「好き」と言いたい。
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#1 [あんみつ]
初めて書きます

下手ですがよかったら読んでみて下さい


アドバイスがあったり、読みにくかったら、言ってくれると嬉しいです

:07/07/14 20:43
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#2 [あんみつ]
どうしても手放したくなくて、逃げて。
傷つけて、傷ついて。
追いかけて、立ち止まって、迷って。
・・・それでも最後には君に辿り着く。
今、君に
「好き」と言いたい。
:07/07/14 20:45
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#3 [あんみつ]
01、弱虫
7月7日。今日は七夕。空はあいにくの曇り空。
私は窓を開けて空を見上げた。
一面雲に覆われた空の一部、月のある所だけがぼんやりと黄色く光っている。
(あーあ、ほんとついてないな、私)
昔からそうだった。小学校の運動会も遠足も、中学の修学旅行も決まって天気が悪かった。
今日だって、せっかくの私の決心が台無しだ。
「はぁー・・・(あっやば!!ため息ついちゃった)スウゥー!!」
私は吐き出した幸せを慌てて吸い込んだ。
:07/07/14 20:48
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#4 [あんみつ]
「ぶはっ!!何やってんだよ」
「ふえっ!!?」
突然聞こえた声にびっくりして下を見ると、道でビニール袋を片手に健二が立っていた。
「びっくりしたー!!急に声掛けないでよ」
「ねこが気付かんかっただけ。俺ずっとここ居たんだけど。てか、お前傍から見ると怪しい」
ねこは私のあだ名。根宮奈子(ねみやなこ)、縮めて「ねこ」。
「・・・ほっといてよ。それよりどしたの??何か用??」
「んー、ちょっと出て来いよ。公園まで。花火しよう!!」
:07/07/14 21:00
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#5 [あんみつ]
――――――――
一大決心。
7月7日。七夕。
今日、私は幼なじみに告白する。
「うおっ蚊ー来た。刺されるぞ」
公園に行く途中。
平然を装いながらも心臓バクバクの私の隣には、そんな事知る由もない幼なじみが蚊と奮闘している。
「ねー、何で健二花火なんか持ってたの??自分で買ったの??」
精一杯、いつもの調子(のつもり)で話し掛けた。
・・・パンッ!!
「おっし!!仕留めた!!買うわけねーじゃん。クラスのビンゴ大会の景品。1等!!」
手を払いながら健二は笑った。
私の大好きな笑顔。
:07/07/14 21:16
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#6 [あんみつ]
――――――――
今日告白しようって、決心したのは1週間前。
健二が後輩に告られた日。
その日学校で、ずっと私は心此処にあらずって感じだった。
OKしたらどうしよう。
どうしよう、どうしよう。そればっかり考えてた。
帰り道、健二から断ったって聞いて、家に帰った途端、涙が溢れた。
健二の返事にほっとして。それと、焦って不安がることしかできなかった自分が情けなくて。
:07/07/14 21:20
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#7 [あんみつ]
本当は告白するのが怖い。今まで16年間、幼なじみやってきた。
けど、告白してダメだったら、きっともう、こんな風に並んで歩くことも、笑い掛けてもらえることも無くなってしまう。
この関係が壊れてしまうのが怖い。すごく怖い。
けど・・・
もう、あんな思いはしたくないの。
:07/07/14 21:22
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#8 [あんみつ]
――――――――
パチパチッ
「きれー!!花火とか久しぶり!!」
「俺のお陰。感謝しろよー」
「あーはいはい、ありがとー」
「気持ち込もってねー!!」
私は花火を見ながら笑って、健二は両手に1本ずつ持って火を点けた。
電灯の明るさだけの夜の公園には誰もいなくて、パチパチと燃える花火の音だけが2人の間を流れる。
「あーあ、消えた」
私は新しい花火を取ろうと立ち上がった。
小さめの花火セットの中から、なるべくゆっくり選ぶ。
(まだ嫌だ。もっと、ずっとこのままがいいよ・・・)
:07/07/14 21:36
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#9 [あんみつ]
――――――――
ほんとは今日、私から呼び出すつもりだった。
1週間の間、何度も頭の中でシミュレーションした。
「ねー今日めっちゃ月綺麗だよ。散歩したいから一緒に来てー」
とかって。
けど、実際は曇って月なんか見えないし、誘いに行こうにも、いざとなったら自分の部屋からさえ出れなかった。
健二が来たのは予想外。
他の誰でもなく、私を誘ってくれてすごく嬉しかった。
けどその反面、来なきゃよかったのに、なんて思ってる自分がいた。
:07/07/14 21:40
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#10 [あんみつ]
多分私は、あのまま健二が来なくても、結局は誘いに行けなかったと思う。
一大決心とか言ってても、だって曇ってたし、とかって天気のせいにして。
それでまた、幼なじみって立場に安住して、1週間前と同じ事を繰り返してたんだ。
:07/07/14 21:42
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#11 [あんみつ]
――――――――
「ほい。最後」
健二は残り2本になった花火の1本を私に渡して、もう1本に火を点けた。
私も自分のに火を点ける。最後は2本共線香花火。
小さく火花を散らす丸い光をぼーっと見つめる。
(・・・終わっちゃう。嫌だ。嫌だよ)
「なぁ、ねこ」
不意に健二が言った。
「ん??」
「お前、何かあった??何かいつもと違うくね??」
「・・・え??」
「16年の付き合いなめんなよ」
:07/07/14 21:55
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#12 [あんみつ]
線香花火の光が消えた。
健二は16年間ずっと変わらない、優しい瞳で私を見つめる。
(・・・健二、私が好きって言ったらどうなるの??私たちの過ごした時間、まるで無かったみたいになっちゃうの??・・・怖いよ)
「・・・ねこ」
私は泣いていた。
何かが切れたみたいに、溢れてくる涙は止まらない。
健二は黙って私の言葉を待っている。
(健二を手放したくない。・・・告白なんかしたくない!!)
私は立ち上がって、逃げ出した。
:07/07/14 21:58
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#13 [あんみつ]
「ねこ!!」
健二の呼ぶ声が聞こえたけど、止まらなかった。
走って、走って走って。泣きながら走って。
気が付いたら自分の部屋にいて、布団かぶって泣いてたら、いつの間にか眠っていた。
――――――――
明日会ったら、またいつもみたいに笑いかけて。
ねぇ、健二。
私って弱虫だね。
ずっと一緒にいたいから、私は・・・この気持ちにウソをつくよ。
:07/07/14 22:05
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#14 [あんみつ]
今日は以上です

感想くれると嬉しいです

何か他の小説より字詰め過ぎかも

読みにくくないかな

??
:07/07/14 22:12
:N901iC
:Xfc5m/PQ
#15 [あず]
あーせつない

でも続き楽しみです

:07/07/14 22:47
:SH902iS
:☆☆☆
#16 [ゆ]
同じ状況でした。
あたしはコクって
OKもらえて
舞い上がってたら
すぐ降られて
全く話せない
連絡もとれない
そんな状況です。
小説頑張って下さい。
:07/07/14 22:57
:W51P
:zUiJbr7.
#17 [あんみつ]
:07/07/15 00:08
:N901iC
:Tj9VDg4E
#18 [ゆ]
大丈夫ですよI
更新楽しみにしてます
:07/07/15 00:16
:W51P
:23EBN7Y6
#19 [あんみつ]
ゆさん


有り難ぃぉ言葉

ぁりがとぅござぃます


嬉しぃです(

´凵`圉)
:07/07/15 08:36
:N901iC
:Tj9VDg4E
#20 [あんみつ]
02、「幼なじみ」
次の日は快晴だった。
寝ている間に降ったらしい雨で濡れた道路に、朝日が反射して眩しい。
私は、学校に行くのにいつもより早く家を出た。
健二とは、何となく顔を合わせたくない。
多分、まだ上手く笑えないだろうから。
朝起きて、携帯を見たら健二からメールがきてた。
:07/07/15 08:39
:N901iC
:Tj9VDg4E
#21 [あんみつ]
――――――――

7/7 22:36
From 竹本健二
Sub ごめん
何か余計な事言ってごめん。
けど、俺で良かったらいつでも話聞くから。
――――――――
:07/07/15 08:47
:N901iC
:Tj9VDg4E
#22 [あんみつ]
――――――――

7/8 7:28
To 竹本健二
Sub 無題
私こそごめんね。心配してくれてぁりがとう。けど、大丈夫!!
あと、花火楽しかったょ。ぁりがとう♪
――――――――
:07/07/15 08:51
:N901iC
:Tj9VDg4E
#23 [あんみつ]
これが今の私の精一杯。
ありがとう、ごめんね。
すぐいつもの私に戻るから。
そしたら、またいろいろ話そうね。
いつもみたいに笑いかけてね。
健二、・・・大好きだよ。
言わないけど。
失わないために、私は「幼なじみ」でいることを選んだ。
:07/07/15 08:53
:N901iC
:Tj9VDg4E
#24 [あや]
この話すごく好きです

がんばってくださ-い

★
:07/07/15 10:21
:SH903i
:r0k/5Vtw
#25 [あんみつ]
あやさん


好きだなんて

すごく嬉しぃです

ゃる気でました


:07/07/15 12:06
:N901iC
:Tj9VDg4E
#26 [あんみつ]
――――――――
「ねこ、目赤いよ??・・・どしたの??」
会ってすぐに、小声で奈津美が言った。
奈津美は、高校に入ってすぐに仲良くなった1番の友達。
私たちの高校はクラス替えがないから、2年になった今も同じクラスで大の仲良し。
「あー・・・まだ赤い??いちおう冷やして来たんだけど・・・」
私が弱々しく笑うと、奈津美は教室から出て行った。
と思ったらすぐに戻って来て、濡れたハンカチを渡してくれた。
:07/07/15 13:18
:N901iC
:Tj9VDg4E
#27 [あんみつ]
「もう1回冷やしときなよ。授業始まるまでにちょっとはマシになるよ」
「・・・ありがと」
何も言わない奈津美の優しさが嬉しかった。
奈津美には、私が健二を好きな事は話したけど、決心の事は話していない。
誰かに話したら、もう後には引けないと思ったから。
弱虫な私は、逃げ道を作っておきたかったんだ。
けど、もう逃げた後だし、本気で心配してくれる奈津美を見たら、全部話したい、聞いてほしいって、そう思った。
:07/07/15 13:20
:N901iC
:Tj9VDg4E
#28 [あんみつ]
――――――――
「・・・そっか」
昼休み、屋上。
私は奈津美に全部話した。
この気持ちを、上手く言葉にできる自信はなかった。
けど、たどたどしい私の話を、頷きながら真剣に聞いてくれた奈津美は分かってくれたと思う。
「うん。・・・ま、結局は何にも変わってないんだけどね」
お弁当を片付けながら、私は言った。
(・・・変わらなくて良かったんだよ)
:07/07/15 15:24
:N901iC
:Tj9VDg4E
#29 [あんみつ]
恋人になれなくても、幼なじみとして、ずっと側にいれたら、それでいい。
もし、健二に彼女ができても、私の事を幼なじみとして大切に思ってくれる気持ちは、きっと変わらない。
あの笑顔も優しさも変わらない。
それなら、いっそこのまま・・・。
その方が、失うよりもずっと、ずっといいよ。
:07/07/15 15:27
:N901iC
:Tj9VDg4E
#30 [あんみつ]
奈津美がそっと私の手を握った。泣きそうな目で私を見つめる。
「・・・奈津美??」
「何か・・・全然いい言葉浮かばなくて・・・。ごめん、ねこ」
私は奈津美の手を握り返した。
「・・・ありがと。奈津美は、聞いてくれるだけで十分!!何か楽になったし!!」
私の言葉に、奈津美は顔をほころばせた。
「まぁ、言葉が浮かばないのは仕方ないね。奈津美、日本語弱いし」
私が笑って言うと、奈津美も笑った。
「そんな事ないしー!!」
奈津美がいてくれて良かった。
大丈夫。私、ちゃんと笑える。
:07/07/15 15:30
:N901iC
:Tj9VDg4E
#31 [あんみつ]
――――――――
放課後。
私は2年2組、健二のクラスに向かった。
(・・・私から避けてちゃ意味ないもんね)
健二、一緒に帰ろう。一緒に・・・。
頭の中で何度も繰り返す。
この間まで何のためらいもなく言っていた言葉が、今の私には、まるで何年も言ってないかのように難しいものに感じた。
(・・・よしっ!!)
2組の前に着くと、私は1人立ち止まって気合いを入れた。
開けっ放しの後ろのドアから、教室を覗いてみる。
:07/07/15 21:57
:N901iC
:Tj9VDg4E
#32 [あんみつ]
(あ、・・・いた)
健二は窓際で、友達と楽しそうに話していた。
その時、健二と話していた友達の1人、洋平君がこっちを向いて、私と目が合った。
洋平君とは、健二繋がりで何度が話した事がある。
「おい、健・・・」
「竹本先輩!!」
洋平君は、健二に私がいるのを教えようとした。
けど、それは聞き覚えのある女の子の声に遮られてしまった。
(あっ・・・あの子)
前のドアの方を見ると、活発そうな女の子が健二に向かって手を振っている。
忘れもしない。
・・・健二に告白した子だ。
:07/07/15 22:01
:N901iC
:Tj9VDg4E
#33 [あんみつ]
――――――――
その日、私は健二と一緒に登校してた。
一緒に行こうって口約束した訳じゃないけど、いつの間にか、時間が合う日は必ず一緒に行くようになってた。
そして、学校が近くなってきた時、あの子が来た。
「あっあの!!・・・先輩達は付き合ってるんですか!??」
友達からは何度か聞かれた事もあったけど、これは明らかにそれとは違う空気だった。
嫌な予感がしたんだ。
:07/07/15 22:10
:N901iC
:Tj9VDg4E
#34 [あんみつ]
「へ??いや、俺等はただの幼なじみで・・・」
知らない子に急にそんな事聞かれて、唖然としながらも健二は答えた。
いつものお決まりのセリフ。
これを聞いて、女の子の顔は見るからに華やいだ。
「私っ、1年の佐古泉って言います!!あの・・・これ読んで下さい!!」
佐古さんは、健二に白い封筒を押しつけて行ってしまった。
もちろん、それはラブレター。
私はその時頭がクラクラしててよく覚えてないけど、ずっと前から見てて・・・とか、そんな内容だった。
そして、最後には、
『好きです。付き合ってください。』
:07/07/15 22:14
:N901iC
:Tj9VDg4E
#35 [あんみつ]
――――――――
(え、何で??健二断ったって言ったよね??)
私は何が何だか分からなくて、パニックになった。
健二が立ち上がって佐古さんの方に歩いていく。
私は思わずドアの影に隠れた。
洋平君がこっちを見てた気がしたけど、もう話し掛ける勇気は湧いてこなくて、私は静かにその場を去った。
:07/07/15 22:18
:N901iC
:Tj9VDg4E
#36 [あんみつ]
今日は以上にします

感想くれると嬉しぃです

:07/07/15 22:23
:N901iC
:Tj9VDg4E
#37 [くま]
楽しいです
また次の更新楽しみにしてます
失礼しましたーっ
:07/07/15 22:26
:W44K
:Z7PGcSEY
#38 [あや]
すごい良すぎ


主さん天才だあ


早く続きが見たぁ-い

応援してます


!
:07/07/16 00:31
:SH903i
:8nrSR0cE
#39 [あんみつ]
:07/07/16 09:49
:N901iC
:JYOC4P6M
#40 [あや]
うん

あんみつちャんとA度目まして

笑
ファンになっちゃったぁ

今までもほかで小説読んでて感動した作品もたくさんあったけど、カキコ

したのは、初めてで


そのぐらい、あやの心を鷲掴みにしました

これからも頑張ってね


:07/07/16 11:37
:SH903i
:8nrSR0cE
#41 [あんみつ]
:07/07/16 21:35
:N901iC
:JYOC4P6M
#42 [あい]
頑張ッて〜

気になる

:07/07/16 21:44
:SH902i
:D6AeYboU
#43 [あんみつ]
:07/07/16 22:16
:N901iC
:JYOC4P6M
#44 [あんみつ]
03、嫉妬
初め早歩きだった足は、次第にスピードを増してゆき、最後にはもう走っていた。
3階から1階まで階段を駆け降りて、下駄箱の所で、私はやっと立ち止まった。
「・・・はぁ・・・はぁ」
知らない男子生徒が、私を横目に通り過ぎたけど、今は恥ずかしいなんて感情は湧いてこなかった。
それどころじゃなかった。
(・・・なんか、昨日から逃げてばっかり)
『竹本先輩!!』
健二を呼ぶ、嬉しそうなあの子の姿が頭をよぎる。
:07/07/16 22:19
:N901iC
:JYOC4P6M
#45 [あんみつ]
私は左右に軽く頭を振った。
(「幼なじみ」でいいって言っときながら、何この独占欲・・・しっかりしなきゃ!!)
私は靴を履き変えて帰ろうとした。
「・・・ねこちゃん!!」
呼ばれて振り返ると洋平君がいた。
急いで追いかけてきたらしく、息が少しあがっている。
「洋平君・・・」
「あいつ・・・健二、呼ばなくて良かったの??」
洋平君が控えめに聞いてきた。
:07/07/16 22:24
:N901iC
:JYOC4P6M
#46 [あんみつ]
「あー・・・うん、たいした用じゃないから」
「・・・そ??」
「うん、大丈夫」
私の言葉を聞いた洋平君は、何か言いたそうな顔をした。
「じゃ、ばいばい!!わざわざありがとね」
私は洋平君に手を振って帰ろうとした。
このままだと、聞かなくていい事を聞いちゃいそうだったから。
「ねこちゃん!!」
洋平君が私を呼び止めた。
「・・・え??何??」
多分、この時の私の顔は歪んでいたと思う。
聞きたくない、聞きたくない。
健二とあの子の事なんて。
:07/07/16 22:28
:N901iC
:JYOC4P6M
#47 [あんみつ]
「あ、えっと・・・やっぱ何でもない。・・・てか、健二にはねこちゃんが来てた事、言わない方がいい??」
「あっ・・・うん」
「分かった。じゃ、またな!!」
洋平君は笑顔で言って、また階段を上がって行った。
何もかも見透かされたような気がした。
私のあの子への嫉妬心、真実を知るのを恐れる臆病な心、そして、私の健二への想い。
:07/07/16 22:32
:N901iC
:JYOC4P6M
#48 [あんみつ]
けど、洋平君があぁ言ってくれて良かった。
健二に、私が避けて帰ったって知られたら、今でさえ話し掛けにくいのに、もっと話し掛けにくくなってしまう。
健二だって、昨日の事もあるし、私が自分から話し掛けてくるまで、そっとしとこうって思うはず。
健二は、昔からそういう奴。
健二の甘すぎない優しさが、心地よくて好き。
けど、その優しさがあの子にも向けられているかもしれないと考えると、胸が締め付けられる思いがした。
:07/07/16 22:36
:N901iC
:JYOC4P6M
#49 [あんみつ]
少なぃですが、今日は以上にします


:07/07/16 22:45
:N901iC
:JYOC4P6M
#50 [
舞菜美
]
初めましてm(__)m
一気に読みました


メッチャ面白くて
切ないです

更新待ってます


頑張ってください


:07/07/17 20:38
:N903i
:qEqZYIC6
#51 [あんみつ]
:07/07/17 22:25
:N901iC
:ylHBvOdo
#52 [あんみつ]
:07/07/17 22:29
:N901iC
:ylHBvOdo
#53 [あや]
:07/07/18 01:00
:SH903i
:2KvTFBx6
#54 [あんみつ]
:07/07/18 07:04
:N901iC
:ZNZ7GtjE
#55 [あんみつ]
――――――――
いつからだろう。
私が、健二をただの幼なじみだと思えなくなったのは。
いつの間にか、健二と仲良さそうに話す女の子に、嫉妬するようになってた。
健二の言葉1つで、落ち込んだり、浮かれたりする自分に気付いた。
:07/07/18 21:49
:N901iC
:ZNZ7GtjE
#56 [あんみつ]
(・・・健二、佐古さんと付き合ってんのかな)
健二を呼ぶあの子の声が耳について離れない。
さっきから、ずっと同じ事ばかり考えてる。
考えても、どうにもならないって分かってる。
きっと、健二に聞くのが1番いい。
健二は、きっと答えてくれる。
けど、私は、ちゃんと「幼なじみ」として聞けるのかな??
真実を聞いた時、私はどんな顔をするだろう。
:07/07/18 21:51
:N901iC
:ZNZ7GtjE
#57 [あんみつ]
「はぁー・・・」
私は深くため息をついた。
何で、大好きなだけじゃいられないんだろう。
付き合うとか別れるとか、両思いとか片思いとか。
恋人とか友達とか、・・・幼なじみ。
いろんな言葉が頭をぐるぐる回ったけど、私達にふさわしいのは、やっぱり「幼なじみ」。
きっとそれが、ずっと一緒にいるための、私達の適当な距離。
健二にとって、私はただの幼なじみ。
なのに、私は・・・。
:07/07/18 21:54
:N901iC
:ZNZ7GtjE
#58 [あんみつ]
「・・・子、奈子!!」
1階からのお母さんの声で、私は現実に引き戻された。
私は、ベットから体を起こす。
体が、まるで自分のじゃないみたいに重く感じた。
「何ー??」
1階に降りると、お母さんが台所で漬物をタッパーに詰めていた。
:07/07/18 21:58
:N901iC
:ZNZ7GtjE
#59 [あんみつ]
「これ。健二君の家に持って行ってあげて」
「あー、うん」
(・・・って、え!?)
「じゃなくて、やっぱ無理!!今、忙しいし!!」
私は、慌てて首を振った。
「はい。落とさないようにね」
私の言葉に、お母さんはお構いなしだ。
さっさと洗い物を始めてしまった。
:07/07/18 22:01
:N901iC
:ZNZ7GtjE
#60 [あんみつ]
「今日朝、健二君迎えに来たよ」
私がタッパーを持って突っ立っていると、お母さんが、私に背を向けたまま言った。
「喧嘩か何か知らないけど、気まずいまま時間が経つと、どんどん話し掛けにくくなっちゃうんだからね」
(・・・母は偉大だ)
:07/07/18 22:03
:N901iC
:ZNZ7GtjE
#61 [あんみつ]
確かに、お母さんの言う事は正しい。
まだ、話さなくなって丸1日も経ってないけど、ただ1日話してないのとは訳が違う。
このままだと、「幼なじみ」って関係まで失ってしまいそうな気がする。
(・・・しっかりしなきゃ)
「・・・うん」
私はお母さんの背中に頭を下げて、家を出た。
:07/07/18 22:05
:N901iC
:ZNZ7GtjE
#62 [あんみつ]
――――――――
健二の家まで徒歩10秒。
時間をかけて歩く私の努力も虚しく、1分もかからない内に着いてしまった。
(いつも通り、いつも通り・・・)
何度も心の中で繰り返す。
私は大きく深呼吸した。
(・・・よしっ!!)
チャイムを鳴らそうと手を伸ばす。
・・・ガチャ!!
「あ、ねこ」
突然、健二が玄関から出て来た。
私の指は、まだインターホンに触れていない。
「わ!?・・・えっ何で!?」
びっくりして、漬物のタッパーを落としそうになった。
:07/07/20 20:52
:N901iC
:so0Q/TJ6
#63 [あんみつ]
「今、ねこん家に赤飯届けに行こうと思って・・・。ねこは??」
健二は、手に持った入れ物を私に見せる。
「私も・・・漬物持って来たんだけど」
私もタッパーを健二に見せた。
「「・・・」」
少しの間、沈黙が流れる。
「・・・ははっ!!マジかよ、すげータイミング!!」
先に沈黙を破ったのは、健二の笑い声だった。
片手でお腹を押さえて笑っている。
「・・・ふっ・・・きゃはは!!」
私も耐え切れなくなって笑った。
しばらくの間、2人してバカみたいに笑い続けた。
:07/07/20 20:54
:N901iC
:so0Q/TJ6
#64 [あんみつ]
ここまで心の底から笑ったのは、久しぶりな気がする。
何かよく分かんないけど、とにかく楽しくて。
それに、健二が笑ってくれたのが嬉しくて。
私が、普通に笑えたのが嬉しくて。
私、こんなに笑える。
ちゃんと笑える。
・・・大丈夫。
私、ただの「幼なじみ」に戻れるよ。
:07/07/20 20:56
:N901iC
:so0Q/TJ6
#65 [あんみつ]
「ははっ・・・はぁーめっちゃ笑った、笑った!!てか、絶対近所迷惑だよな」
「ははっ!!だねー。何か笑い過ぎて暑いし!!」
言いながら私達は、漬物と赤飯を交換した。
出来たてなのか、入れ物の底がほんのり温かい。
「ふはっ!!お前たこ!!」
健二が私を見て言った。
「はい??何、たこって」
「あれだよ。赤くて、足が8本・・・いや、10本のやつ」
「それは分かってるー」
「だって、お前顔真っ赤」
「だからー笑いすぎて、暑いの!!」
私が言うと、健二は「ちょっと待ってて」と言って家に入って行った。
:07/07/20 20:59
:N901iC
:so0Q/TJ6
#66 [あんみつ]
再び出て来た健二は、手にパピコを持っていた。
「これやるよ、たこ」
そう言って、片方を私の頬に押しあてる。
熱い頬に、冷たいパピコがすごく気持ち良い。
「・・・あっありが」
ピーピピピーピー♪
私が言い終わらない内に、健二の携帯が鳴った。
「あっ、ちょっと悪い」
健二は私に背を向けて、ポケットから取り出した携帯を見ると、止まった。
「どしたの??」
「いや・・・別に」
そう言うと、健二は私から少し離れて電話に出た。
:07/07/20 21:01
:N901iC
:so0Q/TJ6
#67 [あんみつ]
「もしもし??・・・あのさ、俺は前言った通りだから。・・・切るぞ」
健二はすぐに電話を切った。
「悪い。あーおい、さっさと食べんと溶けてるぞ」
「あ、うん」
私は慌ててパピコを食べた。
(何か・・・さっきの感じって・・・)
「・・・佐古さん??」
私は思わず口に出してしまっていた。
「え??」
私の言葉に、健二はびっくりしたみたいだ。
「あー・・・うん」
:07/07/20 21:04
:N901iC
:so0Q/TJ6
#68 [あんみつ]
(・・・やっぱり)
「・・・断ったんじゃなかったの??」
「断ったよ。けど何か・・・諦めませんって言われた」
『諦めません』
あの子の言いそうな事だ。
活発そうだし。
けど、健二はどんな気持ちでそれを聞いて、何を考えたんだろう。
「・・・そうなんだ」
そう言った自分の声が、何だか暗い気がして焦った。(明るくしなきゃ・・・)
「一途だねー!!可愛いじゃん。・・・あっ、そろそろ帰るね。ばいばい!!」
:07/07/20 21:06
:N901iC
:so0Q/TJ6
#69 [あんみつ]
明るい調子で言えたと思う。
ただ、顔に出てるんじゃないかと心配で、私は急いで健二に背を向けた。
「おう、じゃあな」
後ろから聞こえた健二の声は、いたって普通だった。
:07/07/20 21:08
:N901iC
:so0Q/TJ6
#70 [あんみつ]
健二は、昨日の私の事には、1度も触れなかった。
蒸し返されたい訳じゃないけど、あの子の方が、私より健二の関心を引いてるのかと思うと、淋しかった。
私の前でのいつも通りの健二。
あの子に告白された時、諦めないって言われた時、健二、いつも通りだった??
あの子が、私の知らない健二を知ってるみたいで、何だか悔しかった。
:07/07/20 21:10
:N901iC
:so0Q/TJ6
#71 [あんみつ]
けど、それらが幼なじみとしての気持ちなのか、恋する女の子としての気持ちなのか、もう自分でもよく分からなかった。
ただ、胸がもやもやして、その後食べた赤飯の味も、よく分からなかった。
:07/07/20 21:16
:N901iC
:so0Q/TJ6
#72 [あんみつ]
:07/07/20 21:25
:N901iC
:so0Q/TJ6
#73 [あや]
今、一気に読みました

おもしろい

この後の展開が気になる

ハッピ-エンドだといいな

これからも頑張ってね


更新楽しみにしてるね

:07/07/22 00:52
:SH903i
:zfT/zPc6
#74 [あんみつ]
:07/07/22 13:47
:N901iC
:tTi4V9HA
#75 [あんみつ]
04、告白
あの子が諦めないって言ったって事を聞いた日。
あれから1週間。
時は、穏やかに過ぎていった。
いつも通り、時間が合えば一緒に登校したり、一緒に帰った。
佐古さんの事が話題に上ることもなくて、健二と一緒にいるのを見かけることもなかった。
だけど、胸のもやもやだけはいつまでたっても消えなかった。
:07/07/22 14:45
:N901iC
:tTi4V9HA
#76 [あんみつ]
それでも、私は安心していたのかもしれない。
健二は変わらないって、根拠もなく心のどこかで信じてて、自分で確かめようともしなかった。
それと、このまま幼なじみに戻れるとも・・・いや、もう戻れたかもしれないとも思ってた。
:07/07/22 14:47
:N901iC
:tTi4V9HA
#77 [あんみつ]
――――――――
「ねこー、私そろそろ帰るけど」
「あ、待って。私も行く」
私は、慌てて荷物をかばんに入れる。
「今日も健二君のとこ??」
「うん、そー」
「そっか、良かったね。元通りになれて」
私の言葉に、奈津美は本当に嬉しそうに笑った。
「うん!!」
自分の事を本気で心配して、考えてくれる人がいるのは、すごく励みになる。
奈津美といると、素直にそう思える。
「よし、帰ろー!!」
「うん!!」
私達は教室を出た。
:07/07/22 14:48
:N901iC
:tTi4V9HA
#78 [あんみつ]
「ねぇ、奈津美」
「んー??」
「奈津美はさ・・・好きな人いないの??」
廊下を歩きながら、私は気になっていた事を聞いてみた。
半年ぐらい前に同じ質問をした事があった。
その時、奈津美は「何か、なかなかできないんだよねー」と言っていた。
けど、半年経つし、気になる人ぐらいできてないかな??
いつも私ばっか励ましてもらってるから、もしいるなら絶対協力してあげたい。
:07/07/22 14:52
:N901iC
:tTi4V9HA
#79 [あんみつ]
「私??・・・んー、私は・・・」
・・・ドンッ!!
「きゃ!!」
廊下の曲がり角から突然現われた人にぶつかって、私はよろけた。
「わっ、ごめん!!大丈夫??」
(あれ、この声・・・)
「あー、やっぱり洋平君」
上を見上げると、思った通りの顔が、心配そうに私を見ていた。
「あれ??ねこちゃん。ごめん、大丈夫??」
「うん、全然平気。どしたの??急いで」
:07/07/22 15:11
:N901iC
:tTi4V9HA
#80 [あんみつ]
「あー、ちょっとねこちゃんに用があって」
「私??」
「健二が・・・何か用できたから先帰っててって」
「そうなんだ・・・分かった。ありがと」
「うん。・・・ねこちゃん、もう、すぐ帰る??」
「うん、帰るけど??何??」
「いや、別に。お気を付けて!!」
そう言うと、洋平君は走って行ってしまった。
:07/07/22 15:12
:N901iC
:tTi4V9HA
#81 [あんみつ]
「ごめんね、奈津美」
私は奈津美の方に向き直り、手を合わせた。
「いいよいいよ。健二君いないなら、途中まで一緒に帰ろ」
「うん!!・・・健二、朝は一緒に帰れるって言ってたのになー。用って何だろ??ねぇ奈津美」
「・・・」
奈津美は何かぼーっとしていた。
私の声が聞こえてないみたいだ。
「・・・奈津美??」
「へ!?ごめん、何??」
「いや・・・どしたの??奈津美がぼーっとしてるの珍しい」
「そう??どうも英語の時から眠くて」
:07/07/22 15:14
:N901iC
:tTi4V9HA
#82 [あんみつ]
奈津美は目をこすりながら言って、笑った。
(・・・何でもないかな)
けど、どうもいつもの笑顔と違う気がする。
「あの先生の授業眠いもんねー。・・・あっ!!」
「えっどしたの??」
「教室に英語の教科書忘れた!!取ってくる!!奈津美、電車でしょ??先帰ってていいよ!!」
「分かったー。じゃ、ばいばーい」
奈津美と別れて、私は階段を上がっていった。
:07/07/22 15:15
:N901iC
:tTi4V9HA
#83 [あんみつ]
――――――――
(・・・ふぅー、あったあった)
英語の教科書を、今度こそ忘れずにかばんに入れる。
(奈津美の好きな人、聞きそびれちゃったな・・・)
教室にはもう誰もいなかった。
私は教室を出てドアを閉めた。
テニス部の掛け声や、ボールを打つ音が聞こえる。
(・・・健二、まだ用済んでないかな)
考えながらも、私の足は、すでに2組に向かって動いていた。
(ちょっと覗いてみるだけ・・・)
そう思いながらも、私は多分健二がいるのを期待してたんだ。
:07/07/22 15:18
:N901iC
:tTi4V9HA
#84 [あんみつ]
「・・・で、何??」
2組の少し手前に差し掛かった時、健二の声が聞こえた。
(あっ健二いるじゃん)
「・・・何で、メール返してくれないんですか??」
ドアから覗こうとした時、別の声が聞こえて私は固まった。
(・・・あの子だ・・・)
自分の体がだんだん重くなっていく気がした。
足は棒になったみたいに動かない。
:07/07/22 15:20
:N901iC
:tTi4V9HA
#85 [あんみつ]
「だから・・・前言った通り。悪いけど」
「先輩・・・好きな人いるんですか??」
「・・・」
健二は何も答えない。
「あの人とは、ただの幼なじみなんでしょう??」
「・・・ああ」
健二は確かにそう言った。
:07/07/22 15:22
:N901iC
:tTi4V9HA
#86 [あんみつ]
今まで何度も聞いてきた。健二が私の事を、ただの幼なじみにしか思ってないのも、痛いほど分かってる。
私がそれを望んだのも。
けど、私は胸にぽっかり穴があいたみたいに、何も考えられなくなった。
:07/07/22 15:24
:N901iC
:tTi4V9HA
#87 [あんみつ]
「だったらっ・・・私の事、少しぐらい考えてみて下さい!!友達からでもいいです。まず、私の事知って下さい・・・」
私が聞いているのを、知る由もない佐古さんは必死に続ける。
健二は何も言わない。
「迷惑がられてるのは分かってます。・・・でも、止められないんです」
佐古さんは、心を落ち着かせているのか、少し間をおいた。
:07/07/22 15:26
:N901iC
:tTi4V9HA
#88 [あんみつ]
「・・・好きなんです」
頭を何かで叩かれたような衝撃が走った。
クラクラする。
息がしにくい。
その時、後ろから誰かに手首を捕まれ、引っ張られた。
それにつられて私の足も動く。
(あ、・・・洋平君)
前を向くと、背の高い洋平君の後ろ姿があった。
私は引っ張られるままに走った。
2組がだんだん遠ざかってゆく。
:07/07/22 15:28
:N901iC
:tTi4V9HA
#89 [あんみつ]
――――――――
・・・バタン!!
階段を上がって、私達は屋上に出た。
「・・・はぁ、はぁ・・・はぁ」
苦しい。
頭がガンガンする。
『・・・好きなんです』
あの子の声が、頭の中でこだまする。
私はその場にしゃがみこんだ。
:07/07/22 15:38
:N901iC
:tTi4V9HA
#90 [あんみつ]
「・・・すぐ帰るって言ってたのに。・・・何で戻って来ちゃったんだよ」
そう言って、洋平君も、私の隣に腰を下ろす。
そして、私の頭にぽんと手を置いて、優しく撫でた。
「・・・うっ・・・ひっく・・・」
涙が溢れてきた。
:07/07/22 15:39
:N901iC
:tTi4V9HA
#91 [あんみつ]
振られても諦めずに、2度目の告白をしたあの子。
私は、羨ましかったのかもしれない。
失う事を恐れずに、進んで行けるあの子の強さ。
『好き』
私がずっと、健二に言いたかった言葉。
私も健二に「好き」と言いたい。
言いたい、言いたい。
けど・・・言いたくない。
矛盾してるよ、私。
:07/07/22 15:41
:N901iC
:tTi4V9HA
#92 [あんみつ]
溢れてくる涙が、もうこの気持ちをごまかす事はできないんだと、私に教えた。
同時に、私の中で、けんじがただの幼なじみに戻る事は、もうないと気付かされた。
(・・・もう戻れない。・・・戻れないんだ)
そう思うとまた涙が溢れた。
:07/07/22 15:44
:N901iC
:tTi4V9HA
#93 [あんみつ]
――――――――
どのくらい泣いていたのだろう。
そっと目を開けると、沈みかけの夕日が見えた。
「・・・落ち着いた??」
洋平君が聞いた。
「・・・うん。・・・ありがとう」
洋平君は、ずっと側で頭を撫でてくれていた。
大きくて無骨そうな手は、意外なほど優しくて、暖かだった。
:07/07/22 15:46
:N901iC
:tTi4V9HA
#94 [あんみつ]
帰り道、洋平君は私を送ってくれた。
私の家まで、徒歩10分。
アスファルトに、並んで歩く2つの影がのびる。
「・・・あのっ、もうこの辺でいいよ」
私は、家が見えてくる前に言った。
何となく、健二に見られたくなかった。
私の腫れた目も、洋平君の姿も。
それと、洋平君に、私の健二への気持ちを気付かれていた事が恥ずかしかった。
:07/07/22 15:49
:N901iC
:tTi4V9HA
#95 [あんみつ]
「・・・そう??」
「うん。・・・今日は、本当にありがとう」
私は、笑顔を作って言った。
「うん・・・」
洋平君は、自転車カゴにのせてくれていた私のかばんを取る。
私はそれを受け取ろうとした。
けど、洋平君はそれを離そうとしない。
私達は、かばんの取っ手を1本ずつ持つ形になった。
:07/07/22 15:51
:N901iC
:tTi4V9HA
#96 [あんみつ]
「・・・洋平君??」
洋平君は地面を見つめていた。
「・・・もう、健二のために泣くなよ」
下を向いたまま一息ついて、洋平君は言った。
「・・・え??」
(何・・・)
「ねこちゃんに泣いてほしくないんだ」
そう言うと、洋平君は私の方を向いた。
:07/07/22 15:53
:N901iC
:tTi4V9HA
#97 [あんみつ]
洋平君の顔は、夕日のせいか赤く染まっている。
洋平君の目があまりにも真剣で、私は何も言えなくなった。
「・・・好きなんだ」
私の目をじっと見て、洋平君が言った。
「俺は、ねこちゃんの事が好きだ」
私の手から、かばんの取っ手がするりと落ちた。
:07/07/22 15:54
:N901iC
:tTi4V9HA
#98 [あんみつ]
早ぃですが、今日は以上にします

よかったら読んでみて下さぃ

:07/07/22 15:58
:N901iC
:tTi4V9HA
#99 [あや]
あやは前と同じあやだよ

笑
ここの小説見るのが、あやの習慣になってて

そのくらい大好き

これからも頑張ってね


:07/07/22 23:32
:SH903i
:zfT/zPc6
#100 [我輩は匿名である]
:07/07/22 23:36
:N701i
:EupP4lUs
#101 [あんみつ]
:07/07/23 07:36
:N901iC
:CkR90zko
#102 [あんみつ]
05、亀裂
この頃の私は、自分の事で精一杯で、変わってゆく周りの人達の様子に、気付く事ができなかった。
そんな私だから、自分の事でさえ、よく分かっていなかったんだと思う。
それでも、自分の涙によって、私は嫌でも自分の気持ちと正面から向き合わなきゃいけなくなった。
けど、それさえも恐れた私は、同じ事ばかり考える無限ループから、抜け出そうと必死だった。
:07/07/28 16:31
:N901iC
:lVLMhbPg
#103 [あんみつ]
――――――――
「俺は、ねこちゃんの事が好きだ」
洋平君は、真剣な瞳で私を見つめる。
顔が熱い。
背中が汗ばむ。
いくら私でも分かる。
洋平君は、本当に私の事・・・。
:07/07/28 16:33
:N901iC
:lVLMhbPg
#104 [あんみつ]
「あっあの・・・けど私は」
「健二の事!!・・・まだ、好きでもいいよ」
私の言葉は、洋平君に遮られた。
「・・・俺が、言いたかっただけだから。・・・ほっとけなかっただけだから」
洋平君は、私の手にかばんを持たせた。
「今すぐ付き合ってって言ってる訳じゃないから。・・・心に余裕ができたら、俺の事ちゃんと考えてみて欲しい。返事はそれからでいいから」
そう言って、洋平君は自転車をUターンさせる。
:07/07/28 16:38
:N901iC
:lVLMhbPg
#105 [あんみつ]
「・・・じゃ」
自転車を漕ぎ始めた。
「・・・洋平君!!」
私は何故か呼び止めていた。
ただ、何か言わなきゃと思って。
洋平君は、止まって私を見る。
「・・・ありがとう」
ぎりぎり洋平君に聞こえるぐらいの、小さい声で私は言った。
「・・・またな!!」
洋平君は笑顔で言って、再び自転車を漕ぎ始めた。
私はしばらく、その後ろ姿を見ていた。
:07/07/28 16:40
:N901iC
:lVLMhbPg
#106 [あんみつ]
素直に嬉しかった。
告白なんてされたのは生まれて初めてで、自分の事を見てくれる人がちゃんといるって、実感できたみたいで、嬉しかった。
『俺は、ねこちゃんの事が好きだ』
『・・・好きなんです』
不覚にも私は、洋平君とあの子の姿を重ねてしまった。
:07/07/28 16:49
:N901iC
:lVLMhbPg
#107 [あんみつ]
(・・・健二、何て答えたんだろ・・・付き合っちゃうのかな・・・)
私はベットに転がって天井を見た。
目から涙がつたい、布団に吸い込まれる。
『・・・もう、健二のために泣くなよ』
泣きながらも、洋平君の想いに少し救われてる自分がいるのを、私は否定できなかった。
:07/07/28 16:51
:N901iC
:lVLMhbPg
#108 [あんみつ]
――――――――
次の日は雨だった。
静かに降り注ぐ雨の音が、町を埋め尽くす。
私は健二を待たずに、重い足で学校に向かう。
真実を知るのが怖かった。
私が変わっても、健二は変わらないって、信じていたかった。
その内、顔を合わす事になるのは分かってた。
けど私は、少しでもそれを先延ばしにしたかったんだ。
:07/07/28 19:40
:N901iC
:lVLMhbPg
#109 [あんみつ]
――――――――
「・・・ねこ」
「あ、奈津美おは」
言い終わる前に、私は奈津美に手を引っ張られた。
私は黙ってついて行く。
階段を上がって、着いたのは屋上。
昨日の洋平君の暖かい手が思い出される。
雨が降る朝の屋上には、誰もいなかった。
:07/07/28 20:33
:N901iC
:lVLMhbPg
#110 [あんみつ]
「また、そんな目して・・・。学校休めば良かったのに」
ドアの所にある屋根の下で、奈津美は手を離した。
屋根から落ちた大きな水滴が、足元に水を散らした。
「だって・・・私、皆勤賞狙ってるし」
皆勤賞を狙ってるのは本当。
私の言葉に、奈津美は少し微笑んだ。
「話したくなったら、話してね。たいした事言えないけど、聞くならできるから」
「・・・うん」
:07/07/28 20:35
:N901iC
:lVLMhbPg
#111 [あんみつ]
まだ、奈津美に話す訳にはいかない。
自分の中で、何もまとまっていない。
幼なじみに戻れないと分かって、自分がこれからどうしたいのか。
どうするべきなのか。
「・・・教室戻ろっか」
私がまだ話さないと分かったのか、奈津美が言った。「・・・うん」
(ありがと、奈津美)
私のペースを守ってくれる奈津美の優しさが、有り難かった。
:07/07/28 20:37
:N901iC
:lVLMhbPg
#112 [あんみつ]
――――――――
「1時間目何だっけ??」
教室に戻る途中、廊下を歩きながら、奈津美が聞いた。
「んーと・・・英語!!」
「あー。また、眠いやつか」
「ははっ!!・・・あ」
(・・・健二だ)
廊下の向こう側から、友達と話しながら、健二が歩いてくる。
今来たところらしく、手にはかばんを持っている。
まだ、私には気付いていない。
:07/07/28 20:40
:N901iC
:lVLMhbPg
#113 [あんみつ]
奈津美が心配そうに私を見る。
距離がだんだん縮まってゆく。
(どうしよう・・・私、こんな目・・・)
その時、健二が前を向いて、私と目が合った。
何か言おうと口を開く。
(・・・やばっ!!)
私は思わず、下を向いてしまった。
(あ・・・私、思いっきり・・・)
後悔しても遅い。
私は、固まって顔を上げる事ができなかった。
下を向いたまま健二とすれ違う。
・・・健二は何も言ってこなかった。
:07/07/28 20:42
:N901iC
:lVLMhbPg
#114 [あんみつ]
「あれ??お前の幼なじみじゃねーの??」
「あー、・・・別にいいよ」
後ろから聞こえた健二の声は、怒っているのか、悲しんでいるのか、気にしていないのか、よく分からなかった。
角を曲がって、私は立ち止まった。
「・・・ねこ」
奈津美が私の顔を覗き込む。
:07/07/28 20:44
:N901iC
:lVLMhbPg
#115 [あんみつ]
私、思いっきり目逸らしちゃった・・・。
健二は、私に避けられたと思ったかもしれない。
いつもと違う私に、気付いたかもしれない。
健二は、私に話し掛けてこなくなるかもしれない。
健二まで、変わってしまうかもしれない・・・。
その日、私は学校が終わるとすぐに帰った。
健二に避けられるのが怖くて。
私は、先に自分から避けた。
:07/07/28 20:46
:N901iC
:lVLMhbPg
#116 [あんみつ]
――――――――
健二、・・・ごめんね。
私、もう健二を、ただの「幼なじみ」として見れないよ。
ずっと一緒にいたいけど、健二にとって私がただの「幼なじみ」なら、私のこの気持ちは、邪魔なだけだよね。
:07/07/28 20:47
:N901iC
:lVLMhbPg
#117 [あんみつ]
ねぇ、健二。
お願いだから、私が変わっても、健二は変わらないで。
私が幼なじみに戻れないなら、健二が変わらないでいてくれる事が、一緒にいられる手段なの。
私の気持ちを口に出せなくても、健二が変わらないでいてくれる事が、私にとっては救いなの。
:07/07/28 20:49
:N901iC
:lVLMhbPg
#118 [あんみつ]
『健二が変わりませんように』
流れ星に願いをかけたかったけど、雨の降る、雲に覆われた夜空に、星なんか見えるはずがなかった。
:07/07/28 20:50
:N901iC
:lVLMhbPg
#119 [あんみつ]
今日は以上にします

更新遅くてすみません


良かったら読んでみて下さぃ

:07/07/28 20:53
:N901iC
:lVLMhbPg
#120 [あや]
:07/07/29 22:21
:SH903i
:H8kOEf0g
#121 [あんみつ]
:07/07/30 07:35
:N901iC
:AL91VBkk
#122 [あや]
いえいえ


ニマ

行き当たりばったりぐらいが調子いいよ

笑
:07/07/30 21:07
:SH903i
:GZeEirEA
#123 [あや]
あげ


:07/08/03 15:45
:SH903i
:HDD902tA
#124 [あんみつ]
:07/08/03 18:36
:N901iC
:8vLPYpHI
#125 [あんみつ]
06、嘘
きっと、すべての原因は、私の心の弱さだったんだ。
:07/08/03 18:37
:N901iC
:8vLPYpHI
#126 [あんみつ]
――――――――
ミーンミーンミー・・・
「・・・あっつ」
夏だ。
蝉がうるさい。
床の仰向けになっていた部分が熱くなったので、私は転がって少し移動した。
健二を避けて帰ってしまった次の日は、土曜日だった。
話さない時間が増える事が、今の私にとって、いい事ではないのは分かっていた。
けど、健二に、何と言って、どんな顔をして話し掛けたらいいのかも、分からなかった。
:07/08/03 18:39
:N901iC
:8vLPYpHI
#127 [あんみつ]
(・・・私から話し掛けなきゃダメなんだよね)
今日は日曜日。
昨日は結局、何も行動に移せなかった。
私は立ち上がって、窓から健二の家を見た。
(健二、出かけてるんだ・・・)
いつもの場所に、健二のシルバーの自転車はなかった。
どこからか、子供の笑い声が聞こえる。
:07/08/03 18:41
:N901iC
:8vLPYpHI
#128 [あんみつ]
(・・・このままじゃダメだ)
このままだと、考えすぎて、気持ちばかりが参ってしまう。
(ちょっと・・・気分変えなきゃ)
そう思い、私は目的もなく家を出た。
:07/08/03 18:42
:N901iC
:8vLPYpHI
#129 [あんみつ]
――――――――
電車に乗って2駅。
私は1人で街を歩いていた。
街で遊ぶ時は、いつも奈津美や他の友達、それに・・・健二、誰かが一緒だったから、何だか慣れない。
店に入って、服などを眺めていても、落ち着かなくてすぐ出てしまう。
「・・・はぁー」
私は、駅前の広場のベンチに腰掛けた。
:07/08/03 18:44
:N901iC
:8vLPYpHI
#130 [あんみつ]
私、こんなんじゃなかった。
前はこんなに悩まずに、すぐ行動できてた。
いつからこんなになったんだろ。
怖がって、悩んでばっかりで、自分から一個も動けない。
・・・いや、違う。
私、健二の事に関しては、前からこうだった。
健二が私の中で、ただの幼なじみじゃなくなってから、ずっと。
:07/08/03 18:45
:N901iC
:8vLPYpHI
#131 [あんみつ]
時計を見ると、もう5時前だった。
(・・・帰ろっかな)
私は、立ち上がって前を見た。
「・・・えっ」
瞬間、目を疑った。
向こうの方を、笑いながら歩く健二。
その隣には・・・あの子がいた。
私は、その場に立ちすくんで動けなかった。
私服姿の2人は、ただの先輩と後輩には見えない。
幸いにも、2人は私に気付かないまま、私がいる方とは逆の方向に歩いて行った。
2人の姿は、駅の改札へと消えた。
:07/08/03 18:47
:N901iC
:8vLPYpHI
#132 [あんみつ]
――――――――
多分、心のどこかで、こんな日が来るの分かってた。
私なんかより、確実に前へ進んでたのは、あの子。
分かってた、・・・分かってる。
地元の駅から、家までの道。
私は必死で自分に言い聞かせる。
私は、2人が改札に入って行った、しばらく後に電車に乗った。
間近で2人の姿を見るのだけは、どうしても避けたかった。
:07/08/03 18:48
:N901iC
:8vLPYpHI
#133 [あんみつ]
2人は、きっと付き合い始めたんだ。
そうだよ。
あの子、あんなに頑張ってたもん。
私は、今度健二に会ったら、「おめでとう」って。
笑いながら、「何で言ってくれなかったのー!!」とかって。
それで・・・終わりにする。
上辺だけでも「幼なじみ」に戻る。
もう、悩まない、迷わない、泣かない。
私は、好きな人の幸せを祈る。
前を向くんだ。
:07/08/03 18:50
:N901iC
:8vLPYpHI
#134 [あんみつ]
時間はかかるかもしれないけど、健二を好きな気持ちは変わらないけど、きっと、健二以上に好きになれる人に出会える。
恋人として思えなくても、特別な幼なじみとして思おう。
幸せを祈ろう。
それが当たり前になる日が、きっと来る。
私は唇を噛み締めた。
(・・・泣くもんか)
喉の辺りが熱くなってくる。
私は、唾を飲み込んで、思い切り深呼吸した。
:07/08/03 18:52
:N901iC
:8vLPYpHI
#135 [あんみつ]
曲がり角を曲がると、私の家の前に健二の姿が見えた。
(・・・何で)
私は止まりそうになる足を、必死で動かした。
ここで逃げたらダメだ。
「幼なじみ」に戻るんだ。
笑顔で「おめでとう」って。
それと、・・・「この前は無視してごめん」。
それで元通りだ。
:07/08/03 18:55
:N901iC
:8vLPYpHI
#136 [あんみつ]
「・・・よっ」
健二が、私に気付いて手を上げた。
「・・・よっ」
私も軽く手を上げる。
そして、健二と向かい合って止まった。
「・・・どこ行ってたん??」
健二が聞いてきた。
「んー・・・ちょっとフラフラとね」
「・・・1人で??」
「あーうん」
「ははっ!!淋しいやつー」
そう言って、健二は笑った。
:07/08/03 18:57
:N901iC
:8vLPYpHI
#137 [あんみつ]
(よし・・・聞こう)
「ほっといてよー!!・・・健二は??どっか行ってたんでしょ??」
・・・大丈夫、言える。
笑顔で「おめでとう」。
健二、良かったね。
:07/08/03 18:58
:N901iC
:8vLPYpHI
#138 [あんみつ]
「俺は・・・洋平と街行ってた」
私は、唾と一緒に、言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
(え・・・何で)
「・・・嘘つくの??」
思わず口に出してしまった。
「・・・え??」
健二が、驚いた顔で私を見る。
私は、慌てて口を押さえた。
が、もう遅かった。
:07/08/03 19:00
:N901iC
:8vLPYpHI
#139 [あんみつ]
「は??嘘って??」
健二の声色が変わった。
(何で・・・言ってくれないの)
私、「おめでとう」って言うんだよ??
なのに・・・何で教えてくれないの??
何で言わせてくれないの??
私は健二の目を見た。
けど、健二の目からは、焦りも怒りも感じられなかった。
:07/08/03 19:01
:N901iC
:8vLPYpHI
#140 [あんみつ]
「・・・街で、見たの。健二が佐古さんといるところ」
たまらなくなった私は、一気に言った。
健二は、少し目を見開いた。
「・・・知ってて、聞いたの??」
健二の目がきつくなって、私は思わず目をそらした。
「だって・・・健二は教えてくれると思ったから!!なのに・・・何で嘘つくの??」
私は、地面を見つめながら言った。
:07/08/03 19:03
:N901iC
:8vLPYpHI
#141 [あんみつ]
「・・・ねこには関係ねーじゃん」
健二は、冷たく言い放った。
(・・・関係ないって)
「何・・・それ」
声が震える。
私は、涙がこぼれそうになるのを必死で堪えていた。
「お前だって・・・俺に何も言わねーだろ!!俺のこと避けて・・・訳わかんねー。俺、何かしたかよ!!」
健二が声を荒げた。
:07/08/03 19:05
:N901iC
:8vLPYpHI
#142 [あんみつ]
(そんなの・・・言える訳ないじゃん)
健二が、好きなんだよ??
(・・・ダメ・・・もう限界)
「健二には・・・関係ない!!」
健二の顔を見ないまま言って、私は家に駆け込んだ。
「奈子ー??」
お母さんに呼ばれたけど、私は答えずに、階段を駆け上がった。
部屋に入って、ドアを勢いよく閉め、私はその場に力なく座り込んだ。
「うっ・・・ひっく」
泣かないって決めたのに、涙が出てきた。
止められなかった。
:07/08/03 19:07
:N901iC
:8vLPYpHI
#143 [あんみつ]
――――――――
何で、あんな事言っちゃったの??
何で、こんなになっちゃったの??
私、どこで間違えたの??
私は、幼なじみという立場すら無くしてしまった。
変わってしまった。
私も、・・・健二も。
言いたい事も言えない、聞きたい事も聞けない。
健二・・・。
「幼なじみ」じゃなくなったら、私達、どうなっちゃうの??
:07/08/03 19:10
:N901iC
:8vLPYpHI
#144 [あんみつ]
:07/08/03 19:11
:N901iC
:8vLPYpHI
#145 [あや]
:07/08/04 00:15
:SH903i
:gu8.gs1Y
#146 [はじめまして]
最初から全部読ましてもらいました

マジ、切ないですね


続きが、かなり気になります

頑張って下さい

:07/08/04 03:55
:SH903i
:RzpEI1X2
#147 [あんみつ]
:07/08/04 13:08
:N901iC
:S8cl37Uw
#148 [いちご]
とても読みやすくて
はまりました★
応援しているので
頑張って下さいね


:07/08/04 15:08
:D902i
:3am.EuV6
#149 [あんみつ]
:07/08/04 20:25
:N901iC
:S8cl37Uw
#150 [(・ω・)]
この話スゴク引き込まれます。
応援してるんで、主さんのペースでの更新を期待してます(・ω・)
:07/08/07 18:06
:SO903i
:JT158WHQ
#151 [あんみつ]
(・ω・)さん


そう言ってもらぇると嬉しぃです(

´∀`圉)

ぁりがとうござぃます


更新遅すぎですみません(´;ω;`)
出来る時にまとめてするつもりです


:07/08/08 17:30
:N901iC
:hQ.FOuTY
#152 [あんみつ]
07、別々の道
時間を戻せたらいいのに。
そんな事できないと分かっていても、思わずにはいられない。
けど、いつまで時間をさかのぼれば、いつからやり直せば、私達は元に戻れるのかな・・・。
私達、これからどうなっちゃうのかな・・・??
:07/08/09 07:58
:N901iC
:a0neEoZA
#153 [あんみつ]
――――――――
あれから、健二と話さない日々は、着実に過ぎていった。
学校ですれ違っても、声も掛けない、目も合わせない。
・・・私が、壊したんだ。
:07/08/09 08:00
:N901iC
:a0neEoZA
#154 [あんみつ]
「・・・や、根宮!!」
「は、はいっ!?」
目を開けると、先生が私の前に立っていた。
周りを見ると、クラスの人達が私を見ている。
「・・・大掃除の分担、根宮は3班だな。どこだ??」
私は慌てて黒板を見た。
掃除の分担表が書いてある。
(えーと、3班は・・・)
「化学室、です」
「の、予定だったが・・・」
そう言って、先生はニヤリと笑った。
:07/08/09 08:02
:N901iC
:a0neEoZA
#155 [あんみつ]
「・・・何ですか??」
「根宮は、裏庭で花壇の水やりな」
「えー!!」
私の声をよそに、先生はさっさと教卓に戻って、明日の終業式の予定を説明し始めた。
(・・・あーあ)
抵抗は無駄だと悟った私は、机の上にうなだれる。
斜め前の席の奈津美が、小声で「ドンマイ」と言ってくれた。
:07/08/09 08:04
:N901iC
:a0neEoZA
#156 [あんみつ]
――――――――
ガラッ
「失礼しましたー」
職員室でジョウロを借りた私は、重い足取りで裏庭に向かった。
太陽が照りつける裏庭は、午前中とは言っても、立ってるだけで汗が出てくる。
(暑い・・・早く済ませよ)
私はジョウロに水をくんで、花壇の1番端から水やりを始めた。
色とりどりの花や、葉についた水滴が、キラキラして綺麗。
:07/08/09 08:06
:N901iC
:a0neEoZA
#157 [あんみつ]
「あっつ・・・」
私は前を向いて、手の甲で額の汗を拭った。
(・・・あっ)
健二だ。
渡り廊下を健二が歩いて行く。
私に気付いているのかいないのか、こっちを見ようとしない。
(声掛けたら・・・返事してくれるかな)
そう思うだけで、言葉はでない。
(・・・どうしたいんだろ、私)
私は再び水やりを始めた。
:07/08/09 08:09
:N901iC
:a0neEoZA
#158 [あんみつ]
(・・・??)
バッ!!
誰かに見られている気がして、振り向いた。
けど、相変わらず健二は前を向いて歩いてて、そのまま校舎に吸い込まれて行った。
(・・・気のせい、か)
暑くて、顔がほてってきた。
汗が首筋をつたう。
私はふと目を閉じた。
:07/08/09 08:11
:N901iC
:a0neEoZA
#159 [あんみつ]
『これやるよ、たこ』
パピコを差し出す健二の笑顔が、瞼の裏に映し出される。
『ねこ!!』
私を呼ぶ健二の声が、頭の中によみがえる。
:07/08/09 08:12
:N901iC
:a0neEoZA
#160 [あんみつ]
戻りたい、戻りたいよ。
「幼なじみ」に戻りたい。
特別になれなくても、健二は私の事、大切に思ってくれてる。
・・・そう思ってた。
けど、そうじゃないのかな??
健二は、戻りたくないのかな??
「特別」なあの子がいたら、「幼なじみ」の私はいらないの・・・??
:07/08/09 08:14
:N901iC
:a0neEoZA
#161 [あんみつ]
胸が痛い。
のどの奥が熱くなる。
私は左右に頭を振った。
そして再び、水やりに没頭する。
(・・・あと少し)
長かった花壇も、やっと終わりが見えてきた。
「・・・よし、終了!!」
私は、ジョウロを持ったまま両手を広げた。
ボコッ!!
「・・・ん??」
何かにあたった感触。
私は、恐る恐る後ろを振り向いた。
:07/08/09 08:17
:N901iC
:a0neEoZA
#162 [あんみつ]
「・・・おつかれ」
「わっ洋平君!!」
後ろには、ごみ箱を片手に洋平君が立っていた。
ジョウロについていた土で、洋平君のカッターシャツの胸の辺りが、少し汚れている。
「あっごめん!!ごめ・・・ん」
慌てて手で払って、上を見ると、洋平君と目が合った。
顔が近い。
(う・・・わ・・・私、何を)
「あ、本当・・・ごめんね」
私は下を向いて、洋平君から離れた。
:07/08/09 08:19
:N901iC
:a0neEoZA
#163 [あんみつ]
「う、うん」
ぎこちない空気が、私と洋平君の間を流れる。
相手が自分に好意を持っていると分かると、何だかこそばいい。
そっと視線を上げると、洋平君がほんのり赤くなっている気がした。
(何か・・・照れるかも)
よく考えると、こうして2人で向かい合うのは、あの日以来だ。
何度か廊下ですれ違っても、挨拶をする程度だった。
しかも、洋平君と一緒に健二がいない時だけ。
:07/08/09 08:21
:N901iC
:a0neEoZA
#164 [あんみつ]
私、健二の事でいっぱいで、洋平君の事、真剣に考えれてないよ。
洋平君は、余裕ができたらでいいって言ってくれたけど・・・。
このままでいいのかな。
私、ちゃんと考えれるのかな。
待たせてていいのかな??
:07/08/09 08:22
:N901iC
:a0neEoZA
#165 [あんみつ]
「「あの!!」」
私達は、同時に口を開いた。
「・・・あのさ、ちょっと話さない??ジュース買って。俺もこれで掃除終わりだし・・・」
私が戸惑っていると、洋平君が日陰にあるベンチを指差して言った。
時計を見ると、まだ大掃除終了の20分前だった。
黙々とやっていたら、意外と早く済んでしまったらしい。
「・・・うん」
断る理由が見つからなかった。
:07/08/09 08:24
:N901iC
:a0neEoZA
#166 [あんみつ]
―――――――
プシッ
「はい」
洋平君は缶ジュースを開けてから、私に手渡した。
「ありがと」
冷たいオレンジジュースが、乾いたのどを通り、潤っていく感じが気持ちいい。
私は一気に半分ほど飲んで、前を向いた。
「洋平君、私・・・」
:07/08/09 08:27
:N901iC
:a0neEoZA
#167 [あんみつ]
ごめんなさい。
私、健二の事大切なの。
大好きなの。
ずっと一緒にいたい。
だから・・・
『・・・ねこには関係ねーじゃん』
冷たく言い放った健二の声がよみがえる。
楽しそうに2人で歩く健二とあの子の姿が、頭をよぎる。
:07/08/09 08:29
:N901iC
:a0neEoZA
#168 [あんみつ]
私は口をつぐんだ。
洋平君は、黙って私の言葉を待っている。
(だから・・・)
「洋平君の事・・・ちゃんと考える」
「・・・え??」
洋平君が、驚いたように私を見た。
私も洋平君を見る。
:07/08/09 08:31
:N901iC
:a0neEoZA
#169 [あんみつ]
「考えるから・・・だから・・・」
(・・・待ってて)
「分かった、待ってる」
洋平君の言葉に、今度は私が驚いた。
洋平君はそんな私を見て、ふっと笑った。
本当に優しい笑顔。
それにつられて私も笑う。
:07/08/09 08:32
:N901iC
:a0neEoZA
#170 [あんみつ]
――――――――
洋平君といると、安心できる。
焦ったり、泣いたりもしなくていい。
本気で、洋平君の事だけを考えてみよう。
前を向かなきゃ。
:07/08/09 08:34
:N901iC
:a0neEoZA
#171 [あんみつ]
進む道が別々でも、お互い幸せであれば、健二以上に大切に思える人ができれば、きっと元に戻れるよ。
お互いの幸せを、笑って話せるよ。
幸せを祈れるよ。
時間は戻らない。
だから・・・
前を、向くんだ。
:07/08/09 08:36
:N901iC
:a0neEoZA
#172 [あんみつ]
:07/08/09 08:39
:N901iC
:a0neEoZA
#173 [我輩は匿名である]
続きが気になりすぎる

:07/08/09 21:24
:SH702iD
:hhFX4zRE
#174 [あんみつ]
:07/08/10 15:09
:N901iC
:VUXEcue.
#175 [あや]
:07/08/10 23:22
:SH903i
:hbcUn27w
#176 [あんみつ]
:07/08/11 14:01
:N901iC
:xEc9i2Fg
#177 [あんみつ]
08、正しい選択
『あ、健二の幼なじみ・・・だっけ??』
『うん、健二いる??』
洋平君と初めて話したのは、多分この時。
高1の夏。
あれから、約1年。
友達の幼なじみと、幼なじみの友達の関係は、遠くもなく、近くもなかった。
:07/08/14 11:31
:N901iC
:ygQ9hxEg
#178 [あんみつ]
『ねこちゃん!!』
『あいつ・・・健二、呼ばなくて良かったの??』
『ねこちゃんに泣いてほしくないんだ』
洋平君の言葉が、顔が、頭に浮かんでは、私の胸に温かい何かを残して、消えていく。
『俺は、ねこちゃんが好きだ』
:07/08/14 11:33
:N901iC
:ygQ9hxEg
#179 [あんみつ]
洋平君は、温かい。
あの時も、あの時も、きっと私の事、心配してくれてたんだ。
考えても、嫌いな所なんて、1つもない。
けど・・・
『ねこ!!』
・・・私の中では、まだ健二が大きすぎるよ。
私は、洋平君の事、健二以上に好きになれるのかな。
・・・なりたいな。
:07/08/14 11:35
:N901iC
:ygQ9hxEg
#180 [あんみつ]
――――――――
「・・・えー、夏休みに入りますがー」
(・・・長い)
校長先生が話し始めて、ただ今6分経過。
(・・・けど、夏休み、か)
夏休みと言っても、いちおう進学校であるうちの高校は、8月23日から全員参加の補習が始まる。
今日が7月30日だから、夏休みは実質約3週間。
(・・・3週間)
去年は短く感じた夏休みが、今年はやけに長いものに感じた。
:07/08/14 11:36
:N901iC
:ygQ9hxEg
#181 [あんみつ]
このまま夏休みに入ったら、どうなるんだろう。
こんな状態になって、初めて気付いた。
健二とは家が近くても、会おうと思わなければ、本当に会わずに済んでしまう。
3週間、ずっとこのままなのかな。
:07/08/14 11:38
:N901iC
:ygQ9hxEg
#182 [あんみつ]
(・・・佐古さんとは会ったりするんだろうな)
私は、体育館の時計を見ながら考える。
洋平君とは??
夏休みに入ったら、会う事ないのかな。
だったら、言うなら・・・今日。
・・・言っても、いいんだよね。
:07/08/14 11:39
:N901iC
:ygQ9hxEg
#183 [あんみつ]
――――――――
放課後、私は2組に向かった。
洋平君のクラス、・・・健二のクラス。
2組に行くのは、あの日以来だ。
あの子の、健二への告白を見た日。
私の足は、2組の手前の曲がり角で止まった。
(・・・健二は、もう帰ったかな)
:07/08/14 11:41
:N901iC
:ygQ9hxEg
#184 [あんみつ]
今会っても、何て言えばいいのか分からない。
また、避けてしまうと思う。
仲直りするどころか、また溝が深くなるかもしれない。
(・・・健二に会いにきた訳じゃないのに)
私は、曲がり角の向こうを見る事ができない。
:07/08/14 11:42
:N901iC
:ygQ9hxEg
#185 [あんみつ]
(・・・下駄箱で待っとこうかな)
「・・・あ」
思わず、声が出てしまった。
私が、Uターンすると、そこには佐古さんの姿があった。
佐古さんも私に気付いたみたいだ。
「あ・・・こんにちは」
佐古さんは、それだけ言って頭を軽く下げた。
私も、慌てて頭を下げる。
私の横を通って、佐古さんは曲がり角を曲がって行った。
:07/08/14 11:44
:N901iC
:ygQ9hxEg
#186 [あんみつ]
何だか気が抜けた。
もっと、何か言われると思った。
けど・・・そっか。
きっと、もう私なんか関係ないんだ。
私は少しの間、曲がり角を見つめていた。
(・・・多分、佐古さんは健二に・・・)
ゆっくりと重い足を動かして、私は2組の前を見た。
:07/08/14 11:46
:N901iC
:ygQ9hxEg
#187 [あんみつ]
(・・・やっぱり)
佐古さんと健二は、2人で廊下の壁にもたれて話している。
こっちからじゃ健二の顔は見えないけど、佐古さんは満面の笑みを浮かべている。
私は再びUターンして、階段を下り始めた。
きっと、前まで佐古さんの場所には、私がいた。
健二の隣は、私の場所だった。
けど・・・もう、私じゃない。
佐古さんの場所だ。
:07/08/14 11:47
:N901iC
:ygQ9hxEg
#188 [あんみつ]
慣れなきゃ。
これから先も、2人のあんな姿を見る事になる。
早く、早く。
早く・・・慣れなきゃ。
「・・・はぁ」
私は下駄箱にもたれて、ため息をついた。
洋平君は、まだ来ない。
そう言えば、健二は洋平君の気持ち知ってるのかな。
洋平君は、私と健二の事知ってるのかな。
・・・知ってるよね、友達だもん。
:07/08/14 11:49
:N901iC
:ygQ9hxEg
#189 [あんみつ]
そんな事を考えていると、「友達」の所で奈津美の顔が浮かんだ。
(・・・奈津美にも、話さなきゃな)
奈津美は、深く聞かないでいてくれる。
けど、私の事を心配してくれているのは、すごく伝わってくる。
洋平君に言ったら、その後、奈津美にもちゃんと話そう。
:07/08/14 11:51
:N901iC
:ygQ9hxEg
#190 [あんみつ]
「ねこちゃん??」
はっとして横を見ると、洋平君がいた。
「洋平君・・・」
「どしたの??」
「・・・ちょっと、洋平君に・・・話があって」
私が言うと、洋平君は少し驚いた顔をした。
けど、すぐに笑顔になった。
「分かった。じゃあ、歩きながらでいい??家まで送る」
「・・・うん」
:07/08/14 11:53
:N901iC
:ygQ9hxEg
#191 [あんみつ]
優しい人。
強い人。
好きな人に「好き」って言って、はっきりしない私なんかに、今までと変わらず優しくしてくれる。
私には、絶対にできないや。
洋平君みたいになれたら、少しは何か、変わってたのかな。
:07/08/14 11:55
:N901iC
:ygQ9hxEg
#192 [あんみつ]
――――――――
真夏の太陽が、肌をジリジリと照りつける。
「あっちーねー」
「だねー」
洋平君は、徒歩の私に合わせて、自転車を押して歩く。
(・・・前の事、思い出すな)
:07/08/14 11:57
:N901iC
:ygQ9hxEg
#193 [あんみつ]
佐古さんの告白を見た日。
あの時も、泣いた私をこんな風に、送ってくれた。
それで私に・・・真剣に気持ちをぶつけてくれた。
だから、私も真剣に返したい。
上手く言えないかもしれないけど、せめて、正直に。
:07/08/14 11:59
:N901iC
:ygQ9hxEg
#194 [あんみつ]
「・・・洋平君!!」
私は、立ち止まって言った。
洋平君も、足を止める。
私は顔を上げて、洋平君の目を見た。
「・・・ねこちゃん」
私より先に、洋平君が口を開いた。
「健二の事、・・・まだ想っててもいい。俺はその想いごと、ねこちゃんを大事にしていける」
:07/08/14 12:27
:N901iC
:ygQ9hxEg
#195 [あんみつ]
洋平君は、1度目を閉じて、開いた。
「時間はかかるかもしれないけど、ねこちゃんの中で、俺の存在が健二を越えてみせるよ」
洋平君は私の目を見て、黙って私の言葉を待っている。
洋平君の真剣な目を見たら、嬉しくて、のどが熱くなった。
:07/08/14 12:29
:N901iC
:ygQ9hxEg
#196 [あんみつ]
「私・・・」
次の言葉を、なかなか出せない。
私は、1度大きく息を吐いて、また吸った。
「私・・・洋平君の事、好きになりたいの」
洋平君は、目を丸くして私を見る。
「だから・・・もっと洋平君の事、知りたいの」
洋平君は、私を見つめる。
:07/08/14 12:31
:N901iC
:ygQ9hxEg
#197 [あんみつ]
「それは、前向きに考えてくれる・・・って事??」
洋平君の言葉に、私は頷いた。
それを見て、洋平君はパッと笑顔になった。
「じゃあ、知ってもらえるように頑張るよ!!」
(・・・頑張るのは、私だよ)
「ありがと、洋平君」
:07/08/14 12:33
:N901iC
:ygQ9hxEg
#198 [あんみつ]
――――――――
私は、ずるい。
洋平君を好きになって、健二を忘れるんじゃなくて、健二を忘れるために、洋平君を好きになろうとしてる。
嬉しかった。
洋平君の言葉が。
私は、甘えてしまった。
健二への想いごと、私を受け入れてくれる、洋平君の優しさに。
:07/08/14 12:34
:N901iC
:ygQ9hxEg
#199 [あんみつ]
けど、そんな洋平君の事、好きになれたら幸せだろうなって、思ったんだ。
もっと知れば、好きになれるって、思ったんだ。
私のこの選択が、正しいのかどうか、分からない。
けど、私は、進むために必死だった。
前を向こうと、必死だったんだ。
:07/08/14 12:36
:N901iC
:ygQ9hxEg
#200 [あんみつ]
:07/08/14 12:53
:N901iC
:ygQ9hxEg
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