「好き」と言いたい。
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#231 [あんみつ]
そんな洋平君を見ると、私も照れ臭くなって、何だかドキドキする。
「あ、ありがと・・・」
私の言葉に、洋平君は照れたように笑った。
それにつられて、私も笑う。
(・・・あれ??)
何だか歩くのが楽だ。
:07/08/23 16:48
:N901iC
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#232 [あんみつ]
「俺、今年の祭りこれが初だよ」
「あ、私もー」
洋平君は、ずっと私の隣を歩いている。
(・・・もしかして、歩調合わせてくれてる??)
洋平君と私とじゃ、歩幅が違いすぎる。
意識して歩かなきゃ、並んで歩けるはずがない。
気付いたら、顔がほてっていく気がした。
:07/08/23 16:50
:N901iC
:d/x858V.
#233 [あんみつ]
健二とは、また違う優しさ。
何か、こういうの、いいなって思った。
洋平君とメールをしても、直接話しても、純粋に楽しいと思った。
無理しなくていい、泣かなくていい。
幸せって、こんなのかなって思った。
:07/08/23 16:51
:N901iC
:d/x858V.
#234 [あんみつ]
――――――――
「うわー!!人すげーね」
屋台で賑わう川原は、すでに人でいっぱいだった。
「ねー!!お祭りって感じ」
ソース系の匂いが、食欲をそそる。
「とりあえず、回ってみる??」
「うん!!」
人込みの中を、屋台を見ながら進んで行く。
:07/08/23 16:55
:N901iC
:d/x858V.
#235 [あんみつ]
「ねこちゃん、何食べたい??」
「んー・・・わっすみません」
キョロキョロしながら歩いていると、すれ違う人にぶつかった。
「大丈夫??」
洋平君が聞いた。
「うん、平気」
笑って言うと、洋平君は突然私の手首を掴んだ。
:07/08/23 16:56
:N901iC
:d/x858V.
#236 [あんみつ]
そして、私に洋平君のTシャツの裾を掴ませた。
「俺の服、掴んどきなよ」
そう言って、洋平君は手を離した。
「・・・ありがと」
手には、かすかにまだ洋平君の体温が残っていて、ドキドキした。
:07/08/23 16:57
:N901iC
:d/x858V.
#237 [あんみつ]
「・・・あ、私!!お好み焼き食べたい!!」
ドキドキに耐えきれなくなった私は、とっさに、目についたお好み焼きの屋台を指差して言った。
「お、いいね。・・・混んでるな」
そう言うと、洋平君は、屋台とは逆方向に歩いていく。
洋平君の服を掴んだまま、私もついていく。
:07/08/23 16:58
:N901iC
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#238 [あんみつ]
洋平君は、私を屋台が見える、木の所まで連れてきた。
「よし、ここで待ってて。俺、買ってくるから」
そう言うと、人込みの中へと消えていく。
軽く握っていた私の手から、洋平君の服がするりとぬけた。
私は、握っていた手を見つめる。
:07/08/23 17:00
:N901iC
:d/x858V.
#239 [あんみつ]
何だか、まだ温かい。
指も、心も。
心臓の鼓動が聞こえる。
私、洋平君の事、好きになっていってるのかな。
太鼓の音が聞こえる。
辺りは、暗くなってきた。
:07/08/23 17:01
:N901iC
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#240 [あんみつ]
『ぎゃー!!綿飴で手ベタベタするー』
『ちょっ、俺に付けんな!!』
去年、私がベタベタの手で、健二の手を触ろうとしたら、逃げられたっけ。
「あ、ねこじゃん。やっほー」
クラスの女子が通って、私も手を振り返した。
ここの祭りは、地元の人だけでなく、うちの高校の生徒がけっこう来る。
:07/08/23 17:02
:N901iC
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