「好き」と言いたい。
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#890 [あんみつ]
 

「けど・・・ねこは幼なじみで、それだけだよ」

あの時と同じ言葉を、健二先輩は繰り返す。


分かってる。

けど頷けない。

受け入れられない。

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⏰:08/09/05 23:48 📱:D904i 🆔:lfuFswyo


#891 [あんみつ]
 

健二先輩のことを見ているだけだった頃、根宮先輩は健二先輩の彼女なんだと思ってた。

だって悔しいけど、一緒に並んで歩く二人は、本当にお似合いだったから。

認めたくないけど。

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⏰:08/09/06 07:17 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#892 [あんみつ]
 

今、健二先輩と付き合っているのは私。

なのに・・・お似合いな二人の姿は変わらない。

根宮先輩は、幼なじみでしょ?

彼女は私じゃないの?

健二先輩にとっての一番は、私じゃなくて・・・

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⏰:08/09/06 07:19 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#893 [あんみつ]
 

「・・・根宮先輩なの?」

私はハッとして口を押さえる。

声に出して言ってしまった。

「え?」

先輩が聞き返す。

その先輩の声があまりに優しくて、私は泣きそうになった。

もう、止められない。
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⏰:08/09/06 07:20 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#894 [あんみつ]
 
「健二先輩の気持ち・・・分かろうとした。大切な幼なじみだって」

先輩の顔を見ないまま、吐き出すように言った。

「けど・・・根宮先輩と一緒にいるとき見る度ほんとは・・・すごく不安だった」

心の中にためていた物が、何かが切れたように溢れ出す。

視界が滲んだ。
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⏰:08/09/06 07:21 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#895 [あんみつ]
 
「付き合ってるのは私でも・・・健二にとっての一番は、本当は・・・根宮先輩なんじゃないかって」

涙がこぼれた。

健二先輩は何も言わない。

(もう・・・やだ)

私は立ち上がった。

そのまま早足で公園の出口に向かう。
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⏰:08/09/06 07:31 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#896 [あんみつ]
 
「待てよ、佐古!!」

先輩が追ってきて、私の手首をつかんだ。

「っ・・・やだ!!」

私は手を引っ張ってふりほどこうとするが、びくともしない。

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⏰:08/09/06 07:33 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#897 [あんみつ]
 

隠してた気持ちを、言ってしまった。

独占欲の塊みたいな私。

このままだときっと、もっと自分勝手なことも言ってしまう。

先輩に嫌われたくない。

それだけは嫌だ。
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⏰:08/09/06 07:34 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#898 [あんみつ]
 
早くこの場を離れたい。

もっとひどいことを言ってしまう前に。

そう思ったのに・・・もう、遅かった。


「健二先輩が根宮先輩といるとこ・・・もう見たくない!!」

泣きながら言った瞬間、大きなめまいがした。

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⏰:08/09/06 07:35 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#899 [あんみつ]
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「・・・よかった、ただの貧血で」

ベッドで布団をかぶったままの私に向かって、先輩は言った。

「・・・ありがとうございます」

私は、布団をかぶったまま応えた。

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⏰:08/09/06 08:58 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


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