淫ら
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#146 [あゆみ]
気持ちより体が正直だった
あたしは1度降りた改札に戻り電車に乗った
2駅離れた永谷駅で足を止め、
改札をくぐった
駅から10分のわかりやすい大通りを歩いたところでこうのアパートに着いた
よかった
こうのアパートの場所を
あたしは忘れてはいなかった
:07/06/16 23:28 :SH902iS :☆☆☆
#147 [あゆみ]
3Fを押す
エレベーターをおり、
こうの部屋のに向かって1歩1歩踏み締める
心臓がドキドキし始めた
鍵は持ってないから
インターホンを押す
だけどこうは出てこなかった
午後7時―
寝てるのかな
仕事かも
:07/06/16 23:31 :SH902iS :☆☆☆
#148 [あゆみ]
あたしはドアの前にもたれ掛かった
こう‥早く会いたい
メールはしなかった
今更何て言えばいいかわからない
あたしは地面に寝転がった
:07/06/16 23:33 :SH902iS :☆☆☆
#149 [あゆみ]
カッカッカッ‥‥
誰かの足音が近づいてくる
だけどあたしは眠くて目が開かない
足音があたしの目のまえで止まった
「あゆみ‥?」
:07/06/16 23:35 :SH902iS :☆☆☆
#150 [あゆみ]
あたしは目を擦りながら目を開けた
?!
あたしの目には
しゃがんだこうの顔がどあっぷに映った
「うわッ!」
あたしが体を起こし
足をぺたんと地面につけて座っているとこうがあたしの髪を引っ張った
:07/06/16 23:39 :SH902iS :☆☆☆
#151 [あゆみ]
「痛い痛い痛い!」
「あー、
やっぱ本物か」
「はい?
」
こうの顔を見つめているとこうはハッとしてあたしと目を合わせた
「いや!
なんか幻かなって!」
思わず笑ってしまった
こうを見ると複雑そうな顔であたしに微笑んでいた
:07/06/16 23:42 :SH902iS :☆☆☆
#152 [あゆみ]
「とりあえず、入れよ」
「‥うん」
久しぶりに入ったこうの部屋は片付いていた
あたしをソファーに座らせるとこうはオレンジジュースをもってあたしの隣に座った
「ずっと待ってたの?」
時計を見ると1時だった
あたし、6時間もあそこで寝てたんだ
そうえば肩とお尻痛いかも
:07/06/16 23:46 :SH902iS :☆☆☆
#153 [あゆみ]
「ううん大丈夫!!
さっき家飛び出してきただけだし」
「でも指冷たいよ?」
こうがあたしの指を自分の両手で掴んだ
あ‥‥
またこうが泣き出しそうな顔をしている
何で?
そんな顔しないで
:07/06/16 23:49 :SH902iS :☆☆☆
#154 [あゆみ]
あたしは胸が苦しくなった
きっとこうはそんなに強くない
あたしはこうを抱きしめたくなった
けれど出来ない‥
あたしも弱かった
こうに握られた指先が
だんだん温まってきた
「あ!こう!部屋片付いてるね」
あたしは焦って話題を探した
:07/06/16 23:52 :SH902iS :☆☆☆
#155 [あゆみ]
「あー
あゆみが来るかなって」
‥‥あたしのため?
嬉しいけど切ない
こう、
あたし汚いよ?
こんな汚いあたしのためにそんな気使わないでよ
傷つけてよ
捨ててもいいよ
:07/06/16 23:55 :SH902iS :☆☆☆
#156 [みぉ]
読んでます
がんばってくださぃ
:07/06/16 23:56 :N904i :☆☆☆
#157 [エ]
途中にすいませんKホ
こうやばかっこいいですイ
これ言いたかっただけなのにごめんなさい…訳
:07/06/16 23:57 :W44K :☆☆☆
#158 [あゆみ]
「あゆみ先風呂入れよ」
そう言うとこうは風呂場に行ってしまった
こうは‥
もうあたしを許してはくれないかもしれない
好きぢゃないかもしれない
そう思うと
胸が苦しくて切なくて‥
:07/06/16 23:57 :SH902iS :☆☆☆
#159 [あゆみ]
:07/06/16 23:59 :SH902iS :☆☆☆
#160 [あゆみ]
こうがリビングに帰って来た
「あ!お腹空いてない?」
「大丈夫
さっき食った」
「そっか」
あたしが微笑んだのを見て
「あ!オムライス食べたいかも」
そう言った
:07/06/17 00:03 :SH902iS :☆☆☆
#161 [さゆり]
:07/06/17 00:05 :SH901iC :☆☆☆
#162 [あゆみ]
「あ!作れるよ」
あたしは立ち上がり冷蔵庫を開けた
‥‥‥
冷蔵庫の中は
ビールやチューハイ、つまみばかりだった
「こう、いつも何食べてんの?」
「え?あー
コンビニ弁当とか?」
あたしは冷蔵庫を見つめた
こんなんだったら来るまえに材料買っとけば良かった
あたしは冷蔵庫を閉め、バックから財布を出そうとした
「どこ行くの?!」
:07/06/17 00:07 :SH902iS :☆☆☆
#163 [あゆみ]
:07/06/17 00:08 :SH902iS :☆☆☆
#164 [あゆみ]
こうがあたしの手首を掴んだ
「スーパー!!」
「え?!空いてないよ?!」
あ‥‥
時計を見ると1時を過ぎていた
いや!!
それでもあたしは諦めなかった
「わかんないぢゃんッ
探してくる!!」
あたしは部屋を飛び出した
「あゆみ待てよ!!」
急いでこうが追いかけて来た
:07/06/17 00:11 :SH902iS :☆☆☆
#165 [あゆみ]
「こう、ちゃんと鍵閉めた?!」
「あ、やべッ」
こうが急いで部屋に戻る
「もー」
遠くなるこうをみて微笑んだ
「わり〜」
振り返るとヘルメットを持ったこうが走ってくる
「え?!」
こうはそのままあたしの肩をだきエレベーターに乗った
「こうバイクのんの?!」
「まーな」
:07/06/17 00:15 :SH902iS :☆☆☆
#166 [あゆみ]
こうよりも少し背の低いあたしにヘルメットを被せた
1Fに付き駐車場の横に停まってあるバイクにまたがると
手慣れた感じにエンジンを入れた
「乗れよ」
あたしはこうの後ろにちょこんと乗り服をちょっとだけ掴んだ
:07/06/17 00:18 :SH902iS :☆☆☆
#167 [あゆみ]
「あのな〜
そんなんだと落ちるよ?
ばか?」
あたしはこうのすねを蹴り抱き着いた
「いてえ〜な!」
こうは勢いよくバイクをだした
:07/06/17 00:21 :SH902iS :☆☆☆
#168 [あゆみ]
こうの香りが風邪に乗ってやってくる
ドキドキする
あたしはこうの背中にほっぺたを当てた
ずっとこうしてたいな
「なんかどこまでも行けそうだね」
こうの顔を覗くと何も言わず微笑んでいた
:07/06/17 00:24 :SH902iS :☆☆☆
#169 [(・ω・)]
あげます
:07/06/17 00:26 :P903i :☆☆☆
#170 [あゆみ]
だけど酔いしれてる暇もなくとなりまちのスーパーについた
「閉店2時ー?!
すげー」
あたしは大きな声で言った
「こうこのスーパー知ってて来たの?」
「いや全然
たまたま見つけた☆」
あたしは足早にスーパーに向かった
:07/06/17 00:27 :SH902iS :☆☆☆
#171 [にか]
おもろいです
:07/06/17 00:30 :P903i :☆☆☆
#172 [あゆみ]
あげありがと
☆
不意にこうがあたしの手を繋いだ
真っ直ぐ前を見ていたけど多分こうは照れている
あたしも強くてを握り返した
食材を一通り買って
袋に詰めた
食材を選ぶときも
レジをするときも
あたしはこうの手を離さなかった
:07/06/17 00:31 :SH902iS :☆☆☆
#173 [あゆみ]
にかサン
ありがと
再びバイクに乗りあたしたちは帰った
部屋に着きあたしは食材を台所に並べた
包丁を手に始めようとすると
「そんなんあとでいいから
先風呂入れよ」
後ろからこうが話しかけた
:07/06/17 00:38 :SH902iS :☆☆☆
#174 [あゆみ]
あたしは包丁手に後ろをむいた
「おい!!
あぶねー奴だなッ
俺殺す気?」
こうが冗談混じりに言った
「あ‥
ごめん」
あたしは包丁を置いてこうを見た
「何だよ」
こうが目を反らす
「一緒に入ろーよ、お風呂‥」
あたしは俯いた
:07/06/17 00:42 :SH902iS :☆☆☆
#175 [あゆみ]
「‥はあ〜仕方ないッ」
俯いたままのあたしの体がふわっと浮いた
「え?!いーよ
重いでしょ?自分で歩くッ!」
お姫様だっこをされあたしはばたばたした
「いーの
俺がしたいからしてるのッ」
あたしはそのままお風呂まで連れて行かれた
:07/06/17 00:45 :SH902iS :☆☆☆
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