらを暴く、と?」

⏰:09/01/16 06:22 📱:P904i 🆔:☆☆☆


#299 []
さすが那智。

「その通り!このラブピンクの登録期間は1ヶ月単位と見ている。だから詐欺写メ狩りは1ヶ月期間に限定して行う。1ヶ月後には各自退会するように。」

指揮官気取りの俺のセリフに那智はキリッとした表情で頷いた。一方渋谷は

「……1ヶ月…か」

と、ため息まじりに頷いた。

こいつはきっと1ヶ月後も退会しない、と俺は察してしまった。

⏰:09/01/16 06:26 📱:P904i 🆔:☆☆☆


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