「好き」と言いたい。
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#1 [あんみつ]
初めて書きます
下手ですがよかったら読んでみて下さい

アドバイスがあったり、読みにくかったら、言ってくれると嬉しいです

⏰:07/07/14 20:43 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#2 [あんみつ]
どうしても手放したくなくて、逃げて。
傷つけて、傷ついて。
追いかけて、立ち止まって、迷って。
・・・それでも最後には君に辿り着く。

今、君に
「好き」と言いたい。

⏰:07/07/14 20:45 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#3 [あんみつ]
01、弱虫

7月7日。今日は七夕。空はあいにくの曇り空。
私は窓を開けて空を見上げた。
一面雲に覆われた空の一部、月のある所だけがぼんやりと黄色く光っている。
(あーあ、ほんとついてないな、私)
昔からそうだった。小学校の運動会も遠足も、中学の修学旅行も決まって天気が悪かった。
今日だって、せっかくの私の決心が台無しだ。
「はぁー・・・(あっやば!!ため息ついちゃった)スウゥー!!」
私は吐き出した幸せを慌てて吸い込んだ。

⏰:07/07/14 20:48 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#4 [あんみつ]
「ぶはっ!!何やってんだよ」
「ふえっ!!?」
突然聞こえた声にびっくりして下を見ると、道でビニール袋を片手に健二が立っていた。
「びっくりしたー!!急に声掛けないでよ」
「ねこが気付かんかっただけ。俺ずっとここ居たんだけど。てか、お前傍から見ると怪しい」
ねこは私のあだ名。根宮奈子(ねみやなこ)、縮めて「ねこ」。
「・・・ほっといてよ。それよりどしたの??何か用??」
「んー、ちょっと出て来いよ。公園まで。花火しよう!!」

⏰:07/07/14 21:00 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#5 [あんみつ]
――――――――

一大決心。
7月7日。七夕。
今日、私は幼なじみに告白する。

「うおっ蚊ー来た。刺されるぞ」
公園に行く途中。
平然を装いながらも心臓バクバクの私の隣には、そんな事知る由もない幼なじみが蚊と奮闘している。
「ねー、何で健二花火なんか持ってたの??自分で買ったの??」
精一杯、いつもの調子(のつもり)で話し掛けた。
・・・パンッ!!
「おっし!!仕留めた!!買うわけねーじゃん。クラスのビンゴ大会の景品。1等!!」
手を払いながら健二は笑った。
私の大好きな笑顔。
 

⏰:07/07/14 21:16 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#6 [あんみつ]
――――――――

今日告白しようって、決心したのは1週間前。
健二が後輩に告られた日。
その日学校で、ずっと私は心此処にあらずって感じだった。
OKしたらどうしよう。
どうしよう、どうしよう。そればっかり考えてた。
帰り道、健二から断ったって聞いて、家に帰った途端、涙が溢れた。
健二の返事にほっとして。それと、焦って不安がることしかできなかった自分が情けなくて。

⏰:07/07/14 21:20 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#7 [あんみつ]
本当は告白するのが怖い。今まで16年間、幼なじみやってきた。
けど、告白してダメだったら、きっともう、こんな風に並んで歩くことも、笑い掛けてもらえることも無くなってしまう。
この関係が壊れてしまうのが怖い。すごく怖い。
けど・・・
もう、あんな思いはしたくないの。

⏰:07/07/14 21:22 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#8 [あんみつ]
――――――――

パチパチッ
「きれー!!花火とか久しぶり!!」
「俺のお陰。感謝しろよー」
「あーはいはい、ありがとー」
「気持ち込もってねー!!」
私は花火を見ながら笑って、健二は両手に1本ずつ持って火を点けた。
電灯の明るさだけの夜の公園には誰もいなくて、パチパチと燃える花火の音だけが2人の間を流れる。
「あーあ、消えた」
私は新しい花火を取ろうと立ち上がった。
小さめの花火セットの中から、なるべくゆっくり選ぶ。
(まだ嫌だ。もっと、ずっとこのままがいいよ・・・)

⏰:07/07/14 21:36 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#9 [あんみつ]
――――――――

ほんとは今日、私から呼び出すつもりだった。
1週間の間、何度も頭の中でシミュレーションした。
「ねー今日めっちゃ月綺麗だよ。散歩したいから一緒に来てー」
とかって。
けど、実際は曇って月なんか見えないし、誘いに行こうにも、いざとなったら自分の部屋からさえ出れなかった。
健二が来たのは予想外。
他の誰でもなく、私を誘ってくれてすごく嬉しかった。
けどその反面、来なきゃよかったのに、なんて思ってる自分がいた。

⏰:07/07/14 21:40 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#10 [あんみつ]
多分私は、あのまま健二が来なくても、結局は誘いに行けなかったと思う。
一大決心とか言ってても、だって曇ってたし、とかって天気のせいにして。
それでまた、幼なじみって立場に安住して、1週間前と同じ事を繰り返してたんだ。

⏰:07/07/14 21:42 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#11 [あんみつ]
――――――――

「ほい。最後」
健二は残り2本になった花火の1本を私に渡して、もう1本に火を点けた。
私も自分のに火を点ける。最後は2本共線香花火。
小さく火花を散らす丸い光をぼーっと見つめる。
(・・・終わっちゃう。嫌だ。嫌だよ)
「なぁ、ねこ」
不意に健二が言った。
「ん??」
「お前、何かあった??何かいつもと違うくね??」
「・・・え??」
「16年の付き合いなめんなよ」

⏰:07/07/14 21:55 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#12 [あんみつ]
線香花火の光が消えた。
健二は16年間ずっと変わらない、優しい瞳で私を見つめる。
(・・・健二、私が好きって言ったらどうなるの??私たちの過ごした時間、まるで無かったみたいになっちゃうの??・・・怖いよ)
「・・・ねこ」
私は泣いていた。
何かが切れたみたいに、溢れてくる涙は止まらない。
健二は黙って私の言葉を待っている。
(健二を手放したくない。・・・告白なんかしたくない!!)
私は立ち上がって、逃げ出した。

⏰:07/07/14 21:58 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#13 [あんみつ]
「ねこ!!」
健二の呼ぶ声が聞こえたけど、止まらなかった。
走って、走って走って。泣きながら走って。
気が付いたら自分の部屋にいて、布団かぶって泣いてたら、いつの間にか眠っていた。

――――――――

明日会ったら、またいつもみたいに笑いかけて。
ねぇ、健二。
私って弱虫だね。
ずっと一緒にいたいから、私は・・・この気持ちにウソをつくよ。

⏰:07/07/14 22:05 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#14 [あんみつ]
今日は以上です
感想くれると嬉しいです

何か他の小説より字詰め過ぎかも
読みにくくないかな??

⏰:07/07/14 22:12 📱:N901iC 🆔:Xfc5m/PQ


#15 [あず]
あーせつない
でも続き楽しみです

⏰:07/07/14 22:47 📱:SH902iS 🆔:☆☆☆


#16 [ゆ]
同じ状況でした。
あたしはコクって
OKもらえて
舞い上がってたら
すぐ降られて
全く話せない
連絡もとれない
そんな状況です。

小説頑張って下さい。

⏰:07/07/14 22:57 📱:W51P 🆔:zUiJbr7.


#17 [あんみつ]
あずさん
ぁりがとぅございます続き気になるなんて嬉しぃです

ゆさん
そぅなんですか
思い出させてしまったならごめんなさぃ
小説頑張ります

⏰:07/07/15 00:08 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#18 [ゆ]
大丈夫ですよI

更新楽しみにしてます

⏰:07/07/15 00:16 📱:W51P 🆔:23EBN7Y6


#19 [あんみつ]
ゆさん
有り難ぃぉ言葉ぁりがとぅござぃます
嬉しぃです(´凵`圉)

⏰:07/07/15 08:36 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#20 [あんみつ]
02、「幼なじみ」

次の日は快晴だった。
寝ている間に降ったらしい雨で濡れた道路に、朝日が反射して眩しい。

私は、学校に行くのにいつもより早く家を出た。
健二とは、何となく顔を合わせたくない。
多分、まだ上手く笑えないだろうから。

朝起きて、携帯を見たら健二からメールがきてた。

⏰:07/07/15 08:39 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#21 [あんみつ]
――――――――
7/7 22:36
From 竹本健二
Sub ごめん

何か余計な事言ってごめん。
けど、俺で良かったらいつでも話聞くから。
――――――――

⏰:07/07/15 08:47 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#22 [あんみつ]
――――――――
7/8 7:28
To 竹本健二
Sub 無題

私こそごめんね。心配してくれてぁりがとう。けど、大丈夫!!

あと、花火楽しかったょ。ぁりがとう♪
――――――――

⏰:07/07/15 08:51 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#23 [あんみつ]
これが今の私の精一杯。
ありがとう、ごめんね。
すぐいつもの私に戻るから。
そしたら、またいろいろ話そうね。
いつもみたいに笑いかけてね。
健二、・・・大好きだよ。
言わないけど。

失わないために、私は「幼なじみ」でいることを選んだ。

⏰:07/07/15 08:53 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#24 [あや]
この話すごく好きです

がんばってくださ-い

⏰:07/07/15 10:21 📱:SH903i 🆔:r0k/5Vtw


#25 [あんみつ]
あやさん
好きだなんてすごく嬉しぃです
ゃる気でました

⏰:07/07/15 12:06 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#26 [あんみつ]
――――――――

「ねこ、目赤いよ??・・・どしたの??」
会ってすぐに、小声で奈津美が言った。
奈津美は、高校に入ってすぐに仲良くなった1番の友達。
私たちの高校はクラス替えがないから、2年になった今も同じクラスで大の仲良し。
「あー・・・まだ赤い??いちおう冷やして来たんだけど・・・」
私が弱々しく笑うと、奈津美は教室から出て行った。
と思ったらすぐに戻って来て、濡れたハンカチを渡してくれた。

⏰:07/07/15 13:18 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#27 [あんみつ]
「もう1回冷やしときなよ。授業始まるまでにちょっとはマシになるよ」
「・・・ありがと」
何も言わない奈津美の優しさが嬉しかった。
奈津美には、私が健二を好きな事は話したけど、決心の事は話していない。
誰かに話したら、もう後には引けないと思ったから。
弱虫な私は、逃げ道を作っておきたかったんだ。

けど、もう逃げた後だし、本気で心配してくれる奈津美を見たら、全部話したい、聞いてほしいって、そう思った。

⏰:07/07/15 13:20 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#28 [あんみつ]
――――――――

「・・・そっか」
昼休み、屋上。
私は奈津美に全部話した。
この気持ちを、上手く言葉にできる自信はなかった。
けど、たどたどしい私の話を、頷きながら真剣に聞いてくれた奈津美は分かってくれたと思う。
「うん。・・・ま、結局は何にも変わってないんだけどね」
お弁当を片付けながら、私は言った。
(・・・変わらなくて良かったんだよ)

⏰:07/07/15 15:24 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#29 [あんみつ]
 
恋人になれなくても、幼なじみとして、ずっと側にいれたら、それでいい。
もし、健二に彼女ができても、私の事を幼なじみとして大切に思ってくれる気持ちは、きっと変わらない。
あの笑顔も優しさも変わらない。
それなら、いっそこのまま・・・。
その方が、失うよりもずっと、ずっといいよ。
 

⏰:07/07/15 15:27 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#30 [あんみつ]
奈津美がそっと私の手を握った。泣きそうな目で私を見つめる。
「・・・奈津美??」
「何か・・・全然いい言葉浮かばなくて・・・。ごめん、ねこ」
私は奈津美の手を握り返した。
「・・・ありがと。奈津美は、聞いてくれるだけで十分!!何か楽になったし!!」
私の言葉に、奈津美は顔をほころばせた。
「まぁ、言葉が浮かばないのは仕方ないね。奈津美、日本語弱いし」
私が笑って言うと、奈津美も笑った。
「そんな事ないしー!!」

奈津美がいてくれて良かった。
大丈夫。私、ちゃんと笑える。

⏰:07/07/15 15:30 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#31 [あんみつ]
――――――――

放課後。
私は2年2組、健二のクラスに向かった。
(・・・私から避けてちゃ意味ないもんね)
健二、一緒に帰ろう。一緒に・・・。
頭の中で何度も繰り返す。
この間まで何のためらいもなく言っていた言葉が、今の私には、まるで何年も言ってないかのように難しいものに感じた。

(・・・よしっ!!)
2組の前に着くと、私は1人立ち止まって気合いを入れた。
開けっ放しの後ろのドアから、教室を覗いてみる。

⏰:07/07/15 21:57 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#32 [あんみつ]
(あ、・・・いた)
健二は窓際で、友達と楽しそうに話していた。

その時、健二と話していた友達の1人、洋平君がこっちを向いて、私と目が合った。
洋平君とは、健二繋がりで何度が話した事がある。
「おい、健・・・」
「竹本先輩!!」
洋平君は、健二に私がいるのを教えようとした。
けど、それは聞き覚えのある女の子の声に遮られてしまった。
(あっ・・・あの子)
前のドアの方を見ると、活発そうな女の子が健二に向かって手を振っている。
忘れもしない。
・・・健二に告白した子だ。

⏰:07/07/15 22:01 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#33 [あんみつ]
――――――――

その日、私は健二と一緒に登校してた。
一緒に行こうって口約束した訳じゃないけど、いつの間にか、時間が合う日は必ず一緒に行くようになってた。

そして、学校が近くなってきた時、あの子が来た。
「あっあの!!・・・先輩達は付き合ってるんですか!??」
友達からは何度か聞かれた事もあったけど、これは明らかにそれとは違う空気だった。
嫌な予感がしたんだ。

⏰:07/07/15 22:10 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#34 [あんみつ]
「へ??いや、俺等はただの幼なじみで・・・」
知らない子に急にそんな事聞かれて、唖然としながらも健二は答えた。
いつものお決まりのセリフ。
これを聞いて、女の子の顔は見るからに華やいだ。
「私っ、1年の佐古泉って言います!!あの・・・これ読んで下さい!!」
佐古さんは、健二に白い封筒を押しつけて行ってしまった。
もちろん、それはラブレター。
私はその時頭がクラクラしててよく覚えてないけど、ずっと前から見てて・・・とか、そんな内容だった。
そして、最後には、
『好きです。付き合ってください。』

⏰:07/07/15 22:14 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#35 [あんみつ]
――――――――

(え、何で??健二断ったって言ったよね??)
私は何が何だか分からなくて、パニックになった。
健二が立ち上がって佐古さんの方に歩いていく。
私は思わずドアの影に隠れた。
洋平君がこっちを見てた気がしたけど、もう話し掛ける勇気は湧いてこなくて、私は静かにその場を去った。

⏰:07/07/15 22:18 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#36 [あんみつ]
今日は以上にします
感想くれると嬉しぃです

⏰:07/07/15 22:23 📱:N901iC 🆔:Tj9VDg4E


#37 [くま]
楽しいです
また次の更新楽しみにしてます

失礼しましたーっ

⏰:07/07/15 22:26 📱:W44K 🆔:Z7PGcSEY


#38 [あや]
すごい良すぎ
主さん天才だあ
早く続きが見たぁ-い
応援してます

⏰:07/07/16 00:31 📱:SH903i 🆔:8nrSR0cE


#39 [あんみつ]
くまさん
楽しみにしてくれるなんて、本当に励みになります
ぁりがとぅござぃます

あやさん
2度目ましてですょね天才だなんて・・・調子のっちゃぃますょ??(爆`-∀-*)

まだまだ未熟ですが、よければこれからも読んでみて下さぃ

⏰:07/07/16 09:49 📱:N901iC 🆔:JYOC4P6M


#40 [あや]
うん
あんみつちャんとA度目まして
ファンになっちゃったぁ
今までもほかで小説読んでて感動した作品もたくさんあったけど、カキコしたのは、初めてで
そのぐらい、あやの心を鷲掴みにしました
これからも頑張ってね

⏰:07/07/16 11:37 📱:SH903i 🆔:8nrSR0cE


#41 [あんみつ]
わぁファンとか初カキコとか・・・めっっちゃ嬉しぃ
これからもあやさんの心を鷲掴みできるょぅに頑張ります(笑`-∀-*)

⏰:07/07/16 21:35 📱:N901iC 🆔:JYOC4P6M


#42 [あい]
頑張ッて〜
気になる

⏰:07/07/16 21:44 📱:SH902i 🆔:D6AeYboU


#43 [あんみつ]
あいさん
ぁりがとぅござぃますゃる気倍増です

少しですが更新します

⏰:07/07/16 22:16 📱:N901iC 🆔:JYOC4P6M


#44 [あんみつ]
03、嫉妬

初め早歩きだった足は、次第にスピードを増してゆき、最後にはもう走っていた。
3階から1階まで階段を駆け降りて、下駄箱の所で、私はやっと立ち止まった。
「・・・はぁ・・・はぁ」
知らない男子生徒が、私を横目に通り過ぎたけど、今は恥ずかしいなんて感情は湧いてこなかった。
それどころじゃなかった。
(・・・なんか、昨日から逃げてばっかり)

『竹本先輩!!』
健二を呼ぶ、嬉しそうなあの子の姿が頭をよぎる。

⏰:07/07/16 22:19 📱:N901iC 🆔:JYOC4P6M


#45 [あんみつ]
 
私は左右に軽く頭を振った。
(「幼なじみ」でいいって言っときながら、何この独占欲・・・しっかりしなきゃ!!)
私は靴を履き変えて帰ろうとした。

「・・・ねこちゃん!!」
呼ばれて振り返ると洋平君がいた。
急いで追いかけてきたらしく、息が少しあがっている。
「洋平君・・・」
「あいつ・・・健二、呼ばなくて良かったの??」
洋平君が控えめに聞いてきた。

⏰:07/07/16 22:24 📱:N901iC 🆔:JYOC4P6M


#46 [あんみつ]
「あー・・・うん、たいした用じゃないから」
「・・・そ??」
「うん、大丈夫」
私の言葉を聞いた洋平君は、何か言いたそうな顔をした。
「じゃ、ばいばい!!わざわざありがとね」
私は洋平君に手を振って帰ろうとした。
このままだと、聞かなくていい事を聞いちゃいそうだったから。
「ねこちゃん!!」
洋平君が私を呼び止めた。
「・・・え??何??」
多分、この時の私の顔は歪んでいたと思う。
聞きたくない、聞きたくない。
健二とあの子の事なんて。 

⏰:07/07/16 22:28 📱:N901iC 🆔:JYOC4P6M


#47 [あんみつ]
「あ、えっと・・・やっぱ何でもない。・・・てか、健二にはねこちゃんが来てた事、言わない方がいい??」
「あっ・・・うん」
「分かった。じゃ、またな!!」
洋平君は笑顔で言って、また階段を上がって行った。

何もかも見透かされたような気がした。
私のあの子への嫉妬心、真実を知るのを恐れる臆病な心、そして、私の健二への想い。

⏰:07/07/16 22:32 📱:N901iC 🆔:JYOC4P6M


#48 [あんみつ]
けど、洋平君があぁ言ってくれて良かった。
健二に、私が避けて帰ったって知られたら、今でさえ話し掛けにくいのに、もっと話し掛けにくくなってしまう。
健二だって、昨日の事もあるし、私が自分から話し掛けてくるまで、そっとしとこうって思うはず。
健二は、昔からそういう奴。
健二の甘すぎない優しさが、心地よくて好き。
けど、その優しさがあの子にも向けられているかもしれないと考えると、胸が締め付けられる思いがした。 

⏰:07/07/16 22:36 📱:N901iC 🆔:JYOC4P6M


#49 [あんみつ]
少なぃですが、今日は以上にします

⏰:07/07/16 22:45 📱:N901iC 🆔:JYOC4P6M


#50 [舞菜美]
初めましてm(__)m
一気に読みました
メッチャ面白くて 
切ないです

更新待ってます
頑張ってください

⏰:07/07/17 20:38 📱:N903i 🆔:qEqZYIC6


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