百花×繚乱
最新 最初 全 🆕
#1 [朔]
初投稿です。
頑張りますので読んでください。

⏰:07/06/17 15:31 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#2 [朔]
【百花繚乱】
色んな花が咲き乱れる事

⏰:07/06/17 15:32 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#3 [朔]
プルルルル…いつもの電話。

この電話を取ればあたしは売春婦になる。

「はい。」
「あぁ、沙羅ちゃん?いつものホテルにお願いね。」

いつも通りの会話。
いつも通りの場所。

相も変わらないやりとりを済ましてから
あたしは売春婦の[沙羅]になる。

⏰:07/06/17 15:36 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#4 [朔]
沙羅になる為には
あたしは一度シャワーを浴びる…。

それがあたしなりの儀式。

ぼさぼさの髪を梳いて
きれいな色のマニキュアをして
普段履かないようなヒールを履いて…。

女になる。

⏰:07/06/17 15:39 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#5 [朔]
いつも綺麗に化粧したりすればいいじゃん!!!とか
お客さんに言われるけど…。

はっきり言って
それでは面白くない気がする。
毎日同じことなんてしたくないし
毎日同じ自分では居たくない。

⏰:07/06/17 17:57 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#6 [朔]
だからあたしは化粧して
綺麗になったあたしを
男は喜んで抱いてお金をもらう。

それが何でいけないのかわからない。

そこに気持ちはなくても
あたしに触れているその人の時間は

あたしだけのもの。

⏰:07/06/17 18:00 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#7 [朔]
「約束は20時だったわよね。」

いつものタクシーを呼んで乗り込む。
もうこのタクシーには5年は世話になっているから
行き先を言わなくても約束のホテルまで送迎してくれる。

「じゃ、また後でお願いしますね。」
澄ました顔で運転手に言うと
軽くうなずくだけで特に何も言われない。

⏰:07/06/17 18:05 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#8 [朔]
だけど笑えてくるのが

あたしを買う客同様
このタクシーの運転手だって
騙されているわけよね??

そう思うと滑稽で仕方なかった。

いつものホテルの前で軽く呼吸を整えて
あたしは中へ入る。

そして男に抱かれるために足を踏み入れた。

⏰:07/06/17 18:09 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#9 [朔]
マネージャーから言われた
部屋を確認して
その客が待つ部屋のインターホンを押した。

ガチャと言う硬質な音がしてドアが開いた。

チェーンをかけ部屋の中から覗いていた男は
クロブチの眼鏡をかけたおとなしそうな男。

「こんばんわ。沙羅です。」

今日は真っ赤に塗ったグロスの唇で微笑みかけた。

⏰:07/06/17 18:13 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#10 [朔]
「入ってもいいかしら?」

そう問うと男は
「あぁ!!!す…すいません…ど…どうぞ。」
顔を真っ赤にして慌ててドアを開けた。

「ありがとう。」

そう礼を言うと小さくうなずき
部屋に招きいれ男はうつむいたまま
ただ黙って私を見つめていた。

⏰:07/06/17 18:24 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#11 [朔]
…静かな沈黙の中で慣れていない男の代わりに
私が沈黙を破った。

「シャワーあびてもいい?」

きっとこの人は女を買ったことがないんだと思う。
そしてどういう段取りをすればいいのかも…。

「あ…どうぞ…。」
と指差す方に浴室があった。

⏰:07/06/17 18:29 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#12 [朔]
シャワーを浴びながら何だかこっちまでドキドキすると
独り言をもらしていたら

ギィとドアが開いた。

「!!!」
驚いて目をやると客が立っていた。
「え…??ど…」
私の質問が終わらないうちに男は壁に
私を打ちつけながらキスをしてきた。
「ちょ…ちょっと!!!!」
2人でシャワーでぐちゃぐちゃになりながら
私は男を制す。

⏰:07/06/17 18:40 📱:PC 🆔:tDKPdkI6


#13 [朔]
「ちょっと…!!!んっ…はぁ…やめっ」

激しいキスに息が出来なくなりそうで
男の体を両手で止めようとするも
力でかなうはずもなくただ男のされるがままに
髪を掴まれ壁に押さえつけられた状態で
抵抗していた…。

⏰:07/06/18 00:41 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#14 [朔]
「ん…はぁ…はぁ…いきなりなんな…の?もう!!!!やめて!!!!」

ドンッと男の肩を力任せに押すと男はパンツ一丁に
Tシャツ姿で座り込み
クククと肩を震わせて笑った。

キュッと男の笑い声と
シャワーの栓を閉めた音が浴室に響く。

⏰:07/06/18 00:46 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#15 [朔]
「何が…お、おかしいのよ…」

またいきなり力任せに何かをされてはたまらない。
男を煽らないように落ち着いた声で聞いた。
男は下を向いたまま何も言わない。

「…?ちょ、ちょっと聞いてるの…?」

私の質問が終わるか終わらないかの所で
男はシャワーで濡れた髪を手でかき上げて言った。

「聞いてるよ…悪かった…。」
落ち着いた声で謝って来た。

 

⏰:07/06/18 00:52 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#16 [朔]
話を聞くからとりあえず浴室から出て行って。
そう諭すと男は素直に出て行き
私は飛び出しそうな心臓の鼓動を両手で押さえ
また深呼吸した。

しばらくして部屋に戻ると
男はベッドの上で缶ビールを飲んでいた。
私の方を泣きそうな顔で見ていた。

「本当に悪かった…」
眼鏡をかけ直しベッドに座った私に
男はベッドの上で土下座する。

⏰:07/06/18 00:57 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#17 [みぉ]
気になりますがんばってください

⏰:07/06/18 00:58 📱:N904i 🆔:DRWqWyVs


#18 [朔]
みぉさん>ありがとう(;□;)そういってくれると嬉しいです!!!

⏰:07/06/18 01:13 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#19 [朔]
ふぅとため息をついて
男に聞いた…。
「何のつもりでこんな事を?」と。

すると男は彼女と別れたと…。
しかも彼女は自分に隠れて売春婦をしていたんだと
握った拳に力を入れながら悔しそうに話す。
そして自分も売春婦を買いその女をめちゃめちゃに
してやろうと決めて店に電話をした…

そう言いながら男はポロポロと泣いた…。

⏰:07/06/18 01:17 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#20 [朔]
私は売春をしてる…この男を罵倒する権利も
警察に突き出す権利もない。

女に対して不信感をもつ男もいる。
女を精のはけ口にしか思っていない男もいる。

私の目の前で泣く男は沙羅という売春婦に
涙を流し自分の失態と愚かさに泣いている。

⏰:07/06/18 01:20 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#21 [朔]
ただベッドの上でその男と向き合い
私は男の涙がとまるのを待った。
少しだけ肩に触れ男の肩をぽんぽんとさすりながら…。

しばらくして彼は泣くのを止め
私に

「男が情けないよな…」
と笑った。

「そんな事はないんじゃない??」
と彼を抱きしめる。
「どうする?もう時間はないけど…。延長する?」
と冗談で聞いた私に彼は
「君を抱きたいんだ。延長してくれないか?」
そう言ってくれた。

⏰:07/06/18 01:25 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#22 [朔]
彼はかけていた眼鏡を
スタンドライトの横に置いて
私の頬を撫でる。

もう何も言わず見つめ合って
彼は先程とは違う優しいキスを私に落とす。
私の腕は彼の首へと周り
ついばむようなキスの後に
彼は舌で私の口内をまさぐった。

何度も私にキスを求めて激しく絡む舌を
徐々に下へおろしながら
私の首に軽くチュッとキス。

⏰:07/06/18 01:29 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#23 [朔]
「はぁ…あ…」
彼は私の胸の一番感じる部分を口に含み
コロコロと舌で転がす。
「あん…あ」
激しく吸ったり優しく噛んだり
片方の乳房は口で弄ばれ
もう片方は手で揉みしだかれている。

ジンジンと熱をもつ自分の下半身を
くねらせて彼へ足を絡ませる。

⏰:07/06/18 01:32 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#24 [朔]
指で私の下着を上手に脱がし
そのまま潤いと熱を持った場所へ指を挿入する。
くちゅくちゅと卑猥な音がして
まるで私の一番気持ちのいい場所を知っているかのように
何度も責める。

「あぁ…んっ、そこすごい気持ちいい…」

普段、気持ちよくなくても
お客さんに気持ちよく帰ってもらうために
演技をする私は自然と出る自分の愛声に
少し恥ずかしくなる。

⏰:07/06/18 01:37 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#25 [朔]
「ここ?気持ちいい?」

低めの優しい声で彼は聞く。
何度も何度も卑猥な音を楽しむように…。

「う…ん、そこ…あぁん…」
体が快楽に付いていかない。
自分でもわかる私の体からぬるぬるとした液体が
垂れ流しのように出ているのを…。

「すごい…気持ちいいんだ…」
彼は指を私に見せながら自分の顔を私の
股の間にうずめた。

⏰:07/06/18 01:41 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#26 [ちぇ]
あげ�咸イ

⏰:07/06/18 01:42 📱:W42K 🆔:lrBML2qc


#27 [朔]
舌で色んな強さで刺激されていると
もう愛嬌はどう出ているのかわからなくなる。

卑猥な音と彼の吐息と自分の愛嬌で
もう何度も意識を失いそうになりながら
彼の腕を掴む。

「ねぇ…私もしたい」

そう言って硬くなった彼自身を口に含み
ただ愛おしくてこんな自分が居たことに驚きながら
舐め上げた。

⏰:07/06/18 01:45 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#28 [朔]
もう自分たちの唾液でまみれているのも構わずに
私と彼は抱き合っていた。

硬くなった彼を私の中へ受け入れて
2人でただ息を吐き出し
頭が真っ白になりながら…。
彼が自分の精を私の体へ吐き出すまで
求め合い力尽きた…。

コトが終わっても私の頭は今についていかず
まだジンジンと熱を帯びる自分の下半身に笑った。

⏰:07/06/18 01:50 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#29 [朔]
ちぇさん>あげ ありがとう!!

⏰:07/06/18 01:50 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#30 [ちぇ]
頑張って下さい(≧ω≦)b

⏰:07/06/18 01:53 📱:W42K 🆔:lrBML2qc


#31 [朔]
「俺シャワー浴びてくるから…。」

握っていた私の手を名残惜しそうに離し
浴室へと消えた。

初めてだった…こんなに気持ちのいいSEXをしたのは
いつも割り切っていたしお金が欲しくて初めた事で…。

それが段々、普段の自分とは違う感覚が楽しくて
それだけの為にしていた事が…。
新しい自分の気持ちとなんとも
言えない新たな気持ちに
少し戸惑いながらも彼がシャワーから出て来るのを待った。

⏰:07/06/18 01:56 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#32 [朔]
彼はベッドの上で煙草をふかしながら
私の事や自分のことを話したり聞いてきた。

彼は27歳で会社員。
名前はハルトと教えてくれた。

この仕事は裏を返せば犯罪で
暗く闇で覆いかぶせて仕事をしている人が多い。

だからハルトという名がほんものかどうかなんて
信用は出来ない。
しかも一回きりで会わない人だって沢山いる。

⏰:07/06/18 02:02 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#33 [朔]
だから彼が名前を教えてくれても
大して興味はわかなかったし
私の事が気に入ればまた指名してくれるだろうと
そこまでしか考えてはいなかった。

⏰:07/06/18 02:03 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#34 [朔]
延長した時間が終わって
ハルトはお金とは別に紙に書いた電話番号と
アドレスを渡してきた。

「…元カノが売春をしてたから別れたんじゃなかったっけ?」
苦笑いを浮かべながら彼のくれた紙を
カバンへくしゃくしゃと押し込んだ。

⏰:07/06/18 02:07 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#35 [朔]
「沙羅」の時間はとりあえず終わった。
タクシーは延長している事を知らないから
ずっと待っていたらしい…。

運転手は少し不機嫌だった。

家に着いてまだ余韻が残ったままの体の火照りを
落とすためにシャワーを浴びる。

今度は素顔の自分に戻るために私は浴室へと向かった。

⏰:07/06/18 02:11 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#36 [朔]
ハルトとの繚乱 END.

⏰:07/06/18 02:14 📱:PC 🆔:4VG3UUnU


#37 [朔]
【百花繚乱】
色んな花が咲き乱れる事

⏰:07/06/18 15:26 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#38 [朔]
プルルルル…いつもの電話。

この電話を取ればあたしは売春婦になる。

「はい。」
「あぁ、沙羅ちゃん?いつものホテルにお願いね。」

いつも通りの会話。
いつも通りの場所。

相も変わらないやりとりを済ましてから
あたしは売春婦の[沙羅]になる。

⏰:07/06/18 15:27 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#39 [朔]
今日は少しだけ憂鬱だった…。

化粧をしていても何だか乗り気になれず
かと言って仕事を断れるわけもない。

こののハルトとの情事がとても良くて
思い出すだけでも下半身が疼く。

「…くだらない。」
何を期待しているのか彼は客で
素の[サラ]に興味があるのではない。
売春婦の[沙羅]に興味があるんだ。

鏡に映る自分に言い聞かせて私はドアを開けた。

⏰:07/06/18 15:33 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#40 [朔]
タクシーでいつものホテルに着いて
また軽く深呼吸…。

マネージャーから教えられた部屋番号を確かめ
インターホンを鳴らす。

⏰:07/06/18 15:35 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#41 [朔]
ガチャと重い音が響くと中から
長い指と綺麗な手がドアノブを回し

「どうぞ。」
と爽やかな感じの男が微笑んだ。

「ありがとう」
負けずに最高の微笑みを返した。

これから私はこの男に抱かれる。
呼吸を整えて全身で[沙羅]になる。

⏰:07/06/18 15:38 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#42 [朔]
「先にシャワー浴びる??」

慣れた感じで男は浴室を指差す。
「えぇ、じゃぁお言葉に甘えて。」

カバンから小さなブランドのポーチを取り出し
浴室に向かった。
タイトなワンピースを脱ぎながら
少しだけドアの方を警戒する。

ハルトの二の舞にならないように…。

⏰:07/06/18 15:41 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#43 [朔]
栓をひねりシャワーから出る温かなお湯を
浴びながら頭から離れないハルトを思い出す。

「…何を期待しているの??」
そうやっぱり自分のしている事を肯定できない。

私は売春婦なのだから…。

⏰:07/06/18 15:44 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#44 [朔]
体が温まったかどうかもわからないまま
バスタオルで水を拭いて

男が用意してくれたのか
置いてあったバスローブを着て部屋から出た。

男はベッドの上で携帯をいじり
ピッという音と共に携帯の画面は真っ暗になった。

⏰:07/06/18 15:47 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#45 [朔]
「いいの??電源切ってしまって…。」
彼に問うと
「あぁ、かまわない。それより…」
私にこっちへ来いと言わんばかりに手を差し伸べた。

グイッと引き寄せられ
私の顔を近づけるとキスをするかしないかの
位置で抱き寄せた私の両手を片方の手で強く握った。

⏰:07/06/18 15:51 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#46 [朔]
「痛っ…力が強いわ…何??」

私をベッドの上へ組み敷くと押さえた手を離そうとせず

「俺さ…女の両手を押さえて自由がきかない女を抱くのが燃えるんだよ。」

私の両手は頭の上で彼の手で拘束されたまま
彼は器用に私の着ていたバスローブを脱がせた。

ブラとパンティになった私の体を彼は
甞め回すように見て
「へぇ〜…きれいな体だね?」
見下すように私に告げる。

⏰:07/06/18 15:57 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#47 [朔]
「褒めてもらって光栄だわ。」

キッと彼を睨みながら挑戦的な目でいやみを返す。
「はは、いいね。」
彼は更に私の腕を握る手に力を込める。
そしてブラの上から胸の一番、敏感な部分を
歯を立てて軽く噛んだ。

「は…ぁ…」

私から息が漏れる…。
本当は感じたくなどない…こんな強制的な愛撫で。

⏰:07/06/18 16:01 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#48 [朔]
「いい声で鳴くね。」

彼のいう事は蔑みの言葉しかないような気がして
少しも嬉しくはなかった。
だけど、彼の愛撫に私の体が反応して
彼はすごく嬉しそうだった…。

ちゅちゅと乳首を舌の先でつついたり
下から上へ舐め上げたりきわどい物足りないような
感じるかぐらいの愛撫を繰り返す。

「ぁ…ぁ…はぁ」
声を漏らすたびに彼は私をにやけた顔で見つめる。

⏰:07/06/18 16:06 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#49 [朔]
乳首を執拗に責めてくる事に
「はぁ…ぁぁ」
と声を漏らした瞬間
彼は強く乳首を噛んだ…。

「いっ…痛!」
私の言葉などまるで無視して
また舐めて片方の手の長い指で乳首をつまんだり
軽くひっぱたりされながら私は
どんどん下半身が熱くなるのを感じていた。

⏰:07/06/18 16:09 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#50 [朔]
私が下半身をくねらせたのを見て
パンティを脱がし
そばに置いてあった自分のカバンを器用に片手で漁り
何かを探している。

「な…何を探しているの?」

「もっと気持ちよくしてやるからさ。」
小さなピンク色のローターを出してきた。
ブブブブと細かな振動を嬉しそうに見せてくる。

⏰:07/06/18 16:12 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#51 [朔]
「やだ…そんなの嫌よ!!!」

そう拒否するも彼は私を四つん這いにさせて
尻を突き出させた。

手は後ろで拘束され
尻を撫で回しながら
「嫌って言うなら極太バイブにしようか??」
脅すような口調で言われる。

ブブブブと振動が聞こえなくなって

「?」
良かったと思っていたら

「あぁぁ…あ…は…あぁ」
四つん這いにして突き出した私の潤いを持った場所を
舌で刺激しながら割れ目を舐めたり
吸ったりしながら指を抜いたり出したりしていた。

⏰:07/06/18 16:18 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#52 [朔]
「すごいよ…溢れてる。」

私から出る愛液を彼は嬉しそうに
ぺロっと舐めてまた愛撫を繰り返す。

気が狂いそうな程、舌で愛撫され
私は喉が潰れてしまうんじゃないかと思うほど
愛嬌を出していた。

「も…だめ…やだ…あぁぁ…イッちゃう…」
そうろれつの回らない感じで漏らすように言うと

「そうか…じゃぁ」
と持っていたローターを投げ出し
うねるバイブを私の中へ挿入しようとした。

⏰:07/06/18 16:22 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#53 [朔]
落ちてしまいそうな意識を取り戻しながら
目の前に出されたバイブにクラクラしながら

「本…当に…やめて!!!」
嫌がる私のお尻を掴んで彼は私の願いを
聞き入れることなく
バイブを挿入した…。

「あああ…壊れ…ちゃう…抜いて…ああぁ…はぁ」
嫌がっても彼は私の中で
うねるバイブを嬉しそうに見て
手を拘束したまま自分自身を私に咥えさせて来た。

⏰:07/06/18 16:32 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#54 [朔]
「んぐっ…はぁん…ぐっ…」

何度も嗚咽しそうになりながら彼を口に含んで
スライドさせられ私の頭を押さえて

「口に出してもいい?」
「え?」
と目だけで彼を見つめると同時に
生暖かい液体が口の中に流れてきた。

⏰:07/06/18 16:35 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#55 [朔]
私の中でうねるバイブ…口には彼の精の残骸。

「うえぁ…あっ…あんぁ」
彼の精を我慢できなくなった嗚咽と共にベッドに吐き出し
「汚ねぇなぁ…」
彼は私の手を離すとにゅるりとバイブを抜いた。

そして私を組み敷き頭を垂れた自分自身をまたあてがう。

そして腰を振りながら私の乳房を揉んでいる。
抜かれたバイブはスイッチを切られることがなかったから
私のそばで一人でうねっていた。

⏰:07/06/18 16:40 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#56 [朔]
「あぁぁ…あ、あ、ん…」

気持ちよくも何ともなかった。
この男は女を縛り上げたうえに玩具を使わなければSEX出来ない。
そして自分が精を吐き出せば自己満足で挿入して
適当な愛撫を繰り返す。

だけど私は演技をしてその男の満足感を得た。
ただ、虚しさだけが残ったけれど…。

⏰:07/06/18 16:43 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#57 [朔]
コトが終わると男は早々にシャワーを浴びて
帰る準備をしている。

「何か急ぎの用事でもあるの?」
ベッドの上でヒリヒリする下半身をシーツで隠しながら
彼に聞いた。

「あぁ…これ。お金置いておくよ。」
一万円札をバサッとベッドの端へ置き
彼は何も言わずに部屋から私を残して去った。

⏰:07/06/18 16:46 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#58 [朔]
パタンとドアが閉まると私は作っていた笑顔から
涙が溢れたのに気がついた。

「…ひっく…ひっく…」
何故だろう…こんなに涙が溢れるのは…。

自分を蔑まれた精のはけ口にされたから?

…わからない。
だけど涙はとまることはなかった。

⏰:07/06/18 16:50 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#59 [朔]
一人残された部屋でシャワーを浴びて
ボーっとしていたらあの客が忘れていったであろう煙草が
目に入った。

一本、取り出し火をつけてふかす。
昔、吸っていたから普通に吸えた。

頭がクラクラして気持ちよくなって
天井を見つめ少しだけ眠りに着くことにした。

⏰:07/06/18 16:53 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#60 [朔]
────どれくらい眠っていたのか…。

まだはっきりしない頭と体を持ち上げ
不思議な感覚で時計を見た。

「帰ろう…」
ばらまかれたお札を手に私は部屋を後にした。

いつものタクシーを呼び
乗り込み行き先をいつもなら告げることなく
黙って家へ送り届けてもらう。

だけど今日は行き先を告げる。

運転手は少し驚いた顔で
ミラー越しに私を見つめ小さく頷いた。

⏰:07/06/18 16:59 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#61 [朔]
タクシーが着いた場所に少し懐かしさを感じながら
お金を払って車を降りる。

コンクリートのビルの一つに
2年ほど前に通っていたショットバーがある。

このまま家に帰りたくはなくて
久しぶりに足を運んでみた。

⏰:07/06/18 17:02 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#62 [朔]
薄暗い階段を上りまだヒリヒリと痛む下半身にを
かばいながら鉄製の重たそうなドアを開けた。

ヒヤッとした空気が肌に触れ
ほんわりした明かりの中で皆がそれぞれ思い思いの
時間を過ごす場所。

円を描くようなカウンターの椅子に座り

「ジンライム」
を注文した。

⏰:07/06/18 17:04 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#63 [朔]
「どうぞ。」
と差し出してくれた人に
「ありがとう」
と顔をあわせるとそこには随分会っていなかった
顔見知りのマスターがいた。

「あれ??サラちゃん??」

「久しぶりね。」
ジンライムの氷をカランと鳴らしながら
マスターに笑い返す。

⏰:07/06/18 17:07 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#64 [我輩は匿名である]
>>1-65

⏰:07/06/18 17:21 📱:SH903iTV 🆔:cMHeyR5g


#65 [朔]
このマスターは私を初めて抱いた人。

もちろん歳も離れているし
奥さんだっている。
私の初めてをあげた時も私がせまって
お酒を飲ませて抱いてもらった。

後悔はなかったし悲しくもなかった。

気まずさはマスターにはあったみたいだったけど
あたしが何事もなかったように振る舞い
いつしか毎日が日課だったこの店の
ジンライムもからも足が遠のいた。

⏰:07/06/18 17:33 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#66 [朔]
「久しぶりに飲むかも…このジンライム…」

はははと苦笑いをするマスターを見て
何だか老けたねとからかって笑った。

「ひどいなー」
と軽く返してくれるこの人の優しさ。
やっぱりこの人を好きになってよかったと
心から思った。

「今は何してるの?OLとか?」
ふいに尋ねてきたマスターに売春の事を言うべきか
一瞬、ためらったけど…「そう。OL似合わないでしょ?」
と嘘をついた。

⏰:07/06/18 17:37 📱:PC 🆔:2U3YKleY


#67 [ヒナ]
うまいしおもしろいですっっ(*´▽`)
頑張って下さい☆

⏰:07/06/18 19:41 📱:W44K 🆔:g/FYFVBY


#68 [やんやん]
ほんまに面白い��
続きが気になる!

⏰:07/06/18 23:33 📱:W43CA 🆔:n9ses362


#69 [朔]
我輩は…さん>ありがとうございます!!!

ヒナさん>そう言ってもらえると書く気力になります。
ありがとう!!!

やんやんさん>ありがとう!!続きも読んでくださいね!!!

⏰:07/06/19 00:46 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#70 [朔]
「そんな事はないよ??十分似合ってるんじゃないかな?」

マスターは空になったジンライムのグラスを取り
新しいジンライムを入れて出してくれた。
「これはおごりね。」
と小さな声で囁きながら…。

カラランと氷を鳴らしながら
水滴のついたグラスを見つめる。
今日、出会った男…本当に最低だった。

⏰:07/06/19 00:49 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#71 [朔]
あの力で抑えつけたSEX…恐怖さえ感じた。
女なら誰にでもあんな事をしているのか…。

「もう二度とごめんだわ…。」
独り言を漏らしながら今日の出来事を忘れるために
残りのジンライムを飲み干した。

⏰:07/06/19 00:51 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#72 [朔]
謎の男との繚乱・END

⏰:07/06/19 00:52 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#73 [朔]
【百花繚乱】
色んな花が咲き乱れる事

⏰:07/06/19 00:54 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#74 [朔]
プルルルル…いつもの電話。

この電話を取ればあたしは売春婦になる。

「はい。」
「あぁ、沙羅ちゃん?いつものホテルにお願いね。」

いつも通りの会話。
いつも通りの場所。

相も変わらないやりとりを済ましてから
あたしは売春婦の[沙羅]になる。

⏰:07/06/19 00:54 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#75 [朔]
いつも通り同じタクシーに乗り込み
同じホテルへ
男に抱かれるために行く…。

一呼吸置いて
部屋番号を確認してインターホンを押した。

⏰:07/06/19 00:56 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#76 [朔]
…返事がない。

もう一度押す。

中からパタパタとホテルの安物のスリッパで
こちらへ走ってくる音がした。

⏰:07/06/19 00:57 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#77 [朔]
ガチャリ。
慌てた様子でドアが開き
中からは至って普通な男前が顔を出した。

爽やかな笑顔で
「どうぞ、どうぞ」
と中へと招き入れる。

「ありがとう…」
何だか変な感覚に見舞われる。
奥にもう一人いるような気配。

⏰:07/06/19 01:00 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#78 [朔]
中へ恐る恐ると足を進めると

もう一人男が居た…。
「…両刀?」
声には出さずに私を出迎えてくれた男を見てにっこり笑った。

ソファーに座るもう一人の男は
野球中継を見ながらビールを飲んでいる。

⏰:07/06/19 01:02 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#79 [朔]
「あー何やってんだよ!」
野球中継に文句をつけて自分の膝をたたく男は
私に気が付き
一言「どうも」と会釈した。

何でこんなに普通なのか…。
今からSEXをするという雰囲気では全くない。

⏰:07/06/19 01:04 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#80 [朔]
「あの…お電話頂きましたよね…?」
私を出迎えてくれた男に問う。

すると男は冷蔵庫からビールを取り出し
私に言った。

「ええ、でもSEXは絶対にしなきゃいけないってワケじゃないでしょう?」

…まぁ、そうだけど。
「え…えぇ。でも料金も発生するし…お客様が構わないなら…」

⏰:07/06/19 01:06 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#81 [朔]
とりあえずお酒でも飲みませんか?
と男は私にビールを差し出した。

プッシュといい音を立ててビールの泡が少し飛び散る。

出迎えてくれた男は"亮"といい
野球中継を見ている男は"拓士"だと亮が教えてくれた。

⏰:07/06/19 01:09 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#82 [朔]
他愛ない話を亮としていると
野球中継が終わったのか拓士がテレビを消して
私と亮の間に割って入ってきた。

「このチームは…」と不満を言いながら。

この二人は幼馴染でお互い別の会社で働いていて
たまたま同じ日に出張が重なったと
出来すぎる偶然を話してくれた。

⏰:07/06/19 01:12 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#83 [朔]
そして最終日の今日…。

二人で風俗に行くのは何だかつまらない。
風俗紹介所で話していたら怪しげな男にここを紹介された。
と二人は顔を見合わせて笑っていた。

⏰:07/06/19 01:14 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#84 [朔]
3人で冷蔵庫のビールを飲み干してしまい
お酒がなくなったので
ルームサービスを頼む。

シャンパンとチーズ。
それからワインを一本。

部屋のインターホンが鳴って
もうすっかり出来上がった拓士は嬉しそうに
ドアの向こうに立つベルボーイからお酒を奪っていた。

⏰:07/06/19 01:17 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#85 [朔]
初めて会ったのにわーわーと話しながら
チーズやワインを楽しんでいた。

時々、亮は私の方をじっと見て
「そんな体を売るようには見えないのにね。」
と不思議そうに笑ってくれた。

⏰:07/06/19 01:19 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#86 [朔]
しばらくして拓士が
私の仕事内容や変わった性癖の男はいなかったのかと
興味津々に聞いてきた。

もちろん昨日の男の話もしたしハルトの話もした。
亮もすごく興味がある感じでうんうんと頷く。

⏰:07/06/19 01:21 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#87 [朔]
私も饒舌にあんな事やこんな事と詳しく話していたら
拓士が
「やべぇ…ムラムラして来た…」
とソファーに座る私に迫ってきた。

クチャクチャと濃いキスを求める拓士の髪をくしゃと
軽く掴んで拓士の手を自分の胸元へ引き寄せる。

⏰:07/06/19 01:24 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#88 [朔]
拓士は私の前へ膝で座ったまま
私にキスを求め両手で服の上から敏感な部分を
つまみあげる。

「…ん…ふぁ」
拓士の潤んだ目が可愛くて漏れた息でクスクスと笑った。
「なに?」
なぜ笑われたのか分からない顔で私を見て
固くなってきた私の乳首をコリコリと指の腹で弄ぶ。

⏰:07/06/19 01:27 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#89 [朔]
「ん…あ…んん。」
拓士が私を責めているのを亮は少し笑いを含み見ている。
「亮、お前は混ざらないの?」
拓士が声をかける。

「ちゃんとベッドで沙羅ちゃんを苛めようよ。」
と促した。
「…それもそうだな」
と拓士は私をお姫様抱っこした。
「きゃっ…あはは。」
もう酔いが回って私も楽しくなっていた。

⏰:07/06/19 01:31 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#90 [朔]
拓士と亮は上半身裸で
私は下着姿で…亮の上から亮とキスをした。

亮とのキスの合間に亮の小さな乳首を指で刺激しながら。

その私達の行為の合間で
拓士は四つん這いの私のパンティの上から
何度も割れ目を指でなぞる。

⏰:07/06/19 01:35 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#91 [朔]
亮は四つん這いで自分の上にいる私のブラジャーを取り
あらわになった私の乳房を下から咥えた。

「ぁ…」
口で咥えたまま舌を上下に動かし
固くなる乳首を口内で刺激する。
支える腕に力が入らない。
二人の男からこんな気持ちのいい愛撫を受けるのは
初めてだったから。

⏰:07/06/19 01:38 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#92 [朔]
「見てみ。もう沙羅の液でパンツびしょびしょ。」
と私と亮に見せてくる。

「やだ…恥ずかしいよ…」
背中をさすりながら乳房と乳首をまさぐられる。
拓士は私の秘所をなぞるのをやめて
指を激しく出したり挿入したりする。

「あ、あ、あぁん拓…士…気持ちいいよぉ…」
そう伝える私の乳首を亮は先程よりも力をこめてこねくり回す。

⏰:07/06/19 01:42 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#93 [朔]
クチュクチュ卑猥な水音と3人の吐息が部屋に響く。

私の体勢を四つん這いから仰向けにして
私の両足を開き亮は私の秘所を舌で思いっきり舐める。

拓士は私の頭元へと来て自分の固くなった自身
を私の口へと咥えさせて来た。

⏰:07/06/19 01:46 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#94 [朔]
「んふ…ん…ふっ」
自分の秘所を舌で刺激する亮の頭を押さえて
拓士自身を口で舐めたりすじを舌で這ったりした。

もう3人はめちゃめちゃになりながら
お互いを責め上げている。

私の喘ぎ声と2人の吐息で部屋の沈黙は破られている。

⏰:07/06/19 01:50 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#95 [朔]
私はまた四つん這いになって
今度は亮自身を咥える。

拓士は私を後ろから突き上げる為に
私に彼をあてがって
「いい?」
と尋ねた。
「うん…入れて…欲しいよぉ…」
と甘えた声でおねだりした。
ググッと後ろから異物が入って来た感覚で
「ん…あ!」
「締まるね…」
拓士は途切れる声でゆっくりと腰を振る。

⏰:07/06/19 01:53 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#96 [朔]
亮は気持ちいいよと私の髪を優しく撫でる。

嬉しくなって跳ね返りそうになる彼を口から逃さないように
上手に咥えて彼の一番気持ちのいいと思うところを責めた。

後ろの拓士はパンパンと大きな音を立てて
私のお尻を両手で抱えて強めに腰を振って
私を突き上げる。

「あん…あぁ…んん…は…あ…んんっ」
意識を落とさないようにするのが大変だった。
亮は
「だめだ…イキそう…」
と私の口から逃げて顔へ吐き出した。

⏰:07/06/19 01:58 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#97 [朔]
「俺も…」
と拓士は私の中へ白い精を吐き出した。

ハァハァと息の荒い二人は顔を見合わせて
「すごい体験したな」
と素っ裸で笑っている。

うつぶせにぐったりしている私の体を
二人は仰向けにして
「何…え?」
と私の驚いた顔を見て
「沙羅はまだイッテないでしょ?」
とそう告げると二人で私の体を愛撫し始めた。

⏰:07/06/19 02:02 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#98 [朔]
2人の愛撫に私は驚く程早くにイッてしまった…。


そこに愛情がなくても二人の愛撫はとても優しくて
気持ちよかったから。
顔を真っ赤にして手で隠すと2人は
「可愛いなぁー」
とからかう。

「シャワー浴びてくる!」
と足早に浴室へ向かった。

⏰:07/06/19 11:07 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#99 [朔]
温かいお湯で体をゆっくり温めて
先程の余韻を味わった。

「ハルトの事があってからあたしの体おかしい…」
SEXなんて実際の所そんなに好きではなかった。
ただ私の体を喜んで抱く男を見れば充分だった。

⏰:07/06/19 11:14 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#100 [朔]
そしてお金をもらって綺麗になるためにまたお金を費やす。

「それで充分だったはずなのに…」
2人の男からの愛撫でこうもあっさりイッてしまうし…
ハルトに抱かれてからあたしはSEXを楽しむようになっている。

⏰:07/06/19 11:18 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#101 [朔]
そんな事を考えてシャワーを浴びていたら

ドンドンとドアを叩く音がした。
「おーい!大丈夫ー?」
とすりガラス越しに2人の姿が見えた。
何だかこの2人は変わっている…。

「大丈夫です。もう出ます。」
少し大きな声で2人に伝えるとあたしはそそくさと
浴室を出た。

⏰:07/06/19 11:22 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#102 [朔]
「じゃあ…これ。お金…足りるかな?」
2人が手渡してきたお札の束に驚いて
「こ…こんなにもらえません!」
と亮の手の内へ戻した。

拓士が
「2人分のつもりでもらってよ。」
と亮の手からあたしへ渡す。

「…でも。」
2人はきちんとスーツを着直して帰る準備をしていた。
ここで「こんなにはもらえない」と
突っ返せばきっと2人は困ってしまう。

⏰:07/06/19 11:25 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#103 [朔]
きっともう会う事はないだろう…。

少し俯いていた顔を上げて2人に
「じゃあ、お言葉に甘えて。」
と笑顔を返した。
その言葉に2人は納得して
「じゃ。ありがとう」
と大きな荷物を持って部屋を去った。

少し時間を置いてあたしも部屋を出る。
きっとまたあたしはここで男に抱かれるだろう…。

「また…ね。」
とまだ3人の吐息が残る部屋にポツリと呟いて部屋を後にした。

⏰:07/06/19 11:29 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#104 [朔]
いつものタクシーはホテルの前で待っていた。
ドアが開き乗り込むと運転手が

「今日はどちらに?」
と初めて声をかけてきた。

「昨日と同じところへ」
またマスターのジンライムが無性に飲みたくなって
行き先を告げた。

⏰:07/06/19 11:33 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#105 [朔]
店へ着いてお金を払って運転手に少し多めのお金を渡した。

「すいません。」
と嬉しそうにお礼を言った運転手に
「こっちこそいつも有り難うございます。」
とお礼を返した。

⏰:07/06/19 11:41 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#106 [朔]
まだ慣れない薄暗い階段をようやく降りて
ドアを開けた。

店の有線からは好きだった洋楽が流れていた。
「Queen…久しぶりに聞いた…」
カウンターに目をやるとマスターがこちらを見て
いらっしゃいと声をかけてくれた。

⏰:07/06/19 11:44 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#107 [朔]
「ジンライムでいい?」
「お願い。」
マスターは手際よくジンライムを作ってくれた。
半月のライムをグラスに添えて。

「あー…美味しい。やっぱりマスターのが一番美味しいわ。」

⏰:07/06/19 11:46 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#108 [朔]
「嬉しい事言ってくれるね。」
と照れながら笑うマスターと穏やかな時間を過ごした。
しばらく話し込んでいたらマスターが

「あーそうそう沙羅ちゃんてクラシックとか聞く?」
と1枚の紙を見せてくれた。
「クラシック?何?」
交響団の来日のパンフレット…あたしは深く考えずに
薄っぺらい紙を肘をついた姿勢で見ていた。

⏰:07/06/19 11:52 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#109 [朔]
「いやーお客さんでクラシックが好きな人がいてさー…」
とマスターは困った顔で
クラシックにはあまり興味がないいだよなー…と
話しているマスターをよそにあたしはパンフレットを
見て愕然とした…。

「内川恭介」
…あの男だ。
凶暴的なSEXを強要した男。

⏰:07/06/19 11:56 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#110 [朔]
指揮者として交響団のパンフレットに大きく載っていた。

クククと突然笑った私にマスターは
「ど…どうしたの?何か面白いのあった?」
「あは…はは…ううん、何でも…ないの。」
涙を人差し指でふきながら滑稽で笑えて来た。

⏰:07/06/19 11:59 📱:PC 🆔:/MFzGqI2


#111 [やんやん]
続きが気になる―――!!

⏰:07/06/19 16:45 📱:W43CA 🆔:3jA.U9I.


#112 [朔]
やんやんさん>お待たせしました!!!

⏰:07/06/20 00:07 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#113 [朔]
マスターは「?」と不思議そうな顔をしてカウンターへと座った
新しいお客さんにカクテルを出していた。

「…どうでもいいけど。」
と本当はほんの少しだけ気になるのを考えないようにして
マスターに手招きをして
「強いお酒をちょうだい」
と注文した。

⏰:07/06/20 00:14 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#114 [朔]
────気分を晴らすために強めのお酒を飲みまくった。
こんなに酔ったのは初めてだった。

きっと亮と拓士と飲んだお酒も酔っ払った原因のひとつ。
マスターに色んな話を自分からペラペラと話し
「あはははは…」
と笑い上戸になったのを何となく覚えている。

⏰:07/06/20 00:18 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#115 [朔]
それから…?

ガンガンする頭を押さえてベッドから起きると朝だった。
「…嘘でしょ?」
隣を見るとそこには…。

マスターがいた。
しかもこちらを目を開けてにこにこしながら…。
「おはよう。」
爽やかに挨拶して来た…。

⏰:07/06/20 00:20 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#116 [朔]
「おはよ…」
バツの悪そうな顔をして返事を返すと
マスターは慌てて
「あ!何にもないから!!ていうかしてないから!!」
と大慌ててで自分の無実を主張してきた。

「…ぷっ。」
と吹き出し
「あははは。つ…頭が痛っ。」
とこめかみを押さえるあたしを見てマスターも笑った。

⏰:07/06/20 00:23 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#117 [朔]
2人でさっさと着替えて台所に立っていた。
マスターはあたしの家の冷蔵庫にある物で朝ごはんを作るよと
はりきっていたけどガランガランの冷蔵庫に頭を下げて

「何か材料買ってくるから!!!!」
とすかさず財布を握り締めてドアから出て行った。

⏰:07/06/20 00:27 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#118 [朔]
いつものように牛乳を飲みながら大慌ててで出て行く
マスターを見て
「…いいのに。」
聞こえないひとり言を呟いていた。

10分程してマスターは袋を下げて煙草をふかしながら
帰って来た。
寝ぼけていたあたしの頭もはっきりして来て
色々と聞きたいことがあると考えていたのに
マスターのご飯のいい匂いにつられてすっかり忘れていた。

⏰:07/06/20 00:30 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#119 [朔]
「美味しい…」
ちょっとしたモーニングを作ってくれて
「もうお昼近くだけどね。」
と笑うマスターと小さなテーブルで食べた。

一人用のサラダボールに入ったシーザーサラダを
つつきながらマスターに色々と聞きたい事を尋ねる。

⏰:07/06/20 00:33 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#120 [朔]
「…ねえ昨日の事あんまりっていうか覚えてないんだよね。」
と小さくちぎったレタスを口に含みマスターの方を見ると
マスターは食べていたトーストを皿に戻しコーヒーを
流し込んでいた。

そしてあたしの方を見直して

「サラちゃん…あまり詳しくは話してくれなかったから事情はよくわからない…でも酔っ払い始めてサラちゃんは自分のバッグの底を漁ってくしゃくしゃの紙を探して携帯でその紙に書いてある番号へ電話したんだ…。」

⏰:07/06/20 00:37 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#121 [朔]
「…そう。それで?本当に覚えてないんだよね…」

あたしは自分の潜在意識の中でハルトを求め
ハルトに会いたいと願っていたんだ…。
情けない…売春婦が客に会いたいだなんて…。
小刻みに震える手をばれないように下へ隠した。

⏰:07/06/20 00:39 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#122 [朔]
「それで…何度もかけたけど繋がらなかったみたい…で…」

あたしは溢れる自分の涙に驚いていた。
「あれ…あはは…なんで…ご、ごめん…」
ぬぐってもぬぐっても溢れる涙を止める方法が見つからない。

「サラちゃん…」
そばにあったティッシュをあたしに渡すとマスターは
頭をぽんぽんと撫でてくれた。

⏰:07/06/20 00:43 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#123 [朔]
そう…ハルトは嘘をついた。
また会いたいと言ったのは売春婦のあたしで
サラではなかった。

嘘をつかれた事もショックだったけど
会いたいと願ったあたしの気持ちもハルトは裏切ったような
気がして…涙は止まらなかった。

⏰:07/06/20 00:45 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#124 [朔]
マスターの大きくて優しい手だけがあたしの救いだった。
涙が止まってもマスターはあたしの手を握っていてくれた。

「…好きな人??」
と気まずそうに聞いてきた。
ズッと鼻をすすりながら
「あはは…違うよ。」
「じゃあ…?」

答えにとまどったけど
あたしの口から出た言葉は…。

「もう一度、会いたかった人。」

⏰:07/06/20 00:49 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#125 [朔]
亮・拓士との繚乱 END

⏰:07/06/20 00:52 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#126 [朔]
【百花繚乱】
色んな花が咲き乱れる事

⏰:07/06/20 00:58 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#127 [朔]
─…ねえ…あの言葉を信じたあたしが愚かなのかな?

それともあなたの嘘が愚かなのかな…?

やっぱり会いたいと願うことが一番の愚かさかもしれない。

⏰:07/06/20 01:00 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#128 [朔]
いつものように電話が鳴る。

あたしはその電話を取らなかった。
ううん…取りたくなかった…。

そしてまたマスターに会いに来ていた。

あの日からマスターは仕事が終わるとあたしに会いに来てくれた。
どんなに遅くても「大丈夫?」と電話をくれて…。
仕事が忙しくて疲れているはずなのに…。

⏰:07/06/20 01:05 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#129 [朔]
今のあたしの救いはマスターの優しさだけ。
それが卑怯だと言われてもあたしにはどうする事も
出来なかった。

マスターはあたしの記憶だと結婚していたはずで…。
子供だっていたはずなのに何もなかったように毎日
家にいる…。

⏰:07/06/20 01:07 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#130 [朔]
その事を追求しても
「ん〜…何が?」
ととぼける。

それが何だか無性に可愛くて何度も聞いていたら
マスターは「別居中なの!!!」と白状した。

⏰:07/06/20 01:09 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#131 [朔]
それが本当か嘘かはわからない。
でもやっぱりマスターに甘える自分は止められなかった。

昼間は大丈夫でも夜は無性にハルトを思い出した。
窓から見える闇が恐ろしくなってすぐにタクシーで
マスターに会いに行く。

⏰:07/06/20 01:11 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#132 [朔]
…見てる人いるのかな(-∇-;)

⏰:07/06/20 01:15 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#133 [朔]
ドアを開けてマスターの顔を見ると安心して
小走りでマスターの元へ走っていく。

カウンターへ座り
カウンターの上にあごを置いてマスターを上目遣いで見る。
「…いつもの??」

「ううん、トマトジュース。」
マスターは「了解」とトマトジュースのペットボトルを
開けてトクトクといい音を立てて長細いグラスに注いだ。

⏰:07/06/20 01:19 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#134 [朔]
トマトジュースをちびちび飲みながらマスターを見る。

ここはマスターが経営しているから
色んな人がマスターを慕って会いに来る。
マスターを名前で呼ぶ人もいればあだ名らしきで呼ぶ人もいる。

ちなみにマスターは「太郎」というらしい。

⏰:07/06/20 01:21 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#135 [朔]
初めてマスターの名前を聞いたとき

「普通の名前…だね」
と言ったあたしに

「よく言われるよ」

とはにかみながら話すマスターに胸がときめいたんだ。
「結構、ひどいなあたし…。」
また誰にも聞こえない言葉を呟いた。

⏰:07/06/20 01:24 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#136 [朔]
プルルルルル…電話が鳴る。

きっとマネージャーだ…ピッと電話を切る。

「…もう仕事くれなくなるかも…」

もう4日は居留守を使って無視している。
怒っているだろうなぁ…マネージャー…新人がどうとか
言ってたし…考えれば考えるほど深みにはまりそうで
考えるのをやめた。

⏰:07/06/20 01:31 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#137 [朔]
一人でぼーっと座っていたら男が声をかけてきた。
お決まりの台詞。

「何してるの?」
「一緒に飲まない?」
私が心の中で唱えた言葉と同じ事を男は言った。

「いいです。」
さっさと断った。
一人でぼーとしているかマスターと話す方が楽だった。

⏰:07/06/20 01:35 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#138 [朔]
マスターが私の方を気にしてこちらへ来てくれた。

「大丈夫だった??」
と声をかけて来た男をちらりと見た。

「あいつさー…連れと一緒に来た奴で…そこらで
ナンパして困ってるんだよ…。」
「大丈夫よ、軽そうだもん…あたしはついてかないし。」
「そっ、ならいいんだけどね。」

マスターは嬉しそうな声で私に言う。
そのマスターの言動や行動はあたしを好きだと
言ってるんだよね…。

⏰:07/06/20 01:43 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#139 [めゆ]
見てますよ
スゴクおもしろいデス無理せずに主サンのペースでがんばって下さい

⏰:07/06/20 01:46 📱:D902iS 🆔:bJk11X8g


#140 [朔]
でもね…マスター…あたしは本当は売春婦で
色んな男に色んな抱かれ方をした汚れた女なんだよ…。

ハルトっていう客がいてね…あたし嘘つかれたんだ。
冷静に考えれば気付くよね…でも初めてSEXでイッて
初めて男の人の涙を見せてくれた人なんだ。

こんなあたしにだよ?
初めて会った売春婦に…涙なんて見せてくれたんだよ。

ごめんね…あたしやっぱりハルトに今も会いたいの。
マスターを好きにはなれない…。
勝手だよね…優しさにつけこんでるの卑怯だよね…。

⏰:07/06/20 01:47 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#141 [朔]
めゆさん>本当にありがとうございますm(_)mすごくすごく嬉しいです!!!

⏰:07/06/20 01:48 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#142 [めゆ]
スゴク嬉しいのゎあたしの方です(>_<)こんなに楽しくて切なくて素敵な小説に出会わせてくれてありがとおデス

⏰:07/06/20 01:51 📱:D902iS 🆔:bJk11X8g


#143 [朔]
心でマスターに本当の自分を話して…。
また少し俯いて泣いた。

「帰ろう…仕事…行かなきゃ…。」
トマトジュースのお金をカウンターに置いて
きれいな女の人達と話すマスターに帰るねと
口の動きだけで伝えてあたしは店を後にする。

マスターは手をかざして

「待って!!」

とジェスチャーしたけどあたしは
「大丈夫だから」と口パクで伝えて店を出た。

⏰:07/06/20 01:52 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#144 [朔]
めゆさん>うわぁぁ(;■;)嬉しいですよぉ…これからも期待に応えられるように更新します!!!よろしくお願いします!!!

⏰:07/06/20 01:54 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#145 [めゆ]
最後まで見させて頂きます!朔サンのペースで無理せずにがんばって下さいマヂ応援してます★

⏰:07/06/20 01:58 📱:D902iS 🆔:bJk11X8g


#146 [朔]
店を出てマネージャーに電話する。

怒ってるかなぁとか考えながら…。

コールが鳴る。
「はい、もしもし?」
マネージャーがいつものテンションで出た。
「あの…すいませんでした…沙羅です…。」
「…もう、でんわはくれないのかと思った。」
少し不機嫌に話すマネージャーにもう一度謝った。

「まぁいいわ。もう今日は遅いから明日電話するから。
いい??ちゃんと出てね。」
そう言われるだけで他には何も言われなかった事を安堵して
疲れた体をひきずりながら家へ帰った。

⏰:07/06/20 01:59 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#147 [朔]
めゆさん>更新は毎日出来ると思うので(昼・夜中)時間があれば見に来て下さいね。待ってます。


家に着いてマネージャーに電話したことを
ほんの少し後悔しながら
ベッドに体を投げ出して天井を仰ぐ。

「でも…働かなきゃ…ね。」
トマトジュースで酔うわけはないけれど
横になって少ししてあたしは深い眠りについた。
マスターからの連絡を気にしながら…。

⏰:07/06/20 02:13 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#148 [朔]
いつの間にか眠ってしまっていた。
鳥のさえずりと新聞配達のバイクの音で目が覚めた…。
テレビも電気もつけたままの部屋…。

「ぁあ…携帯ぃ…」
見るとマスターからの着信が残っている。

「あー…ぁ。心配してるかも…。」

時間は朝の5:30。
変な時間に目が覚めて妙に頭が冴えている。

⏰:07/06/20 02:18 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#149 [朔]
電話するのには早すぎる…きっとちょっと前に仕事が
終わって家で一息ついている時間だろう…。

いつもならあたしの家で買ってきたご飯を食べている時間。

「…うー…まぁいいか…会うの辛いかもだし…」
いつも居てくれるマスターにいずれは本当の事を
話さなければいけなくなる時期は必ず来るだろう…。

きっと軽蔑される…。
それならマスターと連絡を切って
もう会わない方がいい。

それがあたしにもマスターにも一番いいのかもしれない。
それは自分勝手な逃げ方とわかっていても…。

⏰:07/06/20 02:23 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#150 [朔]
「卑怯だよね…あたし。」
マスターの着信が残る携帯を見つめたまま呟く。

どのみち本当の事を話せば嫌われる。

「マス…太郎ちゃん…ごめんね。」
あたしはマスターの電話番号とメルアドを拒否した。
きっとマスターは不審に思うだろう…心配もすると思う。

ハルトがあたしに嘘をついた事を悲観しても
あたしはマスターに同じ傷を与えようとしている。

「…だってしょうがないじゃない!!!もう嫌われたり嘘つかれたりするのは嫌なのよ…」
ベッドの上の手作りのクッションに顔をうっぷして
抱えたクッションの中で泣いた。

⏰:07/06/20 10:29 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#151 [朔]
チチチ…と鳥がさえずって
自動車の音や学生の声で目が覚めていた。

あたしはあれからまた眠ってしまっていた…。
目の辺りは乾いた涙でパリパリになっていた…。


「お肌荒れちゃう…」
目に入ったコンパクトな鏡を見て
泣きはらしてマスカラが取れて真っ黒になった目と
ちょっと腫れぼったくなった目を見てちゃんとメイク
落とせば良かったと後悔していた。

⏰:07/06/20 10:33 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#152 [朔]
顔を洗ってマネージャーからの電話を
すっきりしない気分で待つ…。

「もうちょっとさぼれば良かったかなぁ…?」
テレビから流れる暗いニュースばかりをちくりと痛む胸で
聞き流すように見ていた。

視界の内に入っていた携帯の液晶が光った。
「…。マスターだ…。」
手に持った途端、もう一度、光る。
また…。

「どうしたらいいの…どう…」
と戸惑っていたら
マスターからの電話をさえぎるように
プルルルルとマネージャーから電話が鳴った。

⏰:07/06/20 10:39 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#153 [朔]
「…はい。」
すかさず電話に出る。

「沙羅ちゃん、今日よろしくね。」
そう用件だけ伝えるとマネージャーは電話を切った。
すると、すぐにマスターからの電話…。

それでもあたしは出ようとはしなかった。
売春婦の沙羅を復活させた今…余計に会いたくはなかった。

⏰:07/06/20 11:16 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#154 [朔]
約束の時間が近づいてくる。

あたしはさぼっていた分を取り戻すように
念入りに化粧をしていつもより派手な服を着て
家のドアを開けた…。

ガチャ、ドアを開けた途端、驚いた…。
マスターが立っていた。

「ど…」
動揺を隠せなかった。
いつものニコニコ顔じゃなくて疲れきった頬…。
それでも無理して笑いかけるマスターに少し不気味さを感じた。

「サラちゃん…心配したよ…良かったぁー。」
頭を抱えてしゃがみこむ。

⏰:07/06/20 11:22 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#155 [朔]
「ごめ…んなさい…。」
小さな声で謝るあたしを抱きしめた。
「ううん…いいんだ…何にもなかったならいいんだ。」
うんうんとあたしはマスターの腕の中でうなずくしか
出来なかった。

「お店は?」
と腕の中から聞いた。
マスターは「もう行くよ。サラちゃんは用事でもあるの?」と
聞き返された。

⏰:07/06/20 11:24 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#156 [朔]
「今から男に抱かれに行くの…」
なんて言えるはずもなく…。

「うん、友達とちょっとね。」

「そっか…気をつけてね。また連絡するよ。」
ポンポンとあたしの肩を叩いてマスターは店に戻った。
変に思われたかな…いつもはしないような化粧をして…。

気付いてないならいいんだけど…。

あたしはささやかな願いを胸に待機してくれている
タクシーへ急いで乗り込んだ。

⏰:07/06/20 13:03 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#157 [朔]
久しぶりのタクシーで久しぶりのホテルへ着いた。

いつも通り軽く深呼吸。
久しぶりで何となく手に汗をかいた。

「行くわよ…沙羅…。」

自分に言い聞かせてホテルへと足を進めた。

⏰:07/06/20 15:37 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#158 [朔]
部屋番号を確認して部屋の前でもう一度
深呼吸する。

久しぶりの感覚。
インターホンを押した。

⏰:07/06/20 15:40 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#159 [朔]
「はいはいはい…」

忙しない声と共にドアの鍵が開いた。

あたしは今日、あたしを抱くはずの男を見て
顔が青ざめた。

「あれ…あんた…太郎さんの??」

「…ち、違います…。」

「えー??悪いけど俺は女の顔とか覚えるの得意よ?」

どうあがいても男の記憶はごまかせない…。
俯いて黙ったあたしを見て男は

「まあいいや。入ってよ。」
と顎で部屋を示した。

⏰:07/06/20 15:57 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#160 [朔]
嫌な事は重なるって単なる思い違いかと思ってた。

男は私を部屋の中へ案内される私の後ろから
胸を掴んできた。

「ちょ、ちょっと…もう少し…」
と手を払いのけようとしても男の力にかなうはずはなくて…。

「待てねーよ…溜まってんだよね。」
後ろからキスも求める。
「んっ…ん」

ちっとも優しくないキス。
でも私は感じていた…。

⏰:07/06/20 16:03 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#161 [朔]
男はそのまま私をベッドに押し倒し服を乱暴に脱がせる。

「そんな慌て…あん…あ」
男は下着もさっさと脱がしてあらわになった私の
乳房にむしゃぶりついた。

「気持ちいい?ねぇ?ここ?」

…SEX中にペラペラと話す男は好きではない。
私の乳房をしゃぶりながら片方の手は私の下半身の
秘所に指を挿入する。

⏰:07/06/20 16:07 📱:PC 🆔:ksVpZcgk


#162 [朔]
「ぁ…ん」

くちゅくちゅと音をわざと立ててにやけている。
アダルトビデオの見すぎではないのかと思うほど

ペラペラと感じる場所を聞いてきたり
ものすごく恥ずかしい格好をさせられたり…。

男のテンションと彼自身の熱とは逆に私の
体温は下がっていった。

⏰:07/06/21 01:09 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#163 [朔]
「あ…イク…イクよ…」

私は完全に演技のみでこのつまらない情事を乗り切った。
アダルトビデオが好きな男にはもってこいの
背中に爪を立てて…。

大して疲れてもいなかったがイッたふりをしなければ
いけなかったので
ぐったりとベッドの上に寝そべっていた。

男は煙草をふかして
「そんなに良かったんだ?」
と満足そうに笑う。

⏰:07/06/21 01:12 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#164 [朔]
「え…えぇ。気持ちよかったわ…」

そういう私のいやらしい手つきでお尻を握ると
煙草を灰皿に捨てて触れられたくなかった事を言った。

「太郎さんはあんたのこの仕事知ってるの?」

⏰:07/06/21 01:15 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#165 [朔]
一瞬、言葉を失う…。

「あー…まあ、言えないか…」

「だから…あの…マスターには…言わないで…」
チラリと私の方を見て男は新しい煙草に火をつける。

ふーっと煙を吐き出し
「…いいけど、条件があんだけど?」
煙草臭い息で顔を近づけて来た。

⏰:07/06/21 01:17 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#166 [朔]
「条件?」

「そ…条件。こんな美味しい秘密をみすみす逃がすと思う?」

「…さぁ…」
嫌な男…この男と今まで体を絡めていたなんて…。
吐き気さえ覚える。

「太郎さんに言わない代わりにあんたは俺のSEX人形になる。」

「セ…何よ…それ…」

「だーかーら、俺の性欲のはけ口って事だよ。」

「そんな…。」

「どーする?やめとく?どっちでもいいよ。俺はね。」

⏰:07/06/21 01:23 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#167 [朔]
軽く脅しが言い含まれている感じで

男はまた煙草に火をつける。

「…わかったわ…でもマスターと私の関係が切れたら
あなたの人形としての私とあなたの関係も切れるわよね?」

「もちろん。」
男は新しい玩具を手に入れた子供のようにはしゃいでいた。

⏰:07/06/21 01:26 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#168 [朔]
契約のあと…男は私に口で処理してよとせがみ
嗚咽を我慢しながら男の精を処理した。
いつまでも慣れない生ぬるいアレの匂いや味を
我慢しながら…。

すっきりした男は2回目の精を吐き出してぐったりと
ベッドに横たわりボーっとしていた私に

「あぁ…お金ね…はい。」

と札の束を渡すと
「さっさと帰って。俺、寝たいから。また連絡するから。」

愕然とした…こんな扱いを受けたのも初めてで。

⏰:07/06/21 01:31 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#169 [朔]
部屋からさっさと追い出された私は
ふらふらと足元が定かじゃない状態で
私を待つタクシーに乗り込む。

乗り込んだ時によほどひどい顔をしていたんだろう。

「顔色…真っ青ですよ…。」
と運転手に心配された…。

⏰:07/06/21 01:33 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#170 [朔]
いつもはマスターの店へ行ってもらっていたのに
今日は何も告げず戸惑いながら家への路地を走ってくれる
タクシーの運転手に

「今日は家でゆっくりしたいのよね…。」
と妙な言い訳をして流れる景色を見ていた。

⏰:07/06/21 01:35 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#171 [朔]
家に着いて誰も返事をしない部屋に

「ただいま…」
と挨拶する。

今日は一段と疲れた…。
あまりにもひどい客だった…その上、わけのわからない
約束までさせられて…。

「どうしよう…マスターにばらされて嫌われるのも嫌…
だけど、あの男の言いなりも嫌よ…。」

もう…私は深みにはまるばかりだ…。
どうすればいいか、わからないままシャワーへ向かった。

あの男の残り香さえも気持ち悪くなったから…。

⏰:07/06/21 01:41 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#172 [朔]
あたしは…一体どうしたいの…?

マスターはあたしを好きだと思う。
でもあたしはハルトが忘れられない…。

マスターに全てを打ち明けて縁を切る?
あの男との約束も打ち明けて自由になる?

答えの見つかりそうで見つからない疑問を
ぐるぐると頭で考えて…。

打ち付けるシャワーのお湯で全て洗い流せたら
楽になるだろうか…?

そんなくだらない事をいつまでも考えていた。

⏰:07/06/21 02:02 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#173 [朔]
しばらくしてマスターから連絡があった。

「話があるんだけど…」
何か言いづらそうにぼそぼそと話す。

…もしかしてバラされた?
きっとあの男も考え直してあたしとの関係よりも
マスターの事を思ったのかもしれない。

「…終わったなー…」
マスターは許してくれないだろう…。
きっとあたしを罵ってこの部屋を出て行く…。

⏰:07/06/21 11:42 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#174 [朔]
そう思うと会う必要はないんじゃないかって…。
もう泣いてばかりの毎日は嫌だから。

「…どうしよう…もう着いちゃうかな…」
もう会うのをやめたいとマスターに伝えようと携帯を
持った時にマスターが家のインターホンを鳴らす。

⏰:07/06/21 11:46 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#175 [朔]
「…はい。」

会うのをためらってマスターが待つ家のドアをゆっくり開けた。
「…話って何?」

きっと今のあたしはひどい顔をしているだろう…。
マスターは少し黙ったまま家の中へ入った。

⏰:07/06/21 11:50 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#176 [朔]
何も言わないマスターと不機嫌なあたしが
部屋の中で沈黙したまま気まずい空気が流れる。

先に口を開いたのはマスターだった。
「あのさ…あの…」

「何?」

怪訝そうな顔でマスターを見る。
「君には幻滅した」とか
「あきれたよ…」とか言われるんだ…。

グッと手に力が入る。
どんなひどい言葉も受け止められるように…。

⏰:07/06/21 12:09 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#177 [朔]
「サラちゃん…俺と付き合ってくれないか??」

真っ赤な顔してあたしの手を握り
マスターはあたしが予想もしていなかった
予想していた言葉とは真逆の愛の告白をした。

「え…?マスター…だって…!!!」

「この前…正式に離婚したんだ…長い時間別居してて
どうするのかって話し合いをしたら嫁に言われたよ…あなたには愛情はないのってね…。」

⏰:07/06/21 12:14 📱:PC 🆔:1k6G/3nM


#178 [朔]
あたしはてっきり…仕事がばれたかと思った…。

あの男はマスターにばらしたワケではなかったんだ…。
安心したようななんとも言えない複雑な感情が
心の中を満たしていく。

色々と考えているあたしを見てマスターは
「…だめかな??」
と弱弱しい声で尋ねる。

⏰:07/06/22 12:44 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#179 [朔]
だめ…だというわけではない…。
誰かがこんなあたしを好きだといってくれるその気持ちは
胸が高鳴ってしまうほど嬉しい…。

でもあたしはやっぱりハルトを忘れる事が出来ない。
この気持ちは…間違っているのかも知れない。
自分を騙した男の…しかも客を好きになるなんて…。

⏰:07/06/22 12:46 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#180 [朔]
「…まだ、無理だと思う…他に好きな人を作る気はなくて…
ごめん…。」

そう申し訳なさそうに正直な自分の答えを伝えた。
マスターはニコッと笑った。

「そうか…わかった。でも…もし可能性が少しでも
あるなら…言って欲しい。馬鹿だと思うかもしれないけど
サラちゃんの事、本気で好きなんだ…。」

照れくさそうにあたしを思う気持ちを素直に伝えてくれた。
…胸が痛む…。

⏰:07/06/22 12:51 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#181 [朔]
全てを伝えて抱えている秘密を言ってしまえば
マスターはこんなあたしを好きだと思わないだろう…。

それはマスターとの
別れでもあればあたしの自由の始まりでもあった。
それを伝えてマスターの自分を軽蔑した顔を見るのは
どうしても無理だった…。

⏰:07/06/22 12:57 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#182 [朔]
「じゃあ、俺、店に戻るから。」

「あ…うん。」
行ってもいい?
いつもなら聞ける言葉が聞けなかった。
下を向いているあたしに

「店に来ない?」
と誘ってくれたのはマスターだった。

⏰:07/06/22 12:59 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#183 [朔]
さっきまでのやりとりが
何もなかったようにマスターはいつも通りに話してくれた。

いつもなら店までタクシーで行くのに
マスターの運転で店まで行った。
初めて乗るマスターの車に何だかドキドキしていた。

「き…緊張するね…。」

あはは、何で?
と笑ってくれるマスターに心から感謝した。

⏰:07/06/22 13:13 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#184 [朔]
店について車を止めてマスターは
「裏から入るから表に行ってて。」
と別々の入り口から店に入る。

カウンターに入ったマスターの方へ近寄ろうとした時…。
あたしの前に男が立ちふさがった。

「!!」
…あの男だ…。

⏰:07/06/22 13:22 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#185 [朔]
「さっきはどうもー。」

軽い口調であたしの耳元で囁く。

「…こちらこそ。」
冷めた目と口調で返事を返せば

「あー…いいの?そんな態度で?」

「…。」
黙ったあたしを男は笑う。
「そんな警戒しないでよ、あんたが約束守ってくれれば
俺からばらす事はないんだから。」

ちらりとマスターを見ると
マスターはあたしの方へ走ってきた。

⏰:07/06/22 13:24 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#186 [朔]
「おい、何してんの?困るんだよ。」

男の肩をつかんで男に強めの口調で制す。
「サラちゃん、大丈夫?」
心配そうにあたしを覗き込む。

「へぇ…サラって言うんだ。」
上からあたしを見ながら男は色んな意味を込めて
意味深に言う。

⏰:07/06/22 13:28 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#187 [朔]
マスターは
「?」
怪訝そうな顔で男を見て
「こっち来て座る?」
とあたしの肩を組んでカウンターへ案内した。
マスターの腕越しに男を見ると

ニヤニヤとあたしを見ていた。

⏰:07/06/22 13:30 📱:PC 🆔:g3JQZA8E


#188 [朔]
嫌な感じと…男を見ると
男は素知らぬ顔で女をとっかえひっかえナンパしている。

男を睨むあたしにマスターは
「…本当に困ったやつだよ…。」
とため息混じりにそう言った。

マスターを見ながら
「…ほんとにね…」
と相槌を打ち
「ジンライムちょうだい」
とマスターにお願いした。

⏰:07/06/22 19:55 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#189 [朔]
それからはあたしに絡むことなく男は
奥の席でナンパした女と話していた。

あたしはホッとしてマスターと他愛ない話で
盛り上がっていた。

マスターと話しながらあたしは考えていた。
「もしマスターみたいな人と恋愛が出来たら
大事にしてもらえるのかな?」
とか
「マスターとここのバーで働けたら幸せかな…」
とか…もしかしたら叶うかもしれない願いとも呼べる
ささやかな幸せを頭で想像していた。

⏰:07/06/22 19:59 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#190 [朔]
「どうしたの?ボーっとして?疲れた?」
とあたしを心配してくれるマスターに
「ううん…ちょっと考え事してて…。」
と曖昧な返事をしてジンライムに口を付けようとした時、

男があたしに寄ってきた。
マスターが
機嫌の悪そうな顔をして男を睨むも
男はあたしに耳元で
「トイレ来て。」
と伝えるとさっさと離れた。

⏰:07/06/22 20:03 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#191 [朔]
マスターが
「何か言われたの?」
と心配そうに聞いてきたけど言えるはずもなく。

「ううん、何にも?」
と明るく返し
「トイレ行って来るね。」
男が待つトイレにマスターが不振がらないように
自然なそぶりで向かった。

⏰:07/06/22 20:05 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#192 [朔]
薄暗いトイレは男と女兼用で
ひとつの個室のようになっていた。

トイレをノックするとカシャンと鍵が開く音がした。

薄暗い小さな電球に照らされた男は便器に座っていた。
ドアを閉めて
「…何?」
と不服そうに聞くと
「…しゃぶって。」
と自分の股間を指差す。

⏰:07/06/22 20:07 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#193 [朔]
「…どうして?」
言えば半分、脅すような答えが
返ってくるのはわかっていた。
だけど言われるままに言いなりにはなりたくない。

「あのさ…ばらされてもいいわけ?マスターは
あんたが好きでたまらないみたいだよ?いいの?」

…なぜそれがわかっているのなら
ばれれば傷つくのはあたしだけじゃない事に気付いて
くれないのか?

⏰:07/06/22 20:10 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#194 [朔]
「ほら、早く。」
膨らんだ股間を指差す。

「…。」
何も言わずに
言われるがままあたしは男の前へしゃがみこみ
ズボンのジッパーを下ろした。

男のパンツの間から硬くなり反り返っているソレを
手で少ししごいて口に含む。
「…うぇ…。」
声に出ないように嗚咽を漏らす。
「…なんでこんな事…しなきゃ…。」
溢れそうになる涙をこらえてあたしは
男のソレを何も言わずにただしゃぶった。

⏰:07/06/22 22:12 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#195 [朔]
ず…ぐじゅ…とあたしのよだれの音と男の吐息が
トイレに響く。

「ああ、気持ちいいよ…そう、もっと強く…」
とあたしの髪を撫でながら自分の方へと上下させる。
「ん…ん…」
あまりに奥に入れようとする男の力に思わず
苦しい声が出る。
それでも男はあたしの髪と頭を両手で押さえつけて
力任せに動かそうとする。

⏰:07/06/22 22:16 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#196 [朔]
嫌で逃げ出した気持ちを我慢してただ無心に
男のソレをスライドさせたり舐めたりして
さっさと終わらせたかった。

男はあたしのその気持ちに気付いたのか
「…ちょ、止めろ。」
とあたしの髪を引っ張った。

「ん…痛っ。」
男は自分の一部を出したまま
「やっぱり…」
とあたしのスカートを捲り上げる。
「ちょ…と何?」
と言い終わらないうちにパンティを下げ
あたしを壁へと手をつかせてお尻を掴む。
「やだ、やだってば…濡れてもないのに…嫌っ。」

⏰:07/06/22 22:21 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#197 [朔]
本気で嫌がると男はあたしの秘所へ指を入れた。

「んん…んあ…」
突然、挿入される指に声が出る。
クチュといやらしい音がする。

「何だよ…濡れてんじゃん。」
そういうとあたしのお尻を抱えて自分の熱くなった
自身を突き入れた。

⏰:07/06/22 23:44 📱:PC 🆔:EovEyCqQ


#198 [朔]
「んんん…あん…ぁ」

強引にでも挿入されて犯されているような感覚でも
あたしは売春婦だ…感じてる…。
思わず声も漏れる。

男は
「聞こえるぞ…ん、きついな…」
とあたしの口に自分の指をくわえさせる。
甘噛みしながら男の指をいやらしく舐めて
「んふ…っふ」
声が出ないように耐えた。

⏰:07/06/23 00:09 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#199 [朔]
壁に付く手にも力が入る。
あたしは…嫌がりながらも感じて…男自身と
あたしの秘所を前から指で遊ぶその行為に
ヒクついて秘所は蜜をタラタラと流す。

「あ…俺イク…。」
男は白い液をあたしのお尻に吐き出した。

⏰:07/06/23 00:15 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#200 [朔]
狭いトイレであたしはお尻に吐き出された混濁の液体を
男に拭われている…。

ハァハァと息荒く男は肩を揺らして
「あんたいい体してるし
感度もいいしさすが売春婦だな。」
褒められているとは到底聞こえない言葉を
あたしに言った。

⏰:07/06/23 00:18 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#201 [朔]
「…。」

あたしは黙ったまま下着を上げてトイレから出ようとした。
すると男はメモを渡して

「俺の名前と番号。」

一言伝えるとあたしを押しのけトイレからさっさと出て行った。

「修二…。」
取り残されて惨めな気分で立ち尽くしたまま
あたしは座り込み自業自得を嘆いた。

⏰:07/06/23 00:20 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#202 [朔]
トイレにどれくらいいただろう…。
座り込み宙を仰ぐあたしに外から声が聞こえる。

「大丈夫ですかー??」
女の人が外から呼んでいる。
きっとなかなか出てこないから気になったんだろう。

急いで外へ出る。

⏰:07/06/23 00:22 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#203 [朔]
ドアを開けるときれいめの服を来た女の人が立っていた。

「すいません…」
聞こえるか聞こえないかの声で謝ると
「だいじょうぶ…?」
優しい声で尋ねてくれた。

声なくうなずいてあたしはマスターのいる
カウンターへ恐る恐る戻った。

⏰:07/06/23 00:24 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#204 [朔]
「どうしたの??遅かったね??」
何も気が付いていないのかマスターは普通だった。

「うん、ちょっと電話してた。」
氷も溶けて水滴と店の照明でキラキラ光るグラスの中の
水っぽいジンライムを飲んだ。

自分はひどい女だとトイレの中で少し泣いて…。
あたしに微笑んでくれるマスターを騙していることが
辛くて仕方なかった…。

⏰:07/06/23 01:32 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#205 [朔]
修二を店の中で探したけどいない。

キョロキョロと見回すあたしをマスターは気にしていた。
でも何も言うわけではなくて…。

あれからすぐにあたしは気分が悪くなって
家に帰った。
マスターは「家まで送るよ」と言ってくれたけど
なんとなく一人になりたくてマスターの申し出を断った。

⏰:07/06/23 01:36 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#206 [朔]
「少し…疲れた。」

あたしの小さな脳で考える事がありすぎて
今にもパンクしそうな頭を抱えてその日は眠った。

⏰:07/06/23 01:38 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#207 [朔]
この目さえ光を知らなければ
見なくていいものがあったよ…。

体があなたを知らなければ
ひきずる思い出もなかった…。


cocco・雲路の果て

⏰:07/06/23 01:45 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#208 [朔]
スピーカーから流れる音楽を

今のあたしだと苦笑いして聞いていた。

ハルトにさえ会わなければもしかしたら
こんな思いはしなかったかも知れない。

あの夜、店に行かなければマスターの純粋な気持ちは
他の誰かに向いていたかも知れない。

悔やんでも仕方のない後悔が自分を襲う。
どうすればいいのか…答えは出ない。

⏰:07/06/23 01:49 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#209 [朔]
…誰か見てくれてるのかすごい不安('□';でも書くぞー!!!!

⏰:07/06/23 01:53 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#210 [我輩は匿名である]

見てます!!ダイスキです☆
頑張って!!

⏰:07/06/23 01:59 📱:N701i 🆔:NCJbylqk


#211 [朔]
我輩は〜さん>本当にありがとうございます!!!!たまに不安になって弱音はいてます…orzそう言ってもらえると頑張れます!!!!

⏰:07/06/23 02:14 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#212 [朔]
煮え切らない思いで朝を迎えた。

眠った気がしない…。
体もだるい…。

着信のない携帯をソファーに投げ出した。
「シャワー浴びよう…今日も沙羅になるんだもんね…。」
何かを諦めたように呟き浴室へ向かう。

⏰:07/06/23 02:18 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#213 [朔]
シャワーを浴びてあたしはハルトとの出会いを
思い出す。

「確か…シャワーしてる所に突然、入って来て…。」
打ち付けるシャワーの中でハルトを叩いた事。
あたしの前で泣いた事…。

涙が溢れる。

どうしてあたしを騙したの…。

あの優しい指はあたしの全てを愛してくれたのに…。
それも嘘だったの…。

もう2度と会えないの・・・?

声にならない願いは日に日に大きくなる。
会おうと思えば会えるのかも知れない。

だけど、再会を彼が喜んでくれる保証はない。
それどころか嫌がられる可能性だってある。

⏰:07/06/23 02:23 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#214 [朔]
傷ついた心と体でハルトにまで拒絶されるなんて
考えるだけで泣きそうになる。

どこへ行きたいのかもわからないあたしは
ただハルトの影を思って泣くしかなかった。

⏰:07/06/23 02:25 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#215 [朔]
シャワーから上がって携帯を見ても
マスターからの連絡もない・・・。

気にはなる…だけど家も知らない。
と言って自分から家に呼ぶのは心苦しい。

「…会いたくない日もあるよね…。」
そう言い聞かせてあたしは大して見ようともしないテレビを
癖のようにつけた。

⏰:07/06/23 02:28 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#216 [我輩は匿名である]
>>100-200

⏰:07/06/23 02:28 📱:P903i 🆔:fNnwsPdw


#217 [我輩は匿名である]
>>1-100

⏰:07/06/23 02:29 📱:P903i 🆔:fNnwsPdw


#218 [朔]
あらわな下着姿でベッドの上に寝転んでテレビを見る。

ピーンポーン…。

インターホンが鳴った。
「?マスターかな…?」

ドアを開けようとして何となく無用心な気がしてから
ドアの向こうにいる人へ声をかけた。

「どちらさまですか??」

「・・・。」

応答がない。
「・・・あの〜?」

それでも応答はナシ。

⏰:07/06/23 02:32 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#219 [朔]
こちらも黙ってみる。
すると

「開けなさい。」

…母親だ!!!

涙が溢れた。
恐ろしくて手が震える。
あたしはこの母親に母としての愛情をもらった事が無い。

「開けなさい。サラ・・・聞こえているでしょ?早く。」

相変わらず人に命令口調で物を言う。

⏰:07/06/23 02:34 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#220 [朔]
「な・・・何の用なの?帰ってよ!!!
あんたの顔なんて見たくないの!!!」

そうドアの前で耳を塞ぎしゃがみこんで
怒鳴った。

ー・・・。

音がない…。

ー・・・。

ーー・・・。

ドンッ!!!!!

激しくドアを叩く。
「開けろって言ってるんだから!!!さっさと開けろ!!!」
ドアを蹴っている。

⏰:07/06/23 02:37 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#221 [朔]
我輩は〜さん>有り難うございますm(_)m

⏰:07/06/23 02:38 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#222 [朔]
「やめてよ!!!やめて!!!!」

ドアの向こうであたしを捲くし立てる母親。

こちらの声など聞こえていないのか
ただあたしを罵倒し続ける。

ドンッと何度もドアを蹴られ
「お前みたいな親不孝な子を産むんじゃなかった!!!!」
いつものようにあたしの存在を否定してから帰る。

⏰:07/06/23 02:40 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#223 [朔]
ひっく・・・ひっく…。

恐ろしくて耳を塞ぎ
体を守り母の仕打ちから何度も血を吐いた。

そんな子供時代が頭によみがえる。

「あんたはこの家の恥よ!!!」
「さっさと死ねばいいのに・・・。」
「産むんじゃなかった・・・。」

温かな手が欲しかった。
あたしを必要として欲しかった。

ただそれだけなのに・・・。

部屋の片隅で怯えて泣く幼いあたしが見えた気がした。

⏰:07/06/23 02:43 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#224 [朔]
ー・・・ふと気が付くとあたしは気を失っていたのか

意識が戻ったような変な感覚に襲われていた。
「・・・夢だったら良かったのに・・・。」

思い出したくのない子供の頃を思い出す。
売春婦になったきっかけも・・・。

母にひどい仕打ちをされ続けて
あたしはろくに食べたり出来なかった。

⏰:07/06/23 02:48 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#225 [朔]
小学生の時は力も弱く何も出来ないあたしを母は
力任せに殴る日が多かった。

あざを隠して学校をへ行く。
先生は体を見ることはないから気が付かない。

中学生になって力は多少あっても母親に歯向かえば
倍になってひどい仕打ちを受けると思っていたから
ただ飛んでくる食器や言葉を黙って受け止めていた。

そんな時、学校で仲の良かった子に
「面白い事教えてあげる」
とマンションの一室へ連れて行かれた。

⏰:07/06/23 02:54 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#226 [朔]
そこはその友達の親のマンションで
合鍵を持つ誰も住んでいない部屋に
忍び込んで話したりするのが日課だった。

いつものように友達と忍び込んで持ち込んだ飴やガムを
2人で食べながら遊んでいたら
誰かが階段を上ってくる音が聞こえた。

⏰:07/06/23 02:58 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#227 [朔]
慌てて2人で空っぽのクローゼットに隠れて
クスクスと小さな声で笑っていたら

ガチャとドアが開いた。

驚いたけれど冒険をしているようで楽しかったから
クローゼットのドアの隙間から見ていた。

するとそこには
その友達のお姉さんと
見知らぬサラリーマン風のお兄さん。

「・・・何を始めるんだろう?」
あたしは何も考えずに見ていた。

⏰:07/06/23 03:01 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#228 [朔]
ただドキドキして興味深々で見ていたあたしと
友達は驚くような光景を目にした。

2人は抱き合い濃いキスをし始める。
気持ちの悪いキスだと思った。

舌を出して息も荒く2人は必死になって絡み合う。

ごくっと唾を飲む音もためらわれるよな光景。
お姉さんの制服を一枚一枚脱がす男の人。

胸を揉むとお姉さんは
「あ・・・んふ・・・」
と色っぽい声を出す。

⏰:07/06/23 03:17 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#229 [朔]
もうドキドキして思わず胸を押さえた。
友達も同じ格好をして覗いていた。

男の人はあらわになったお姉さんの胸を何度も舐めている。
「やん・・あぁ、おっぱい気持ちいい・・・」
男の人の頭を抱えて寄せる。

揉んだり舐めたりお姉さんは声を出す。
あたし達は何だかいけないものを見ている気がして
目を背けようとしても

声を上げるお姉さんが気になって目を背けることが
出来なかった。

⏰:07/06/23 03:23 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#230 [朔]
ぎゅうっとあたしの手を掴んでくる友達に
驚いたけれどあたしもぎゅっと握り返した。
その不思議な淫らな行為はあたしたちの目の前で続いている。

あたしは声を上げるお姉さんのいやらしい口元や
お兄さんの指なんかを見ながら下半身が変な感じになる気がした。

「まだ…終わらないのかな・・・?」
ぼそっと呟く友達に
「そうだね」と声に出さず返事をした。

⏰:07/06/23 14:32 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#231 [朔]
男の人はお姉さんを床に寝かせてスカートを脱がせる。
そして自分もごそごそとズボンを太ももまでずらして
お姉さんの両足を開かせて自分のお尻を近づけた。

「あぁん…ん…は…いい・・・気持ちい・・・ぁぁあ」

上下に腰をふる男の人と苦しそうに笑うお姉さん・・・。
2人がなにかいけない事をしているのを
あたしはいけないものを見ている気持ちで見ていた。

⏰:07/06/23 14:37 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#232 [朔]
2人が抱き合いはじめて10分程で男の人が
「あ・・・ぁぁ」
とお姉さんの上に乗りかかった。

お姉さんはクスクスと笑い
男の人を抱きしめる。
何がおかしいのか・・・だけど愛おしそうに男の人を
抱きしめるお姉さんの顔はすごく綺麗だった。

2人はさっさと服を着替えている。
男の人は財布から
「これ、今月の…」
とお金を渡していた。

「…ありがと」
お姉さんは微妙な顔で男の人にお礼を言うと
2人で何もなかったように部屋から出て行った。

⏰:07/06/23 14:41 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#233 [朔]
がたっと立て付けの悪い戸を開けて
止まっていたのか息をしていたのか
わからないままあたしたちはクローゼットから出た。

「…お姉ちゃん、汚い。」
友達は泣き始めた。

「…うん。」
と友達の手を握り相槌を打った。
「そうかなぁ?」
あたしの感覚がおかしいのか…心の中では
そう思っていたから。

⏰:07/06/23 14:45 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#234 [朔]
その後、あたしたちは部屋に忍び込んだりする事は
なくなった。


あの情事を見届けた友達は

あまりのショックに
友達は親に姉の事をこっそりと告げ口して
ビデオカメラを設置された事も知らずに
援助交際相手といつもの部屋で楽しんでいる様子を
全て撮影されて親は怒り狂い家の中は
めちゃめちゃだったと友達から聞かされた。

⏰:07/06/23 14:49 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#235 [朔]
そうしてあたしはSEXという行為に魅力を感じて
高校一年のときに先輩に連れられて行った
マスターの店でマスターを好きになって

あたしのバージンをもらってもらった。

早く大人になりたかった。
さすがに初めてを客にささげるのは気がひけた。

売春が犯罪という事は知っていた。
だけどお金を稼いで暴力的な母親の元から
逃げ出したかったし
綺麗になるためにSEXはあたしには必要だった。

⏰:07/06/23 14:53 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#236 [朔]
…遠い過去を思い出してあたしはベッドに体を丸めて
眠ろうとしている。

売春婦を始めたきっかけやSEXと自分の体を
商品にできる事。

母親から逃げ出すためのお金。

売春婦になってあたしの生活はがらりと変わる。

⏰:07/06/23 14:56 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#237 [朔]
うつらうつらと目を閉じて暗闇が覆いかぶさってきた時
「プルルルル…」

電話が鳴った。
重い体を起こして携帯を手に取り通話ボタンを押した。
「はい…。」

マネージャーだ。
「いつものホテルに20時宜しくね。」

いつものように用件を伝えると電話を切った。

⏰:07/06/23 14:59 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#238 [朔]
自分の体重のままにベッドに横たわり仕事にいく
準備をしなきゃと考えながら手のひらで宙を仰ぐ…。

「掌を宙に浮かせる…これ、癖なのかな?」
と宙にいる自分の掌を閉じたり開いたりしながら
独り言を言った。

⏰:07/06/23 15:01 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#239 [朔]
プルルル…また電話が鳴る。

マスターだ。
「はい、もしもし?」

「…。」

「…?もしもし?マスター?」

ガサガサと音がして
「ああ、サラちゃん?」

いつものように優しい声が受話器越しに
聞こえる。

「うん、どうしたの?」

「うん、いや、実は…修二がさ…」

胸の動悸が早まるのがわかった。
動揺した声を悟られないようにあたしは
冷静を装う。

⏰:07/06/23 18:38 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#240 [朔]
「し…修二?」

「そう、あの…前さ店でサラちゃんをナンパした…。」
「あ…ぁぁ。」

わざとらしく思い出したフリをする。
「その人があたしに何?」
「連絡して来てくれって伝えろって言われてね…。」

…わざとマスターに頼んだんだ。
あたしをからかうような真似が許せなかった。

⏰:07/06/23 18:41 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#241 [朔]
だけど強気に出る事も全てを話すわけにも
いかない事はわかってる…。

あくまでも冷静にマスターと今、話さなければ
おかしいと思われてしまうかも知れない。

「…あぁ、そういえばこの前も声かけられてバッグに
連絡先の書いた紙を…入れられたような
気がする…そ、それかな?」

苦しかった。
嘘をつく自分の心と言い訳も。

⏰:07/06/23 18:44 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#242 [朔]
「…ったく、しょうがないなあいつ!!サラちゃん
電話なんかしなくていいよ!!」

怒り気味にマスターに言われ
「わかった。」
と返事をしてマスターと少し話して
電話を切った。

⏰:07/06/23 18:47 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#243 [朔]
もう夕方が来ようとしてる…。

隣から匂う晩御飯らしきいい匂いも
外から聞こえる小さな子がお母さんと呼ぶ声も

あたしには無縁で今からそんな温かいと呼べる物が
欠片もない場所であたしは男に抱かれに行くんだ。

少しだけ赤く染まってゆく窓の外を見ながら
寂しくなった。

⏰:07/06/23 18:49 📱:PC 🆔:EqhGpHFQ


#244 [ヒナ]
いつも楽しく読ませていただいてます(>_<)

本当に上手ですね!!楽しみにしてます(*´▽`)

⏰:07/06/23 21:43 📱:W44K 🆔:sDMwd4Ro


#245 [朔]
ヒナさん>ありがとうございますm(_)m頑張りますので
これからも宜しくお願いします!!

⏰:07/06/24 00:42 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#246 [朔]
空の赤色が暗闇に飲み込まれていく頃…。

あたしは念入りに化粧をして化けていく
自分の顔を鏡越しに見ていた…。

服だって前なら楽しく選んでいた。
ネイルの色もつける下着だって…。

今のサラの顔も沙羅の顔も見れるものじゃない…。
何か満たされていない寂しそうな女の顔だ…。

「あんた…すごいブスだよ…。」
サラは沙羅に声をかける。
ひどい顔した女を叱咤するように…。

⏰:07/06/24 00:49 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#247 [朔]
ひどい顔した自分にイラついて…それでも
仕事として休むわけにはいかない。

晴れない気持ちを抱えたまま
時間が来るのを待った。
刻々と迫る時間を「残酷だ」とどこかの歌手が
歌っているのを思い出しながら…。

⏰:07/06/24 01:39 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#248 [朔]
セットしていたアラームが時間を告げた。

「…行かなきゃね…。」
重たい体を起こして用意していたバッグを手に持ち
まるで何かの罰をうけるような気持ちでドアを開けた。

ドアの向こうはあたしには酷かも知れない。
でもあたしは足を進めるしかなかった。

⏰:07/06/24 01:48 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#249 [朔]
いつものように待機しているタクシーに乗り込み
車を発進する運転手に

「今日は天気が悪いわよね…」
ぼそっと聞こえたのか分らないほどの声で伝えると
「明日は雨だそうですよ。」
と星が出ている空を見上げて言った。

⏰:07/06/24 01:54 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#250 [朔]
徐々に人通りが増える夜の繁華街を抜けたいつもの
ホテルに着くと

そこには色んなタイプの女の子が裏口から表まで
立っている。
大きな車も入ってくるので
私を乗せたタクシーはなかなか奥へ進めない。

⏰:07/06/24 01:57 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#251 [朔]
「…何この人達…。」
うんざりした感じで口に出せば運転手は
道を塞ぐ車にプッとクラクションを鳴らした。

ホテルの前にいた警備員は
私達を誘導して入り口前へ着かせてくれた。

「じゃ…あとでお願いします。」
そう伝えると頭を下げて運転手は去った。

⏰:07/06/24 02:00 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#252 [朔]
「ほんと…何この人たち…。」
聞こえないように心で呟くと
入り口へと向かう私をジロジロと女の子達は私を見る。

相手にせずにホテルの中へと足を進める。

マネージャーから言われた部屋へ向かおうとすると
いつもとは違う事に気が付いた。

⏰:07/06/24 02:03 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#253 [朔]
「…最上階??」

知らず知らずロビーで天井を見上げた。
何となく今日のお客が見えた気がした。

「歌手…とかアイドル…。」
きっと外に居る女の子達は入り待ちや出待ちの子達
だろう…。

彼女達にすれば私はきっと天にも昇る程
うらやましい存在かも知れない。

⏰:07/06/24 02:06 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#254 [朔]
それが売春だとしても…。

直接、好きな芸能人に会えるし甘い言葉を囁いてもらえる。
そんな夢物語が頭をかすめるだろう。
理想と現実の違いが激しく食い違えたとしても。

エレベーターに乗り込み最上階ボタンを押す。

「…入れてもらえるの???」
不安がよぎる。
芸能人と決まったわけではない。
だけど…こんな最上階で部屋を取るなんて
普通では考えられないわけで…。

⏰:07/06/24 02:11 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#255 [朔]
セキュリティが激しければ警備員に
阻止されるのは目に見えている。

そんな余計な事を考えていると
エレベータは最上階の部屋の前へ着いた。

チンと間抜けな音が鳴ると扉が開く。

自分が思った以上に人はいない。

⏰:07/06/24 02:13 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#256 [朔]
構えていた私は安堵の息を漏らした。
するとエレベーターを降りると同時にこぎれいな
服を着た女の人が私の前に立つ。

私を舐めるように姿を確かめると
「沙羅さん?と話しかけてきた。」

声を出すのを忘れて
こくこくと頷いた。

⏰:07/06/24 02:16 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#257 [朔]
「こちらへ…。」
手で通路を指す。

「…はい。」
女の人の後を付いて歩く。
部屋までの行きにその人は
「私はマネージャーです。この事は極秘でお願いします。」
と伝えると中にいるであろう人と対面させるために
重そうなドアのそばにいる警護の人に
席を離れるように伝える。

⏰:07/06/24 02:21 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#258 [朔]
インターホンを押しドアを開けた。

「失礼します。」
中からヒンヤリとした冷房の空気で肌が鳥肌を立てる。

何畳あるのか分らないほどのリビングの
備え付けのソファに男の人が座っているのが見えた。

スクッと男の人は立ってこちらを見ている。

⏰:07/06/24 02:23 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#259 [朔]
長い足と小さな顔で…テレビで見たことがある。
歌手の…。
名前が出てこない…。
えーと…焦ると余計に名前が出てこなくなる。

「大和です。」
彼が先に名乗ってくれた。
あっ!と気が付いた顔をした私に彼は
爽やかな笑顔を向けた。

⏰:07/06/24 02:26 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#260 [朔]
「沙羅です。初めまして。」
軽く会釈したら彼は顔を真っ赤にして俯いた。

私は彼の反応に素直に驚いた。
ふだん私など足元に及ばない綺麗な人と会っている
はずの彼が私の挨拶に照れているのだから…。

彼のマネージャーは私に

「話は彼から聞いて下さい。
私の立場上、話せない事もあるので。」

と、はきはきと伝える事を言うと私と彼を残して
部屋を出て行った。

⏰:07/06/24 02:31 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#261 [朔]
マネージャーが出て行くのを確認すると
彼は
「…出て行っちゃいましたね…。」
と静かな声で話す。

「えぇ…えと…」
どうすればいいのか…マネージャーの
言っていた話とは何なのか…。

それが気になったので初めに彼に聞くことにした。

⏰:07/06/24 02:33 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#262 [朔]
「マネージャーのおしゃってた…話って?」

私の問いに彼は耳まで真っ赤にしながら
大きなきれいな片方の手で半分、顔を覆った。

この人はテレビの中の人でしょ?

ライブをすれば何万人の人を集めるような…。
一般人で売春婦の私なんて見下されると思っていたのに。
それなのに私の問いに顔を真っ赤にする…。

可愛い彼の反応は晴れなかった私の心を
ほんの少しだけわだかまりを取ってくれた。

⏰:07/06/24 10:00 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#263 [朔]
座って話します。と柔らかそうなソファに
2人で腰かけ向かい合う形で話を聞くことにした。

座ったけれど彼は言い出しにくいのか
なかなか言い出せない。
「あの…?」

ハッと私を見て
合った目をそらし言いにくそうに口を開いた。
姿勢をピンと伸ばして…。

⏰:07/06/24 10:14 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#264 [朔]
「話っていうのは…」
まだ言いにくそうな彼の
定まらない視線を追うように見つめながら
「はい…。」
と返事を返した。

「実は…えーと…俺、ど…」
「ど?」

俯いていた顔を真っ直ぐこっちを見直し
「俺、童貞なんです!!!!!」と
また顔を真っ赤にして到底、予想のつかない言葉を
大きな声で発した。

⏰:07/06/24 10:20 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#265 [朔]
あまりの予想外の言葉にあっけにとられた。
目を丸くして彼を見ると

「あ、すす、すいません。」
さっきよりも顔を赤くしていた。
「ふふ、いえ…。」
おかしくて笑った私に安心したのか彼は

「おかしいと思うかも知れないけど…
童貞じゃいけない理由があるんです。」
と神妙な顔に戻って話し始めた。

⏰:07/06/24 19:51 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#266 [朔]
その理由とはこうだった。

彼は2歳の頃にモデルデビューをした。
それから名子役としてドラマや映画に出るようになった。
学校もインターナショナルスクールや芸能高校…。

この世界に囚われているわけだ。

歌手として売れてきたら余計に
一般の人との接触も事務所は許してはくれない。

友達は業界の先輩や後輩…。
彼女を作ろうにもきっかけがない。

⏰:07/06/24 19:57 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#267 [朔]
彼女がいない事は
困ることではないと彼は言った。

ぶっちゃけて言えば今の一般の男の子のように
女の子に執着する事もないとも話してくれた。

「なら…何で??」
実は映画の話が舞い込んできたらしい。
その話のストーリー上ラブシーンは必須で
しかも監督は鬼監督で有名な人だった。

演技は自分の心で掴むものだと豪語する監督に
ラブシーン指導を頼むなんて絶対に無理だと思った。

かと言って風俗やコンパにいけるわけではない。

⏰:07/06/24 20:03 📱:PC 🆔:kBemkk.k


#268 [朔]
だから彼は仕事上のパートナーである
マネージャーに相談したところ

こういう現状だと言った。

「つまり…」

「手取り足取りを教えるという事ですか?」

彼の顔を見上げて聞いてみた。

すると彼はまたコクリと顔を真っ赤にしてうなずいた。

⏰:07/06/25 00:14 📱:PC 🆔:icPVydqo


#269 [朔]
「単刀直入に聞きます。」

「?はい。」

「あなたの童貞を私がもらうのが前提ですか?
それとも手取り足取りでラブシーンを出来るように
マニュアル的な物を教えるのが前提ですか?」

はっきりと聞いた。
さすがに芸能人の初めてを…しかも男の人の…。
彼だって嫌だと思う…売春婦になど。

⏰:07/06/25 00:17 📱:PC 🆔:icPVydqo


#270 []
ワクワク

⏰:07/06/25 00:20 📱:F904i 🆔:b4SCNzns


#271 [朔]
彼は少し間をあけて

「…映画のために…沙羅さんが良ければ…その…。」

「あなたの童貞を私がもらっても?」

変な気分だった。

男の人にこんな事を聞くなんて生まれて初めてだったから。
普通とは逆だと思う。

女に男が聞くのは良く聞く話だし。

⏰:07/06/25 00:21 📱:PC 🆔:icPVydqo


#272 [朔]
270>さん

ありがとうございます。
その一言が励みになります(^U^)

⏰:07/06/25 00:22 📱:PC 🆔:icPVydqo


#273 [朔]
「…じゃあ、こんな私でよければ…。」

こちらも緊張した面持ちで返事を返した。

どうしたら良いのか分らない彼をシャワーへ行くように
促して私は大きなベッドの上で彼を待つ。

結局の話…。
私が今から彼を頂くと言うことになった。
妙な気持ち…手が少し汗ばむ。

⏰:07/06/25 00:26 📱:PC 🆔:icPVydqo


#274 [朔]
無駄に広い部屋の中で周りを見渡して
デザイナーがプロデュースしたんだろう
いまいち凡人には理解しがたいオブジェが飾られている。

ベッドの上で彼を待つのは落ち着かない。

そのワケのわからないオブジェに近づいて
「変なの…」
と声を漏らした途端、

「それでしょ?変ですよね?理解できませんね。」
とシャワーから出てきた彼が声をかけてきた。

⏰:07/06/25 00:32 📱:PC 🆔:icPVydqo


#275 [朔]
「大和さんも?」
オブジェの前でしゃがみ込む私に

「さっぱりですよ。」
と言いながら無駄のない筋肉がついた
あらわになった上半身と下にはスエット姿で私の
方へと近寄ってきた。

彼はオブジェの前で私の隣で同じようにしゃがみ込み
私の目線と彼の目線は同じになった。

⏰:07/06/25 00:36 📱:PC 🆔:icPVydqo


#276 [朔]
私は彼を見つめた。

彼は目線を逸らそうとした。
目を伏せようとする彼に

「待って…。」
と声をかける。その声に
「え?」
と顔を上げた彼にキスをした。

⏰:07/06/25 00:38 📱:PC 🆔:icPVydqo


#277 [朔]
私はキスをした後、
真っ赤になった彼を立たせ

「ベッドに行きましょう。」
ともう一度キスをした。

⏰:07/06/25 00:39 📱:PC 🆔:icPVydqo


#278 [我輩は匿名である]
>>100-250

⏰:07/06/25 00:41 📱:812SH 🆔:vAvhoPxg


#279 [朔]
ベッドに向かい合うように座り
彼の手を自分の胸へと当てた。

こくっと彼が生唾を飲む音が聞こえた。

「いい?女の人は胸を触られたり舐められたり
すると気持ちがいいの…。」

上目遣いに誘うように優しく囁く。
何も返事を返さない…いや返せない彼の両肩に
手を回して…。

顔を近づけ彼の下唇を甘噛みする。

⏰:07/06/25 00:43 📱:PC 🆔:icPVydqo


#280 [朔]
我輩は〜さん>ありがとうございますm(_)m

⏰:07/06/25 00:44 📱:PC 🆔:icPVydqo


#281 [朔]
彼は私の下唇を噛む行為に

「ハ…ァ」
可愛い声を漏らした。
嬉しくなってついばむキスをして徐々に強く舌を
絡ませるキスをした。

口を自分から開けて
私の腰を遠慮しがちに掴む。

⏰:07/06/25 00:46 📱:PC 🆔:icPVydqo


#282 [朔]
まだキスを続けてと言わんばかりに
口を開けている彼に

「ふ…キスはどう?撮影でなら…した事ある?」

と顔を近づけたまま聞いた。

「ない…。」
と自分からキスをせがむ。

⏰:07/06/25 00:49 📱:PC 🆔:icPVydqo


#283 [朔]
「…ん…んん。」

彼は私の舌を食べてしまいそうなくらいに
自分の舌を絡めてくる。

キスは大丈夫ね…心で確認して…。
顔を少し離す。

「…ふふ、じゃあ次は…。」
着ていたワンピースをするりと彼の前で脱いだ。

⏰:07/06/25 00:52 📱:PC 🆔:icPVydqo


#284 [朔]
彼は目を逸らさずに私を見ている。

「じゃあ…下着脱がせて。」

つつつと指で彼の体をなぞる。
びくっと反応する彼の体。

下半身に目をやればスエット越しに彼自身が
自分を主張するように膨らんでいた。

⏰:07/06/25 00:54 📱:PC 🆔:icPVydqo


#285 [朔]
パチン…彼は少し戸惑いながらもホックを取った。

プルンとあらわになる私の胸。
彼は赤くなってうつむいた。

「ほら…見て。気持ちいいから触って。」
彼の手を持って掌で乳房を包み込ませる。

⏰:07/06/25 00:56 📱:PC 🆔:icPVydqo


#286 [朔]
「それでここ触ってみて…」

乳首を片方では私の手でコリコリとつまんで見せて
彼に乳房を揉ませる。

「はぁ…ほら少し力入れて優しく…ね?
こっちの方でつまんだりしてみて…。」

私がしていた行為を真似させて彼に乳首を触らせる。

彼は恥ずかしそうに私の胸をいじってきた。

⏰:07/06/25 01:00 📱:PC 🆔:icPVydqo


#287 [朔]
「うん…ぁ上…手よ…そう…あぁ…」

気持ちよくなくてもやっぱりぎこちない彼の手は
大きくて温かくて優しかった。

あぐらをかく彼の上に乗り
敏感に反応する私の乳房を手に持たせて

「舐めて…」
と耳元で囁いた。

⏰:07/06/25 01:02 📱:PC 🆔:icPVydqo


#288 [朔]
彼は私の乳首を口に含んだ。

「ん…そう…それで口の中で…舌を動かして…」

すると彼は私の乳首を口の中で上下に動かして
先端を強く吸ったりして来た…。

片方の手は先程、教えたとおりに乳房を揉みしだきながら。

⏰:07/06/25 01:05 📱:PC 🆔:icPVydqo


#289 [朔]
「あ…気持ちいい…よ。ん…」

彼は教えた通りに私の体に触れてくれる。
気持ちいいと声をあげると喜んで自分なりに
私の気持ちいい場所を探してくれる。

じわっと下半身の秘所から蜜があふれだしたのがわかった。

⏰:07/06/25 01:18 📱:PC 🆔:icPVydqo


#290 [朔]
私の体ばかりを触っている彼をベッドのへりへ座らせて
長い足を投げ出すように座ってもらった…。

そして彼のスエットを脱がせてボクサーパンツ
一枚になった彼の前へかがみこむ。

彼の下着を脱がせて主張するもう一人の彼を
手で軽く握り口に含んだ。

もう私の方など見ていられないのか
目を完全に閉じている。

⏰:07/06/25 01:24 📱:PC 🆔:icPVydqo


#291 [朔]
「んぁ…」

わざと音を立てて彼をしごく。
じゅるじゅるという音は彼自身を更に固くさせた。

「沙、羅さん…あ…ぁ」
と私の名前を呼ぶ。
「大和さんの美味しいよ…」

と先程より強く彼を攻めた。

⏰:07/06/25 01:28 📱:PC 🆔:icPVydqo


#292 [朔]
彼自身が初めての行為に先程よりも
固くなってきたので教えている行程で
昇天しては困ると途中で止めた。

「気持ちよかった?」
と意地悪く聞くと声なく恥ずかしそうに頷いた。

彼の乳首を攻めようと彼に乗りかかろうとする
私の手を取り
「俺も…沙羅さんに口で…したい…。」

小さな声で伝えた。

⏰:07/06/25 01:33 📱:PC 🆔:icPVydqo


#293 [朔]
嬉しいような…困ったような…。

どう伝えればいいのかもわからないし…。
ましてやSEXの過程でされるのには違和感はない。

だけど改めて…しかもされる側として教えるには
どうすればいいのか…。

「う…んと教えるにも…」
そう困った感じで彼に言うと彼は私をベッドに押し倒した。

⏰:07/06/25 01:35 📱:PC 🆔:icPVydqo


#294 [朔]
私を組み敷いて彼は
「さっき沙羅さんがしてくれたようにすればいいんでしょ?」
と言うと私の上半身にキスを落としながら

私の秘所へ顔を近づけていく。

びくっと私の体は反応した。
彼は私の蜜を舌で舐めて敏感な場所に舌を入れた。

「んあ…ぁぁ…ん…」
自然と声が漏れる。
それが嬉しいのか声を漏らすと彼は先程よりも
刺激を強める。
「ぁ…ん気持ち…ぁぃい…」
思わず声は出る。

⏰:07/06/25 01:40 📱:PC 🆔:icPVydqo


#295 [朔]
ぎこちないながらに彼にされる愛撫は気持ちが良かった。

主導権を握りながらのSEXに戸惑ったけれど
たまには…なんて考えながら…。

私を口で愛してくれる彼に
「ん…待って…」
そう制して彼を私の方へ近づける…。

きっと私が言わなければ彼はいつやめるのかとか
分らなくなるだろう…と偉そうにそんな事まで考えた。

⏰:07/06/25 02:02 📱:PC 🆔:icPVydqo


#296 [朔]
私の声に彼は我に返ったように
また顔を真っ赤になった。

「こっちへ来て…。」
手を差し伸べ私のそばへ呼んだ。

「…気持ちよくなかった?」
弱弱しく聞く彼が愛おしかった…。

私は彼の首に手を回して
「ううん、すごい気持ちよかったわ…。」
私の言葉に素直に彼は喜んだ。

⏰:07/06/25 11:28 📱:PC 🆔:icPVydqo


#297 [朔]
彼に舌を絡めて固くなったソレを手で弄ぶと

「あ…」
と声を漏らす。
「ふふ。気持ちいい?」
私の恥ずかしい問いに彼は
「気持ちいいよ…」
と初めて声を上げて答えてくれた。

⏰:07/06/25 11:30 📱:PC 🆔:icPVydqo


#298 [朔]
彼を片手でスライドさせてキスを絡めながら

私は自分の両足をちょっとだけ開いて
彼にわざと見せるように自慰し始めた。

クチュクチュと音を立てて
キスの間から声が漏れる。

その声と私の行為に彼は目を見開いた。

⏰:07/06/25 11:33 📱:PC 🆔:icPVydqo


#299 [朔]
「ねえ…ほら…触って…」

ハァと息を漏らすように挑戦的な目で彼を誘う。
彼の手を私の秘所へ誘い込む。

恥ずかしそうに私の方を見つめて
潤いを持つ私の秘所へ指を入れるように促した。

「ぁ…そ…ぅ…指…入った…ん、でしょ?」

「入った…。」

「その…指を入れたり出したりしてみて…。」

「…こう?」
彼は長い指を私の中に遠慮がちに挿入する。

⏰:07/06/25 11:38 📱:PC 🆔:icPVydqo


#300 [朔]
長い指は私の気持ちのいいスポットに当たる。
こんなに長い指に愛撫された事はなかった気がする。

私の蜜で彼の手はどんどんびしょびしょになる。

彼は何も言わなくても私の秘所を自分で愛してくれた。
「ぁ…あ…んん…じょ…上…手よ。」

褒めると彼は嬉しそうに私にキスをして来た。

⏰:07/06/25 11:41 📱:PC 🆔:icPVydqo


#301 [朔]
んふ…ふ…。

息を漏らしながら
キスを絡めて自分なりに私を愛撫してくれた。
くすぐったいような気持ちのいいような…。

可愛いと感じていた彼が愛おしくなって
その行為に溺れて私の全身を愛してくれる彼の名を
何度も呼んだ。

⏰:07/06/25 11:44 📱:PC 🆔:icPVydqo


#302 [朔]
「大和…大和…」

「沙…羅」

彼も私の名を呼ぶ。

彼自身を私が私の方へあてがう。
彼も素直にされるがままに
「ほら…入るよ…」
と声を出して私の中へ入れた。

「んあ…中は…温かいん…だね。」
苦しそうで気持ちの良さそうな顔をして
声を漏らして私に言った…。

⏰:07/06/25 11:47 📱:PC 🆔:icPVydqo


#303 [朔]
「ほら…腰を…ふって…。」

彼の腰を手で掴みながら私の顔のそばにある
彼の小さな乳首を噛む。

「ん…。」

小さく声をあげた。
彼は腰のふりを強く弱くを繰り返して私の中で精を放つ。
泣きそうな顔をして私にもう一度キスをせがんだ。

⏰:07/06/25 12:57 📱:PC 🆔:icPVydqo


#304 [朔]
彼は初めての経験を私にくれた。

何万人というファンがいて今だって…。
彼にひと目会いたいとホテルの前で女の子が待っている。

そんな彼が私を抱いたんだ…。

今だって私の手を握り恥ずかしそうに笑う。

⏰:07/06/25 13:02 📱:PC 🆔:icPVydqo


#305 [朔]
「…大和さん。シャワー浴びてくるね…。」

シーツを体に巻いて浴室へと向かう。
何だか擬似恋愛をしている気分…。

私と彼は交じり合うべき人間ではない。
ましてやお客と売春婦。

勘違いしちゃだめだ…。
この時間が終われば彼は
何万人のファンを持つカリスマアーティスト。

私は…あたしは…?

⏰:07/06/25 13:06 📱:PC 🆔:icPVydqo


#306 [朔]
「ただの売春婦でしょ?」

浴室の大きな鏡の中からあたしに言った気がした。

⏰:07/06/25 13:26 📱:PC 🆔:icPVydqo


#307 [朔]
ぼーっとシャワーを浴びていると
ガラリとドアが開きそこには大和さんが立っていた。

「一緒にいいかな…?」
少し恥ずかしそうに聞く彼に
「どうぞ。」と微笑んだ。

バスタブは5人は入れそうな広さだった。
その大きな浴槽に2人で浸りながら色んな話をした。

⏰:07/06/25 13:30 📱:PC 🆔:icPVydqo


#308 [朔]
デビュー当時からいるファンがいてその子はいつも
ライブが終わると真っ赤なバラを送ってくれる…。

バレンタインは2tトラック6台分のチョコレート。

芸能人のあの大物俳優はゲイだとか…。

いろんな話を聞かせてくれた。

⏰:07/06/25 13:36 📱:PC 🆔:icPVydqo


#309 [朔]
色んな話をして私達は浴槽の中でもう一度SEXをした。

今度は彼が主導権を握って私は彼より先にイッてしまった。
それを嬉しそうに彼は見て喜んで私にたくさんキスをした。

2人で精を放った後、私は帰る準備をした。

このまま泊まって行ってよ…と彼は駄々をこねる。
「…帰れなくなるから…。」

私の言葉をさえぎるように私を抱きしめた。
「…もう会えないのかな…?」

彼は泣きそうな声で私の耳元で囁いた。

⏰:07/06/25 14:12 📱:PC 🆔:icPVydqo


#310 [朔]
彼を優しくなだめるように
「また会えますよ…。」

そう伝えて私は部屋を出る。
大きなドアの向こう側に立ち尽くす彼を残したまま…。

そのドアを振り向かず私は玄関までの道のりの一室にいた
彼のマネージャーに声をかけた。

⏰:07/06/25 14:14 📱:PC 🆔:icPVydqo


#311 [朔]
彼女は私を玄関まで送り届ける間に色んな
事をてきぱきと業務的に処理するように話す。

「お疲れ様でした。これ料金です…。
それから…この事は…」

「えぇ…口外しませんから。安心してください。」

彼女はちらっと私を見ると
よろしくお願いしますと軽く頭を下げ玄関を閉めた。

⏰:07/06/25 14:38 📱:PC 🆔:icPVydqo


#312 [朔]
がちゃりと鈍く遅そうなドアを締め切られて
私はドアの前で少しだけ立ち尽くした。

夢だったのかも知れない…。

芸能人の暇つぶしだ…。
高いお金で私と私の時間を買ったんだ。

それでいいじゃない…手渡された封筒は
明らかに口止め料も入っている。

封筒を力を込めて握り締めエレベーターに乗った。

⏰:07/06/25 15:16 📱:PC 🆔:icPVydqo


#313 [ヒナ]
いつも楽しく見てますo(^-^)o頑張ってください☆

⏰:07/06/25 15:22 📱:W44K 🆔:F8uJkbrs


#314 [朔]
ロビーもスタスタと歩き私を待つタクシーへと向かう。

入り口の自動ドアが開くと
もあっとしたべたつく空気が肌を包む。

私が着いた時にいた女の子達はまだいた。
彼女達は私をまた怪訝そうに見ると持っていた
パンフレットで汗かく体を仰いでいた。

私はタクシーに乗り込み彼女達を横目で見ると
「家にお願いします。」
と行き先を告げた。

⏰:07/06/25 15:33 📱:PC 🆔:icPVydqo


#315 [朔]
ヒナさん>こんな駄文を楽しんでくれているなんて
本当に感謝です!!!!期待に応えられるように頑張ります(^o^)

⏰:07/06/25 16:01 📱:PC 🆔:icPVydqo


#316 [朔]
タクシーの中で運転手がかけていたラジオから
大和の歌が流れ始めた。

DJは私の気持ちも知らないで大和に関する情報を
スピーカーの向こうから伝えている。

「今、全国ツアー中の大和。ツアーが終われば
映画撮影が始まるらしいです!どんな映画なんでしょうね…?」

と話しているDJに

「どろどろの恋愛映画よ…」
小さな声で答えた。

⏰:07/06/25 16:05 📱:PC 🆔:icPVydqo


#317 [朔]
しばらくの時間、大和の甘い歌声が車内に響いていた。
「歌ってもらえれば良かった…」
と少し後悔して…先程、もらった封筒を覗きこむ。

「…こんなに…」
一万円の札束が100枚ぐらいあるだろうか…。

ミラー越しに運転手がちらりと見る。

家に到着してお金を払う時に一万円を2枚渡した。
運転手はびっくりして

「一枚、多いですよ。」
と慌ててお金を返してきた。

「…いいの。もらって。」
そう笑いながら運転手に告げると
ドアを自分で閉めて家へと入って行った。

⏰:07/06/25 16:15 📱:PC 🆔:icPVydqo


#318 [朔]
エレベーターからの部屋までの道はいつも以上に
長く感じられた。

最近、落ち込んではマスターと会い
立ち直っては客を取る…それを繰り返している。

本当は恋愛なんかするべきではないんだと思う。

SEXってきっと気持ちが通じ合っているなら
お金で体を売る…ありえないんだろう…。

⏰:07/06/25 16:31 📱:PC 🆔:icPVydqo


#319 [朔]
マスターの事もハルトの事も修二の事も
精算するべきだ…。

何度目かわからない決心をして
携帯の電源を入れた。

その時、電話が鳴った。

液晶に出る番号…久しぶりに見る名前。
高校からの友達・桜だった。

時間は夜中の1時を差している。
こんな時間に連絡をしてくるなんて珍しい…。

⏰:07/06/25 16:35 📱:PC 🆔:icPVydqo


#320 [朔]
「もしもし?」

「サラ?久しぶり。」

「うん、どうしたの?こんな時間に珍しい…。」

「…うん、ちょっとね。今、何してる?」

元気がない…。普段から元気なわけではなくとも
彼女は優しくて気のきく女らしい子。

やはり元気がない友達は気になる。
どうしたんだろう…確か仕事も順調で
最後に会った時に話してくれた。

何があったのか…?

⏰:07/06/25 16:58 📱:PC 🆔:icPVydqo


#321 [朔]
「今は特に何も…。」

「今から会えないかな??」
時計を見るも元気がないのがわかっているのに
無視するわけにもいかずに
近くまで迎えに行くと言う彼女の言葉に甘えて会うことにした。

⏰:07/06/25 17:00 📱:PC 🆔:icPVydqo


#322 [朔]
それから10分程して彼女から到着の連絡をもらった。

服は着替えた…。
さすがに男に抱かれて残り香のする服は着ていけない。

Tシャツにジーパンというラフな格好で外へ出た。

可愛らしい軽がハザードをつけて止まっている。
多分、彼女の車。
小走りで寄って行き彼女と確かめてから
車の窓を軽く叩いた。

⏰:07/06/25 17:04 📱:PC 🆔:icPVydqo


#323 [朔]
鍵の開いた車に乗り込む。
香水の匂いと車の芳香剤の甘い匂い。

「久しぶりね…。」
車に乗り込むなり容姿も変わらない彼女に言った。


彼女も
「ほんとに…。元気だった?」
とエンジンをかけながら笑った。

⏰:07/06/25 17:07 📱:PC 🆔:icPVydqo


#324 [朔]
「どこへ行こうかな…。」

彼女は車を走らせている。
どこかゆっくり話せるところはない?と聞いた。

思いつくのはやっぱりマスターの店。
悩んだ…会うのはどうかと思った。

桜が連絡して来なければ縁を切る言葉を
マスターに告げるつもりだったのだから…。

⏰:07/06/25 17:09 📱:PC 🆔:icPVydqo


#325 [楓]
頑張ッてくださいね
他の小説となンか違う‥
すごく面白いです

⏰:07/06/26 00:00 📱:D902iS 🆔:GzrTBvKk


#326 [朔]
楓さん>嬉しいお言葉ありがとうございます。もうすぐ更新しますよー。宜しければ見て下さいね(^o^)

⏰:07/06/26 01:04 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#327 [朔]
正直、行きたくないと言えば行きたくはない。

「あるといえばあるけど…」

言葉を濁しながら伝えると桜は
「行きたくないならいいよ?」
と気遣ってくれた。

でも店といっても他にあるわけでもなかったから
結局、マスターのいる店で話す事にした。

⏰:07/06/26 01:23 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#328 [朔]
店に2人で入るとカウンターにいたマスターが
こちらを見て嬉しそうに笑った。

無理して笑いマスターに手をふった。

「あの人?知り合いって?」
桜はマスターに笑って軽く会釈した。

⏰:07/06/26 01:51 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#329 [朔]
マスターに2人でゆっくり話がしたいとお願いすると
快く奥の個室を使っていいと言ってくれた。

細い通路を抜けると真っ赤なレザーで作られたドアを開けると
そこはひんやりとした空気に包まれて…。
異空間にでも来たような錯覚に
襲われるような真っ白なVIPルームだった。

⏰:07/06/26 03:12 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#330 [朔]
「初めて来た。」
声が響く。
「初めてなの??」

「そうじゃなくて個室がね。」
そう訂正するとなるほどと桜は納得していた。

それから5分も経たないうちに
桜とあたしの飲み物をマスターが持ってきてくれた。

サービスでチーズやらクラッカーまで。
「頂きます。」
と律儀に挨拶する桜にマスターは照れ笑いしていた。

⏰:07/06/26 03:23 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#331 [朔]
「優しそうな人じゃない??」

桜はグレープフルーツジュースを飲みながら
からかうように話す。

「そんなんじゃないよ?」
勘違いしている桜に否定するととても驚いていた。

「どう見てもサラが好きでしょ?」
と痛いツッコミを受ける。

「…あはは。」
苦笑いするしかなかった。

⏰:07/06/26 03:26 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#332 [朔]
肝心な事を話そうとしない桜に私から切り出す。

「どうしたの?何かあった?」

桜はグラスをコトンと置いて落ち込んでいる理由を
話し始めた。

⏰:07/06/26 03:27 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#333 [にゃぁ]
毎日、この時間帯に見てます頑張って下さい

⏰:07/06/26 03:31 📱:D902iS 🆔:nyt5.A4U


#334 [朔]
「実は…最近ね、付き合ってる人がいるの。」

うつむき悲しそうに話す。
「その人は4歳年上で…同じ会社の人。」

そう彼の話を始めた。

「すごく優しいの…でも彼は…少し前に彼女と
別れたらしくて…理由は知らないけれど最悪だったって。」

あたしはいつも通りにジンライムを飲んでいた。
桜の話を聞きながら…。

⏰:07/06/26 03:33 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#335 [朔]
にゃぁさん>ありがとうございます(^U^)遅くに読んでくれているんですね。頑張りますのでこれからもよろしくです。

⏰:07/06/26 03:34 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#336 [朔]
桜はあたしの方を見ながら寂しそうに聞いた。

「ねえ…サラは好きな人とかいないの?」

突然の質問だった。
「好きな人…いる事はいるかな…。」

「何してる人?」

「サラリーマン。」

「名前は?」
言葉に詰まった。
きっとハルトという名前は偽名に違いない。
ごまかそうと考える。

「名前は知らない。」
とっさに出た言葉だった。
もう一生、会えないなら口にも出さずに忘れた方がいい。

⏰:07/06/26 03:40 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#337 [朔]
自分の言葉と想いが胸を締め付ける。

「知らないって…好きな人でしょ?」

「うん…。」

もうこれ以上話したくはないのに桜の質問は続いた。

⏰:07/06/26 03:42 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#338 [ヒナ]
更新されてるか毎日チェックしちゃってます(*´▽`)
頑張って♪♪

⏰:07/06/26 07:57 📱:W44K 🆔:QyyHNjyg


#339 []
失礼します頑張ってください


>>200-400

⏰:07/06/26 08:06 📱:P902iS 🆔:45OoteMs


#340 [朔]
ヒナさん>おはようございます(^o^)いつもありがとうです♪

⏰:07/06/26 08:07 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#341 [朔]
>>339さん>ありがとうございますm(_)mこれからもお願いします。

⏰:07/06/26 08:07 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#342 [朔]
「好きな人なのに名前がわからないってどうして?」

複雑に絡む事情を話すわけにもいかず
ごまかすしかなかった。

…−こんな生き方を桜が理解してくれるとは思えない。
いや…理解しろという方が無理だ。

「ね…サラ…」

「いいじゃん!!私のことは…ほっといてよ!!」

思わず大きな声が出た…。
ハッと我に返り桜に謝る。

「ごめ…ん。」

驚いた桜が
「わたしこそ…ごめん。何か事情があるんだね…。」

ちくりと痛む胸で桜にもう一度、心の中で謝った。

⏰:07/06/26 08:24 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#343 [朔]
友達に話せない恋なんて恋じゃないのかも知れない…。

「ま…た落ち着いたら話すよ…ごめんね…。」

さっきの事をごまかすように桜に言い
カラリとグラスの中で溶けた氷を見つめる。

「うん…。」

桜は笑って小さくうなずいた。

「それよりさ…桜の話のが大事だよ!で…どうしたの?」
わざとらしい自分の演技にうんざりする。

⏰:07/06/26 08:29 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#344 [朔]
「あ…うん…なんだろ…彼はね
私を好きじゃないんじゃないかって時々、思うんだよね」

「…どうして?」

「…週に2回ぐらいしか会えないし…というか
会ってもらえないの…。」

「仕事が忙しいとかじゃないの?」

「…そうかなぁ…付き合いたいって告白したのは
私なの…。」

桜がうらやましかった。

恋をして好きな人に
好きになってもらえていないと悩む…。

⏰:07/06/26 11:14 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#345 [朔]
そんな風にあたしも悩みたいなんて…。
きっと贅沢な悩み…。

売春婦の恋は誰も応援なんてしてくれない。

桜の恋の悩みをただ聞いていた。
でも…。
右の耳から左の耳に聞き流しているだけだった。

⏰:07/06/26 11:17 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#346 [朔]
「ね…サラ、明日ね彼と会うの…一緒に会ってくれない?」

「でも…。」

あたしが彼に会ったところでどうなるのか…。

「ね!もし彼が私を好きじゃないと感じたなら言って。
もう、わかんないの…。」

きっと、相当悩んでいたのだろう…。
そう言いながら桜は大きな瞳から大粒の涙を流した。

⏰:07/06/26 11:23 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#347 [朔]
「わかった…。あたしでいいなら…。」

あまり気は進まないけどあたしに出来る事があるならと
明日、また会う約束をした。

マスターとはドリンクを持ってきてもらった時以外は
話すことはなかった。

何となく安心した。
顔を見るのが辛かったから…。

⏰:07/06/26 11:27 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#348 [朔]
マスターに帰る事を伝えると
わかり易いほど残念そうな顔をした。

「ごめんね。また来るよ。」

そう伝えてあたしは店を桜と後にした。

⏰:07/06/26 11:30 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#349 [朔]
車の中で桜は彼氏の話をたくさんした。
あたしの答えにも真剣に耳を貸して聞いていた。

よほど彼が好きなんだと思った。

話は尽きず桜はここから近い海でも行かない??
朝方のドライブよと車を走らせた。

あたしは車の中で流れる大和の歌に驚いたけれど
心地のよい大和の声で睡魔に襲われそうだった。

⏰:07/06/26 11:35 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#350 [朔]
私達が海に着く頃
空はほんのり朱くなってきていた。

綺麗な薄紫と朱色のグラデーションの空を
2人でぼーっと見ながら高校の時の話や恋の話をして
2人共が何も言わず沈黙になった時

自然と車の中で目を閉じて
空がもう少し明るくなるのを待って少し眠った。

⏰:07/06/26 13:16 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#351 [朔]
「サラ…起きて…。」

誰かに呼ばれてる…。
薄く目を開くと桜がいた。

そういえば昨日は2人で海に来て
少し眠ってしまったんだ…。

「ぁぁ…おはよ。」

と桜に挨拶すると
困った顔でふぅと息を吐いて

「おはよ。」
と答えた。

⏰:07/06/26 15:48 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#352 [朔]
海からの帰り道にあったカフェで朝食を食べた。
それから一旦、家に送ってもらい

また夕方に会う約束をした。

ベッドに体を投げ出す。
「…またマスターに会っちゃったな…。」
意思の弱い自分が嫌になる。

もしも、縁を切ったとしてもマスターが会いたいと
言えば、あたしはきっと会ってしまう気がする。
そうすれば…今よりも状況は悪く。

また自己嫌悪に落ちる。

⏰:07/06/26 15:52 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#353 [朔]
もううんざりだ…。
今の事から脱出口を見つけなければ…。

そんな事を考えながら
落ちた眠りはあまりいい夢を見なかった気がした。

寝ていた気はしなかったけどセットしたアラームが鳴って
ビクッと反応した体で目が覚めた。

⏰:07/06/26 21:43 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#354 [朔]
「…用意しなきゃ。」

寝ぼけた体をはっきり起こすため
浴室に向かい大和との夢のような出来事の
残り香を洗い流した。

確か桜との約束は19:00だった気がする。
浴室の時計は18:03。

「まだ余裕があったかな…。」
なんてぼやきながら少しゆったりとシャワーを浴びた。
日々の疲れを落とすように…。

⏰:07/06/26 21:46 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#355 [朔]
さっぱりした体で今日はサラとして友達と会う。
何だか久しぶりだった。

いつもなら女臭い化粧をして
胸元の開いたドレス。

香水を振って普段のあたしを
微塵も感じさせないように勤めている。

だから今日は何となく気分が良かった。

大好きなカジュアルな服を着て、
大好きなスニーカーを履いて…。
桜からの連絡を待つ。

⏰:07/06/26 21:50 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#356 [朔]
19時過ぎ頃に桜からの電話。

もうすぐ家に着くよと連絡が来た。
彼は行きつけの店であたし達2人を待っているらしい。

「…本当にいいの??お邪魔じゃない??」
もう一度、桜に聞いた。

桜は…しっかりとあたしを見つめて
「彼が大好きだからちゃんと向き合いたいの…。」

その桜の顔はとても綺麗だった。

⏰:07/06/26 21:53 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#357 [朔]
行き先を告げたタクシーの中で
桜の強い意思と彼への想いを確認して
彼の待つ店へと向かった。

大通りを抜けて騒がしい夜の街を抜けて
細い路地の中にひっそりと佇む店へと着いた。

こぢんまりとして雰囲気の良さそうな和食の店らしい。

柔らかな樹の引き戸を開けて中へ入ると
和食のだしのいい匂いが鼻をかすめる。

⏰:07/06/26 23:54 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#358 [朔]
桜が店へ入ると顔馴染みなのか女将のような
優しそうな女の人が桜へ「いらっしゃい。」と声をかけた。

「来てる?」

桜がそう尋ねると女将は「一番、奥にいますよ。」と
教えてくれた。

「ありがとう。」
そう言うと奥へと足を進める。
「いい店でしょ?ゆっくり飲みたい時とかね…たまに
来るんだ。」

照れくさそうに笑う桜に
「いいね。」
桜へひと言伝えて初めて会う彼への挨拶を考えていた。

⏰:07/06/26 23:58 📱:PC 🆔:2AM5D1W.


#359 [朔]
きれいな藍染めの暖簾のかかった座敷に着くと

「入るよ…。」
と中で待つ彼に声をかけて暖簾を上げた。

「遅かったね。」
と桜に言う彼をちらりと見てあたしは
心臓が止まってしまうんじゃないかと思うほどの
衝撃を受けた。

⏰:07/06/27 00:01 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#360 [朔]
ー…あたしは運命の悪戯だとか偶然は必然だとか神様とか
信じるような人間じゃなかった。

だけど
この夜はきっと得体の知れない力があたしに
罰を与えたんだと思った。

⏰:07/06/27 00:07 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#361 [朔]
彼も彼女の連れてきた友達を見て動きが止まった。

火をつけようとくわえていた煙草を口から放し
ある意味、わざとらしい驚き方だと冷静に思うあたしがいた。

そこにいたのは…。

ハルトだった。

⏰:07/06/27 00:09 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#362 [朔]
固まるあたしと自分の彼を見て桜はきょとんとしていた。

「…サラ?」

「ハルトさん?」

止まっていたあたし達はお互いの方を見直した。
きっと彼も思っていたんだろう…。

「名前は嘘じゃなかった…。」
心で思った…。

「…どうしたの?知り合いだったとか?」

桜はからかうような不安なような感じであたし達を見る。

⏰:07/06/27 00:17 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#363 [朔]
とっさの女の勘なのか桜はするどく突っ込んだ。

まずい…そんな事がばれると全てを話さなければいけなくなる。
そう思ったあたしの耳に聞こえたのは…。

「いや…知り合いかと思ったけど見間違いだった。」
と言い訳をする彼の言葉…。

そして
「失礼しました。初めまして。」
桜に隙を見せることなく彼は初対面という嘘をついた。

⏰:07/06/27 00:18 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#364 [朔]
そう彼は桜の為に嘘をついた。
それが何だか悲しかった…。

悲しがる権利すら持ち合わせていない上でのワガママ。

虚しくなった。
あたしはハルトの事を思って泣いた日もあった。

届くことのないあたしの願いは届いたのかも知れない。
それは最悪の形として叶ったけれど…。

⏰:07/06/27 00:26 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#365 [朔]
「サラ…?」

桜の声で我に返る。
「あ…初めまして。七瀬サラです。」
軽く会釈して桜に怪しまれないように挨拶した。

「で…こっちが彼の沢谷ハルトさん。」

彼の隣に座り嬉しそうに彼を紹介する桜。
…寂しかった。

⏰:07/06/27 00:28 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#366 [朔]
楽しそうに笑いながら話しかける桜と
それを穏やかな目で見つめる彼をあたしは目の前で見ている。

つきだしを箸でつつく。
小さな器にはきれいに料理が盛られていた。

でも、今のあたしには味すらなかった。

泣きそうで逃げ出したい衝動を抑えて
平気な顔で2人をただ見てた。

⏰:07/06/27 00:34 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#367 [朔]
「…でね、あはは…サラ…ちょっほ、聞いてりゅ??」

もうほとんど出来上がった桜は呂律が回っていない。

しばらく3人でお酒を飲み晴れない気持ちを抱えているのは
きっとあたしだけなんだろう…。

ハルトは何もなかったようにあたしに話しかける。

桜も弱いのにお酒を楽しそうに飲む。
そしてあたしとハルトに絡む。

⏰:07/06/27 00:45 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#368 [朔]
「桜…もう飲んじゃダメだ…。」

彼は桜の手から冷酒の入ったおちょこを取る。
そして店員を呼ぼうとするも桜が抱きついて呼べない。

それを見かねてあたしが店員を呼びウーロン茶を頼んだ。

彼は小さく「ありがとう。」と礼を言った。
あたしは急に恥ずかしくなって下を向き首をふった。

⏰:07/06/27 00:49 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#369 [朔]
出来上がった桜は急に
「ちょっろ!!!ハルトしゃん!!!」
ろれつの回らない舌で彼を呼んだ。

彼は
「…ど…どうしたの??」
目を丸くして桜の呼びかけに答える。

桜は一瞬、間を置いて俯いたまま何も言わなくなった。

「桜…?」
あたしの声にも反応しない。
「さく…」
顔を上げようとした彼の手を払いのけ桜はポロポロと
涙を流して彼に言った。

⏰:07/06/27 00:54 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#370 [朔]
「あたし…あたし…ハルトしゃんが…しゅきで…。」
大粒の涙をこぼして桜は今まで溜め込んでいた彼への
想いを伝え始める。

「…うん。」
突然の桜の想いの告白に彼はひと言うなずく。
「あ…たしの事…しゅきで…しか…?」

彼に一番聞きたかった質問を桜は聞いた。

⏰:07/06/27 00:58 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#371 [朔]
ちらっとあたしを見て彼は桜の顔を見ながら

「…好きだよ。」
優しく微笑んだ。

脈が激しく波打つ。
胸がズキンと痛んだ。

でも、この痛みは色んな想いを交えた痛みだった。

⏰:07/06/27 01:00 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#372 [朔]
桜は彼の言葉を聞くと更に涙を流した。

彼は桜を抱きしめ背中を優しくポンポンとたたく。
「嬉しいょー…。」
あたしに気持ちを伝えると彼にしがみつき泣いていた。

もう…居られなくなった…。
あたしは…消えてしまうんじゃないかって
思うほどのショックを受けているのが自分でわかった。

⏰:07/06/27 01:03 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#373 [朔]
いたたまれなくなって

「あの…あたし帰ります。」

お代を置いて彼に伝えた。

もう2人を見たくなかった。
きっとあたしも泣きそうな顔をしていたと思う。

本当のさよならだと思った。
桜は大事なあたしの友達でハルトはあたしの好きな人で…。

どちらかを選べといわれてもきっと選べない。

⏰:07/06/27 01:07 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#374 [朔]
ハルトは桜を抱えたまま
あたしの言葉に何も言わなかった。

それが彼なりの答え…。

売春婦として出会ったあたしなんか好きになるはずはない。
ましてや傍には自分を慕うとても可愛い普通の彼女。

「じゃあ…桜も…またね。」

桜の顔を覗き込むと
彼の腕の中で気持ち良さそうに桜は眠っていた。

⏰:07/06/27 01:16 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#375 [朔]
カバンを持って靴を履いて店を出る。

辛かった…店を出れば泣く自信があった。
女将に「ごちそうさまでした。」と伝えて
入り口の扉に手をかけた時

「サラ!!!!」

ハルトがあたしの名前を呼んだ。

⏰:07/06/27 01:18 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#376 [朔]
彼の方を少しだけ振り向いてあたしはそのまま店を出た。

彼はあたしを追いかけてくるだろうか…。
試すなんて卑怯だと思う。

だけど追いかけてきて欲しかった。
桜に伝えた「好き」の言葉は嘘だと
あたしに言って欲しかった。

あたしは汚い女だ…。

店の前で少し待った。
ハルトが来なければ諦める。

⏰:07/06/27 01:23 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#377 [朔]
カラ…扉が開いた。

ふと開いたドアの方を見るとハルトが静かに店から出た。

「あ…桜…は?」

「…寝ちゃってるよ。」

困った顔で笑う彼…。

「…。」
彼はあたしの方に駆け寄ってあたしを抱きしめた。

⏰:07/06/27 01:25 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#378 [朔]
ぎゅうと力を込めて抱きしめられた。

あたしもハルトを抱き締める。
「サラ…会いたかった…。」

彼の声が耳に響く。
「うん…あたしもだよ…。」
ハルトに伝える。

「連絡待ってたけど…もう俺に会いたくはないんだろうって
思ったから店にも電話しなかったんだ…。」

彼の言葉に涙が溢れる。

⏰:07/06/27 01:29 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#379 [朔]
「あたしね…電話したんだよ…会いたくて…電話したよ…。」

彼の腕の中は居心地が良かった。
素直になれた。
ちゃんと会いたかった事を伝えて電話したことも言った。

彼はあたしから連絡がないと諦め
酔っ払った勢いで電話を変えたと苦笑いで教えてくれた。

クスクスと笑って抱き合ったままの2人。

店から出てくる他のお客さんに構うことなく
あたし達は抱きしめあっていた。

⏰:07/06/27 01:38 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#380 [朔]
ハルトの体温から離れたくなかったけれど

ハルトは店に戻らなきゃとあたしに
「今度こそ繋がるから(笑)」
と携帯番号とアドレスの書いた紙を渡してくれた。

桜を裏切った…。
そのことで胸が痛かった。

これから待つあたし達の道に棘があるとしても
もうハルトと離れたくはなかった。

⏰:07/06/27 01:43 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#381 [めゆ]
やばいマヂ切ないデスサラにゎ幸せになってほしいですサラがんばれ
主さんいつも更新お疲れさまです
ヤバイですね切なさマックスです胸が痛い。。。
ずっと応援してます頑張って下さい

⏰:07/06/27 01:58 📱:D902iS 🆔:9bFiY9m6


#382 [花]
かなりハマリました早く次が読みたい毎日かかさず読んでるんで頑張って下さい

⏰:07/06/27 09:34 📱:SH903i 🆔:FxBOM64M


#383 [朔]
めゆさん>切なさが伝われば嬉しいです(^o^)楽しんでもらえているなら幸せです…頑張りますよー。また読んで下さいね♪

⏰:07/06/27 11:49 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#384 [朔]
花さん>ハマってくれたなんてとても嬉しいです。
頑張って更新するのでこれからもお願いしますm(_)m

⏰:07/06/27 11:51 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#385 [朔]
きっと神様は
あたしに罰を与えるだろう…。

好きになった人は友達が
涙を流す程、大好きな彼…。

友達と好きな人…選ぶなら?
そんな陳腐な質問にあたしはとまどう。

きっと祝福されるはずのない恋のせいだと思う。

⏰:07/06/27 11:56 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#386 [朔]
あたしは店を出て家に着いて
ハルトとの再会にもう一度、胸を高ぶらせた。

カバンから渡されたメモを取り出す。

「…ハルトだ…。」
信じられなかった…嬉しかった。
ハルトとはこれからも会えると思うだけで胸がいっぱいで。

あたしは今、幸せだった。

⏰:07/06/27 12:56 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#387 [朔]
ハルトからのメモをいつまでも眺めていたかった。

それから…仕事もやめよう…。
いつでもきれいなあたしで
ハルトに会えるように…。

仕事も探さなきゃ…。

マスターとの連絡もやめて…。
修二との…。

もう何にも恐れはなかった。

⏰:07/06/27 12:59 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#388 [朔]
…ー次の日。

桜から電話があった。

正直…怯えた。
電話をとるのをためらった。
だけど桜はあたしにお礼を言ってきた。

「付き合わせてごめんね…ありがと。」

その声は穏やかで優しかった。
あたしはただチクチク痛む胸の痛みに耐えて
桜に心の中でひたすら謝った。

⏰:07/06/27 13:20 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#389 [朔]
あの後、ハルトは桜を家まで送り届けると帰ったらしい。

酔っ払っていてあまり覚えてはいないんだと
嬉しそうに言った。

「みっともないよね…。」

「そんな事ないよ…ほんとに…そんな事…。」

桜が嬉しそうに話せば話すほど自分のハルトへの気持ちと
桜への申し訳ない気持ちが交差して口数が減る。

⏰:07/06/27 13:24 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#390 [朔]
「サラ?どうしたの?元気ないみたい。」

平静を装わなきゃ…。
「そう…?寝起きだからかな?」

アハハ、寝すぎだよと桜が携帯越しに笑う。

もう電話を切りたい…苦しい。

「ね…サラ。ほんとにありがと。」

桜のひたむきな彼への想いが痛いほど伝わる。
あたしは…。

⏰:07/06/27 13:28 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#391 [朔]
桜の立場ならどうするだろう…。
くだらないもしもを考えていたら

「じゃぁ、休憩終わるから。また連絡する。」

「うん、お疲れさま。」

話の内容などほとんど覚えていない。
ふぅとため息をついてあたしは電話を切った。

視界に入る、机の上にあるハルトからのメモ。
携帯のボタンを押す。

「080…23」

コール音が鳴る。

⏰:07/06/27 13:33 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#392 [朔]
プルルルル…プル…ルル

出ない…仕事中かな…。

時計の針は12:36を指している。
諦めて耳から携帯を離した瞬間…。

「もしもし?」

ハルトの声がした。

⏰:07/06/27 13:36 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#393 [朔]
「…もしもし?ハルト…?」

「サラ?」

「うん、今…大丈夫?」

ハルトの声を聞くと泣きそうになった。

「大丈夫。休憩中で公園でコーヒー飲んでた。」

暑いよとハルトは笑う。

⏰:07/06/27 13:38 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#394 [朔]
何でもない言葉なのにハルトの穏やかな声に
気が付くと涙が頬をつたって流れた。

「サラ?どうした?」
心配そうに声をかける。

「…ううん、何でもないの。」

「ほんとに?」

「…うん。」

ハルトは優しい。
きっとハルトのお嫁さんは幸せだと思った。

「会いたいよ…。」
ハルトに伝える。

⏰:07/06/27 13:42 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#395 [朔]
「俺も…いつ会える?」

「…きれいになったら。」

意味深な言葉で返事をした。

ハルトの言葉は嬉しかったし
会いたいと思う気持ちは嘘じゃない。
だけど…あたしにはしなきゃいけないことが山ほどある。

「きれいに?部屋が汚いとか?」とハルトは笑う。

「もうちょっと待って…。」

ハルトは
「わかった。待つよ。」
と言ってくれた。

⏰:07/06/27 13:48 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#396 [朔]
ハルトとの電話は楽しい。
いつもは一人で過ごすこの時間…。

お昼になれば家族の声が聞こえる。

「お腹すいたー!!」
とか
「ご飯できたよー。」
とか。

でもあたしはいつも一人でテレビを見ながら
買ってきたコンビに弁当を無言で食べている。

⏰:07/06/27 14:01 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#397 [朔]
家族に未練はない。

だけど一人が寂しいと思うときも
コンビに弁当を食べる自分が惨めに思うときもある。

だから今日の時間はとても楽しいと
ハルトに伝えると
「いつでも電話して来てよ。」と言ってくれた。

⏰:07/06/27 14:04 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#398 [朔]
「ありがとー…」

その言葉がとても嬉しくて素直にお礼を言った。
ハルトは一人は寂しいよなと慰めてくれた。
そして
「サラは一人じゃないから。」
と言ったハルトの照れくさそうな顔を思い浮かべて笑った。

⏰:07/06/27 14:07 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#399 [朔]
しばらく話してハルトは仕事に戻った。

ハルトの仕事は広告デザインの仕事をしているそうだ…。
さっきもお得意さんの所に出来上がった品物を
届けていたと教えてくれた。

だから案外、時間は自由になるとも教えてくれた。

それだけの事がすごく新鮮ですごく嬉しかった。

⏰:07/06/27 14:11 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#400 [朔]
電話を切ってぐぅとお腹が鳴った。

そういえば何も食べてなかった…。
机の上においてあったサンドイッチを食べた。

いつもは味なんかなかったような気がしたのに
あたしは単純だからサンドイッチが美味しかった。

「恋は偉大だなー…」
と呟いて
水っぽくなったアイスティーをスプーンでかき混ぜた。

⏰:07/06/27 14:16 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#401 [朔]
しばらくぼーっとテレビをみていると電話が鳴った。

「ハルト??」
と急いで携帯を見る。

マネージャーだった…。

もう仕事はやめる気でいる。
電話に出たくはない…でも大人としてやめる事を
伝えるのはけじめと思い最後の電話に出る事にした。

⏰:07/06/27 14:22 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#402 [朔]
「もしもし?」

「あぁサラちゃん…今日20時に…」
言いかけたマネージャーの言葉を遮る。

「あの…。」

「どうしたの?」

「あたし…やめたいんですけど…。」

ー…沈黙になる。

「そう…でも今日は出てもらわないと困るのよ。」

「どうして…ですか?」

「どうしてって…こっちも段取りがあるのよ?」

段取りなんかあたしには関係ないじゃないか…。
そう反発しかけてやめた。

⏰:07/06/27 14:26 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#403 [朔]
「いい?今日、出てくれないなら今までの
お金は出せないからね!!!」

半分、脅迫に近い言葉でマネージャーは怒った。

「…そんな…。」

いつもチップとしてお客にお金をもらい
客は店に名前を伏せて指定の銀行にお金を振り込む。

そしてその内から給料がもらえる。

「どうするの?出ないならそれで構わないけど?」

いいわけがない。

⏰:07/06/27 14:30 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#404 [朔]
お金が入らなければあたしは無一文になる。

「…わかりました。」
断腸の思いで返事をした。

「そう。良かったわ。じゃ、お願いね。」
マネージャーはがらりと態度を変えて電話を切った。

⏰:07/06/27 14:32 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#405 [朔]
「…どうしよう…。」

今さっきハルトにきれいな体で
会いたいと言ったばかりなのに…。

あたしはダメな女だ…。
自己嫌悪に落ちてハルトとの事を思い出す。

⏰:07/06/27 14:34 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#406 [朔]
行きたくはない。
だけど行かなきゃお金がない。

かと言ってドタキャンしてお金を頼る人なんかいない。

「…最後よ…。」

自分に言い聞かせ納得したと思い込んで
最後の沙羅になる決心をした。

⏰:07/06/27 14:36 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#407 [朔]
最後の沙羅になる時間は今まで最高に憂鬱だった。

今まではハルトに会うまでは…自分の体をお金で売り
あたしの体を愛してくれる男を喜んで受け入れていた。

「売春は犯罪です。」

そう唱えるマスコミや大人がわからなかった。

だって自分の体を自分で商品にする事のなにが
いけないのかも疑問だった。

⏰:07/06/27 14:43 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#408 [朔]
だけど今なら大人やマスコミの言葉がわかる気がする。

きっと気持ちの問題なんだと思った。
傷を負うかどうかや幸せかどうかは自分が決めること。

だけど本当に大切な人とSEXするときに
きっと後悔するんだと教えてくれていたのかも知れない。

⏰:07/06/27 14:46 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#409 [朔]
少し時間があるのでコンビに行くことにして
よれよれのパーカーにジーパン…。

「ハルトには見せられないかも…」
なんてボヤいてみたり…。

お気に入りのサンダルを履いて歩いて5分ほどの
コンビニに向かった。

⏰:07/06/27 14:57 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#410 [朔]
店の前には頭の悪そうな高校生がたむろして
それを迷惑そうに見る店員。

横目で見ながら「平和…だな」と店内を歩いた。

本のコーナーに目をやると
いつも買っているファッション雑誌があった。
手に取りふと横を見ると音楽雑誌があり
大和が表紙だった。

⏰:07/06/27 15:00 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#411 [朔]
ペラペラとページをめくる。

笑っている大和や上半身、裸でポーズする大和。
「大変だなぁ…」と呟いてインタビューのページを読む。

まさか自分の事が載っているかもなんて期待している
わけではなく、ただ一般人のあたしには
あの大和との出来事は衝撃的だった。

⏰:07/06/27 15:04 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#412 [朔]
あの出逢いからあたしは大和がテレビに出ると
わくわくしてただのミーハーになる時もあった。

ただそれだけ…。

大和の載っている雑誌といつもの雑誌。
それからアロエヨーグルトとアイスティーをカゴに入れる。

⏰:07/06/27 15:07 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#413 [朔]
レジに持っていって店員がお会計をしている
後ろには新しい映画の宣伝ポスターが貼られている。

「ハルトは映画好きかな…」
なんて考えてお金を払うと店を後にした。

家に着いて雑誌を見ながらヨーグルトを食べる。
何となく一番ゆったり出来る時間。

⏰:07/06/27 15:10 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#414 [朔]
可愛いモデルが可愛い服を着てポーズを決めている。

「これ可愛いな…これも…」

一人でぶつぶつ言いながら品定めして一人を過ごす。

ハルトはこんなの好きかなとか…ハルトと海に行くなら
水着はこれが可愛いな…とか
叶うか定かではない想像に胸が高鳴る。

⏰:07/06/27 15:13 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#415 [朔]
「…。」

ぺラぺラとページをめくりながら
無理にテンションを上げる自分に気づく。

「ハルトが今日の事を知ったら…どう思うかな…。」

怒るかな…幻滅するかな…悲しむかな…。
…考えるのよそう…辛くなるだけだ。

⏰:07/06/27 16:02 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#416 [朔]
時計を見てあたしは最後の沙羅になる準備を始めた。

いつものように化粧をしようとしても
手が進まない…。

「…ハァ。」
何でだろう…ハルトとの電話で
気持ちはスッキリしたはずなのに仕事の電話で
また落ち込む自分…。

「勝手にやめればよかった。」
いちいち報告なんかしなければ良かったと
しても遅い後悔をしてまた化粧を始めた。

⏰:07/06/27 16:06 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#417 [朔]
セットしたアラームが最後の仕事の時間を告げる。

「…行きますか…。」

鏡を見直して深呼吸をして玄関を開ける。

普段、履かない高いヒールを鳴らして
いつものタクシーへと乗り込んだ。

⏰:07/06/27 16:14 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#418 [朔]
いつものホテルへと着いて少し足が震えた。

ドアを開けてくれた運転手はすぐに降りない私に
「…お客さん?」
と声をかけてきた。

「…大丈夫よ。ごめんなさい。」
そう返事をしてタクシーから降りる。

私はまた軽く呼吸を整えてホテルへと入って行った。

⏰:07/06/27 16:18 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#419 [朔]
部屋番号を確認して

大和の時がいた部屋とは違う
安物っぽいドアの横にあるインターホンを押した。

ガチャ…。
ドアが開いた。

「本当だったんだ…。」

ドアが開いて中から聞こえて来た声は
聞き覚えのある声。

「!!」

マスターが悲しそうな顔であたしを見つめていた。

⏰:07/06/27 16:22 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#420 [朔]
「…なんで?」

声が震える。

「とりあえず…入ってよ。」
ドアを開けてマスターは中へ入るように言った。

「でも…。」

「…いいから。」
少し怒りを含めた声であたしを部屋へ招きいれた。

⏰:07/06/27 16:24 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#421 [朔]
マスターの後をついて部屋の奥へ入る。

そしてマスターはいきなりパチンとあたしの頬を叩いた。

突然の事にあたしは何をされたのかわからなかった。
言葉が出ない。

じんじんと熱と痛みで顔が腫れ上がったんじゃ
ないかと思わず頬を撫でる。

⏰:07/06/27 16:28 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#422 [朔]
叩かれた理由は充分にわかっていたから
あたしは何も言わずにマスターを見る。

するとマスターは握った拳を震わせて下をうつむいた。

「…なんで?」

小さく呟いたマスターはあたしを見ようとはしない。

⏰:07/06/27 16:30 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#423 [朔]
「なんで…こんな仕事…」

怒りに震えるマスターの顔は初めて見る。
いつも優しくて笑うマスターしか見たことがない。

あたしは自分がした事の大きさに後悔するも
何も言えなかった。

「サラちゃん…俺をからかって面白かった??」

「え…?」

「修二が教えてくれたよ。あんたの好きな女は
夜な夜な男に抱かれてるんだ。
あんたからかわれてるんじゃないの?…てね。」

⏰:07/06/27 16:34 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#424 [朔]
つまり…修二はあたしが連絡せずに約束を破った事で
マスターに全てを告げた。

そして客のふりして店に電話してあたしを指名したんだ…。

マスターが信じるはずはない。

だからこそ自分の目で確かめればいいと
マスターをこのホテルで待たせ…。

…なんて卑怯な小さい男だろう…反吐が出る。

⏰:07/06/27 16:38 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#425 [朔]
「からかってなんか…!!」

あたしがそう言うが早いかマスターは
また…あたしを殴った。

今度は平手打ちなんかじゃなくて
握った拳であたしの顔を…。

床に倒れこんだあたしは泣きじゃくり
こんな風に怒るマスターが恐ろしくて嗚咽を漏らした。

⏰:07/06/27 16:41 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#426 [朔]
口に違和感がある…。

血の味がする。
切れたんだ…。

あたしが100%悪いのもからかわれて自分の気持ちも
踏みにじられたと思うマスターの気持ちは痛いほどわかる。

だけど…女を殴るなんて最低だと思った。

あたしの頬は自分から見える程
腫れ上がっているのがわかる。

⏰:07/06/27 16:45 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#427 [朔]
あたしは何も言わずただ泣いて座り込んで
頬を押さえたまま俯いて…。

「ほら…サラちゃん…服脱いでよ…。」

あたしを殴りソファに座ると
マスターは見下した目であたしに言った。

⏰:07/06/27 16:49 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#428 [朔]
「…え?」

一瞬、何を言われたのか理解できなかった。

涙を流すあたしに優しさをかけることもなく
自分のせいで頬が腫れ上がった女を抱こうというのか…。

「何してんの?「え?」じゃないでしょ?
男に奉仕するのがしごとでしょ?」

驚いた…今までのマスターはなんだったのか…。

⏰:07/06/27 16:52 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#429 [朔]
「マス…」

声をかけようとするあたしの言葉を聞くことなく
あたしをベッドに倒すと

「服脱げないなら手伝ってあげるよ!!!」
とあたしの着ていた服を力任せに引っ張って破いた。

「ヤダ!!!!やめ…」

マスターが手を上に上げた。
あたしはまた殴られると構えて手で自分の顔をかばった。

⏰:07/06/27 16:54 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#430 [朔]
あたしを組み敷いて振り上げた手をおろして
あたしのブラジャーを剥ぎ取った。

「…ほら気持ちいいだろ???」

あたしの胸を思いっきり揉んだ。
気持ちいいどころか痛くて歯を食いしばる。

「い…痛い…」

あたしの声にもマスターはやめようとはしなかった。

⏰:07/06/27 16:58 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#431 [朔]
ただ痛みに耐えるしかなかった…。

腫れ上がる頬とマスターからの痛みを含んだ愛撫。
どちらも痛くて涙が零れる。

マスターは揉み続けていた手を
パンティの方におろして脱がせると濡れてもいない
秘所に指を無理やり挿入する。

⏰:07/06/27 17:11 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#432 [朔]
「気持ちいいよね?サラちゃん??」

そうあたしに問いかけるマスターの目は笑っていない。
何も返事をせずに出し入れされる指の痛みに耐えて
「んん…。」

苦しそうに声を上げるしかなかった。

⏰:07/06/27 17:13 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#433 [朔]
マスターは突然、ピタリとその行為をやめて
自分のズボンのベルトに手をかけて自分のソレを
出すと避妊具も付けずにあたしの中へ挿入しようとする。

「ヤダ!!!!マスター!!!!それだけはやめて!!!!」

力いっぱい抵抗する。
だけどマスターは

「うるさい!!!!黙ってろ!!!!」

と大きな声を出してあたしを萎縮させると
そのまま自分のソレを突っ込んだ。

⏰:07/06/27 17:17 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#434 [朔]
ギュギュッと音が聞こえてきそうな程に
乾いたあたしの中へ
無理やりねじ込むマスターのソレは
胸の痛みなんかを遥かに越えた痛みだった。

「あああぁ…痛い…やめてよ…」

どんなに悲願してもマスターはやめてはくれない。

マスターは腰を何度もふり
奥へと自分自身を挿入させる。

⏰:07/06/27 17:21 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#435 [朔]
ハァハァとマスターは声を上げる。

あたしは涙が止まらずにマスターのされるがままに
足を開かされいた。

腰を振るマスターにあたしの秘所は反応して
蜜が自然とあふれ出す。

ショックだった…。
こんな乱暴で独りよがりなSEXにさえあたしの体は反応する。

「んぁ…ぁ…」

愛嬌を上げるあたしをマスターは蔑みの目で笑い

「さすが売春婦。」
と腰を振りながら罵る。

⏰:07/06/27 17:24 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#436 [朔]
「やめてよ…ぁ…マス…タやめて…」

やめるはずが無いとわかっていても悲願せずには
いられなかった。

「もう…ちょっとで…終わるよ…」
と苦しそうにあたしに告げる。

「…ヤダ…中には…出さないで…お願い!!!!」

大きな声を出してマスターの腰を下から両手で突き上げる。

すると
「んあ…。」

とマスターはあたしの中で自分の精を吐き出した。
あたしをはけ口として…。

⏰:07/06/27 17:28 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#437 [朔]
絶望した…。

マスターはあたしの中で精を吐き出した。
つまり…子供が出来るかもしれないという事…。

犯された事よりも
マスターに深い傷を負わせた事よりも

あたしの中に吐き出された精は
望まれてもいない命を芽生えさせるかも知れない。

その事があたしを何よりも深い闇に落とした。

⏰:07/06/27 18:15 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#438 [ヒナ]
拝見してますっ☆頑張ってください(≧ω≦)

⏰:07/06/27 18:29 📱:W44K 🆔:aOQhRGLY


#439 [しぃー]
300-400

⏰:07/06/27 22:15 📱:P701iD 🆔:TMLWRWdU


#440 [朔]
ヒナさん>ありがとうございます!!また今日
更新できると思うので見て下さいね(^∇^)
いつもありがとうございますm(_)m

⏰:07/06/27 22:21 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#441 [朔]
しぃーさま>ありがとうございますm(_)m宜しければ
また読んでくださいね(>o<)

⏰:07/06/27 22:22 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#442 [朔]
マスターは自分の中のドロドロした何かを
あたしの中で吐き出すとさっさと服を着て

ベッドに体を投げ出し
放心して宙をみつめるあたしに
お金を捨てるように投げつけた。

視線だけを落としマスターを見た。
マスターはあたしを見る事をせず

「…サラちゃんが悪いんだよ…。」
そう言い残して部屋を出て行った…。

⏰:07/06/27 22:31 📱:PC 🆔:E5zoN7iE


#443 [く]
<<1-50
<<50-100
<<100-150
<<150-200
<<200-250
<<250-300
<<300-350
<<350-400
<<400-450
<<450-500

⏰:07/06/27 22:32 📱:W41K 🆔:aMhbxpkA


#444 [く]
>>1-50
>>50-100
>>100-150
>>150-200
>>200-250
>>250-300
>>300-350
>>350-400
>>400-450
>>450-500

⏰:07/06/27 22:34 📱:W41K 🆔:aMhbxpkA


#445 [朔]
く さん>ありがとうございますm(_)m お手数を
おかけしました。良ければこれからも読んで下さいね。

⏰:07/06/28 00:18 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#446 [朔]
どのくらいこうしていただろう…。

マスターにボロボロにされた体をベッドに
投げ出してただ高い天井を見てた…。

「…帰らなきゃ…。」
ハルトが連絡してくれているかも知れない。

殴られた時に
はずみで中身が飛び出し散らばったバッグの中に携帯はある。

「ハルトォ…」
涙が溢れる。

もう少しできれいになったあたしで
ハルトに会えたのに…。

…全ての歯車が狂っていく。

⏰:07/06/28 00:25 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#447 [朔]
重くて起き上がるのも辛い体を
無理やり起こして頭を上げた。

どろり…。

何だか嫌な感触が下半身を触る。
股の間から液体が流れ出た感触だった。

マスターが吐き出した白濁の残骸。

「…うぇ…う…うぅぇ。」
嗚咽が止まらない…。

ハルト…ごめん…やっと会えたのに…。
また会えると思ったのに…遅すぎる後悔が
あたしの心の中をめちゃくちゃにする。

⏰:07/06/28 01:09 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#448 [朔]
重い体を引きずって浴室まで行くと
最大の水力でシャワーを出し体を洗い流す。

痛いとかじゃなくて気持ちが悪かった…。

ただ狂ったように体の隅々を洗い流した。

シャワーの水で涙を隠すようにあたしは泣いた。
逃げ出せない現実を受け止めるには重すぎる今。

目が覚めて夢だったら…でも、下半身の痛みと
切れた口の中の血の味が嫌でも現実だと知らしめる。

⏰:07/06/28 01:32 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#449 [朔]
すりむけてしまう程に体を洗い流して
破かれた前止めのシャツを着て何とか前を押さえて隠す。

鏡を見て驚いた…。
まるで試合後のボクサーのように顔の右側が腫れている。

「…ひどい顔…。」
あまりのみっともなさと顔の腫れに笑えた。

あたしはほとんど前が見えて隠せていない服を着て
部屋を出てタクシーに乗る。

⏰:07/06/28 01:37 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#450 [朔]
乗り込んだタクシーの運転手はミラー越しに
見えるあたしの顔や服に相当、驚いていたが
あたしは何も言わさず

「お願いね。」
と伝えて窓の外を眺めた。

運転手がコチラを気にしているのがわかったが
目をあわさずにそのまま知らない顔をしていた。

⏰:07/06/28 01:39 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#451 [朔]
家に着いてお釣りをもらうことなく
タクシーから降りてスタスタと家へと戻った。

エレベーターを降りて部屋までは倒れないように
ただ必死で足を前へと進めるしかなかった。

そして玄関を開けたあたしの記憶はそこで途絶えた。

⏰:07/06/28 01:46 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#452 [朔]
ブブブブ…振動が聞こえた。

「…?」
その振動で目が覚めた…。

目を開けるとそこは玄関…。
「…なんで玄関に…夢?」

ブブブブと振動を伝える電話にとっさに気付き
電話を取ろうと画面を見ると
ハルトからの着信。

「ハルト!!」

⏰:07/06/28 01:49 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#453 [朔]
電話を取る。

「は…」
玄関に備え付けられた鏡に映る自分を見た。
顔は腫れ上がり髪は、ぼさぼさで
服は胸元が破られている。

「もしもし…サラ?もしもし?」

耳元にあてていた携帯はあたしの手元から
ゴトっと音を立てて床に落ちた。

ハルトのあたしを呼ぶ声が遠くで聞こえる。

⏰:07/06/28 01:52 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#454 [朔]
いつの間にか朝が来ていたなんて…。
ハルトは連絡のつかないあたしを心配してくれたのだろう。

ふらふらと定まらない足取りで
部屋へ戻りもう一度、鏡を見た。

「夢じゃなかったんだね…。」
口の中の血の中の味を噛みしめて現実を受け止めた。

⏰:07/06/28 01:59 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#455 [朔]
―数日後。

あたしは外に出ることなく家で引きこもっていた。

誰にも会いたくなかったし見られたくなかった。

もしもマスターが外で待っていたらとか
考えるとものすごく怖かった。

ハルトは何度も連絡をくれた。
ちょっと調子が悪いんだと嘘をついて会わなかった。

桜も心配してくれた。
あの飲み会の後から一度も会っていなかったから。

⏰:07/06/28 02:06 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#456 [朔]
「病院に行かないの?」

ハルトは電話をくれる度に
連れて行くから一緒に行こうと心配してくれた。

病院に行かないんじゃない。
…行けなかった。

もしも、あたしの傷が暴行された傷だとわかれば
ハルトは幻滅するだろう…。

それが怖かった。

あたしの中に吐き出されたマスターの種は
もしかしたらあたしの中で成長しているかも知れない。

それをハルトに知られたくなくて
顔の腫れが治まったら自分で行こうと決めていた。

⏰:07/06/28 02:11 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#457 [朔]
しばらく家の中で引きこもりを続けていたら
顔の腫れは治まって見られる顔になった。

むりやりねじ込まれた下半身の傷も痛くなくなった。

あとは心…。
ハルトに会えば傷は癒えるかも知れない…。

そう思うあたしがいるのに
なかなかハルトに連絡が出来ないもう一人のあたしがいた。

⏰:07/06/28 02:14 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#458 [ヒナ]
しっかり読んでます☆遅くまでご苦労様ですo(^-^)o♪

⏰:07/06/28 05:06 📱:W44K 🆔:6JdD.Gt.


#459 [朔]
ヒナさん>いつもありがとうございますm(_)m
いえいえ、こちらこそ遅くまで読んでもらって
恐縮です(^o^*)

⏰:07/06/28 09:24 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#460 [咲]
めっちゃぃぃと思います★頑張ってください↑↑↑

⏰:07/06/28 09:35 📱:W41CA 🆔:E1QUy4e6


#461 [朔]
それからしばらくして桜が突然、家を訪ねてきた。

大きな買い物袋を持って。
「ご飯、ちゃんと食べてる?」

元気がないあたしの為に…。

笑えるか心配だった…。
あたしは桜を裏切っている。

絶対に話せない傷を抱えている。

きっと話してしまえば桜は理解の出来ない話に
寒気すら感じてしまうかも知れないと

台所で忙しなく料理を作ってくれている桜を
見ながら考えていた…。

⏰:07/06/28 09:53 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#462 [朔]
咲さん>ありがとうございます(^o^)頑張ります!!!!

⏰:07/06/28 11:42 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#463 [朔]
桜は手際よくパスタを作ってご馳走してくれた。

食べている間はずっとハルトとのろけ話。
桜が悪くないのも、わざとじゃないのもわかっている。

だけど今のあたしには酷すぎて
桜の話を一緒に笑ってあげられない。

「…ごめん、私の話ばっかりだね…。」

桜が謝る…。
だけど…桜に非はひとつもない。

一緒に笑ってあげられなくてごめん…。

素直に言えず心の中で桜に謝った。

⏰:07/06/28 16:40 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#464 [朔]
あたしは…嫌な女だ。

自分を心配してくれる友達に感謝が出来ない。
機嫌の悪いあたしを桜は責めることなく気遣い

「お大事にね…。」

そう言って帰った。

「…ありがと。」
帰る桜にそう告げると玄関を閉めて鍵までかけた。

⏰:07/06/28 16:44 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#465 [朔]
こつこつ…桜のヒールのかかとの音が
部屋から遠ざかる音を聞いていた。

―パキリ。

あたしの心のどこかに亀裂が走ったような気がした。

桜が帰った瞬間に
部屋の机の上に置いてあった携帯が見計らったように鳴った。

―きっと、ハルトだ…。

着信を見るとやっぱりあたしの直感は当たっていた。

⏰:07/06/28 16:56 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#466 [朔]
「…もしもし。」

「サラ?ハルトだけど…。生きてる?」

「生きてる。」

即座に返事をしたあたしの答えに
あははとハルトはあたしの気も知らずに笑う。

「…今ね…。」

「ん?」

あたしは意地悪い女だ…。

「桜が来てたんだよ。」

⏰:07/06/28 16:58 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#467 [朔]
ハルトは一瞬、黙って

「そうなんだ…サラの家に行くなんて
そんな事言ってなかったけどな…。」

その言葉が頭にきた。

「…何よ…それ。」

「え?」

「…桜と別れる気はないんでしょ?
いかにも自分の彼女みたいに言うんだね…。」

あたしは何を言っているんだ…。

わかっているのにひどい言葉が口から出る。

⏰:07/06/28 17:03 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#468 [朔]
「サラ?」

ハルトの心配そうな声を無視して
あたしはひどい事をハルトに言い続ける。

「…あたしより桜を選んだ方がハルトも幸せに
なれるよ?桜を…騙してるんだよ?何とも思わないの!!??」

抑えきれなかった。
感情のままにハルトに八つ当たりする。

⏰:07/06/28 17:06 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#469 [朔]
涙が溢れた。

自分だって桜を騙しているのに…。
ハルトだけが悪いわけじゃないのに…。

拭っても拭っても溢れる涙を止めることが出来ない。

電話の向こうでハルトが名前を呼ぶ。

「…サラ…聞こえてる?サラ?」

ひっく…とひきつけを起こしている声で返事をした。
ハルトは怒ることもせず優しくあたしをなだめる。

⏰:07/06/28 17:11 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#470 [朔]
「サラ…会えないかな?まだ…会えない?」

優しいハルトの声。
こんなにひどいことを言ったのに…。

それでも会いたいと言ってくれる。

「…会いたいんだ。」

冷たく冷え切っていた心に
温かいぬるま湯が入ってきたような気がした。

「…あた…し…もだよ…。」

鼻水と涙でぐちゃぐちゃの顔を手でこすりながら
あたしはハルトにやっと、甘えることが出来た。

⏰:07/06/28 17:15 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#471 [朔]
「仕事が終わったら連絡するから。」

そう約束して
ハルトはあたしをなだめるように言うと電話を切った。

…なんて女。

泣き腫らした後は目が腫れる。
そんな顔でハルトに会わなきゃいけない。

「…もうわけわかんない。」

桜を裏切ってマスターに犯されて修二に仕組まれて
ハルトは…あたしは…?

複雑に絡み縺れた糸は
もうほどく事が出来ないような気がして…。

あたしは、また部屋の隅で膝を抱えて泣いた。

⏰:07/06/28 17:56 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#472 [朔]
しばらく泣いて落ち着いたあたしは
ベッドに寝転がりテレビを無心で見ていた。

ハルトとの仕事終わりまでもうすぐ…と
何度も時計を見て何ともいえない気持ちでハルトを待った。

プルルルル…。

電話が鳴る。

急いで電話を取り

「もしもし?」

「あぁ、サラ?今、終わったけど…どうしようか?」

ゆっくり会いたいね…とハルトは言う。

あたしはハルトに
「じゃぁ…家に来る?」と聞いた。

⏰:07/06/28 18:03 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#473 [朔]
あたしの家の場所を教えるとハルトは

「何となくわかった…近くまで行ったら電話するよ。」

あたしはドキドキしていた。
さっきまで取り乱したのが嘘のように…。

初めてキスした時のような…不思議なドキドキ。

20分…30分…そろそろ着く頃かな?
電話してみようかな…とか電車の中かな?とか

恋する女の頭の中は忙しい。
自分で自分を笑った。

⏰:07/06/28 18:07 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#474 [ヒナ]
どうなるのかドキドキです(*´д`*)

⏰:07/06/28 19:40 📱:W44K 🆔:6JdD.Gt.


#475 [朔]
ヒナさん>ドキドキしますか…お楽しみに(笑)

⏰:07/06/28 21:19 📱:PC 🆔:O.E/B0As


#476 [朔]
それから1時間ほどしてハルトから連絡が来た。

「もう近くにいると思うけど…どこらへん??」

「ま…待ってて、そこで居て!!!!」

ハルトのいる場所に見当がついて

財布を握り締め、こ汚いジャージから
Tシャツとスキニージーンズに履き替えて

ハルトの待つ場所まで小走りする。

⏰:07/06/29 01:05 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#477 [朔]
少し走った所にあるコンビニの前に
店に入ろうとしているハルトの姿を見つける。

胸が高鳴る!!
ハルトだ…もう少しでハルトに触れることが出来る!!

「ハル…」
声を出してハルトの名前を呼ぼうとした
あたしの目に飛び込んできたのは…。

買い物袋を手に店から出てきた桜の姿。

「…なん…で?」

突然の偶然にハルトも驚いているのが遠目でもわかった。

声は聞こえないものの桜が嬉しそうにハルトに
駆け寄るのが見えた。

⏰:07/06/29 01:43 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#478 [朔]
どうして桜がこんな所に…。

桜の家は確かにあたしの家から近い。
ここのコンビニを使っているなんて…うかつだった。

桜はキョロキョロと周りを見渡して
ハルトの腕に手を回した。

ハルトも回された桜の腕を振り払うことなく
2人で桜の家の方向に歩いていくのが見える。

自販機の横で見つからないように隠れた
あたしは、2人の歩く後姿を何もせずに遠くから見送った。

⏰:07/06/29 01:49 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#479 [朔]
2人は今頃、桜の家に着いただろう…。

何もせずに見送った後
1人で家にとぼとぼと歩いて帰った。

「ふ…ふふ、アハハハハ…。」
肩を震わせ最悪の偶然に人目を気にせずに笑った。

「…ハハ…ハ…」
うー…会いたかった…ハルトに抱きしめて欲しかった。

今日で何度目だろう…泣いてばかりだ。

体の水分が枯れきってカラカラになってしまうんじゃ
ないかと言うほどにあたしは泣いた。

⏰:07/06/29 01:57 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#480 [朔]
家に着いて2人で開けるはずだったドアを1人で開けて
スニーカーを投げ捨てるように脱ぎ捨てて

バタバタと乱暴に上がり部屋のベッドにダイブした。

プルルルル…。

携帯が鳴った。
メールだった。

桜だ!!

「今、何してる?」

…どういう事??

あたしは桜からのメールに
どう返事をすればいいのかわからなかった。

⏰:07/06/29 02:04 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#481 [朔]
返事に迷っていると桜から電話が鳴った。

どうしよう…。
出るべき?

電話は切れた。

また電話が鳴る。

怯えながら電話に出る。

「…もしもし?」

「あ、サラ?何してる?」

普通のいつものサラだった。

⏰:07/06/29 02:07 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#482 [朔]
「特に…何も…どうしたの?」

「うん、あのね、さっきコンビニに行ったら
偶然にハルトさんと会ってね!!」

知ってるよ…。
2人の姿を見送ったもの…。

「…そう…良かったね…。」
思ってもいない気持ちのない言葉が口から出る。

⏰:07/06/29 02:09 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#483 [朔]
「何かねハルトさん私を驚かそうと思って
うちに突然、来る途中だったみたいで…。」

ハルトは桜にそう言ってごまかしたんだ。

ハルトの嘘を都合よく勘違いしてる。

「…で何?」

「あ…今から家でご飯作って食べるんだけど
良かったらサラもどうかなぁって…。」

…うんざりだ。
何が悲しくて2人を見なければいけないのか。

「ごめん…人が来るから…。」

そう理由を作って桜の誘いを断った。

⏰:07/06/29 02:19 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#484 [朔]
ハルトに会えない…。
やっと会う決心がついたのに…。

もう何も考えたくないと
倒れこんだベッドの上であたしは眠っていた。

知らぬ間に乾いた涙は眠っているあたしから
また、流れ出していた。

⏰:07/06/29 02:52 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#485 [あぴ]
最初カラ〜
ず━ッとみてます
更新頑張ッてくださL1

⏰:07/06/29 03:26 📱:N703iD 🆔:YHyxayao


#486 [朔]
あぴさん>ありがとうございますm(_)m
嬉しいです(^o^*)頑張ります!!!

⏰:07/06/29 10:51 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#487 [朔]
最悪だった偶然にふてくされて眠ったあたしは

電話の音に起こされる。

ハルトだった…。

寝ぼけていたけどハルトからの電話だとわかった
あたしの脳みそはすぐに起きた。

「今から…行くから…。」
さっきのコンビニからどう行けばいい?

そう聞いてくる電話越しのハルトは
吐息だけで喋っている。

「…もしかして、まだ桜の家?」

⏰:07/06/29 10:59 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#488 [朔]
寝ぼけ声でたずねるあたしの質問に

「…いや、もうコンビニの近くに来てるよ…。」

「じゃあ、そんなコソコソ話さなくても…。」

「近所迷惑かな…と思ったんだけど…。」

ふふ、ハルトらしい…。

時計は午前2時を指している…。
恋人達の時間にしては少し遅いかもしれない。

⏰:07/06/29 11:10 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#489 [朔]
近くまで迎えに行くよ?とあたしが言うと

「女の子が出歩く時間じゃないよ。」
とあたしの家までの道順を聞いた。

あと少しで会えるから…と
電話で道を教えるあたしに囁く。

嬉しかった。
ハルトにやっと会える…。

⏰:07/06/29 11:15 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#490 [朔]
あたしのマンションを見つけると
ハルトは部屋の階数と部屋番号を聞いた。

あたしがいつも使うエレベーターに
ハルトが乗る音が電話越しに聞こえる。


嬉しくてドアの前で待ちドアノブに手をかける。

―ピーンポーン

部屋の前にハルトが来た事を知らせる音が鳴る。

⏰:07/06/29 11:25 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#491 [朔]
勢いよくドアを開けると
そこにはハルトが立っていた。

「こんばんわ。ハルトです。」

行儀良くあたしをからかうように挨拶する。

「…ふふ、こんばんわ。」
やっと会えた…あたしは裸足のまま降り
玄関先で立つハルトに抱きついていた。

⏰:07/06/29 11:28 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#492 [朔]
あたしをハルトも抱きしめてくれた。
とても力強く…。

「…痩せたな…」
あたしの体を抱きしめて心配そうに言う。

痩せたかもしれない…色々ありすぎて…。
でも今はそんな事は考えたくなかった。

「ふ…そう?気のせいじゃない?」
心配かけたくなかった。

ハルトの腕の中であたしはやっと安堵の息を漏らした。

⏰:07/06/29 11:31 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#493 [朔]
部屋に入ってハルトはキョロキョロと見回す。

「あんまり見ないでよ…汚いの隠してるのがバレるから。」

「そんな事ないよ…きれいにしてるよ。」

出した麦茶を飲みながらまだキョロキョロしている。

今の少しの間かも知れない。
すぐに壊れるかもしれない。
やっとあたし達の静かな時間が流れ始めた。

⏰:07/06/29 11:38 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#494 [朔]
テーブルの上の雑誌をペラペラとめくり
ハルトは何かを言いたそうにあたしを見る。

「…?どうしたの?」

ページをめくる手を止めて
「…明日、休みなんだ。泊まって行ってもいいかな?」

遠慮がちなハルトの質問に
「当たり前でしょ??」
あたしは嬉しくてハルトにまた、抱きついた。

⏰:07/06/29 11:41 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#495 [朔]
ハルトと一緒にいられるとわかってから
あたし達2人は雑誌を見たり
明日はどこかへ出かけようかとか
朝ごはんは何を食べようかとか色んな話をした。

幸せだった。
この時間が続けばいいと願った。

今までの時間の隙間が埋まるように…。

⏰:07/06/29 11:48 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#496 [朔]
ふわぁと大きなあくびをして
眠そうな顔をしたハルトに

「お風呂は?」と聞くと

「一緒に入る?」
とあたしに嬉しそうに聞いてくる。

「…入らないよ!!」
あたしの答えを聞くと「残念」と言いながら
ハルトは浴室へ向かった。

⏰:07/06/29 11:53 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#497 [朔]
ハルトがお風呂の中へ入る音を聞くと
あたしはすかさずお風呂場へ行く。

そしてさっさと服を脱ぎ捨てて
タオルを巻いてお風呂場へ入っていった。

湯船につかるハルトは突然のあたしの侵入に

目を大きく開けてとても驚いていた。

⏰:07/06/29 11:56 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#498 [朔]
ザバーっと広くも狭くもない浴槽は
2人の体重でお湯が溢れる。

2人で体育座りをして湯船に浸かっていたのが
窮屈であたしはハルトの足の間に背中から入り

ハルトはあたしを後ろから抱きしめた。

⏰:07/06/29 11:59 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#499 [朔]
あたしはハルトに触れて欲しくて
前からキスを求めた。

ハルトもそれに答えるようにキスをしてくれる。

「…2回目だね。」
ちょっとのいやみを含めてからかいながら
言うとハルトは

「あー…そだっけ?」
ととぼける。

⏰:07/06/29 12:14 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#500 [朔]
それが可愛くて
ハルトの上に乗りかかり首に手を回して
自分からハルトに舌を絡めてキスをせがむ。

ん…はぁ…んん…。

浴室であたしとハルトの吐息が響く。

ハルトは湯船の中であたしの乳房を両手で
包み込み込んで固くなる突起をコリコリとこねる。

「ぁ…んぁ…」

あたしを湯船から少し上げるとあらわになった
あたしに乳房を口に含んで舌で弄ぶ。

乳首の先を舌で突いたりチュッチュッと吸ってみたり
ハルトのすることにあたしは激しく敏感に反応する。

⏰:07/06/29 12:22 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#501 [朔]
温かいお湯の中でもあたしの秘所は蜜を
じわっと溢れるのがわかるような気がした。

下半身に触るハルトの一部は
もうすでに硬度を持ってあたしの股に当たっている。

舌を絡める…何度も何度も。

あたしの乳首をきゅぅっと吸うと
あたしの反応を楽しみながらがむしゃらに
乳房を何度も舐める。

秘所に長い指を入れて
中で関節を動かして一番、感度のいい場所を探す。

⏰:07/06/29 14:03 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#502 [朔]
「んっ…」

びくっと体を震わせたあたしの耳元で
ハルトは

「感度…いいよね」
吐息だけで囁いた。

それだけの事なのにあたしはまた反応する。

「…やだ…」
ハルトは秘所から指を抜くと
今度は肉を掻き分けるように指の腹で擦ったりする。

「ぁ…ぁ…」

「中はもうトロトロだよ…」
と軽くキスをしてあたしの背中を指でなぞった。

⏰:07/06/29 14:10 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#503 [朔]
ここに座って…とハルトに言われ浴槽のふちに座る。

言われるがままに座るとハルトはあたしの
両足を開いた。

「や…丸見え…恥ずかしい…」
足を閉じようとするとハルトは

あたしの前にしゃがみこみ両足を押さえると
秘所を舌で愛撫し始めた。

⏰:07/06/29 14:51 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#504 [朔]
頭がクラクラする…。

ふちを握る手に力が入る。
「や…恥ずかしぃ…ん!あ…ぁ」

あたしの愛嬌とあたしの水音を弄るハルトの
愛撫の音が浴室に耳障りなほどに響く。

顔をハルトに向けることが出来ない…。

ハルトが愛おしくなってハルトの髪を撫でた。

⏰:07/06/29 14:56 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#505 [朔]
あたしを舌で愛撫した後
自分の方にあたしの体を引き寄せて

固くなった自分をあたしに当てて

「入れても…いい?」
あたしはコクンとうなずいてハルトの首に手を回した。

「ちょ…っと待って…て」
そうあたしの髪を撫でると
ハルトは浴室から出ようとした。

⏰:07/06/29 15:00 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#506 [朔]
ハルトの手を掴んで

「…いいの…入れて…」

ハルトはきっと赤ちゃんが出来ないようにコンドームを
取りに行こうとしたんだと思った。

あたしはハルトに言った。

ハルトは困った顔で「でも…」と戸惑った。
あたしだって赤ちゃんが出来ては困る…。

だけど、マスターがあたしの中に精を放った。

もしかしたら…と恐くなる。

⏰:07/06/29 15:03 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#507 [朔]
ハルトだって子供が出来ては困ることぐらい
百も承知だった。

だけど一番、好きな人に中を満たして欲しい。

ひどく暴力的なSEXの成り行きで中に出された。
そんな事は忘れてしまいたい…。

もしも子供が出来てもハルトを責めるつもりはない。

ただ…馬鹿らしいけれどハルトに満たして
もらえればあたしの中は浄化する気がした。

⏰:07/06/29 15:07 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#508 [朔]
ハルトはあたしの言葉に不安を感じつつも

何も言わずにあたしの中へ
直接、入って来てくれた。

あたしを大事な宝物のように抱いてくれる…。

その手はあたしを撫でて愛して

その目はあたしを優しく見つめて

その口はあたしに柔らかなキスを落とす。

こんなにも大事に愛してくれたのはハルトだけ…。

⏰:07/06/29 15:49 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#509 [朔]
あたしはハルトの上に乗り湯船がバシャバシャと
音を立てて溢れているのも構わずに

あたし達は愛し合った。

気持ちが通じているからなのか
それともハルトがそうしてくれているのか

いつも以上に気持ちが良くて大きな声が漏れる。

「あ…ぁぁ…あ…ハル…イッちゃう」

ハルトはあたしのその言葉に
下から突き上げる力を増してあたしを激しく揺さぶる。

あたしはすぐにイッた。

その後を追うようにハルトも精を放った。

⏰:07/06/29 15:58 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#510 [朔]
2人で湯船からふらふらになって出る。

腰が立たないあたしにタオルを巻いて
部屋までお姫様抱っこで連れて行く。

自分もフラフラなのに
あたしを抱きかかえるその姿が面白くて笑った。

ベッドに倒れこんで2人でもう一度キスをして…。

そのまま素っ裸で手を繋いで眠っていた。

⏰:07/06/29 16:01 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#511 [花]
ずーっとみてます頑張って下さいね

⏰:07/06/29 16:03 📱:SH903i 🆔:v5qSLaEU


#512 [朔]
次の日はハルトが仕事が休みだと言うので
どこかへ行くつもりだったのに…。

あたしは風邪をひいてしまった。

きっと昨日、素っ裸で眠っていたからだ…。
ハルトは、けろりとしていてあたしの看病をすると言う。

「うつると困るから…いいよ。」

そう言うもハルトが
「いいから。寝てろよ。」
と言ってくれるのが嬉しかった。

ハルトは一人暮らしが長いから家事とかは意外と
得意と自慢げに話していた。

⏰:07/06/29 16:06 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#513 [朔]
花さん>はい、ありがとうございます(^∀^*)
コメント感謝です!!

⏰:07/06/29 16:07 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#514 [朔]
窓から見える空がオレンジ色から黒へ落ちる頃

あたしの熱が少しずつ上がってきた。
病院に連れて行こうとするハルトに

「病院だけは絶対に嫌!!!!」
と駄々をこねて一日寝ていたからだ…。

ハルトはやっぱり病院に…とタクシーを呼ぼうとする。

「大丈夫だって言ってるでしょ!!!!!嫌なのー!!!!」
とわがままを言ってハルトを困らせて
結局、あたしは病院には行かなかった。

⏰:07/06/29 16:28 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#515 [朔]
ひどくなる風邪を心配するあまりに
「病院。病院」としつこいハルト。

どうしても行きたくないとごねるあたし。

「病院には行かないー!!!!」
「行くんだよ!!!!ほら!!!」

そんな事をさっきから2人で続けている。

あたしだって行けば治ることぐらいわかっている。
だけど、採血だ、採尿だと体の中を調べられて

マスターの吐いた種があたしの中で育っていたら…。
もしも、それがハルトに知られたら…。

そんな嫌な不安があたしを更に煽る。

⏰:07/06/29 16:38 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#516 [朔]
そんな意地合戦の中でハルトの携帯が鳴った。

「ほら、電話だよ!」

あたしの言葉にハルトは
ポケットから取り出し電話を見つめた。

「…誰?」

この質問にハルトは何も言わない。

ただ音が鳴り響く。

出ない相手へとかけてきた人からの
ハルトへひたすらコール音が鳴る。

その電話の相手が誰なのかあたしはわかっていた。

⏰:07/06/29 16:43 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#517 [朔]
鳴り続ける携帯をハルトはポケットに
しまおうとした不安そうなハルトに

「出てあげてよ…。桜なんでしょ?」

本当は出て欲しくはなかったけど桜の事を考えると
無視するのは辛かったから…そう告げた。

「…もしもし」
と部屋から出て行きながら電話に出た。

「…ごめんね。」
桜に聞こえるはずのない言葉を宙へと浮かせた。

⏰:07/06/29 16:48 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#518 [朔]
玄関の向こうでハルトは桜と話している。

ドアに近づけばハルトの声は聞こえるだろう…。
でも、そんな権利はない気がして。

ドアに近づきそうになる足を留めて
ベッドの上で近くにあった雑誌を見て考えないようにした。
雑誌の内容なんて頭に入るはずもなくて。

ハルトは…桜と別れるのかな…。
あたしを捨てるのかな…。

考えれば落ちてしまう事ぐらいわかっている。

どっちになっても恨むのはやめよう…。
傷つくのがあたしだとしても…。

⏰:07/06/29 17:16 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#519 [朔]
10分ほどしてハルトは部屋に戻ってきた。

「もう夜なのに暑いな…。」
あたしに聞かれたくないことでもあるんだろう。

どうでもいい事を言う。
それがなお更、わかりやすくてあたしは悲しかった。

⏰:07/06/29 17:19 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#520 []
>>149-

⏰:07/06/29 17:20 📱:N903i 🆔:cfpxyNJ2


#521 [朔]
「暑そうだね…。」

言いたい事も聞きたい事もある。
でも、それをしないのはハルトが困る顔を見たくないから。

「俺、仕事に戻るわ。」

「その…電話切った後に会社から電話あってさ…。」

それが本当かはわからない。

だけどその言葉を信じたふりをして
ハルトを送り出した。

⏰:07/06/29 17:22 📱:PC 🆔:/4Hi5H4.


#522 [ヒナ]
相変わらずドキドキしてます(*´艸`)
更新も早くて嬉しいです(*^_^*)

⏰:07/06/29 17:49 📱:W44K 🆔:X68NTTKg


#523 [朔]
>>520さん>ありがとうございますm(_)m
これからもお願いします(*^o^)

IDが違いますが”朔”ですので引き続き
小説を更新させてもらいます。

駄文ですが宜しければお楽しみください。

⏰:07/06/29 21:09 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#524 [朔]
ヒナさん>いつもコメントありがとうございますm(_)m
更新も出来る限りしていきますので読んでくださいね(^U^)

⏰:07/06/29 21:10 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#525 [朔]
熱が上がってフラフラのあたしを
ハルトは帰る直前まで心配してくれていた。

「大丈夫だから…。」
そう強がってハルトを送り出したけど
もしも…本当は桜の所に行っているとしたら

もうハルトが誰を選ぶかなんて結果は見えている。

「…信じよう。」
そう自分に言い聞かせて不安材料ばかりの
今を忘れようとした。

⏰:07/06/29 21:14 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#526 [朔]
…―雨が降ってきた。

今日は晴れだと言っていたはずなのに…。

雨の音が寂しさを一層、引き立たせる。
「ハルト…傘持ってないのに…濡れていないかなぁ?」

いらぬ心配かも知れない。
今頃は…なんて考えてしまう。

⏰:07/06/29 21:18 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#527 [朔]
冷蔵庫からハルトが買ってきてくれた冷却シートを
頭に貼るとベッドに戻って眠る事にした。

どうせ今日はハルトは連絡してこないと思う…。

"今度はいつ会える?"

聞くのを忘れていた…。
本当は…聞けなかったのかも知れない。

⏰:07/06/29 21:21 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#528 [朔]
―次の日。

ハルトは連絡をくれた。
当分は連絡が来ないと思っていたからちょっと驚いた…。

もちろん「風邪の具合はどう?」という電話。

本当に仕事に行ったのかを疑っていたあたしだから
素直に「大丈夫」と言えなくて…。

「誰かが仕事に戻ってから死にかけた!!!」

冗談でからかったら
ハルトはあたしの言葉に

「死にかけた人の声じゃないな…。
ピンピンしてそうだし大丈夫だな。」

と大人でしかも一枚うわてな返事を返された。

⏰:07/06/29 21:29 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#529 [朔]
ハルトは
実は、もうそこまで来てるんだと言う。

パジャマ姿で髪もボサボサ。
顔はスッピン。
焦ったあたしは、

「ちょっと時間をちょうだい!!!」
とハルトにコンビニで待ってくれるように頼んだ。

⏰:07/06/29 21:33 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#530 [朔]
忙しなく髪を梳いて服を着替えて
化粧をしようとしたら…。

―ピーンポーン。

インターホンが鳴る。

「!!!!」

まさか…覗き穴にそーっと近づくとハルトの姿。

「嘘でしょー…。」
眉毛を描くだけにしてハルトをふくれっ面で
部屋へ招き入れた。

⏰:07/06/29 21:36 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#531 [朔]
アイスクリームとヨーグルト。

ハルトはお見舞いだと言って買ってきてくれた。
きっと、自分がアイスを食べたかったんだと思う…。

「具合はどう?」

チョコレートアイスを食べながらあたしに聞く。

「…マシ。」
買ってきてもらったヨーグルトを食べながら
偉そうなあたし。

⏰:07/06/29 21:40 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#532 [朔]
「そんなにスッピンを見られるの嫌だったんだ?」

あたしの顔を覗き込みながらハルトは聞いてくる。

「…別に…。

そうじゃなくて…いや…そうかも知れないけど…。
顔をそむけながらうつむいて更にヨーグルトをほおばる。

「そんなに変わらないけど?」

あたしの頭を撫でるとハルトは
自分のアイスを口に入れてキスしてきた。

⏰:07/06/29 21:45 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#533 [朔]
「ん…。」

あたしの口の中のヨーグルトと
ハルトのチョコアイスが混じって美味しくない。

「…うぇ、変な味。」

「…だな。」

自分でしといて何よそれ…。
呆れた顔でハルトを見ると

「言っとくけど昨日はほんとに
仕事に戻ったんだよ?」

⏰:07/06/29 21:48 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#534 [朔]
窓の外に顔を出して煙草を吸おうとしながら
あたしの確信をつくような事を言った。

「…知ってる。」

「アハハ…ほんとかよ…?」

ハルトの吸うメンソールの匂いを嗅ぎながら
「いい匂い」ハルトの匂いだ…覚えておこう…と
あたしは不毛な事を思いついていた。

⏰:07/06/29 21:51 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#535 [朔]
昨日は遊びに行こうと思っていたのに
あたしのせいで2人で遊びにいけなかったから

ハルトと初めてのデートをしようという事になった。

あたしの体調も普通だし
ハルトの仕事も暇だからと…。

一日では出来そうもない予定を立てて
とりあえずハルトの車でご飯を食べに行った。

⏰:07/06/29 22:01 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#536 [朔]
ハルトが車を運転する姿はかっこ良くて
1人で勝手にドキドキしていた。

運転中はメガネをかけて煙草を吸いながら
運転してる姿が良すぎて急にしおらしくなる…。

「どしたの?いきなりおとなしくなって?」

「…いや、別に…。」

ハルトはおどおどするあたしを見て

「あれだろ?かっこ良すぎて見とれてるんだろ?」

図星な事を言われて黙ったあたしに

「…よく言われるよ」
と照れくさそうに言った。

⏰:07/06/29 23:09 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#537 [朔]
車で20分ぐらい走ったところにいい店があるんだと
連れて行ってくれた。

シンプルモダンな白が基調の一軒家風のカフェ。


中はシンプルに赤と白で統一されて
至る所に観葉植物が置かれている。

ここは
「俺の癒される場所でサボり場所」
と教えてくれた。

⏰:07/06/29 23:13 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#538 [朔]
店員さんは丁寧で優しい。
ランチも安くて美味しいしデザートも美味しかった。

食後のアイスティーを飲みながらハルトに

「いいね、ここ。」

こそっと言うと

「あんま人に教えんなよ。」
と笑いながら言った。

⏰:07/06/29 23:20 📱:PC 🆔:Ss02.9iU


#539 [朔]
久しぶりに穏やかな時間だった。

店の中に流れるクラシックのBGMは心地いいし

お客さん層も20代そこそこの人や
上品そうなおばさまがお茶を飲んでいる。

「久しぶりかも…こんな静かな時間…。」

大きな窓からはテラスが見えて色とりどりの花が
プランターに植えられている。

⏰:07/06/30 01:35 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#540 [朔]
ハルトは穏やかなあたしの言葉に

「そういえば…そうかも…。」

と微笑んであたしを見つめる。

「ね!次はどこに行く?」

アイスティーを飲み干してハルトに聞いた。
ハルトはうーん…とテーブルに肘をついて考える。

あたしはテラスの花を見ながらボーっとしていた。

⏰:07/06/30 01:40 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#541 [朔]
「海が近いけど行く?」

ハルトは思い出したように聞いた。
そこは桜と行った事のある海だと思った。

だけど言う必要もないと思い
「行く。」

そう言うとハルトはお会計をサッと済まして
車までエスコートしてくれた。

⏰:07/06/30 01:47 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#542 [朔]
晴れた海はとても気持ちが良かった。

本当に海が近かった。
夏が近づくと海の色も涼しい青色になる気がする。

「気持ちいいなぁ〜…。」

ハルトも波打ち際に近づいて声を出した。

「そうだねー。気持ちいいね。」

あたしとハルトは手をつないで
ソーダ水のような波を見ていた。

⏰:07/06/30 01:52 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#543 [朔]
「ねぇ…ハルト…?」

「ん?」

2人で海を眺めて砂浜へ座り
今なら聞ける気がして聞きたかった事を聞いた。

あたしが聞きたかった事…それは桜の事とかじゃない。

それは…。

⏰:07/06/30 01:54 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#544 [朔]
「あたしが売春婦だった事を何とも思わないの??」

責めて欲しいわけじゃない。
否定されたいわけでもない。

もしも拒絶されたらあたしは
立ち直れないかも知れない。

だけど聞きたかった…。

出会いがこんなでもあたしはハルトに会えた事は
運命だとさえ思ってる。

⏰:07/06/30 01:58 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#545 [朔]
もしも今だけの都合のいい女として見ているなら
もう、会うのはやめたい。

引き返せないほどにあたしはハルトが好き。

こんな女でも好きだと言ってくれるなら…。
あたしはハルトと生きて行きたい。

何とも思わないわけはないと思う。

だけど…ハルトの気持ちを隠さずに言って欲しかった。

⏰:07/06/30 02:06 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#546 [朔]
ハルトは突然のあたしからの質問に
戸惑いを見せたものの…特に動じることなく
質問の答えを話してくれた…。

「何とも思わないといえば嘘になる…けど
サラがその仕事をしていなければ
俺たちは会わなかったかも知れない。」

「…でも桜の彼氏として…」

「まぁ…ね。でも…それは俺たちが
一度は出会ってることが前提だろ?
もしも出会ってなければあの店で出会っても
お互いを意識する事もなく友達の彼氏・彼女の友達で
終わってたかもな…。」

ハルトの意見に間違いはない気がした。

⏰:07/06/30 02:24 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#547 [朔]
出会っていなければ…。

あたし達は意識することなくそれまでだった。

ハルトの言葉は的を得てあたしが口を挟む所は
どこにもなかった。


「でも…意味がない事は何にもないって事だよ!」

そう付け足すとあたしに

「桜の事は…きっちりけじめ着けるから…。」

そうまっすぐな瞳で答えてくれた。

⏰:07/06/30 02:28 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#548 [朔]
抱きしめてくれたハルトの腕を
あたしもぎゅぅと掴んで

「…うん。」

それが桜を絶対に傷つける事になるとわかっていても
あたしはハルトの腕を振り払う事は出来なかった。

⏰:07/06/30 02:30 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#549 [朔]
海から見える大きな夕日が沈むのを見ていた。

「そろそろ帰るか…。」

他愛ない話をしていたら
いつの間にか時間は夜を迎えようとしていた。

車に乗り込んで家へ送ってもらう。

明日はハルトが仕事だから
家に送ってもらってそのまま、別れた。

⏰:07/06/30 02:36 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#550 [朔]
家に着いてシャワーを浴びて…。

携帯で撮ったハルトとの写真を見てた。

「幸せだった…ハルト…好きだよ。」
携帯を握り締めて余韻に浸り一人で浮かれていた。

そこまで足音は近づいていた…。
それにさえ気が付かずに…。

⏰:07/06/30 02:41 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#551 [朔]
穏やかな時間が流れて幸せだった次の日…。
朝から携帯が鳴った。

桜だった。
メールも入っていた…。

内容は…。
「朝早くにごめんね。実は昨日、
ハルトさんと喧嘩した…。」

「…もしかして…」

全部、話したの??

⏰:07/06/30 02:48 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#552 [朔]
桜にメールを返すべきか。

ハルトに電話をするべきか悩んだ…。
でも、もしも…その事が原因で喧嘩をしたとしたら

それをあたしに言うだろうか…。

「言わない…よね。」

とりあえず桜にメールを返す。

「何が原因?」

すると5分も経たないうちに電話がかかって来た。

⏰:07/06/30 02:51 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#553 [朔]
「…はい。」
桜がわかっていないとしてもやっぱり
後ろめたさから構えてしまう…。

「サラー!!!聞いてよ!!!!
ひどいんだよ…。」

何も知らないふりをして桜をなだめる様に答える。
「ど…どしたの??」

「昨日ね…ハルトさんに会ったんだけど…」

…あの後だ…桜に会いに行ったんだ。
頭を軽くトンカチで叩かれたような衝撃を受けた気がした。

⏰:07/06/30 02:55 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#554 [朔]
電話の向こうで瞬間、黙ったあたしに

「サラ?」

電話の向こうから桜があたしの名前を呼ぶ。

「あ…うん、ごめん。…それで?」

何もなかったように桜に返事を返すも
桜の話を聞く余裕がなかった。

⏰:07/06/30 02:58 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#555 [朔]
「…あのね…言いにくいんだけど…Hしたの。
でハルトさん…避妊してくれなくて…私の事…何にも
考えてくれてないと思わない!!!???」

本当にショックだった…。

あんな約束をしたのに桜に会いに行って
しかも桜を抱いて…避妊も…。

「…ごめん。ちょっと…。」

「サ…ラ??」
桜があたしを呼ぶのが聞こえたけどあたしは
お構いナシに電話を切った。

⏰:07/06/30 03:02 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#556 [あぴ]
読んでますッ
更新頑張ッてくださL1

⏰:07/06/30 03:02 📱:N703iD 🆔:WZ7HNKOY


#557 [朔]
あぴさん>遅くまでお付き合い頂き有り難うございます。
もう少し更新しようかなと…考え中ですが…よろしければ
お付き合いください(^o^*)

⏰:07/06/30 03:09 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#558 [朔]
あたしは桜の話を聞いてハルトに電話をした。

…どういうつもりなのかと聞きたかった。
怒っているわけではなくて…。

昨日の言葉を信じていいのかわからなくなった。

コール音が鳴る。

ハルトは出ない。
何度、鳴らしてもハルトは出なかった。

⏰:07/06/30 03:11 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#559 [朔]
「…何でこんな時に…出てくれないの!!」

苛立つ気持ちを抑えて何度もコール音を鳴らす。
…やっぱり出ない。

諦めて電話を切ると即座に桜からの電話。

「…もしもし…ごめん。」

「もー…どうしたのよ…何かあった?」

桜は優しい。

⏰:07/06/30 03:15 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#560 [朔]
あたしのしているひどい事も知らずに
桜はあたしを心配してくれる…。

胸が痛む。

「…何でもない。ほんとにゴメン。」
意味もわからない桜に謝るあたしに

「変なの…」と笑った。

その桜の声が更に
あたしの後ろめたい思いを強めた。

⏰:07/06/30 03:18 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#561 [ミルク]
ハルトはいったいどないしたいねんめっちゃ気になるすいませんカキコしてややこしくしちゃって

⏰:07/06/30 03:51 📱:D904i 🆔:1UMkDA.c


#562 [朔]
ミルクさん>コメントありがとうございます(*^o^*)
本当ですね…ハルトはどうしたいんでしょうね(笑)
これからもよろしくお願いしますm(_)m

⏰:07/06/30 11:29 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#563 [朔]
それから桜はハルトとの
喧嘩の話をひたすら話していた。

そんな話、聞きたいわけがない。
だけど桜に非はないからこそ足蹴に出来ない。

昨日、ハルトは桜とはけじめを着けるからと
真剣に誓ってくれた…。

あの言葉が嘘だとは思えない…。

だけど、現にこうして桜はハルトの愚痴を
あたしに言っている。

⏰:07/06/30 11:33 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#564 [朔]
「避妊て男の人の役目と言うか…
将来を思えばしてくれるのが当たり前だと思う。」

普通の家庭で育って
愛情をうけて生きてきた
桜らしい考え方だとあたしは…思う。

ハルトとの将来を夢見ている桜…。

その夢をあたしは踏みにじろうとしている。
桜が嘘をついているとは到底、思えない。

ハルトが言ってくれた言葉を疑いたくはない…。

あたしは…どちらを信じれば
いいのかわからなくなっていた。

⏰:07/06/30 11:38 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#565 [朔]
ハルトの話をする桜は

「…直接、聞いてくれないかな??」

と遠慮がちに聞く。

会いたくないといえば…出来るだけ会いたくはない。
だけど悩んでる友達を冷たく…しかも自分よがりで
傷つけるのは嫌だ…。

「…いいよ…。」

あたしは桜と会って話をする事にした。

⏰:07/06/30 11:42 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#566 [朔]
桜が来るのを家で待っていた。

「お昼ごはん一緒に食べよう」

桜がまたご飯を作ってくれるというので
桜が来るのを家で待っていた。

電話してから15分ほどで桜が家に来た。
「お待たせー。ごめんね…。」

前と同じで買い物袋を下げて…。

⏰:07/06/30 14:45 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#567 [朔]
「いつもごめんね…。」

「えー…何がー??」

桜は買い物袋から買ってきた材料を
台所に出しながら答える。

”ううん…何でもない。”
と呟くように返事した。

⏰:07/06/30 14:47 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#568 [朔]
料理をする桜の携帯がカバンで鳴った。

「…電話だよ?」

桜に声をかける。
台所の桜は作業していた手を止め

「あ…うん。」と携帯を手に取り

「ハルトさんだ…。」

あたしに聞こえるように言った。

⏰:07/06/30 14:50 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#569 [朔]
ハルトの名前を聞いてあたしは
一瞬、動揺した…。

桜は電話に出て話をしている。

「うん…そう…サラの家だよ。」

ハルトがあたしを気にしているんだろうか…。
桜の口から何度もあたしの名前が出る。

桜はちらりとあたしを見て笑った。

⏰:07/06/30 14:53 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#570 [朔]
「…そう…じゃぁ…」

と桜は部屋から出てドアを開けて外に出た。

「?」
何の話をしているんだろう…。

その時、あたしの携帯も鳴った。
誰だろう…ハルトではないはずだから…。

そう思い携帯を手に取り着信を見ると…。

「え?」
ハルトからだった。

⏰:07/06/30 14:55 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#571 [朔]
訳がわからない…。

桜はまだ電話をしているのか部屋には戻ってはいない。
確か…桜は「ハルト」から電話があったと言った。

それで外に話しながら外へ出た。
じゃぁ、桜は誰と話しているのか…?

急に恐ろしくなって手が震える…。

震える手で携帯の通話ボタンを押す。

⏰:07/06/30 14:58 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#572 [朔]
「…はぃ…。ハルト?」

「サラ?電話に出られなくてごめんな、
お得意さんと打ち合わせしてた。どした?」

「…え…だって桜と…今…」
震える手と今の状況について行かない頭。

「…?桜?桜がどうかしたのか?」

ハルトは何を言っているんだろう。

⏰:07/06/30 15:01 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#573 [朔]
あたしの言っている事がわからないとハルトが言う。

あたしは外にいる桜に気付かれないように
窓に駆け寄っていた。

「…ハルト…さ…桜と最後に会ったのは…いつ?」

電話の向こうにいるハルトに聞いた。
その時。

「あんたが自販機に隠れてあたし達を見送ったのが
最後よ。」

桜の声…。

振り向くと桜と数人の男が部屋に立っていた。

⏰:07/06/30 15:07 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#574 [朔]
何も考えられなかった。

なぜ桜が知らない男の人とあたしの部屋にいるのか…。
頭は真っ白だった。

そして同時にあたしは自分の身に危険を感じた。

「さ…桜?」

「…私が何にも知らないと思ったの?」

あたしを睨み蔑んだ目であたしを見る桜。

そこにいたのはあたしが知らない桜だった。

⏰:07/06/30 15:17 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#575 [朔]
初めて見る桜と男の威圧感…。

逃げようにも玄関は立ち塞がれている。
桜は男に何かを呟いてあたしを見る。

「桜…どうして…?」

声が震える…。
ハルトと電話していた途中で
もしかしたらハルトがおかしいと感じて
こっちに向かってくれるかも知れない。

そう淡い願いを込めて
持っていた携帯を力強く握り締めた。

⏰:07/06/30 15:33 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#576 [朔]
桜が何かを伝えた男があたしに近づく。

ベッドの上に乗って逃げようとするも
男はあっけなくあたしを羽交い絞めにした。

身動きの取れないあたしに桜は近づいて
顔を近づけて

「…今から楽しみにしてて。」
と嬉しそうに言うとあたしの頬を叩いた。

そして
別の男にお腹を突かれてあたしは意識を失った。

⏰:07/06/30 15:38 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#577 [朔]
…―サラ

誰かがあたしを呼んだような気がした。

意識を手放してどれくらい経ったのか…。
ふと目を開けると
そこは見たことの無い天井…。

「目が覚めた?」

桜の声がした。

⏰:07/06/30 15:42 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#578 [朔]
「さく…!!!」

ガチャンと硬質な音がして両手を見ると
鎖のようなもので動けなくされていた。

動こうとしても身動きがとれない…。

「…ねえサラ…私を裏切ったでしょ?」

桜は悲しそうに言いながら近寄ってくる。

あたしは何も言い返せない…。

⏰:07/06/30 15:45 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#579 [朔]
「私が…ハルトさんをどれだけ好きか…
知ってたわよね…。」

桜の言葉が痛いほどに胸に突き刺さる。

わかっていた。
桜の気持ちはよくわかっていたのに。

桜を裏切った仕返しはきっといつか
どこかで来ると思っていた…それが今なんだ…。

あたしは諦めの表情を浮かべた。

⏰:07/06/30 15:48 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#580 []
>>400-500

⏰:07/06/30 15:57 📱:N903i 🆔:2uaTM1UQ


#581 []
>>500-600

⏰:07/06/30 16:11 📱:N903i 🆔:2uaTM1UQ


#582 [朔]
580・581さん>ありがとうございます(^o^)
絵文字が出せないんです…数字表示でごめんなさい。
良ければ読んでくださいね。

⏰:07/06/30 18:33 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#583 [朔]
あたしが何かを諦めたのが見えたのか…。
桜は動じることなくあたしを見下した冷たい目で

「絶望してるの?まだ早いわよ…。」

と背筋に冷ややかな汗を感じるような事を言った。

「…桜。」

「…何?」

「…ごめんね。」

桜の顔が一瞬だけ
いつもの桜に戻ったような気がした。

⏰:07/06/30 18:49 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#584 [朔]
あたしは言い訳するつもりも
逃げ出すつもりもなかった。

ただ桜に謝っておきたかった…。

桜の名前を呼ぼうとした瞬間に
バタンッと部屋のドアが開く音がした。

ドアの開いた音のした方を見ながら

「…来たわよ。」
うすら笑いを浮かべてあたしの方を嬉しそうに見た。

⏰:07/06/30 18:55 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#585 [朔]
あたしは言葉を失った…。

桜の言葉が差す方向に目をやると…
顔を幾度か殴られたような
ハルトの痛々しい姿があった。

「ハルト!!!」

名前を呼ぶも…ピクっと動いただけ…。

あたしは身動きがとれないとわかっていても
ハルトに駆け寄りたかった…。

⏰:07/06/30 19:02 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#586 [朔]
縛りつける両手首の鎖を
どうにか取り外そうとガチャガチャと
激しく揺さぶっても取れなかった…。

「やだ…ハルト!!ハルト!!」

あまりの辛さにハルトの名前を叫ぶあたしを
桜がまた、横っ面を思いっきりはたかれた。

「うるさいな…生きてるわよ。」

くいっと顎でハルトを抱える男に合図すると
男はハルトの顔をあたしの方に向けた。

⏰:07/06/30 19:07 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#587 [朔]
「…ぐっ」

とハルトが苦しそうに息をしているのがわかった。
涙が溢れる…確かにあたし達は桜を裏切った。

だけど…ここまで…。

あたしは桜に
「…あたしは傷ついてもかまわない…。
ハルトが傷ついても桜は…何とも思わないの?!
大好きな人だったんでしょう??」

涙を流し訴える。

「何とも思わない…裏切って
私を傷つけたのはハルトさんが先だもの。」

桜は冷たい表情でさらりと言った。

⏰:07/06/30 19:12 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#588 [朔]
「…サラと2人にして。」

桜が周りにいる男にそう言った。

不服そうに一人の男が桜に声をかける。

「話が違うんじゃねぇか?」

威圧しようと男が大きな声を出しても
桜は動じずに

「…うるさいわね。早く出て行ってよ。
後で楽しめばいいでしょ?」

じっと男を睨むと
男はさっさと部屋から出て行った。

⏰:07/06/30 19:18 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#589 [朔]
ハルトは床で倒れたまま…。

あたしと桜は静かな部屋で2人になった。
先に口を開いたのは桜だった。

「…どうしてこんな事になったのか?
とかいつからバレてたのか…とか聞きたいことが
色々あるでしょ?」

桜は倒れているハルトのジーンズの後ろポケットから
煙草を取り出して吸い始めた。

「いいわよ…聞いても。」

そう言うとふーっと紫の煙を口から吐き出した。

⏰:07/06/30 19:22 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#590 [朔]
「…聞きたい事はいっぱいあるけど
…。」

「何?」

「ここはどこなの?」

自分のいる場所がわからなければ
逃げようとしても逃げられない。

とにかく逃げる事を考えなければ…。

その為の質問をまずはした。

⏰:07/06/30 19:25 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#591 [朔]
「…ここ?私のパパの別荘よ?」

「パパ?」

「…父親じゃないわよ。」

そう言うと吸っていた煙草を

「やっぱりメンソールはまずいわね…」
とほとんど残った煙草の吸殻を灰皿に捨てた。

「次の質問は??」

「いつから…知っていたの?」

⏰:07/06/30 19:28 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#592 [朔]
聞き出そうにも桜は
あまり多くを語ろうとはしない。

「いつから…最初は…携帯からよ。」

「携帯?」

「そう…この男の携帯を風呂に入ってる隙に
盗み見したら…同じ番号がいっぱいあって…でも
サラとは思わなかった。」

「…。」

メモリーに何て名前で入っていたのかはわからない。
だけど履歴がそれだけ残ればわかるだろう…。

⏰:07/06/30 19:32 📱:PC 🆔:lUOVVexc


#593 [朔]
「最初は疑ったりしなかった。でも…
仕事はあまり忙しくない…そう言うのに
私と会う時間はどんどん減った…。それからよ。
ハルトさんを尾行してたりしてた…。」

…桜はハルトを見下ろしながら悔しそうに話した。

「それで…。」

「そう…突き詰めれば番号の相手はサラ…ハルトさんは
あんたに気持ちが向いてると…わかったのよ。
あのコンビニの時も…最初から邪魔するつもりでね…。」

…あの時も普通に電話して来たはずなのに…。

「びっくりしたでしょ?ハルトさんの顔…ハハ。
あんたが自販機に隠れてこっちを寂しそうに
見ていたのも知ってるわよ。」

⏰:07/07/01 01:13 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#594 [朔]
知っててわざと…桜は全てを知ってて
あたしに嫌がらせをしていたということか…。

「ついでに言っておくけど…マスターに
あんたの仕事をばらしたのは修二だけど
それをマスターに言わせたのは…あたしよ?」

ショックだった…。
あたしが…どんな目にあったのかも知らないで…。

「修二って男…ちょっと声かけて股を開けば
あたしの言うこと…何でも聞いたわよ?馬鹿よねー。」

あたしの目の前にいるのは一体…誰?
あの優しくて穏やかな桜の欠片も見えない。

あたしの中で音を立てて何かが崩れた気がした。

⏰:07/07/01 01:40 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#595 [朔]
「マスターまで…傷つけたのね…。」

両目からは涙が溢れる。
これは…きっと悔し涙…。

「…人の事さんざん傷つけといて…何様のつもり?
私は良くてマスターが傷つくのはダメなわけ…。
売春婦って…男ありきの仕事だものね?」

「…!!」

桜は知っていたんだ…。
あたしのしていた仕事を…。

⏰:07/07/01 01:55 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#596 [朔]
「あたしの…仕事も知ってたの?」

…2本目の煙草をふかしながらあたしを見る。

「…知ってたわよ?修二と仲良くなった時にね?
私はサラの友達だから仕事も聞いてると
思ったみたいでね。驚いたわよ…すごいわよね。」
軽蔑の眼差しであたしを笑った。

それで…マスターの店に修二と行って
あたしの友達だと気付いたマスターは桜に…。

全ての縺れた糸が解けた気がした。

⏰:07/07/01 02:03 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#597 [朔]
「サラが好きだったみたいねー…。太郎ちゃん…ふふ。」

キッと桜を涙目のまま睨む。

これから言われるひどい言葉にも
耐えられるように歯を食いしばった。

「修二がばらした時の顔…笑えたわー。
すっごい怒ってたのよ…?サラちゃんがそんな仕事
するわけないじゃないか!!!ってね。」

あたしがマスターの気持ちを
踏みにじった事に嘘はない。

⏰:07/07/01 02:08 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#598 [朔]
だけど桜は
そのマスターのあたしへの気持ちを利用した…。

ひどい…。

あたしが作った原因としても桜を許せない。
だけど、縛られた両手では桜を殴る事も出来ない。

悔しい…ただ怒りで溢れる涙を止める事が出来なかった。

⏰:07/07/01 02:12 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#599 [朔]
「さぁ…もう質問の時間は終わりよ…。」

桜は言った。

泣きながら睨むあたしを無視して
座っていたソファーから立ち上がると
桜はドアを開けて外にいる男に声をかけていた。


嫌だ…この先の現実は見えている…。

冷や汗が背中を伝って体が震えた。

⏰:07/07/01 02:17 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#600 [朔]
3人の男がドアから部屋に入ってきた。

「どうぞ。お好きなように。」
と男に伝える。
男は嬉しそうにあたしを見た。

吐きそうだ…怖い…。

1人の男は倒れるハルトをたたき起こした。
「ハルトさーん…起きて。」

桜は男と一緒になってハルトを起こす。

「サラが…犯されちゃうわよ?いいの?」
からかうようにハルトに声をかけた。

⏰:07/07/01 02:22 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#601 [朔]
男はあたしの両腕を縛っている
鎖を外すと頭の上で両手を組みなおし
また鎖で縛り始めた。

「…痛い!!!ヤダ!!ハルト!!ハルト!!」

「桜…うるさいね。こいつ。」
あたしの腕を縛りつけていたチャラチャラした
風体の男が桜に話しかけた。

桜は
「殴っちゃえば?」
普通の顔して恐ろしい事を口走った。

⏰:07/07/01 02:25 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#602 [朔]
「殴っちゃう?…あー…でもなぁ…」

あたしの上に乗りかかりながら男の意味不明な
笑いに恐怖さえ感じながら目をつぶり歯を食いしばる。

男はハルトを起そうとしている仲間の1人に

「お前、アレ持ってなかった?」
何かを聞いている。

聞かれた男は無言でズボンの後ろに手をやると
ポケットから小さな袋を男に投げた。

⏰:07/07/01 02:30 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#603 [朔]
「あー…これだよ。」

男は小さな袋を嬉しそうに開けて
嫌がるあたしの顎をつかみ口を開けさせると
その袋の中身を口に入れた。

「んん…。」
口の中に苦い嫌な味が広がる。
桜が男に「それ何?」と聞くと男は

「気持ちよくなる薬。新しく出回ってるんだよ。」

その言葉を聞いてあたしは
意識を失いそうになった。

⏰:07/07/01 02:33 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#604 [朔]
しばらく男は何もせずに
あたしを組み敷いているだけだった。

じわじわと薬が効いて来たのか体が熱くなる。

ハァハァと息もまともに出来ない…。
あたしの様子が変わるのを見て男は

「ほら!!すごいだろ??」
桜や他の男に自慢げに話していた。

「このまま、突っ込むのもいいけどなー。」
あたしは熱くなった体と潤んだ目で
男に首をふる。

⏰:07/07/01 02:36 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#605 [朔]
その時、ハルトが目を開けた。

自分の身に起こっている現実と
自分以外の男に組み敷かれているあたしに

頭がついていかないのか…きょとんとして
周りを見渡している。

「桜…?」

「…うん。目が覚めた?ハルトさん見て?
今から桜が犯されるのを…。」

―…今からじっくり見ることね。
鬼のような形相でハルトに告げた。

桜はハルトをあたしが組み敷かれている
ベッドに近づかせた。

⏰:07/07/01 02:43 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#606 [朔]
ハルトはもう何が何だかわからないまま
男に後ろで手を組まれ膝で立たされ
こちらを見せられている。

あたしは桜に悲願した。

「お願いよ…ハルトにこんな姿を見られたくない!
お願い!!やめて…。」

桜は…少し間を空けて男に
「楽しんでね。」

最悪の合図をした。

⏰:07/07/01 02:46 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#607 [朔]
「嫌ぁ!!!!」

どんなに叫んでも男はやめないだろう…。

抵抗する自由さえあたしは奪われている。
頭は拒絶するのに体は薬のせいで熱く下半身は疼いている。

男はあたしの服のボタンを
ひとつずつ外し下着も剥ぎ取ると
あらわになった乳房にむしゃぶりついた。

薬のせいなのか体は敏感に反応する。

⏰:07/07/01 02:53 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#608 [朔]
ピチャピチャと音を立ててあたしの乳房を
激しく吸い刺激する。

「ぁ…ぁ…ヤダ…」

自然と漏れるあたしの喘ぎ声…。
死にたくなる…大好きなハルトの前で
名前すら知らない男に体を弄ばれる屈辱。

⏰:07/07/01 02:56 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#609 [朔]
乳首はいつも以上に敏感に反応して
下半身は疼きながら恥ずかしい蜜が溢れ出していた。

ぎゅっと男は乳首をつまむ。
「あ…」
そして、またあたしの乳房や乳首を嘗め回す。

ハルトは目を背けている。
桜は無表情であたしの情事を見つめていた。

⏰:07/07/01 02:59 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#610 [朔]
男はあたしの足首を片手でつかむと
あたしの足を上に持ち上げて
あたしの秘所が丸見えになる体勢にした。

「や…やめ…」

その丸見えになったあたしの秘所から蜜が
溢れ出しているのを見ると男は
指を何本もあたしの中に一気に挿入した。

⏰:07/07/01 03:02 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#611 [朔]
グチュグチュと卑猥な音がする。

「ぁ…ぁあ…んんん…や…ヤダ…」
声が自然に漏れる。

男は嬉しそうに

「見てみ。お前の女、潮吹きするかもよ?」

と目を背けうつむくハルトに音を
わざと聞かせてハルトの心を煽る。

⏰:07/07/01 03:05 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#612 [朔]
「サラはね…売春婦で色んな男のアレを
咥えこんでるから多少、乱暴なことしても大丈夫じゃない?」

もう桜の言葉に傷つく事はなかった。
あたしは、ただ薬のせいで快感を得て

溢れる蜜と喘ぐ声を止める事が出来ない。

⏰:07/07/01 03:07 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#613 [朔]
「へぇー…そうか…乱暴ねぇ…」

男は嬉しそうに言う。

男に恥ずかしい丸見えの格好をさせられて
秘所の蜜が溢れ出るほどに指を出し入れされて

もう…頭よりも体の方が正直に反応している事に
涙は出なかった。

「ぁぁ…んあ…ふ…んふ」

声はさっきよりも大きく出る。

⏰:07/07/01 03:11 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#614 [朔]
男は持ち上げて弄るあたしの尻を
ベッドに戻すと両足を開かせて

男はあたしの秘所を舌で刺激し始めた。

「あぁぁ…ああ…」

ジュルジュルと音を立てる。
もう、どうする事も出来ないほどに体は
蜜を溢れさせながら反応している。

「やめてくれよ…」

ハルトが呟いて泣いた。

⏰:07/07/01 03:15 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#615 [匿名]
>>450ー600

⏰:07/07/01 03:27 📱:N702iD 🆔:kIZEBS8.


#616 [あぴ]
サラとハルトooo
どおなッちャうんだろ
続きが気になるッ

⏰:07/07/01 03:42 📱:N703iD 🆔:swBJ79XA


#617 [ヒナ]
なんかもぉ誰が悪いやらって感じですね(´。>д<)
頑張って♪♪

⏰:07/07/01 16:06 📱:W44K 🆔:npjUlgpY


#618 [にゃんこ�彎
あげとこ。

⏰:07/07/01 17:07 📱:W43CA 🆔:CPix3.vU


#619 [ぁぉぃ]
サラがかわぃそすぎる

ハルトがいるのに…………

最後まではさせなぃでほしぃです

⏰:07/07/01 19:37 📱:N901iS 🆔:QOY8LY5E


#620 [朔]
匿名さん>ありがとうございますm(_)m

あぴさん>いつもありがとうございます(^o^*)
続きは…どうなるんでしょうか(´□`)

ヒナさん>いつも読んでくれてありがとうです(^▽^)
そうですね…誰が悪いのか…グチャグチャですよね(→o←)

にゃんこさん>あげ感謝です!!

ぁぉぃさん>本当に…サラはどうなってしまうんでしょか(;o;)
またこれからも読んでくださいねm(_ _)m

⏰:07/07/01 22:24 📱:PC 🆔:MLbEfeU.


#621 [にゃんこ�彎
かなりハマりました�I�~頑張って下さい!

⏰:07/07/02 03:54 📱:W43CA 🆔:i7YgJVFY


#622 [朔]
にゃんこさん>ありがとうございますm(_ _)m
頑張ります!!!!

⏰:07/07/02 11:57 📱:PC 🆔:GYGFzlJM


#623 [朔]
ハルトが弱弱しい声を上げて床に伏した姿を
あたしは男に自由を奪われて弄ばれる体を手放して

目線だけをハルトに落とした。

「ハ…ルト。」

声にならないあたしの小さな呼びかけは
ハルトには聞こえていない…。

男はあたしの蜜でいっぱいになる秘所から
顔を離すとあたしの体勢を四つん這いにして
髪を掴んで反り返る自分のソレをあたしの口に
咥えさせた。

⏰:07/07/02 17:56 📱:PC 🆔:GYGFzlJM


#624 [朔]
「ほら…うまく舌を使えよ…。」

あたしの口に嫌な味が広がった気がした。
桜はあたしの姿を見て

「…すごいわね…。」
と鼻で笑った。

「うぅ…んん…んぁ」
頭を上下にふり男の性欲を満たす。
なんて無様な姿だろう…。

だけど気持ちは高ぶって蜜は溢れ続ける。

⏰:07/07/02 18:11 📱:PC 🆔:GYGFzlJM


#625 [朔]
床に伏したハルトを元の体勢に戻し
ハルトの腕を後ろで組むと男は桜に
何かをボソボソと囁いている。

男に何かを言われた桜は部屋の片隅に
置いてあった箱から

ジャララと手錠を出してハルトにかけた。

⏰:07/07/02 20:01 📱:PC 🆔:GYGFzlJM


#626 [朔]
もう…言葉もなく男に手錠をかけられたハルト。

「アハ…やる気なし?」

桜は落胆して俯いたままのハルト
からかうような言葉を投げた。

それでもハルトは何も言わず
あたしの悲しい姿を見ないように目を伏せていた。

⏰:07/07/02 20:05 📱:PC 🆔:GYGFzlJM


#627 [朔]
ハルトの手を束縛していた男は
嬉しそうにあたしと男の情事に混ざってきた。

「お?…お前も混ざるのか?
お前は…いつも通り後ろか?」

男はあたしの行為に息も荒く
うすら笑いを浮かべて

入ってきた男に聞いた。

⏰:07/07/02 20:10 📱:PC 🆔:GYGFzlJM


#628 [朔]
にやけた顔を隠すことなく
もう1人の男はあたしの後ろに回った。

そして無言であたしの尻を両手で抱えると
もうすでに硬くなった自分をあたしの中に
入ってこようとした…。

「!!!!!」

蜜が溢れる場所ではなく
そこは誰も入った事のないもう1ヵ所の穴。

とてつもない痛みを感じるとバリバリと
音が聞こえそうな程に違和感を感じた。

快感と薬で思考回路が狂っていたあたしは
その入って来た痛みで悲鳴をあげた。

⏰:07/07/03 00:38 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#629 [朔]
「ヤダ…痛い!!!ぬ…抜いてよ!!」

咥えていた男のソレを口から
吐き出すように出して

あたしは悲鳴に近い声を上げた。
握った両手に力を込めてシーツを掴む。

それでも男は
「あ…ハァ…ハァ」
と気持ちの悪い声を出して腰を振る。

「ぁぁあぁ…や…めてょ…。」
あたしはどうする事も出来ずに
男からの痛みに耐えるしかなかった。

⏰:07/07/03 00:46 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#630 [リこぢ�呀)]
失礼
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700

⏰:07/07/03 00:52 📱:D702i 🆔:cSU0Wj0Q


#631 [朔]
りこちさん>いえいえ(*^o^*)ありがとうございます♪

⏰:07/07/03 01:27 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#632 [朔]
痛がるあたしと
それでも下品に腰をふる男。

桜はその最悪の景色を無表情のまま
ただ、見下した目で見つめる。

あたしとの情事を奪われた男が
桜に反り返るソレをあらわにしたまま
情けない姿で近寄る。

「桜ー…中途半端になったから
どうにかしてくれよー!」と…。

⏰:07/07/03 01:36 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#633 [朔]
桜は駆け寄る男を冷たくあしらった。

あたしは男が果てるのを
ただ、ただ耐えている。

痛みは波のように押し寄せる。

「ハァハァ…さすがにきついな。」

男はそう息も絶え絶えに
あたしの中で果てた。

⏰:07/07/03 02:00 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#634 [朔]
最悪だった…。
立ち直る自信がなかった…。

あたしは好きな人の前で犯され
薬のせいで乱れ無様な姿をさらし…。

後ろを傷つけられ…ハルトはうなだれて
見るに耐えない。

友達だと思っていた人に裏切られて…。

⏰:07/07/03 02:04 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#635 [朔]
あたしは後ろに感じる痛みに耐えて
ハルトに近づこうとした…。

体は腰が立たずに
腕はがくがくと震えて力が入らない。

ベッドの下にいるハルトに手を伸ばす。
「ハルト…ハルト…」

聞こえていないのか
ハルトは反応してくれない…。

⏰:07/07/03 02:08 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#636 [朔]
あたしがベッドから降りようとするのを
制したのは桜だった。

あたしは空ろな目で
桜を弱弱しく睨んだ…。

桜は弱りながらも刃向かう目をした
あたしに

「…わかってないわね。ハルトさんに
触らないでよ…。」

桜はハルトをかばおうとした。

⏰:07/07/03 02:12 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#637 [朔]
あたしが触れようとしたハルトをかばう桜…。

触れようとした手は宙を彷徨った。
「どう…して?桜は…」

"誰を憎んでいたの?"
"あたしとハルトが憎かったんでしょう?"

喉から出そうになる言葉を飲み込んだ。

⏰:07/07/03 02:16 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#638 [朔]
桜はうなだれ絶望の表情で
うつむくハルトの顔を両手で覆い

ふと顔を上げて自分を見るハルトにキスをした。

「…。」
ハルトは何も言わなかった。
桜はハルトに

「…サラは汚れたでしょう??
もう…いいでしょ?サラを嫌いになったでしょう?」

桜の言葉は震えていた。

⏰:07/07/03 02:19 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#639 [朔]
桜は涙を流してハルトに抱きつく。

「どうして…サラじゃなきゃダメなの…?
あの女は…自分の体を売ってお金をもらって…
私がこんなに好きな気持ちを…」

どうしてわかってくれないの…?

と泣きながら床に倒れこんだ。

⏰:07/07/03 02:21 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#640 [朔]
桜の涙ながらの訴えをハルトは
悲しそうに聞いていた…。

そして
「桜…手を…逃げないから…解いてくれ…。」

かすれた声で桜に話した。

⏰:07/07/03 02:23 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#641 [朔]
桜はハルトの願いを聞き
近くにいた男に手錠を外させた…。

ハルトは涙を流し自分の前に座り込み
うっぷしている桜の肩を包み込むと

桜に顔を上げさせた。

あたしを悲しそうな顔で見つめた後で…。

⏰:07/07/03 02:26 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#642 [朔]
桜はハルトに顔を上げられて

「ハルト…さん。」

と名前を呼び涙を流した。

ハルトは桜の頬を両手で包み込むと
黙って桜を見つめ溢れる涙を拭う。

あたしは…起き上がることが出来ないまま
2人をベッドに横たわったまま見ていた。

⏰:07/07/03 02:29 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#643 [朔]
そしてハルトは桜をゆっくりと抱きしめた。

「桜…。」

腕の中にいる桜の名前を呼ぶ。

「…何?」
桜は先程とはうって変わって
落ち着いた声で答える。

あたしは胸が痛くて不安になる。
なぜ…傷ついたあたしではなくて桜を抱きしめているの?

なぜ…あたしを抱きしめてくれないの?

⏰:07/07/03 02:32 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#644 [朔]
悲しい問いかけは声に出さずに心に隠す。

あたしは素っ裸の自分の体をシーツで隠し
ゆっくりとベッドから起き上がった。


そして2人を見続ける。

⏰:07/07/03 02:34 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#645 [朔]
ゆっくりと自分から
桜を離し目を見つめハルトは言った…。

「…ごめんな。」

「…え?どうい…う」

戸惑いを隠せずに理解できない桜の問いに
ハルトは…。

「俺はサラと生きて行きたい…。」

桜に本当の気持ちを伝えた。

⏰:07/07/03 02:37 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#646 [朔]
あたしはハルトの言葉に涙が溢れた。

桜は…自分が欲しかったハルトからの
真逆の言葉に呆然とする…。

「サラは…俺が守ってやりたい…。
桜を選べない。」

桜には
きっと一番、酷な言葉だろう…。

⏰:07/07/03 02:39 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#647 [朔]
「ど…うしてよ…この女は…
売春婦…で…たった今、男に!!!!」

大きな声で桜はハルトに
あたしの暗闇の部分を告げる。

それでもハルトは
涙を流し怒る桜に何も言わなかった。

「ごめんな…。」
そう伝えると桜を自分から引き離し
あたしの方へ近づく。

⏰:07/07/03 02:43 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#648 [朔]
そして自分の着ていたジャケットを
あたしの肩へかけて

あたしを力強く抱きしめた。

「ごめん…何もしてやれなくて…ごめん。」

あたしを抱きしめる手が震えているのがわかった。

⏰:07/07/03 02:44 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#649 [朔]
こんなに汚れたあたしを
ハルトは抱きしめてくれる。

あたしは…薄汚れた女なのに…。

ハルトから伝わる体温と
ハルトの声に

あたしは堰を切ったように泣いた。

⏰:07/07/03 02:46 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#650 [朔]
「…怖かった…ハルト…怖かったよ…」

腕の中で泣きじゃくるあたしを
ハルトはただ、抱きしめてくれた。

あたしはハルトの肩越しに見える桜を
何ともいえない複雑な気持ちで見た。

⏰:07/07/03 02:49 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#651 [にゃんこ�彎
気になります�L

⏰:07/07/03 03:28 📱:W43CA 🆔:KqrK1jMI


#652 [あぴ]
読んでますッ
続きが気になリます☆*..

主さん//:
焦らず頑張って
更新∪てくださL1ね

⏰:07/07/03 04:41 📱:N703iD 🆔:W4ri9lJQ


#653 [えりか]
本当切ないです…

この小説大好き

頑張ってください

⏰:07/07/03 04:56 📱:N902iS 🆔:AOxbbPX6


#654 [朔]
にゃんこさん>いつもありがとうございます(*^o^*)

あぴさん>本当にいつも感謝です♪
     更新、頑張ります(^∇^*)  

えりかさん>大好きと言われるとすごく嬉しいです!!
頑張ります(^∀^)   

⏰:07/07/03 11:22 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#655 [朔]
あたしに伝わるハルトの体温…。

あたし達を見つめていた桜は
怒りを含めた表情で

「…ハルトさん…。どうし…て…
どうしてよ!!!!!私は…こんなに…あなたが
好きなのに…。」

自分の思いのたけをハルトにぶつける。
ハルトの背中越しから聞こえる桜の声…。

ハルトは桜の痛切な思いを受け止めて
あたしを抱きしめる手に力を込めた。

⏰:07/07/03 11:36 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#656 [朔]
ハルトは桜の想いに答えることはしなかった。

何も言わずに…
下をうつむくハルト。

桜はハルトの沈黙に答えを見出したのか
あたし達の前でポロポロと大粒の涙をこぼした。

桜は落胆のあまりに膝で地面に座り込む。 

あたしは桜に言葉にするのも辛いほどに
ひどい事をされた…。
それは変えようのない事実。

受け止めがたい現実。

⏰:07/07/03 12:59 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#657 [朔]
許せないと思う。

許すつもりもない。

あたしの体と心に傷を…。
ハルトの想いにひびを…。

全ての歯車を狂わせてしまった。

縺れて縺れた糸はいつまでもほどける事はない。

⏰:07/07/03 13:02 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#658 [朔]
だけど…桜のハルトへの想いはわかる…。

あたしは桜からハルトを奪う事になるんだから…。
相談もされた…のろけ話も聞いた…。

ほんとに好きだったんだよね…。

桜は声を上げて
あたし達に構わずに泣いた。

⏰:07/07/03 15:34 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#659 [朔]
ハルトは泣きじゃくる桜の
背中を優しく撫でると

「ごめん…な。」

ひと言伝えると
あたしをゆっくりベッドから降ろした。

そして
ハルトは部屋のドアをゆっくりと開けて
長く続く廊下に足を踏み入れた。

男に陵辱されたあたしの吐息と
あたしを陵辱した男の吐息が混じった
生ぬるい部屋から足を踏み出すと

力強く支えていた何かが崩れた気がして…。

⏰:07/07/03 15:49 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#660 [朔]
倒れそうになったあたしの体を
ハルトが支えてくれた…。

こんな部屋から一刻も逃げ去りたい。

それはきっとハルトも同じ気持ちだったと思う。

だからこそ
あたしに無理させてでも
連れ出してくれたんだと思った。

ハルトの体だって無傷なわけじゃない。

だけど
あたし達はボロボロになった体を
引きずりながら出口を探した。

⏰:07/07/03 16:09 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#661 [朔]
今まであたし達のそばにいた
桜の部下のような男達はどこにいるのか…。

怯えながら見つからないように
周りを見回す。

さほど、広くはなさそうな家。
だけど出口はなかなか見つからない。

⏰:07/07/03 16:12 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#662 [朔]
扉はあれど人の気配はなく…。

ハルトが
「もうすぐ出られると思うから…。」
あたしに不安を与えないように諭してくれる。

きっと自分だって怖いはずなのに…。

すると後ろから足音が聞こえた。

⏰:07/07/03 16:14 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#663 [朔]
あたし達は後ろを振り向いた。

男だったら殴られるかも知れない。
また、あたしを犯すかも知れない…。

恐ろしくてハルトを掴む手に力が入る。

すると、そこには桜がいた。

⏰:07/07/03 16:16 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#664 [朔]
桜は何も言わず…ただ
こちらに向かって歩いてくる。

あたしを守るようにハルトは自分を盾にして
桜が近づくのを待った。


桜はあたし達のそばに近づくと
涙を流して名前を呼んだ…。

「ハルトさ…ん…サラ…」

その声は弱くか細い…。

⏰:07/07/03 16:30 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#665 [朔]
あたしとハルトは顔を合わせて
沈黙の会話をした。

「さ…桜?」

ハルトが名前を呼ぶ。
桜は涙を流しながらハルトの呼び声に

「ごめんなさい…ほんとにごめんなさい…」

俯きながらひたすら謝る桜…。

⏰:07/07/03 16:43 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#666 [朔]
ハルトは
「…ど…どういう・・風の吹き回し…」

桜はそれでも
ただひたすら謝り続ける…。

「桜…サラの目を見て…謝ってくれ…
桜がサラにした事は許せる事じゃない…だけど俺もお前を
傷つけた…俺はいい…せめてサラに…。」

ハルトは桜に謝罪の言葉を求めた。

⏰:07/07/03 16:47 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#667 [朔]
「サラ…」

あたしは桜に近づく…。

「…桜…あた…しね」

桜は近づいたあたしに言った…。
「ハルトさんと…幸せになってね…
これは…」

"せめてもの…餞別よ"

体に違和感を感じぽたぽたと滴が落ちた感触を感じた。

⏰:07/07/03 16:51 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#668 [朔]
「ぇ…?」

桜の手元に視線を落とすと
あたしの体には銀色に光る刃が刺さっていた。

桜は握るナイフの柄を離す。

ナイフはカシャリと硬質な音を立てて
床へと落ちる…。

⏰:07/07/03 16:54 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#669 [朔]
とくとくとあたしの体から
鮮血があふれ出した…。

「さ…桜…そんなにも…あたしが…」

"憎かったの…?"

言葉が出ない…。
刺された傷を押さえて前へ
屈みこむあたしに

桜は「さようなら」と
血まみれの腕でその場を去った。

⏰:07/07/03 16:57 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#670 [朔]
「サラ!!!!!」

ハルトの声が聞こえる…。

「どうして…サラ…サラ…」
ハルトは泣きそうな顔であたしに駆け寄って
あたしの名を呼び
体から溢れ出る血を押さえる。


真っ暗な闇が押し寄せてくる…。
最期の言葉をハルトに伝えなきゃ…。

―ハルト…好きよ…。

⏰:07/07/03 17:01 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#671 [朔]
―ねぇ…いつか忘れてしまうでしょう?

愛してくれてありがとう…。

⏰:07/07/03 17:03 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#672 [朔]
―それから…。


インターホンを鳴らし
ドアを開ける音がする。

「おーい…いないの??」

「あぁ…いるよ。」

「今日、サラさんの所に行くんでしょうー??」

「いつも悪いな…。」

ひと言呟くと
小さなピンクの花であしらった花束を
手に部屋を出る。

⏰:07/07/03 17:07 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#673 [朔]
車に乗ってサラがいる場所へと向かう。

そこは海沿いの景色のいい場所。

「じゃ、ここで待ってるからね、お兄ちゃん。」

送ってくれた妹に軽く微笑み手を上げると
俺はサラの待つ場所まで足を進める。

⏰:07/07/03 17:10 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#674 [朔]
花束を持ち向かった先は…。

―コンコン。

ノックをする。

「はーい…。」


ドアを開けるとそこには
少し痩せたサラがいた。



―そう…あの後。

⏰:07/07/03 17:27 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#675 [朔]
桜に刺されたサラを俺は抱きかかえ

出口を探し
電波の入らない家から外へ飛び出した。

そして救急車を呼び

場所を伝えると
救急車の到着を待った。

⏰:07/07/03 17:28 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#676 [朔]
俺達がいたのはさほど遠くはない山の中。

俺はサラの元へ
男達に連れ去られている車の中で

道路標識を覚えていた…。

ここがどこなのかを把握できるように…。

そして救急車が到着した時には
サラは真っ青な顔でぐったりとしていた…。

⏰:07/07/03 17:59 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#677 [朔]
サラを乗せた救急車の中で
サラの名前を何度も呼んだ…。

意識のないサラの手を握り
ただ祈るしかなかった…。

病院に着いて

医師と看護達は忙しなく動き
サラは緊急オペとなった…。

⏰:07/07/03 18:02 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#678 [朔]
サラがオペ室に入って何時間が経っただろう…。

医師が出てきた。
その顔はとても険しい…。

もしも…サラに何かがあったら
俺も生きてはいないだろう…。

医師からのどんな言葉も
受け止める覚悟をして…医師に近づき

サラの容態を聞いた。

⏰:07/07/03 18:12 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#679 [朔]
俺の問いかけに医師は

「あと10分、遅ければ手遅れでした…。
もう大丈夫ですよ。傷は少し深いですが…。」

俺はサラの容態を聞くと…
その場に座り込み安堵の息を漏らした。

⏰:07/07/03 18:15 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#680 [朔]
それからサラは目を覚まし
俺に桜を許してあげて…と言った。

あたしは許せないかもしれない…。

だけどハルトは桜を許してあげて…と。

どこまでも人のいいサラに呆れながら
サラの言葉を受け止めた。

⏰:07/07/03 18:17 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#681 [朔]
そう言うもサラの心の傷は深かった。

後遺症のような精神的ショックで
食べ物が喉を通らなくなり…。

最初に運ばれた病院の医師からの勧めで
海辺の近い診療所に移った。

⏰:07/07/03 18:20 📱:PC 🆔:ZV8j1dMw


#682 [朔]
ほどなくして
検査の結果で

サラのお腹に命が宿っていることがわかった。

サラは…。
「あんな事があったのに…命は強いのね…。」
と涙を流した。

マスターの事もサラは包み隠さず話してくれた。

そしてお腹の子が俺の子じゃないかも
知れないって事も…。

⏰:07/07/04 10:13 📱:PC 🆔:PfUbFcmY


#683 [朔]
だけど…サラは

「お腹の子は…あたしが
一人で育てていくから。
この子と生きて行きたい。」

その決意は母そのものだった…。

俺はその時
何も言えなかった…。

⏰:07/07/04 10:16 📱:PC 🆔:PfUbFcmY


#684 [朔]
そして今日
俺はサラにプロポーズする為にここへ来た。

小さな花束と気持ちばかりの婚約指輪。

受け取ってもらえるだろうか…。

⏰:07/07/04 11:30 📱:PC 🆔:PfUbFcmY


#685 [朔]
サラの病室に入るとサラに花束を渡した。


「可愛い花束…ありがと。」

少し痩せたサラの小さく白い手を
自分の方に引き寄せて…。

ポケットから赤いリボンで結んだ小さな箱を渡した。

「…何?これ?」

「いいから。開けて。」

リボンをほどいてふたを開けると
サラは何も言わずにポロポロと涙を流した。

「ハルト…」

「幸せになろうな。家族3人で…。」

何も言わず小さくうなずいたサラを俺は抱きしめた…。


―これから新しい道を歩いて行くために…。

⏰:07/07/04 11:36 📱:PC 🆔:PfUbFcmY


#686 [朔]
=end=

今まで読んでくれていた皆様
お付き合いありがとうございましたm(_ _)m

本当に感謝します。

励ましのコメントも嬉しかったです!!

"朔"

⏰:07/07/04 11:39 📱:PC 🆔:PfUbFcmY


#687 [もも]
全部読みました
サラはなんであんなに自分のことよりも周りのことを考えられるんだろうとずっと感動してました

これからサラが幸せに過ごせるといいな

お疲れ様でした

⏰:07/07/04 12:23 📱:SH903iTV 🆔:qQ7egnys


#688 [朔]
ももさん>感想ありがとうございますm(_ _)m
サラはきっと幸せになると思います!
本当に最後までお付き合いありがとうございました♪

⏰:07/07/04 13:31 📱:PC 🆔:PfUbFcmY


#689 [ヒナ]
読みました☆(*´▽`)
果たしてハッピーエンドかどうか言えるかわかりませんが、語り尽くせない思いがサラにも桜にもハルトにももちろんマスターにもあるんでしょうね!!すごく伝わりましたo(^-^)o
毎日の更新お疲れさまでした☆この小説大好きです(≧ω≦)
その後の二人が幸せである事を祈ります♪

⏰:07/07/04 17:14 📱:W44K 🆔:H5Qnef8.


#690 [ぁぉぃ]
お疲れ様でした
最後、サラが桜に刺されたときは
どぅなることかと思いましたが
サラが死ななくてよかったです
楽しく、感動する小説を
ありがとぅござぃました
だぃすきです

⏰:07/07/04 17:53 📱:N901iS 🆔:.7lKY7Ss


#691 [めゆ]
朔さんお疲れ様ですめゆです覚えてますかあ?


涙とまんない
やばいです
本当にありがとです
こんな素敵な小説に出会わして下さって
サラが幸せな道をこれからハルトと歩んでいく事を心の底から祈っています
本当にありがとう&お疲れさまです

⏰:07/07/04 18:40 📱:D902iS 🆔:W9OkEG6Y


#692 [朔]
ヒナさん>お付き合いありがとうございましたm(_ _)m
そうですね…最後の最後までサラとハルトをどうするか
悩みましたがこういう結末になりました。

また新しい作品を書き始めてますので
そちらもよろしければお付き合いください(*^o^*)

有り難うございました!!

⏰:07/07/04 19:39 📱:PC 🆔:YTUCNv2Y


#693 [朔]
ぁぉぃさん>覚えてますよ(^O^)v

いえ、こちらこそ最後まで
お付き合いありがとうございました。

サラは新しい命とハルトと幸せになれると
思います(^u^)

また宜しくお願いしますm(_)m

⏰:07/07/04 19:42 📱:PC 🆔:YTUCNv2Y


#694 [朔]
↑ごめんなさい!!!

めゆさん...に書きました…。ぁぉぃさん>覚えてますよ(^O^)v

「いえ、こちらこそ最後まで
お付き合いありがとうございました。

サラは新しい命とハルトと幸せになれると
思います(^u^)

また宜しくお願いしますm(_)m」

ほんとにごめんなさい(>□<)

⏰:07/07/04 19:44 📱:PC 🆔:YTUCNv2Y


#695 [朔]
ぁぉぃさん>順番が違います…もうお間抜けな朔を
許してくださいー!!!!

桜がサラを刺す場面は悩みました…。
でも生きています(笑)

大好きだなんて…照れます(>o<)人”

また新たに小説を書き始めていますので
よろしければお付き合いください(^o^)

⏰:07/07/04 19:47 📱:PC 🆔:YTUCNv2Y


#696 [朔]
ももさん
ヒナさん
ぁぉぃさん
めゆさん

本当にありがとうございましたm(_ _)m
皆さんが大好きです!!!!

最後までお付き合い感謝してます(^∀^)

⏰:07/07/04 19:49 📱:PC 🆔:YTUCNv2Y


#697 [にゃんこ�彎
お疲れ様でした。

ドキドキしながら
読んでました!!

⏰:07/07/04 21:09 📱:W43CA 🆔:qlAlxVN6


#698 [朔]
にゃんこさん>ありがとうございました(*-^U^)
また新しい作品も書いてますのでお願いします♪

「CHOCOLATE CHIPS」

よろしければお付き合い下さい!!

⏰:07/07/05 12:07 📱:PC 🆔:Kt4/fZIM


#699 [我輩は匿名である]
>>353
お邪魔します
一気に読みたかったけど、これから仕事なんでアンカーさせて頂きました
夜にまた読みます
スゴイ文章もストーリーも上手ですね新しい作品も、また読まさせていただきマス

⏰:07/07/05 17:03 📱:P901iS 🆔:5b/gX4sM


#700 [朔]
我輩は〜さん>ありがとうございます(*^o^)
アンカーも感謝します…お仕事お疲れさまです!!

少しの気休めになれば嬉しいです。

これからもよろしくお願いします(^o^)

⏰:07/07/05 17:27 📱:PC 🆔:Kt4/fZIM


#701 [我輩は匿名である]
アンカー失礼します
>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>601-700

⏰:07/07/05 21:19 📱:D901iS 🆔:JWTNOU6U


#702 [我輩は匿名である]
上に書き込みした者です今、最後まで読み終えました最後がハッピーエンドで良かったです
桜の立場になれば、辛いですけどね
次の作品も読みます
あんまり書き込みしない奴なんですが最後まで陰ながら応援してますので頑張って下さい
素敵な小説有難うございました

⏰:07/07/06 01:35 📱:P901iS 🆔:8uaDbwPI


#703 [朔]
>>701 さん

アンカー感謝します(^0^)

よろしければ
またお付き合い下さい(^∇^)

⏰:07/07/06 01:43 📱:PC 🆔:Eyf43Rx.


#704 [朔]
>>702 さん

>>699

の方ですよね(^o^)
最期まで読んで頂けて本当に嬉しいです!!!
感想も本当に感謝しますm(_ _)m

次の作品も読んで頂けるなんて…(泣)
駄文で申し訳ないですが一生懸命、
更新していきますのでよろしくお願いします。

⏰:07/07/06 01:47 📱:PC 🆔:Eyf43Rx.


#705 [さおち]
サラちゃんがハッピーエンドでよかったぁいつも更新楽しみによんでました
ご苦労さまです
次も楽しみによみますね

⏰:07/07/08 13:50 📱:N902i 🆔:B1fKX006


#706 [朔]
さおちさん>コメント
読破ありがとうございます!!

サラは幸せにしようか…悩みましたが(笑)
やっぱり幸せになって欲しくて
こういう結末となりました(^o^*)

次のもお付き合い頂けるなんて
感激です!!!
頑張りますので宜しくお願いします。

⏰:07/07/08 16:36 📱:PC 🆔:5YL0UtPI


#707 [あい]
失礼(ノ><)ノ
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-250
>>251-300
>>301-350
>>351-400
>>401-450
>>451-500
>>501-550
>>551-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750

⏰:07/10/16 00:08 📱:W52SH 🆔:/97rm.KU


#708 [朔]
あいさん>アンカー有り難うございます!!!

久しぶりに上がっていて驚きました(笑)

⏰:07/10/16 15:52 📱:PC 🆔:apNGa9xg


#709 [我輩は匿名である]
>>100-200
>>200-400
>>400-600
>>600-750

⏰:08/01/26 17:14 📱:SH902iS 🆔:4zCMgG.s


#710 [我輩は匿名である]
何度もすいません・・・

>>1-200
>>200-400
>>400-600
>>600-750

⏰:08/01/26 17:16 📱:SH902iS 🆔:4zCMgG.s


#711 [朔]
我輩は〜さん>いえいえ*^^*

アンカーありがとうございます<(_)>

⏰:08/01/26 17:44 📱:PC 🆔:aPXp3tuE


#712 [小春]
あ��げ����

⏰:08/01/30 22:52 📱:W53S 🆔:I4tvxjBo


#713 [朔]
小春さん>あげ感謝します(*>д<*)

⏰:08/01/31 20:55 📱:PC 🆔:MnplZAf2


#714 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:08/04/13 12:43 📱:F705i 🆔:IJ6/AzD2


#715 []
あげ

⏰:09/09/10 21:52 📱:SH904i 🆔:pkjdeKRA


#716 [我輩は匿名である]


あげます!

⏰:09/10/29 23:51 📱:D904i 🆔:ABhFTN7A


#717 []
あげます

⏰:10/01/29 09:45 📱:SH01B 🆔:Ig8ecyXE


#718 [我輩は匿名である]
あげます

⏰:10/02/03 19:48 📱:N08A3 🆔:A89HAQvg


#719 [我輩は匿名である]
>>304-750

⏰:10/02/03 22:16 📱:F01A 🆔:52ltS2s.


#720 [我輩は匿名である]
>>598-720

⏰:10/02/03 22:42 📱:F01A 🆔:52ltS2s.


#721 [我輩は匿名である]
>>1-150
>>151-250
>>251-300
>>301-350
>>351-450
>>451-500
>>501-600
>>601-650
>>651-700
>>701-750

⏰:10/02/08 18:15 📱:N08A3 🆔:GvRoWeLk


#722 [我輩は匿名である]
>>1-50
>>51-100
>>101-150
>>151-200
>>201-300

⏰:10/03/17 08:36 📱:N08A3 🆔:5o5mxq5E


#723 []
(・_・)

⏰:10/05/25 18:22 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#724 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:14 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#725 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:15 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#726 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:15 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#727 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:16 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#728 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:16 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#729 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:16 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#730 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:17 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#731 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:17 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#732 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:18 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#733 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:18 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#734 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:18 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#735 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:19 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#736 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:19 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#737 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:20 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#738 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:20 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#739 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:21 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#740 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:21 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#741 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:22 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#742 []
(^_^)

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#743 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:23 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#744 []
(^_^)

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#745 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:24 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#746 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:24 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#747 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:24 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#748 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:25 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#749 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:25 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#750 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:26 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#751 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:26 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#752 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:27 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#753 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:27 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#754 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:28 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#755 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:28 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#756 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:28 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#757 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:29 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#758 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:29 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#759 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:30 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#760 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:30 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#761 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:30 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#762 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:31 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#763 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:31 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#764 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:31 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#765 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:32 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#766 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:32 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#767 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:33 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#768 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:33 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#769 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:33 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#770 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:34 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#771 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:34 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#772 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:35 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#773 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:35 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#774 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:36 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#775 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:36 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#776 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:37 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#777 []
(・_・)

⏰:10/05/25 20:37 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


#778 []
(^_^)

⏰:10/05/25 20:37 📱:SH01B 🆔:l5isjkso


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#1001 [我輩は匿名である]
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