「好き」と言いたい。
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#181 [あんみつ]
 
このまま夏休みに入ったら、どうなるんだろう。
こんな状態になって、初めて気付いた。
健二とは家が近くても、会おうと思わなければ、本当に会わずに済んでしまう。
3週間、ずっとこのままなのかな。
 

⏰:07/08/14 11:38 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#182 [あんみつ]
 
(・・・佐古さんとは会ったりするんだろうな)
私は、体育館の時計を見ながら考える。

洋平君とは??
夏休みに入ったら、会う事ないのかな。
だったら、言うなら・・・今日。

・・・言っても、いいんだよね。
 

⏰:07/08/14 11:39 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#183 [あんみつ]
――――――――

放課後、私は2組に向かった。
洋平君のクラス、・・・健二のクラス。

2組に行くのは、あの日以来だ。
あの子の、健二への告白を見た日。

私の足は、2組の手前の曲がり角で止まった。
(・・・健二は、もう帰ったかな)
 

⏰:07/08/14 11:41 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#184 [あんみつ]
 
今会っても、何て言えばいいのか分からない。
また、避けてしまうと思う。
仲直りするどころか、また溝が深くなるかもしれない。

(・・・健二に会いにきた訳じゃないのに)
私は、曲がり角の向こうを見る事ができない。

⏰:07/08/14 11:42 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#185 [あんみつ]
(・・・下駄箱で待っとこうかな)
「・・・あ」
思わず、声が出てしまった。
私が、Uターンすると、そこには佐古さんの姿があった。
佐古さんも私に気付いたみたいだ。
「あ・・・こんにちは」
佐古さんは、それだけ言って頭を軽く下げた。
私も、慌てて頭を下げる。
私の横を通って、佐古さんは曲がり角を曲がって行った。
 

⏰:07/08/14 11:44 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#186 [あんみつ]
 
何だか気が抜けた。
もっと、何か言われると思った。
けど・・・そっか。
きっと、もう私なんか関係ないんだ。

私は少しの間、曲がり角を見つめていた。
(・・・多分、佐古さんは健二に・・・)
ゆっくりと重い足を動かして、私は2組の前を見た。

⏰:07/08/14 11:46 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#187 [あんみつ]
(・・・やっぱり)
佐古さんと健二は、2人で廊下の壁にもたれて話している。
こっちからじゃ健二の顔は見えないけど、佐古さんは満面の笑みを浮かべている。
私は再びUターンして、階段を下り始めた。

きっと、前まで佐古さんの場所には、私がいた。
健二の隣は、私の場所だった。
けど・・・もう、私じゃない。
佐古さんの場所だ。
 

⏰:07/08/14 11:47 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#188 [あんみつ]
 
慣れなきゃ。
これから先も、2人のあんな姿を見る事になる。
早く、早く。
早く・・・慣れなきゃ。

「・・・はぁ」
私は下駄箱にもたれて、ため息をついた。
洋平君は、まだ来ない。

そう言えば、健二は洋平君の気持ち知ってるのかな。
洋平君は、私と健二の事知ってるのかな。
・・・知ってるよね、友達だもん。
 

⏰:07/08/14 11:49 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#189 [あんみつ]
 
そんな事を考えていると、「友達」の所で奈津美の顔が浮かんだ。
(・・・奈津美にも、話さなきゃな)

奈津美は、深く聞かないでいてくれる。
けど、私の事を心配してくれているのは、すごく伝わってくる。
洋平君に言ったら、その後、奈津美にもちゃんと話そう。
 

⏰:07/08/14 11:51 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#190 [あんみつ]
 
「ねこちゃん??」
はっとして横を見ると、洋平君がいた。
「洋平君・・・」
「どしたの??」
「・・・ちょっと、洋平君に・・・話があって」
私が言うと、洋平君は少し驚いた顔をした。
けど、すぐに笑顔になった。
「分かった。じゃあ、歩きながらでいい??家まで送る」
「・・・うん」
 

⏰:07/08/14 11:53 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


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