「好き」と言いたい。
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#132 [あんみつ]
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多分、心のどこかで、こんな日が来るの分かってた。
私なんかより、確実に前へ進んでたのは、あの子。
分かってた、・・・分かってる。
地元の駅から、家までの道。
私は必死で自分に言い聞かせる。
私は、2人が改札に入って行った、しばらく後に電車に乗った。
間近で2人の姿を見るのだけは、どうしても避けたかった。
:07/08/03 18:48
:N901iC
:8vLPYpHI
#133 [あんみつ]
2人は、きっと付き合い始めたんだ。
そうだよ。
あの子、あんなに頑張ってたもん。
私は、今度健二に会ったら、「おめでとう」って。
笑いながら、「何で言ってくれなかったのー!!」とかって。
それで・・・終わりにする。
上辺だけでも「幼なじみ」に戻る。
もう、悩まない、迷わない、泣かない。
私は、好きな人の幸せを祈る。
前を向くんだ。
:07/08/03 18:50
:N901iC
:8vLPYpHI
#134 [あんみつ]
時間はかかるかもしれないけど、健二を好きな気持ちは変わらないけど、きっと、健二以上に好きになれる人に出会える。
恋人として思えなくても、特別な幼なじみとして思おう。
幸せを祈ろう。
それが当たり前になる日が、きっと来る。
私は唇を噛み締めた。
(・・・泣くもんか)
喉の辺りが熱くなってくる。
私は、唾を飲み込んで、思い切り深呼吸した。
:07/08/03 18:52
:N901iC
:8vLPYpHI
#135 [あんみつ]
曲がり角を曲がると、私の家の前に健二の姿が見えた。
(・・・何で)
私は止まりそうになる足を、必死で動かした。
ここで逃げたらダメだ。
「幼なじみ」に戻るんだ。
笑顔で「おめでとう」って。
それと、・・・「この前は無視してごめん」。
それで元通りだ。
:07/08/03 18:55
:N901iC
:8vLPYpHI
#136 [あんみつ]
「・・・よっ」
健二が、私に気付いて手を上げた。
「・・・よっ」
私も軽く手を上げる。
そして、健二と向かい合って止まった。
「・・・どこ行ってたん??」
健二が聞いてきた。
「んー・・・ちょっとフラフラとね」
「・・・1人で??」
「あーうん」
「ははっ!!淋しいやつー」
そう言って、健二は笑った。
:07/08/03 18:57
:N901iC
:8vLPYpHI
#137 [あんみつ]
(よし・・・聞こう)
「ほっといてよー!!・・・健二は??どっか行ってたんでしょ??」
・・・大丈夫、言える。
笑顔で「おめでとう」。
健二、良かったね。
:07/08/03 18:58
:N901iC
:8vLPYpHI
#138 [あんみつ]
「俺は・・・洋平と街行ってた」
私は、唾と一緒に、言おうとしていた言葉を飲み込んだ。
(え・・・何で)
「・・・嘘つくの??」
思わず口に出してしまった。
「・・・え??」
健二が、驚いた顔で私を見る。
私は、慌てて口を押さえた。
が、もう遅かった。
:07/08/03 19:00
:N901iC
:8vLPYpHI
#139 [あんみつ]
「は??嘘って??」
健二の声色が変わった。
(何で・・・言ってくれないの)
私、「おめでとう」って言うんだよ??
なのに・・・何で教えてくれないの??
何で言わせてくれないの??
私は健二の目を見た。
けど、健二の目からは、焦りも怒りも感じられなかった。
:07/08/03 19:01
:N901iC
:8vLPYpHI
#140 [あんみつ]
「・・・街で、見たの。健二が佐古さんといるところ」
たまらなくなった私は、一気に言った。
健二は、少し目を見開いた。
「・・・知ってて、聞いたの??」
健二の目がきつくなって、私は思わず目をそらした。
「だって・・・健二は教えてくれると思ったから!!なのに・・・何で嘘つくの??」
私は、地面を見つめながら言った。
:07/08/03 19:03
:N901iC
:8vLPYpHI
#141 [あんみつ]
「・・・ねこには関係ねーじゃん」
健二は、冷たく言い放った。
(・・・関係ないって)
「何・・・それ」
声が震える。
私は、涙がこぼれそうになるのを必死で堪えていた。
「お前だって・・・俺に何も言わねーだろ!!俺のこと避けて・・・訳わかんねー。俺、何かしたかよ!!」
健二が声を荒げた。
:07/08/03 19:05
:N901iC
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