「好き」と言いたい。
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#150 [(・ω・)]
この話スゴク引き込まれます。
応援してるんで、主さんのペースでの更新を期待してます(・ω・)
:07/08/07 18:06
:SO903i
:JT158WHQ
#151 [あんみつ]
(・ω・)さん


そう言ってもらぇると嬉しぃです(

´∀`圉)

ぁりがとうござぃます


更新遅すぎですみません(´;ω;`)
出来る時にまとめてするつもりです


:07/08/08 17:30
:N901iC
:hQ.FOuTY
#152 [あんみつ]
07、別々の道
時間を戻せたらいいのに。
そんな事できないと分かっていても、思わずにはいられない。
けど、いつまで時間をさかのぼれば、いつからやり直せば、私達は元に戻れるのかな・・・。
私達、これからどうなっちゃうのかな・・・??
:07/08/09 07:58
:N901iC
:a0neEoZA
#153 [あんみつ]
――――――――
あれから、健二と話さない日々は、着実に過ぎていった。
学校ですれ違っても、声も掛けない、目も合わせない。
・・・私が、壊したんだ。
:07/08/09 08:00
:N901iC
:a0neEoZA
#154 [あんみつ]
「・・・や、根宮!!」
「は、はいっ!?」
目を開けると、先生が私の前に立っていた。
周りを見ると、クラスの人達が私を見ている。
「・・・大掃除の分担、根宮は3班だな。どこだ??」
私は慌てて黒板を見た。
掃除の分担表が書いてある。
(えーと、3班は・・・)
「化学室、です」
「の、予定だったが・・・」
そう言って、先生はニヤリと笑った。
:07/08/09 08:02
:N901iC
:a0neEoZA
#155 [あんみつ]
「・・・何ですか??」
「根宮は、裏庭で花壇の水やりな」
「えー!!」
私の声をよそに、先生はさっさと教卓に戻って、明日の終業式の予定を説明し始めた。
(・・・あーあ)
抵抗は無駄だと悟った私は、机の上にうなだれる。
斜め前の席の奈津美が、小声で「ドンマイ」と言ってくれた。
:07/08/09 08:04
:N901iC
:a0neEoZA
#156 [あんみつ]
――――――――
ガラッ
「失礼しましたー」
職員室でジョウロを借りた私は、重い足取りで裏庭に向かった。
太陽が照りつける裏庭は、午前中とは言っても、立ってるだけで汗が出てくる。
(暑い・・・早く済ませよ)
私はジョウロに水をくんで、花壇の1番端から水やりを始めた。
色とりどりの花や、葉についた水滴が、キラキラして綺麗。
:07/08/09 08:06
:N901iC
:a0neEoZA
#157 [あんみつ]
「あっつ・・・」
私は前を向いて、手の甲で額の汗を拭った。
(・・・あっ)
健二だ。
渡り廊下を健二が歩いて行く。
私に気付いているのかいないのか、こっちを見ようとしない。
(声掛けたら・・・返事してくれるかな)
そう思うだけで、言葉はでない。
(・・・どうしたいんだろ、私)
私は再び水やりを始めた。
:07/08/09 08:09
:N901iC
:a0neEoZA
#158 [あんみつ]
(・・・??)
バッ!!
誰かに見られている気がして、振り向いた。
けど、相変わらず健二は前を向いて歩いてて、そのまま校舎に吸い込まれて行った。
(・・・気のせい、か)
暑くて、顔がほてってきた。
汗が首筋をつたう。
私はふと目を閉じた。
:07/08/09 08:11
:N901iC
:a0neEoZA
#159 [あんみつ]
『これやるよ、たこ』
パピコを差し出す健二の笑顔が、瞼の裏に映し出される。
『ねこ!!』
私を呼ぶ健二の声が、頭の中によみがえる。
:07/08/09 08:12
:N901iC
:a0neEoZA
#160 [あんみつ]
戻りたい、戻りたいよ。
「幼なじみ」に戻りたい。
特別になれなくても、健二は私の事、大切に思ってくれてる。
・・・そう思ってた。
けど、そうじゃないのかな??
健二は、戻りたくないのかな??
「特別」なあの子がいたら、「幼なじみ」の私はいらないの・・・??
:07/08/09 08:14
:N901iC
:a0neEoZA
#161 [あんみつ]
胸が痛い。
のどの奥が熱くなる。
私は左右に頭を振った。
そして再び、水やりに没頭する。
(・・・あと少し)
長かった花壇も、やっと終わりが見えてきた。
「・・・よし、終了!!」
私は、ジョウロを持ったまま両手を広げた。
ボコッ!!
「・・・ん??」
何かにあたった感触。
私は、恐る恐る後ろを振り向いた。
:07/08/09 08:17
:N901iC
:a0neEoZA
#162 [あんみつ]
「・・・おつかれ」
「わっ洋平君!!」
後ろには、ごみ箱を片手に洋平君が立っていた。
ジョウロについていた土で、洋平君のカッターシャツの胸の辺りが、少し汚れている。
「あっごめん!!ごめ・・・ん」
慌てて手で払って、上を見ると、洋平君と目が合った。
顔が近い。
(う・・・わ・・・私、何を)
「あ、本当・・・ごめんね」
私は下を向いて、洋平君から離れた。
:07/08/09 08:19
:N901iC
:a0neEoZA
#163 [あんみつ]
「う、うん」
ぎこちない空気が、私と洋平君の間を流れる。
相手が自分に好意を持っていると分かると、何だかこそばいい。
そっと視線を上げると、洋平君がほんのり赤くなっている気がした。
(何か・・・照れるかも)
よく考えると、こうして2人で向かい合うのは、あの日以来だ。
何度か廊下ですれ違っても、挨拶をする程度だった。
しかも、洋平君と一緒に健二がいない時だけ。
:07/08/09 08:21
:N901iC
:a0neEoZA
#164 [あんみつ]
私、健二の事でいっぱいで、洋平君の事、真剣に考えれてないよ。
洋平君は、余裕ができたらでいいって言ってくれたけど・・・。
このままでいいのかな。
私、ちゃんと考えれるのかな。
待たせてていいのかな??
:07/08/09 08:22
:N901iC
:a0neEoZA
#165 [あんみつ]
「「あの!!」」
私達は、同時に口を開いた。
「・・・あのさ、ちょっと話さない??ジュース買って。俺もこれで掃除終わりだし・・・」
私が戸惑っていると、洋平君が日陰にあるベンチを指差して言った。
時計を見ると、まだ大掃除終了の20分前だった。
黙々とやっていたら、意外と早く済んでしまったらしい。
「・・・うん」
断る理由が見つからなかった。
:07/08/09 08:24
:N901iC
:a0neEoZA
#166 [あんみつ]
―――――――
プシッ
「はい」
洋平君は缶ジュースを開けてから、私に手渡した。
「ありがと」
冷たいオレンジジュースが、乾いたのどを通り、潤っていく感じが気持ちいい。
私は一気に半分ほど飲んで、前を向いた。
「洋平君、私・・・」
:07/08/09 08:27
:N901iC
:a0neEoZA
#167 [あんみつ]
ごめんなさい。
私、健二の事大切なの。
大好きなの。
ずっと一緒にいたい。
だから・・・
『・・・ねこには関係ねーじゃん』
冷たく言い放った健二の声がよみがえる。
楽しそうに2人で歩く健二とあの子の姿が、頭をよぎる。
:07/08/09 08:29
:N901iC
:a0neEoZA
#168 [あんみつ]
私は口をつぐんだ。
洋平君は、黙って私の言葉を待っている。
(だから・・・)
「洋平君の事・・・ちゃんと考える」
「・・・え??」
洋平君が、驚いたように私を見た。
私も洋平君を見る。
:07/08/09 08:31
:N901iC
:a0neEoZA
#169 [あんみつ]
「考えるから・・・だから・・・」
(・・・待ってて)
「分かった、待ってる」
洋平君の言葉に、今度は私が驚いた。
洋平君はそんな私を見て、ふっと笑った。
本当に優しい笑顔。
それにつられて私も笑う。
:07/08/09 08:32
:N901iC
:a0neEoZA
#170 [あんみつ]
――――――――
洋平君といると、安心できる。
焦ったり、泣いたりもしなくていい。
本気で、洋平君の事だけを考えてみよう。
前を向かなきゃ。
:07/08/09 08:34
:N901iC
:a0neEoZA
#171 [あんみつ]
進む道が別々でも、お互い幸せであれば、健二以上に大切に思える人ができれば、きっと元に戻れるよ。
お互いの幸せを、笑って話せるよ。
幸せを祈れるよ。
時間は戻らない。
だから・・・
前を、向くんだ。
:07/08/09 08:36
:N901iC
:a0neEoZA
#172 [あんみつ]
:07/08/09 08:39
:N901iC
:a0neEoZA
#173 [我輩は匿名である]
続きが気になりすぎる

:07/08/09 21:24
:SH702iD
:hhFX4zRE
#174 [あんみつ]
:07/08/10 15:09
:N901iC
:VUXEcue.
#175 [あや]
:07/08/10 23:22
:SH903i
:hbcUn27w
#176 [あんみつ]
:07/08/11 14:01
:N901iC
:xEc9i2Fg
#177 [あんみつ]
08、正しい選択
『あ、健二の幼なじみ・・・だっけ??』
『うん、健二いる??』
洋平君と初めて話したのは、多分この時。
高1の夏。
あれから、約1年。
友達の幼なじみと、幼なじみの友達の関係は、遠くもなく、近くもなかった。
:07/08/14 11:31
:N901iC
:ygQ9hxEg
#178 [あんみつ]
『ねこちゃん!!』
『あいつ・・・健二、呼ばなくて良かったの??』
『ねこちゃんに泣いてほしくないんだ』
洋平君の言葉が、顔が、頭に浮かんでは、私の胸に温かい何かを残して、消えていく。
『俺は、ねこちゃんが好きだ』
:07/08/14 11:33
:N901iC
:ygQ9hxEg
#179 [あんみつ]
洋平君は、温かい。
あの時も、あの時も、きっと私の事、心配してくれてたんだ。
考えても、嫌いな所なんて、1つもない。
けど・・・
『ねこ!!』
・・・私の中では、まだ健二が大きすぎるよ。
私は、洋平君の事、健二以上に好きになれるのかな。
・・・なりたいな。
:07/08/14 11:35
:N901iC
:ygQ9hxEg
#180 [あんみつ]
――――――――
「・・・えー、夏休みに入りますがー」
(・・・長い)
校長先生が話し始めて、ただ今6分経過。
(・・・けど、夏休み、か)
夏休みと言っても、いちおう進学校であるうちの高校は、8月23日から全員参加の補習が始まる。
今日が7月30日だから、夏休みは実質約3週間。
(・・・3週間)
去年は短く感じた夏休みが、今年はやけに長いものに感じた。
:07/08/14 11:36
:N901iC
:ygQ9hxEg
#181 [あんみつ]
このまま夏休みに入ったら、どうなるんだろう。
こんな状態になって、初めて気付いた。
健二とは家が近くても、会おうと思わなければ、本当に会わずに済んでしまう。
3週間、ずっとこのままなのかな。
:07/08/14 11:38
:N901iC
:ygQ9hxEg
#182 [あんみつ]
(・・・佐古さんとは会ったりするんだろうな)
私は、体育館の時計を見ながら考える。
洋平君とは??
夏休みに入ったら、会う事ないのかな。
だったら、言うなら・・・今日。
・・・言っても、いいんだよね。
:07/08/14 11:39
:N901iC
:ygQ9hxEg
#183 [あんみつ]
――――――――
放課後、私は2組に向かった。
洋平君のクラス、・・・健二のクラス。
2組に行くのは、あの日以来だ。
あの子の、健二への告白を見た日。
私の足は、2組の手前の曲がり角で止まった。
(・・・健二は、もう帰ったかな)
:07/08/14 11:41
:N901iC
:ygQ9hxEg
#184 [あんみつ]
今会っても、何て言えばいいのか分からない。
また、避けてしまうと思う。
仲直りするどころか、また溝が深くなるかもしれない。
(・・・健二に会いにきた訳じゃないのに)
私は、曲がり角の向こうを見る事ができない。
:07/08/14 11:42
:N901iC
:ygQ9hxEg
#185 [あんみつ]
(・・・下駄箱で待っとこうかな)
「・・・あ」
思わず、声が出てしまった。
私が、Uターンすると、そこには佐古さんの姿があった。
佐古さんも私に気付いたみたいだ。
「あ・・・こんにちは」
佐古さんは、それだけ言って頭を軽く下げた。
私も、慌てて頭を下げる。
私の横を通って、佐古さんは曲がり角を曲がって行った。
:07/08/14 11:44
:N901iC
:ygQ9hxEg
#186 [あんみつ]
何だか気が抜けた。
もっと、何か言われると思った。
けど・・・そっか。
きっと、もう私なんか関係ないんだ。
私は少しの間、曲がり角を見つめていた。
(・・・多分、佐古さんは健二に・・・)
ゆっくりと重い足を動かして、私は2組の前を見た。
:07/08/14 11:46
:N901iC
:ygQ9hxEg
#187 [あんみつ]
(・・・やっぱり)
佐古さんと健二は、2人で廊下の壁にもたれて話している。
こっちからじゃ健二の顔は見えないけど、佐古さんは満面の笑みを浮かべている。
私は再びUターンして、階段を下り始めた。
きっと、前まで佐古さんの場所には、私がいた。
健二の隣は、私の場所だった。
けど・・・もう、私じゃない。
佐古さんの場所だ。
:07/08/14 11:47
:N901iC
:ygQ9hxEg
#188 [あんみつ]
慣れなきゃ。
これから先も、2人のあんな姿を見る事になる。
早く、早く。
早く・・・慣れなきゃ。
「・・・はぁ」
私は下駄箱にもたれて、ため息をついた。
洋平君は、まだ来ない。
そう言えば、健二は洋平君の気持ち知ってるのかな。
洋平君は、私と健二の事知ってるのかな。
・・・知ってるよね、友達だもん。
:07/08/14 11:49
:N901iC
:ygQ9hxEg
#189 [あんみつ]
そんな事を考えていると、「友達」の所で奈津美の顔が浮かんだ。
(・・・奈津美にも、話さなきゃな)
奈津美は、深く聞かないでいてくれる。
けど、私の事を心配してくれているのは、すごく伝わってくる。
洋平君に言ったら、その後、奈津美にもちゃんと話そう。
:07/08/14 11:51
:N901iC
:ygQ9hxEg
#190 [あんみつ]
「ねこちゃん??」
はっとして横を見ると、洋平君がいた。
「洋平君・・・」
「どしたの??」
「・・・ちょっと、洋平君に・・・話があって」
私が言うと、洋平君は少し驚いた顔をした。
けど、すぐに笑顔になった。
「分かった。じゃあ、歩きながらでいい??家まで送る」
「・・・うん」
:07/08/14 11:53
:N901iC
:ygQ9hxEg
#191 [あんみつ]
優しい人。
強い人。
好きな人に「好き」って言って、はっきりしない私なんかに、今までと変わらず優しくしてくれる。
私には、絶対にできないや。
洋平君みたいになれたら、少しは何か、変わってたのかな。
:07/08/14 11:55
:N901iC
:ygQ9hxEg
#192 [あんみつ]
――――――――
真夏の太陽が、肌をジリジリと照りつける。
「あっちーねー」
「だねー」
洋平君は、徒歩の私に合わせて、自転車を押して歩く。
(・・・前の事、思い出すな)
:07/08/14 11:57
:N901iC
:ygQ9hxEg
#193 [あんみつ]
佐古さんの告白を見た日。
あの時も、泣いた私をこんな風に、送ってくれた。
それで私に・・・真剣に気持ちをぶつけてくれた。
だから、私も真剣に返したい。
上手く言えないかもしれないけど、せめて、正直に。
:07/08/14 11:59
:N901iC
:ygQ9hxEg
#194 [あんみつ]
「・・・洋平君!!」
私は、立ち止まって言った。
洋平君も、足を止める。
私は顔を上げて、洋平君の目を見た。
「・・・ねこちゃん」
私より先に、洋平君が口を開いた。
「健二の事、・・・まだ想っててもいい。俺はその想いごと、ねこちゃんを大事にしていける」
:07/08/14 12:27
:N901iC
:ygQ9hxEg
#195 [あんみつ]
洋平君は、1度目を閉じて、開いた。
「時間はかかるかもしれないけど、ねこちゃんの中で、俺の存在が健二を越えてみせるよ」
洋平君は私の目を見て、黙って私の言葉を待っている。
洋平君の真剣な目を見たら、嬉しくて、のどが熱くなった。
:07/08/14 12:29
:N901iC
:ygQ9hxEg
#196 [あんみつ]
「私・・・」
次の言葉を、なかなか出せない。
私は、1度大きく息を吐いて、また吸った。
「私・・・洋平君の事、好きになりたいの」
洋平君は、目を丸くして私を見る。
「だから・・・もっと洋平君の事、知りたいの」
洋平君は、私を見つめる。
:07/08/14 12:31
:N901iC
:ygQ9hxEg
#197 [あんみつ]
「それは、前向きに考えてくれる・・・って事??」
洋平君の言葉に、私は頷いた。
それを見て、洋平君はパッと笑顔になった。
「じゃあ、知ってもらえるように頑張るよ!!」
(・・・頑張るのは、私だよ)
「ありがと、洋平君」
:07/08/14 12:33
:N901iC
:ygQ9hxEg
#198 [あんみつ]
――――――――
私は、ずるい。
洋平君を好きになって、健二を忘れるんじゃなくて、健二を忘れるために、洋平君を好きになろうとしてる。
嬉しかった。
洋平君の言葉が。
私は、甘えてしまった。
健二への想いごと、私を受け入れてくれる、洋平君の優しさに。
:07/08/14 12:34
:N901iC
:ygQ9hxEg
#199 [あんみつ]
けど、そんな洋平君の事、好きになれたら幸せだろうなって、思ったんだ。
もっと知れば、好きになれるって、思ったんだ。
私のこの選択が、正しいのかどうか、分からない。
けど、私は、進むために必死だった。
前を向こうと、必死だったんだ。
:07/08/14 12:36
:N901iC
:ygQ9hxEg
#200 [あんみつ]
:07/08/14 12:53
:N901iC
:ygQ9hxEg
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