「好き」と言いたい。
最新 最初 🆕
#150 [(・ω・)]
この話スゴク引き込まれます。
応援してるんで、主さんのペースでの更新を期待してます(・ω・)

⏰:07/08/07 18:06 📱:SO903i 🆔:JT158WHQ


#151 [あんみつ]
(・ω・)さん
そう言ってもらぇると嬉しぃです(´∀`圉)
ぁりがとうござぃます更新遅すぎですみません(´;ω;`)
出来る時にまとめてするつもりです

⏰:07/08/08 17:30 📱:N901iC 🆔:hQ.FOuTY


#152 [あんみつ]
07、別々の道

時間を戻せたらいいのに。

そんな事できないと分かっていても、思わずにはいられない。

けど、いつまで時間をさかのぼれば、いつからやり直せば、私達は元に戻れるのかな・・・。

私達、これからどうなっちゃうのかな・・・??
 

⏰:07/08/09 07:58 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#153 [あんみつ]
――――――――

あれから、健二と話さない日々は、着実に過ぎていった。
学校ですれ違っても、声も掛けない、目も合わせない。

・・・私が、壊したんだ。
 

⏰:07/08/09 08:00 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#154 [あんみつ]
 
「・・・や、根宮!!」
「は、はいっ!?」
目を開けると、先生が私の前に立っていた。
周りを見ると、クラスの人達が私を見ている。
「・・・大掃除の分担、根宮は3班だな。どこだ??」
私は慌てて黒板を見た。
掃除の分担表が書いてある。
(えーと、3班は・・・)
「化学室、です」
「の、予定だったが・・・」
そう言って、先生はニヤリと笑った。

⏰:07/08/09 08:02 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#155 [あんみつ]
「・・・何ですか??」
「根宮は、裏庭で花壇の水やりな」
「えー!!」
私の声をよそに、先生はさっさと教卓に戻って、明日の終業式の予定を説明し始めた。
(・・・あーあ)
抵抗は無駄だと悟った私は、机の上にうなだれる。
斜め前の席の奈津美が、小声で「ドンマイ」と言ってくれた。
 

⏰:07/08/09 08:04 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#156 [あんみつ]
――――――――

ガラッ
「失礼しましたー」
職員室でジョウロを借りた私は、重い足取りで裏庭に向かった。

太陽が照りつける裏庭は、午前中とは言っても、立ってるだけで汗が出てくる。
(暑い・・・早く済ませよ)
私はジョウロに水をくんで、花壇の1番端から水やりを始めた。
色とりどりの花や、葉についた水滴が、キラキラして綺麗。

⏰:07/08/09 08:06 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#157 [あんみつ]
「あっつ・・・」
私は前を向いて、手の甲で額の汗を拭った。
(・・・あっ)
健二だ。
渡り廊下を健二が歩いて行く。
私に気付いているのかいないのか、こっちを見ようとしない。
(声掛けたら・・・返事してくれるかな)
そう思うだけで、言葉はでない。
(・・・どうしたいんだろ、私)
私は再び水やりを始めた。

⏰:07/08/09 08:09 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#158 [あんみつ]
(・・・??)
バッ!!
誰かに見られている気がして、振り向いた。
けど、相変わらず健二は前を向いて歩いてて、そのまま校舎に吸い込まれて行った。
(・・・気のせい、か)
暑くて、顔がほてってきた。
汗が首筋をつたう。
私はふと目を閉じた。
 

⏰:07/08/09 08:11 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#159 [あんみつ]
 
『これやるよ、たこ』
パピコを差し出す健二の笑顔が、瞼の裏に映し出される。

『ねこ!!』
私を呼ぶ健二の声が、頭の中によみがえる。
 

⏰:07/08/09 08:12 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#160 [あんみつ]
 
戻りたい、戻りたいよ。
「幼なじみ」に戻りたい。
特別になれなくても、健二は私の事、大切に思ってくれてる。
・・・そう思ってた。
けど、そうじゃないのかな??
健二は、戻りたくないのかな??
「特別」なあの子がいたら、「幼なじみ」の私はいらないの・・・??
 

⏰:07/08/09 08:14 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#161 [あんみつ]
 
胸が痛い。
のどの奥が熱くなる。
私は左右に頭を振った。
そして再び、水やりに没頭する。

(・・・あと少し)
長かった花壇も、やっと終わりが見えてきた。
「・・・よし、終了!!」
私は、ジョウロを持ったまま両手を広げた。
ボコッ!!
「・・・ん??」
何かにあたった感触。
私は、恐る恐る後ろを振り向いた。

⏰:07/08/09 08:17 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#162 [あんみつ]
「・・・おつかれ」
「わっ洋平君!!」
後ろには、ごみ箱を片手に洋平君が立っていた。
ジョウロについていた土で、洋平君のカッターシャツの胸の辺りが、少し汚れている。
「あっごめん!!ごめ・・・ん」
慌てて手で払って、上を見ると、洋平君と目が合った。
顔が近い。
(う・・・わ・・・私、何を)
「あ、本当・・・ごめんね」
私は下を向いて、洋平君から離れた。

⏰:07/08/09 08:19 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#163 [あんみつ]
「う、うん」
ぎこちない空気が、私と洋平君の間を流れる。
相手が自分に好意を持っていると分かると、何だかこそばいい。
そっと視線を上げると、洋平君がほんのり赤くなっている気がした。
(何か・・・照れるかも)
よく考えると、こうして2人で向かい合うのは、あの日以来だ。
何度か廊下ですれ違っても、挨拶をする程度だった。
しかも、洋平君と一緒に健二がいない時だけ。
 

⏰:07/08/09 08:21 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#164 [あんみつ]
 
私、健二の事でいっぱいで、洋平君の事、真剣に考えれてないよ。
洋平君は、余裕ができたらでいいって言ってくれたけど・・・。
このままでいいのかな。
私、ちゃんと考えれるのかな。
待たせてていいのかな??
 

⏰:07/08/09 08:22 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#165 [あんみつ]
 
「「あの!!」」
私達は、同時に口を開いた。
「・・・あのさ、ちょっと話さない??ジュース買って。俺もこれで掃除終わりだし・・・」
私が戸惑っていると、洋平君が日陰にあるベンチを指差して言った。
時計を見ると、まだ大掃除終了の20分前だった。
黙々とやっていたら、意外と早く済んでしまったらしい。
「・・・うん」
断る理由が見つからなかった。
 

⏰:07/08/09 08:24 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#166 [あんみつ]
―――――――

プシッ
「はい」
洋平君は缶ジュースを開けてから、私に手渡した。
「ありがと」
冷たいオレンジジュースが、乾いたのどを通り、潤っていく感じが気持ちいい。
私は一気に半分ほど飲んで、前を向いた。
「洋平君、私・・・」
 

⏰:07/08/09 08:27 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#167 [あんみつ]
 
ごめんなさい。
私、健二の事大切なの。
大好きなの。
ずっと一緒にいたい。
だから・・・

『・・・ねこには関係ねーじゃん』
冷たく言い放った健二の声がよみがえる。

楽しそうに2人で歩く健二とあの子の姿が、頭をよぎる。
 

⏰:07/08/09 08:29 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#168 [あんみつ]
 
私は口をつぐんだ。
洋平君は、黙って私の言葉を待っている。
(だから・・・)
「洋平君の事・・・ちゃんと考える」
「・・・え??」
洋平君が、驚いたように私を見た。
私も洋平君を見る。

⏰:07/08/09 08:31 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#169 [あんみつ]
「考えるから・・・だから・・・」
(・・・待ってて)
「分かった、待ってる」
洋平君の言葉に、今度は私が驚いた。
洋平君はそんな私を見て、ふっと笑った。
本当に優しい笑顔。
それにつられて私も笑う。
 

⏰:07/08/09 08:32 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#170 [あんみつ]
――――――――

洋平君といると、安心できる。
焦ったり、泣いたりもしなくていい。

本気で、洋平君の事だけを考えてみよう。
前を向かなきゃ。
 

⏰:07/08/09 08:34 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#171 [あんみつ]
 
進む道が別々でも、お互い幸せであれば、健二以上に大切に思える人ができれば、きっと元に戻れるよ。
お互いの幸せを、笑って話せるよ。
幸せを祈れるよ。

時間は戻らない。
だから・・・
前を、向くんだ。
 

⏰:07/08/09 08:36 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#172 [あんみつ]
07わ以上です
よかったら読んでみて下さぃ

⏰:07/08/09 08:39 📱:N901iC 🆔:a0neEoZA


#173 [我輩は匿名である]
続きが気になりすぎる

⏰:07/08/09 21:24 📱:SH702iD 🆔:hhFX4zRE


#174 [あんみつ]
匿名さん
ぁりがとぅござぃます更新遅いですが、気長に待ってくれると嬉しぃです

⏰:07/08/10 15:09 📱:N901iC 🆔:VUXEcue.


#175 [あや]
読んだよ〜
最近忙しくて全然カキコできなかった
あんみつちゃんのファンいっぱいだね
なんか、あやまで嬉しい
これからも頑張ってね

⏰:07/08/10 23:22 📱:SH903i 🆔:hbcUn27w


#176 [あんみつ]
あやさん
来てくれると思ってたょ
最近コメントくれる人増ぇて、すごぃ嬉しぃんだ本当に励みになる
けど番コメントくれてるのわ、あやさんだねぁりがと
超不定期更新だけど、最後まで頑張るょ

⏰:07/08/11 14:01 📱:N901iC 🆔:xEc9i2Fg


#177 [あんみつ]
08、正しい選択

『あ、健二の幼なじみ・・・だっけ??』
『うん、健二いる??』
洋平君と初めて話したのは、多分この時。
高1の夏。

あれから、約1年。
友達の幼なじみと、幼なじみの友達の関係は、遠くもなく、近くもなかった。
 

⏰:07/08/14 11:31 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#178 [あんみつ]
 
『ねこちゃん!!』
『あいつ・・・健二、呼ばなくて良かったの??』
『ねこちゃんに泣いてほしくないんだ』

洋平君の言葉が、顔が、頭に浮かんでは、私の胸に温かい何かを残して、消えていく。

『俺は、ねこちゃんが好きだ』
 

⏰:07/08/14 11:33 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#179 [あんみつ]
 
洋平君は、温かい。
あの時も、あの時も、きっと私の事、心配してくれてたんだ。
考えても、嫌いな所なんて、1つもない。
けど・・・

『ねこ!!』

・・・私の中では、まだ健二が大きすぎるよ。

私は、洋平君の事、健二以上に好きになれるのかな。
・・・なりたいな。
 

⏰:07/08/14 11:35 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#180 [あんみつ]
――――――――

「・・・えー、夏休みに入りますがー」
(・・・長い)
校長先生が話し始めて、ただ今6分経過。
(・・・けど、夏休み、か)
夏休みと言っても、いちおう進学校であるうちの高校は、8月23日から全員参加の補習が始まる。
今日が7月30日だから、夏休みは実質約3週間。
(・・・3週間)
去年は短く感じた夏休みが、今年はやけに長いものに感じた。
 

⏰:07/08/14 11:36 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#181 [あんみつ]
 
このまま夏休みに入ったら、どうなるんだろう。
こんな状態になって、初めて気付いた。
健二とは家が近くても、会おうと思わなければ、本当に会わずに済んでしまう。
3週間、ずっとこのままなのかな。
 

⏰:07/08/14 11:38 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#182 [あんみつ]
 
(・・・佐古さんとは会ったりするんだろうな)
私は、体育館の時計を見ながら考える。

洋平君とは??
夏休みに入ったら、会う事ないのかな。
だったら、言うなら・・・今日。

・・・言っても、いいんだよね。
 

⏰:07/08/14 11:39 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#183 [あんみつ]
――――――――

放課後、私は2組に向かった。
洋平君のクラス、・・・健二のクラス。

2組に行くのは、あの日以来だ。
あの子の、健二への告白を見た日。

私の足は、2組の手前の曲がり角で止まった。
(・・・健二は、もう帰ったかな)
 

⏰:07/08/14 11:41 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#184 [あんみつ]
 
今会っても、何て言えばいいのか分からない。
また、避けてしまうと思う。
仲直りするどころか、また溝が深くなるかもしれない。

(・・・健二に会いにきた訳じゃないのに)
私は、曲がり角の向こうを見る事ができない。

⏰:07/08/14 11:42 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#185 [あんみつ]
(・・・下駄箱で待っとこうかな)
「・・・あ」
思わず、声が出てしまった。
私が、Uターンすると、そこには佐古さんの姿があった。
佐古さんも私に気付いたみたいだ。
「あ・・・こんにちは」
佐古さんは、それだけ言って頭を軽く下げた。
私も、慌てて頭を下げる。
私の横を通って、佐古さんは曲がり角を曲がって行った。
 

⏰:07/08/14 11:44 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#186 [あんみつ]
 
何だか気が抜けた。
もっと、何か言われると思った。
けど・・・そっか。
きっと、もう私なんか関係ないんだ。

私は少しの間、曲がり角を見つめていた。
(・・・多分、佐古さんは健二に・・・)
ゆっくりと重い足を動かして、私は2組の前を見た。

⏰:07/08/14 11:46 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#187 [あんみつ]
(・・・やっぱり)
佐古さんと健二は、2人で廊下の壁にもたれて話している。
こっちからじゃ健二の顔は見えないけど、佐古さんは満面の笑みを浮かべている。
私は再びUターンして、階段を下り始めた。

きっと、前まで佐古さんの場所には、私がいた。
健二の隣は、私の場所だった。
けど・・・もう、私じゃない。
佐古さんの場所だ。
 

⏰:07/08/14 11:47 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#188 [あんみつ]
 
慣れなきゃ。
これから先も、2人のあんな姿を見る事になる。
早く、早く。
早く・・・慣れなきゃ。

「・・・はぁ」
私は下駄箱にもたれて、ため息をついた。
洋平君は、まだ来ない。

そう言えば、健二は洋平君の気持ち知ってるのかな。
洋平君は、私と健二の事知ってるのかな。
・・・知ってるよね、友達だもん。
 

⏰:07/08/14 11:49 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#189 [あんみつ]
 
そんな事を考えていると、「友達」の所で奈津美の顔が浮かんだ。
(・・・奈津美にも、話さなきゃな)

奈津美は、深く聞かないでいてくれる。
けど、私の事を心配してくれているのは、すごく伝わってくる。
洋平君に言ったら、その後、奈津美にもちゃんと話そう。
 

⏰:07/08/14 11:51 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#190 [あんみつ]
 
「ねこちゃん??」
はっとして横を見ると、洋平君がいた。
「洋平君・・・」
「どしたの??」
「・・・ちょっと、洋平君に・・・話があって」
私が言うと、洋平君は少し驚いた顔をした。
けど、すぐに笑顔になった。
「分かった。じゃあ、歩きながらでいい??家まで送る」
「・・・うん」
 

⏰:07/08/14 11:53 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#191 [あんみつ]
 
優しい人。
強い人。
好きな人に「好き」って言って、はっきりしない私なんかに、今までと変わらず優しくしてくれる。
私には、絶対にできないや。

洋平君みたいになれたら、少しは何か、変わってたのかな。
 

⏰:07/08/14 11:55 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#192 [あんみつ]
――――――――

真夏の太陽が、肌をジリジリと照りつける。
「あっちーねー」
「だねー」
洋平君は、徒歩の私に合わせて、自転車を押して歩く。
(・・・前の事、思い出すな)
 

⏰:07/08/14 11:57 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#193 [あんみつ]
 
佐古さんの告白を見た日。
あの時も、泣いた私をこんな風に、送ってくれた。
それで私に・・・真剣に気持ちをぶつけてくれた。
だから、私も真剣に返したい。
上手く言えないかもしれないけど、せめて、正直に。
 

⏰:07/08/14 11:59 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#194 [あんみつ]
 
「・・・洋平君!!」
私は、立ち止まって言った。
洋平君も、足を止める。
私は顔を上げて、洋平君の目を見た。
「・・・ねこちゃん」
私より先に、洋平君が口を開いた。
「健二の事、・・・まだ想っててもいい。俺はその想いごと、ねこちゃんを大事にしていける」

⏰:07/08/14 12:27 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#195 [あんみつ]
洋平君は、1度目を閉じて、開いた。
「時間はかかるかもしれないけど、ねこちゃんの中で、俺の存在が健二を越えてみせるよ」
洋平君は私の目を見て、黙って私の言葉を待っている。
洋平君の真剣な目を見たら、嬉しくて、のどが熱くなった。

⏰:07/08/14 12:29 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#196 [あんみつ]
「私・・・」
次の言葉を、なかなか出せない。
私は、1度大きく息を吐いて、また吸った。
「私・・・洋平君の事、好きになりたいの」
洋平君は、目を丸くして私を見る。
「だから・・・もっと洋平君の事、知りたいの」
洋平君は、私を見つめる。

⏰:07/08/14 12:31 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#197 [あんみつ]
「それは、前向きに考えてくれる・・・って事??」
洋平君の言葉に、私は頷いた。
それを見て、洋平君はパッと笑顔になった。
「じゃあ、知ってもらえるように頑張るよ!!」
(・・・頑張るのは、私だよ)
「ありがと、洋平君」
 

⏰:07/08/14 12:33 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#198 [あんみつ]
――――――――

私は、ずるい。
洋平君を好きになって、健二を忘れるんじゃなくて、健二を忘れるために、洋平君を好きになろうとしてる。

嬉しかった。
洋平君の言葉が。
私は、甘えてしまった。
健二への想いごと、私を受け入れてくれる、洋平君の優しさに。
 

⏰:07/08/14 12:34 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#199 [あんみつ]
 
けど、そんな洋平君の事、好きになれたら幸せだろうなって、思ったんだ。
もっと知れば、好きになれるって、思ったんだ。

私のこの選択が、正しいのかどうか、分からない。
けど、私は、進むために必死だった。
前を向こうと、必死だったんだ。
 

⏰:07/08/14 12:36 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#200 [あんみつ]
200達成
今日わ以上にします
感想板作ったんで、読んでくれた方わ一言でもコメントくれたら嬉しぃです

⏰:07/08/14 12:53 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#201 [あんみつ]
感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2685/

⏰:07/08/14 13:05 📱:N901iC 🆔:ygQ9hxEg


#202 [我輩は匿名である]
 


 

⏰:07/08/14 13:09 📱:N903i 🆔:kKpIHO.w


#203 [あんみつ]
匿名さん
ん(゜∀。?)
よかったら読んでみて下さぃね

⏰:07/08/15 06:15 📱:N901iC 🆔:x81TabjI


#204 [あんみつ]
09、友達

――――――――
7/31 19:27
To 木原奈津美
Sub 無題

明日、暇??
話したい事あるよ。
――――――――
――――――――
7/31 19:35
From 木原奈津美
Sub Re:

暇だよー☆
じゃあ、うちにでも来る??
――――――――

⏰:07/08/17 08:32 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#205 [あんみつ]
――――――――
7/31 19:42
To 木原奈津美
Sub Re:Re:

そうするー!!
何時頃行けばいい??
――――――――
――――――――
7/31 19:45
From 木原奈津美
Sub Re2:Re:

いつでもいいよ。
来る前にメールしてね!!
――――――――

⏰:07/08/17 08:34 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#206 [あんみつ]
 
カチカチッ
「りょうかい・・・っと」
メールを送信して、私はベットに寝転がった。

奈津美に、全部話そう。
話したい、聞いてほしい。
健二の事も、あの子の事も、洋平君の事も。
私の気持ちも。
けど、上手く言葉にできるかな。

ピピーピーピー♪
携帯が鳴った。
私は、ベット脇の机の上に置いていた携帯を、寝たまま手を伸ばして取った。

⏰:07/08/17 08:36 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#207 [あんみつ]
――――――――
7/31 19:53
From 田村洋平
Sub Re:Re2:Re2:Re2:Re:

ねこちゃんって、猫飼ってんだ(笑)
今度、写メ見して!!
俺ん家は犬飼ってるよ。
――――――――
昨日、あれから洋平君とは、たわいもないメールのやり取りが続いている。
少しずつでも、知っていこうと思って。
 

⏰:07/08/17 08:37 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#208 [あんみつ]
――――――――
7/31 19:58
To 田村洋平
Sub Re2:Re2:Re2:Re2:Re:

いいよー☆
洋平君も、犬見してね!!
――――――――
今は、こんな何気ないメールのやり取りでも、何だか新鮮で、楽しい。
相手の事を知っていけるのが、何だか嬉しい。

・・・私、進めてるよね。
 

⏰:07/08/17 08:38 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#209 [あんみつ]
――――――――

ピーンポーン
お昼過ぎ、私は、奈津美の家のチャイムを鳴らした。
ガチャッ
ドアが開いて、奈津美が顔を出した。
「いらっしゃい!!入って入って」
そう言って、私を手招きする。
「おじゃましまーす!!」
私は玄関に入って、サンダルを脱いだ。
「飲み物持ってくから、先部屋行ってて」
「分かったー」
 

⏰:07/08/17 08:40 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#210 [あんみつ]
 
階段を上がっていって、奈津美の部屋のドアを開ける。
ぬいぐるみがいっぱい飾ってあって、女の子って感じの可愛らしい部屋。
(・・・何か久しぶりかも)
部屋を見渡していると、棚に飾ってある写真立てが目についた。
(あ・・・これ)
飾ってある写真は、1年の文化祭の時に撮った、奈津美と私が一緒に映っているやつ。

⏰:07/08/17 08:41 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#211 [あんみつ]
「おまたせー。オレンジジュースでいい??」
奈津美が、両手にオレンジジュースを持って入ってきた。
「うん、ありがと」
部屋の真ん中の丸テーブルに、奈津美と向かい合って座る。
私は、ジュースを1口飲んだ。

⏰:07/08/17 08:43 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#212 [あんみつ]
「何か、ねこがうち来るの久しぶりじゃない??」
奈津美も1口飲んで、言った。
「そう、私もさっき思った」
(前来たときは、写真飾ってなかったし)
私は、横目であの写真を見た。
自分と映っている写真が飾られているのは、少し照れ臭いけど、すごく嬉しい。
 

⏰:07/08/17 08:44 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#213 [あんみつ]
 
時間が経って、だいぶ暑さも落ち着いてきた。
奈津美は、自分からは話を切り出そうとしない。
私が、話し始めるのを待ってるんだ。

「・・・奈津美」
私は、ジュースを置いて口を開いた。
「うん??」
奈津美が、私の顔を見る。

⏰:07/08/17 08:46 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#214 [あんみつ]
「私、健二の事・・・」
私は、テーブルに置いた自分の手を見ながら続ける。
「・・・もうどうにもならないの。私、健二と喧嘩しちゃったし。健二は、佐古さんと付き合ってるし」
「うん・・・」
健二が佐古さんと一緒にいるのを、見た事があるのだろう。
奈津美は驚かなかった。
私はそこで、ジュースを飲んだ。

⏰:07/08/17 08:48 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#215 [あんみつ]
「・・・私・・・洋平君に告白されたの」
そして、一息ついた後に言った。
「・・・え??」
奈津美が、驚きの声を出す。
「・・・前に進みたいの。洋平君の事、好きになりたいの。だから・・・洋平君の事、もっと知りたいって、好きになりたいって。洋平君にもそう言った」
私は、自分の気持ちを言葉にするのに、必死だった。
奈津美は、何も言わない。

⏰:07/08/17 08:49 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#216 [あんみつ]
「健二の事以上に、洋平君の事、好きになれる気がするの。健二とは、・・・普通の幼なじみに戻れたらいいなって思う」
私は、言葉にできる限り、自分の気持ちを話した。
「・・・洋平君と付き合うの??」
私が話し終え、少しの沈黙の後、奈津美がやっと口を開いた。

⏰:07/08/17 08:50 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#217 [あんみつ]
「・・・前向きに考えるって、言ったから」
私の言葉に、奈津美は静かに「そっか」と言って、私の肩を叩いた。
「ねこが決めたなら・・・応援するよ!!」
そう言った奈津美の顔を見ると、笑顔だった。
だけど、どこかいつもと違う笑顔。
「ありがとう」
それを深く気に留めなかった私は、笑顔で言った。
 

⏰:07/08/17 08:52 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#218 [あんみつ]
――――――――

ピピーピーピー♪
地元の駅から家に帰る途中、メールが来た。
――――――――
8/1 16:28
From 田村洋平
Sub 無題

7日の夜って暇??
よかったら祭り行かない??
できれば2人で。
――――――――
 

⏰:07/08/17 08:53 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#219 [あんみつ]
 
7日の夜の祭りと言ったら、多分、高校の近くの川原である花火大会だ。
・・・去年は、健二と行った。

(・・・できれば2人で)
携帯の画面のその7文字が、私の頭に、照れたように笑う洋平君の顔を思い起こさせる。
胸が、小さくキュンと鳴った気がした。
 

⏰:07/08/17 08:54 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#220 [あんみつ]
 
カチカチッ
「送信・・・っと」

――――――――
8/1 16:36
To 田村洋平
Sub Re:

行けるよ☆
何時に待ち合わす??
2人でもいいよ。
――――――――

前を見る。
振り返らない。
・・・これでいいんだ。
 

⏰:07/08/17 08:56 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#221 [あんみつ]
09は以上です
感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2685/
読んでくれた方は、一言でも感想くれると嬉しぃです

⏰:07/08/17 09:01 📱:N901iC 🆔:3H5O1myQ


#222 [あんみつ]
10、手と手


「奈子、今日お祭り行くんでしょ??」

お母さんが、庭で水やりをしながら聞いてきた。

「うん、行くけど??」

私は、リビングで漫画を読みながら答える。

「浴衣着なくていいの??」

ページをめくる手が止まった。

「浴衣・・・」
 

⏰:07/08/23 16:34 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#223 [あんみつ]
 
「あんた、去年は着たじゃない」

お母さんは水やりを終えて、今度は草を抜き始めた。

「去年は・・・」

私は、口を閉じた。

(・・・健二と一緒だったから)
 

⏰:07/08/23 16:36 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#224 [あんみつ]
 
「別にいいけど、せっかくあるんだから・・・」

「・・・着る」

「へ??」

呟いた私の言葉を、聞き取れなかったお母さんが聞き返す。

「着て行く!!」

今度ははっきりと言って、私は浴衣を探しに、2階へ駆け上がった。

 

⏰:07/08/23 16:37 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#225 [あんみつ]
――――――――


携帯を開くと6時25分だった。

浴衣に手間取って、遅れるかと思って急いできたけど、まだ待ち合わせの5分前だった。

「ふぅー・・・」

私は、学校の校門にもたれた。

前を、祭りに向かう浴衣の人達が通っていく。
 

⏰:07/08/23 16:41 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#226 [あんみつ]
 
『ねこ、歩くの遅せー』

『だって!!下駄とかめったに履かないし』

こんな会話をしながら、去年は、健二とこの道を通った。

何だかんだ文句言いながらも、健二は歩く速度をゆるめてくれた。

時々、振り向いて私を見てくれた。
 

⏰:07/08/23 16:42 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#227 [あんみつ]
 
私は下駄を、カランと鳴らした。

携帯を見ると、丁度29分から30分へと変わった。

「ごめん!!待った??」

それと同時に、洋平君が来た。

「・・・ふ、きゃはは!!」

「えっ、どしたの??」

突然笑いだした私を見て、洋平君が不思議そうに聞く。
 

⏰:07/08/23 16:43 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#228 [あんみつ]
 
「だって!!洋平君、30分なった瞬間に来るんだもん」

私は、携帯の画面を見せた。

「あー、ほんとだ。けど・・・」

洋平君は、自分の携帯を開いて、私に見せる。

「俺のはまだ29分」

洋平君が言った瞬間、30分に変わった。
 

⏰:07/08/23 16:45 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#229 [あんみつ]
 
「「・・・」」

私と洋平君は、顔を見合わせる。

「洋平君、めっちゃ時間通りー!!」

「ははっ!!・・・行こっか??」

洋平君は笑顔で言った。

「うん!!」

私達は、川原に向かって歩き始めた。
 

⏰:07/08/23 16:46 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#230 [あんみつ]
 
「あー・・・と」

歩きながら洋平君が言った。

「ん??どしたの??」

私が聞くと、洋平君はこっちをチラッと見て、また前を向いた。

「えっと・・・浴衣、似合うね」

そう言うと、洋平君は照れ臭そうに、右手で自分の髪をクシャッとした。
 

⏰:07/08/23 16:47 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#231 [あんみつ]
 
そんな洋平君を見ると、私も照れ臭くなって、何だかドキドキする。

「あ、ありがと・・・」

私の言葉に、洋平君は照れたように笑った。

それにつられて、私も笑う。

(・・・あれ??)

何だか歩くのが楽だ。
 

⏰:07/08/23 16:48 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#232 [あんみつ]
 
「俺、今年の祭りこれが初だよ」

「あ、私もー」

洋平君は、ずっと私の隣を歩いている。

(・・・もしかして、歩調合わせてくれてる??)

洋平君と私とじゃ、歩幅が違いすぎる。

意識して歩かなきゃ、並んで歩けるはずがない。

気付いたら、顔がほてっていく気がした。
 

⏰:07/08/23 16:50 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#233 [あんみつ]
 
健二とは、また違う優しさ。

何か、こういうの、いいなって思った。

洋平君とメールをしても、直接話しても、純粋に楽しいと思った。

無理しなくていい、泣かなくていい。

幸せって、こんなのかなって思った。

 

⏰:07/08/23 16:51 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#234 [あんみつ]
――――――――


「うわー!!人すげーね」

屋台で賑わう川原は、すでに人でいっぱいだった。

「ねー!!お祭りって感じ」

ソース系の匂いが、食欲をそそる。

「とりあえず、回ってみる??」

「うん!!」

人込みの中を、屋台を見ながら進んで行く。
 

⏰:07/08/23 16:55 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#235 [あんみつ]
 
「ねこちゃん、何食べたい??」

「んー・・・わっすみません」

キョロキョロしながら歩いていると、すれ違う人にぶつかった。

「大丈夫??」

洋平君が聞いた。

「うん、平気」

笑って言うと、洋平君は突然私の手首を掴んだ。
 

⏰:07/08/23 16:56 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#236 [あんみつ]
 
そして、私に洋平君のTシャツの裾を掴ませた。

「俺の服、掴んどきなよ」

そう言って、洋平君は手を離した。

「・・・ありがと」

手には、かすかにまだ洋平君の体温が残っていて、ドキドキした。
 

⏰:07/08/23 16:57 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#237 [あんみつ]
 
「・・・あ、私!!お好み焼き食べたい!!」

ドキドキに耐えきれなくなった私は、とっさに、目についたお好み焼きの屋台を指差して言った。

「お、いいね。・・・混んでるな」

そう言うと、洋平君は、屋台とは逆方向に歩いていく。

洋平君の服を掴んだまま、私もついていく。
 

⏰:07/08/23 16:58 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#238 [あんみつ]
 
洋平君は、私を屋台が見える、木の所まで連れてきた。

「よし、ここで待ってて。俺、買ってくるから」

そう言うと、人込みの中へと消えていく。

軽く握っていた私の手から、洋平君の服がするりとぬけた。

私は、握っていた手を見つめる。
 

⏰:07/08/23 17:00 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#239 [あんみつ]
 
何だか、まだ温かい。

指も、心も。

心臓の鼓動が聞こえる。

私、洋平君の事、好きになっていってるのかな。

太鼓の音が聞こえる。

辺りは、暗くなってきた。
 

⏰:07/08/23 17:01 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#240 [あんみつ]
 
『ぎゃー!!綿飴で手ベタベタするー』

『ちょっ、俺に付けんな!!』

去年、私がベタベタの手で、健二の手を触ろうとしたら、逃げられたっけ。

「あ、ねこじゃん。やっほー」

クラスの女子が通って、私も手を振り返した。

ここの祭りは、地元の人だけでなく、うちの高校の生徒がけっこう来る。
 

⏰:07/08/23 17:02 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#241 [あんみつ]
 
(・・・健二も来てるのかな)

誰と来てるんだろう。

やっぱり・・・

考えて前を向くと、私の予想通りの光景があった。

向こうを健二と、浴衣姿の佐古さんが歩いていく。

見たくないのに。

何で見つけてしまうんだろう。

2人は、手を繋いでいた。
 

⏰:07/08/23 17:05 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#242 [あんみつ]
 
そのまま2人は、人込みで見えなくなった。

「おまたせ!!」

ハッと横を見ると、洋平君がお好み焼きを持って、立っていた。

「あ・・・ありがと」

私は、お好み焼きを受け取る。

「・・・何かあった??」

「え、別に??向こうで食べよー!!」

私は笑顔で言って、洋平君に背を向けて歩きだす。
 

⏰:07/08/23 17:07 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#243 [あんみつ]
 
嘘だ。

このもやもやする気持ちは、嘘だ。

私には関係ないんだ。

私たちは、土手の斜面に腰を下ろした。

食べながら、洋平君と、いろいろ話した。

笑いながら話した。
 

⏰:07/08/23 17:08 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#244 [あんみつ]
 
一緒にいると楽しいし、安心するし、心が温かくなる。

この気持ちは、嘘じゃない。

だから、私は・・・

 

⏰:07/08/23 17:09 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#245 [あんみつ]
――――――――


お好み焼きを食べた後、また屋台を回って、綿飴とかき氷を食べた。

ベタベタする手はちゃんと洗って、家で食べようと林檎飴を1本買った。

あの2人を見かけることは、もうなかった。

「あ、そろそろ花火始まるかな??」

洋平君が、携帯を開いて言った。
 

⏰:07/08/23 17:13 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#246 [あんみつ]
 
「じゃあ、土手行こっか??」

私の右手には、林檎飴。

左手には、洋平君の服。

私たちは、人の流れに乗って土手に向かう。

土手には、すでに人が大勢いた。
 

⏰:07/08/23 17:14 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#247 [あんみつ]
 
私は、洋平君の服を離した。

花火は、まだあがらない。

「・・・洋平君」

「ん??」





「私・・・洋平君と付き合う」
 

⏰:07/08/23 17:16 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#248 [あんみつ]
 
「・・・へ??」

ドンッ!!

花火があがった。

私は洋平君を見る。

花火の光に照らされた顔は、驚きから、だんだんと笑顔に変わっていく。

私は、恥ずかしさでいっぱいだった。

けど、洋平君の笑顔を見たら、私も自然に笑えて、嬉しかった。
 

⏰:07/08/23 17:17 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#249 [あんみつ]
 
洋平君が、そっと、私の左手を握った。

何か言ったのだろう。

洋平君の口が動いたけど、花火の音と歓声で聞き取れなかった。

私がぽかんとしていると、洋平君が、私の耳に口を近付け、そして離した。

耳元で聞こえた言葉。


『大事にする』

 

⏰:07/08/23 17:20 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#250 [あんみつ]
 
私の耳だけでなく、全身を熱くしたその言葉は、私は進んでるという、確かな確信をくれた。

きっと、もっと好きになる。

洋平君の手を、ギュッと握り返し、私は上を見上げた。
 

⏰:07/08/23 17:21 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#251 [あんみつ]
 
 
どうか、私の選んだ言葉が、行動が、進む道が、間違っていませんように。

流れ星の代わりに、夜空に咲く花に祈った。
 
 

⏰:07/08/23 17:22 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#252 [あんみつ]
10は以上です
改行多めにしてみましたご意見お願いします

感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2685/

⏰:07/08/23 17:27 📱:N901iC 🆔:d/x858V.


#253 [あんみつ]
11、祭りの後に


私が健二に告白しようとした、あの七夕の日。

あれから、丁度1ヵ月。

8月7日。

私は、洋平君と付き合うことを決めた。

 

⏰:07/08/30 10:22 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#254 [あんみつ]
――――――――


「送ってくれて、ありがとね」

「うん・・・連絡する」

洋平君は、握った手をなかなか離そうとしない。

「・・・うん」

私が答えると、洋平君は手を離した。
 

⏰:07/08/30 10:25 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#255 [あんみつ]
 
「じゃーな!!」

そう言って、私に背を向ける。

「バイバイ!!」

背中に向かって言うと、洋平君は振り向いて、笑顔で右手を軽く挙げた。

私は、洋平君が曲がり角を曲がるまで、その後ろ姿を見ていた。
 

⏰:07/08/30 10:26 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#256 [あんみつ]
 

何だか、不思議な感じ。

私、洋平君と付き合うんだなぁって、あらためて思った。

こうやって、前に進むんだなぁって。


(・・・家入ろっかな)

私は、家の門に手を掛けて、ふと上を見た。
 

⏰:07/08/30 10:28 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#257 [あんみつ]
 
「・・・わー」

思わず声が出た。

今日は、月がきれいだ。

私は、門の所の段差に座って、月を見上げた。

(・・・あの日は、曇ってたな)
 

⏰:07/08/30 10:30 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#258 [あんみつ]
 
『16年の付き合いなめんなよ』

そう言ったのは、健二。

・・・16年だよ??

16年も一緒にいて、今まで、1ヵ月近く話さないなんて事なかった。

こんなになるなんて、思ってなかった。

・・・私が悪いんだけど。
 

⏰:07/08/30 10:32 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#259 [あんみつ]
 
けど、やっぱり、戻りたい。

邪魔な気持ち、全部捨てて、ただの「幼なじみ」に。

私、もう迷わないから。

このままは嫌だよ。
 

⏰:07/08/30 10:33 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#260 [あんみつ]
 
ザッザッ

誰かの足音が聞こえる。

私は、音のする方を見た。

(・・・あ)

健二だ。

向こうから、健二が歩いてくる。

佐古さんは、いない。
 

⏰:07/08/30 10:34 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#261 [あんみつ]
 
(え・・・うそ)

私は、下を向いた。

足音が、だんだん近づいてくる。

(どうしよ・・・)

ドクドクと、自分の心臓の音が聞こえる。

・・・そのまま、健二は私の前を通り過ぎた。
 

⏰:07/08/30 10:36 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#262 [あんみつ]
 
足音が遠ざかっていく。

私はそっと顔を上げて、健二の後ろ姿を見た。


行ってしまう。

・・・いいの??

このままでいいの??

何も言わなくていいの??
 

⏰:07/08/30 10:39 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#263 [あんみつ]
 
私、前に進んでるよ。

健二の幸せを、祈れるよ。

邪魔な気持ちは、捨てる。

だから、戻りたい。

「幼なじみ」に戻りたい。

・・・ねぇ、健二は??
 

⏰:07/08/30 10:41 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#264 [あんみつ]
 

私は、立ち上がった。

(・・・健・・・二)

「っ・・・健二!!」

呼び止めた。

健二が、前を向いたまま止まった。

そして、ゆっくりと振り向く。
 

⏰:07/08/30 10:43 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#265 [あんみつ]
 
(あ、どうしよ・・・何て言おう)

顔が熱い。

健二が、完全に私の方を向いた。

足が震える。

健二の顔を正面から見るのも、久しぶりだ。

月と電灯の明かりの下、健二は無表情で私を見る。
 

⏰:07/08/30 10:44 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#266 [あんみつ]
 
私は何か言おうと口を開くが、言葉がでない。

視界がにじむ。

今、泣いたらダメだ。

ダメなのに・・・。

私は、目をギュッとつむり、手を握り締めた。

(何で・・・)
 

⏰:07/08/30 10:47 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#267 [あんみつ]
 


「・・・おせーんだよ、たこ」

健二の声だ。

私が驚いて目を見開くと、健二は優しく微笑んだ。

変わらない笑顔。
 

⏰:07/08/30 10:50 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#268 [あんみつ]
 
あぁ、健二だ。

話してくれた。

私を、ちゃんと見てくれてる。


「・・・うぇ」

泣いたらダメだと思うのに、健二の笑顔を見ると、涙がこぼれた。
 

⏰:07/08/30 10:51 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#269 [あんみつ]
 
「おい、何泣いてんだよ」

そう言って、健二が私に近づく。

「ひっ・・・健・・・二」

「ん??」

「・・・ごめん、ね」
 

⏰:07/08/30 10:52 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#270 [あんみつ]
 
 
健二、ごめんね。

こんな風に、泣いちゃって。

避けて、向き合えなくて、ごめんね。

健二、ありがとう。

こんな私を、見離さないでくれて。
 

⏰:07/08/30 10:55 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#271 [あんみつ]
 
伝えたい事は、たくさんあるんだよ。

上手く言葉にできないけど。

ねぇ、健二。

私たち、幼なじみに戻れるの??
 

⏰:07/08/30 10:56 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#272 [あんみつ]
 

「・・・俺も、ごめんな」

(違う・・・健二が悪いんじゃない)

私は、首を横に振った。

健二が、ゆっくり右手をあげる。

バチッ!!

「いったー!!?」

私は、おでこを押さえた。
 

⏰:07/08/30 10:58 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#273 [あんみつ]
 
頭を撫でられるかと思ったら、デコピンされた。

「いつまで泣いてんだよ!!」

笑いながら、健二は門の前に座る。


・・・そっか、佐古さんがいるんだもん。

私の頭なんか、撫でちゃダメだよね。
 

⏰:07/08/30 10:59 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#274 [あんみつ]
 
私も健二の横に座る。

痛みのお陰で、涙は止まったみたいだ。

私は、また月を見上げる。

もう、大丈夫。


「・・・健二、佐古さんと付き合ってんだよね??」
 

⏰:07/08/30 11:01 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#275 [あんみつ]
 
ずっと、健二に聞きたかった事。

聞けなかった事。

だけど、今なら大丈夫。

だから・・・答えて、健二。


健二も、私と同じように上を見ている。

「・・・あぁ」

健二がうなずいた。
 

⏰:07/08/30 11:04 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#276 [あんみつ]
 

・・・今度は、ごまかさずに言ってくれたね。

ちゃんと、健二の口から聞けた。

きっと、洋平君と付き合う前の私だったら、受けとめられなかった。

けど、今なら、受け入れられるよ。
 

⏰:07/08/30 11:06 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#277 [あんみつ]
 

「ねこは・・・洋平と付き合ってんだろ??」

健二が聞いてきた。

隠すことはない。

私も、真っすぐ返さなきゃ。
 

⏰:07/08/30 11:07 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#278 [あんみつ]
 
「・・・うん」

私が答えると、健二は私の肩を軽く叩いた。

「洋平、いい奴だからな!!」

笑顔で言う健二の手を、私は押し返した。

「分かってるよー。・・・健二も!!佐古さん大事にしてあげなよ!!」

私も、笑って言えた。
 

⏰:07/08/30 11:09 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#279 [あんみつ]
 
「おう!!・・・なぁ、ねこ」

「ん??」

私は、健二の方を見る。

「俺・・・ねこには、幸せになってほしいって、思ってるから」

言い切ると、健二は立ち上がった。
 

⏰:07/08/30 11:10 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#280 [あんみつ]
 
(・・・健二)

まぶたの裏が、熱くなった。

けど、それ以上に胸が熱くなった。

「・・・私もだよ!!」

 

⏰:07/08/30 11:11 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#281 [あんみつ]
――――――――


健二の想いが、すごく嬉しかった。

私と同じだったから。


もう、迷わない。

私たちは「幼なじみ」。
 

⏰:07/08/30 11:14 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#282 [あんみつ]
 
別々の道を行くけど、繋がってられる。

お互いの幸せを祈れる。

そんな関係。

これからも、続けていこうね。

これからも、ずっと・・・。
 

⏰:07/08/30 11:15 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#283 [あんみつ]
11は以上です
読んでくれた方がいたら、是非コメントお願いします

感想板
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⏰:07/08/30 11:19 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#284 [あんみつ]
12、日常


「いってきまーす!!」

外に出て、私は門の前に立った。

朝日が眩しい。

8月も、もうすぐ終わりだというのに、暑さは和らぐどころか、厳しさを増した気がする。
 

⏰:07/09/17 16:51 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#285 [あんみつ]
 
(・・・待ってていいよね)

私は、健二の家の方を見た。

まだ、出て来る気配はない。

私は、門の前に座った。


『俺・・・ねこには、幸せになってほしいって、思ってるから』

・・・私もだよ。

私も、健二に幸せになってほしい。

 

⏰:07/09/17 16:53 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#286 [あんみつ]
 

バシッ!!

「・・・ったぁー!!」

上を見上げると、健二が立っていた。

「行くぞ、ねこ」

睨み付ける私を横目に、健二は笑って歩きだす。

何だか、懐かしいこの感じ。
 

⏰:07/09/17 16:55 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#287 [あんみつ]
 
バンッ!!

私は立ち上がって、勢いをつけて健二の背中を叩いた。

「いてーよ!!」

健二が振り向く。

「ばーかっ!!」

私は、そのまま健二を追い越して笑った。

 

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#288 [あんみつ]
 

あの時、勇気を出して呼んで良かった。

元に戻れて良かった。

『幼なじみ』

これが、私たちの適当な距離。

・・・変わらない日常が戻ってきた。

 

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#289 [あんみつ]
――――――――


「じゃあ、これで決まりで。自分の出る種目、覚えといてくださーい」

体育委員の言葉に返事をして、みんな帰り支度を始める。

「なーつみっ!!一緒の種目にできて良かったねー」

私は、奈津美の腕に飛び付いた。
 

⏰:07/09/17 16:59 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#290 [あんみつ]
 
「ねー!!しかも、綱引きと玉入れって。めっちゃ楽だし!!」

奈津美も、私の手を取って飛び跳ねる。

9月10日にある体育祭。

リレー系に出ずにすんで、私はとにかく嬉しかった。
 

⏰:07/09/17 17:01 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#291 [あんみつ]
 
笑い合っていると、急に奈津美の動きが止まった。

振り向いて奈津美の目線の先を見ると、教室のドアの所に洋平君がいた。

私を見て手招きをする。

「あ、ちょっとごめんね」

奈津美に一言言って、私は洋平君の元に行った。
 

⏰:07/09/17 17:05 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#292 [あんみつ]
 

あのお祭りの次の日。

奈津美に電話をして、洋平君と付き合うことにした事、それと、健二と仲直りした事を話した。

奈津美は黙って私の話を聞いて、「そっか・・・良かったね!!」って言ってくれた。
 

⏰:07/09/17 17:06 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#293 [あんみつ]
 

「洋平君、どしたの??」

付き合い始めてから、学校で会うのは初めてだ。

何だか照れ臭い。

「いや・・・一緒に帰らん??」

一瞬、健二の顔が頭をよぎった。

(・・・健二も佐古さんと帰るかな)
 

⏰:07/09/17 17:08 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#294 [あんみつ]
 
「・・・うん、いいよ!!ちょっと待ってて」

私は荷物を取りに、再び教室に入った。

「ごめん、奈津美!!私、帰るね」

カバンを持って奈津美に言った。

「うん、バイバイ!!」

そう言って、奈津美は笑顔で私の背中を押した。

 

⏰:07/09/17 17:09 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#295 [あんみつ]
――――――――


洋平君と付き合い始めて、2回、2人で出かけた。

1回目は映画を見て、2回目は街を歩いた。

2回共、途中手をつないだ。
 

⏰:07/09/17 17:10 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#296 [あんみつ]
 

「ねこちゃん、体育祭何出るん??」

洋平君は自転車を押しながら、車道側を歩く。

「綱引きと玉入れ!!」

「えー、めっちゃ楽じゃん!!」

本気で羨ましそうな洋平君がおかしくて、私は笑った。
 

⏰:07/09/17 17:12 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#297 [あんみつ]
 
「洋平君は??何出るの??」

「俺は、借り物競争と100mリレー」

「うわ、頑張ってー!!借り物とか、お題引くの怖くない??」

「こえー!!あれ、人が出たりするし」

「去年、健二なんか校長先生借りてたしねー!!」
 

⏰:07/09/17 17:14 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#298 [あんみつ]
 
(・・・あ)

健二の名前を出した後、しまったと思った。

今まで、健二の話題を出すのを、避けていた訳じゃないけど、出ることはなかった。

「校長と手つないでゴールしたの、うけたよなー!!健二、今年も出ることになってたよ」

私の心配をよそに、洋平君は会話を続ける。

(・・・大丈夫だったかな)
 

⏰:07/09/17 17:15 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#299 [あんみつ]
 

いろいろ話していたら、いつのまにか私の家の前だった。

洋平君は、自転車かごからカバンを取って、私に渡す。

「ありがと」

「うん・・・あのさ!!」

洋平君は、片手で頭をかいた。

私は黙って、次の言葉を待つ。
 

⏰:07/09/17 17:17 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#300 [あんみつ]
 
「・・・借り物競争、健二も出るけど・・・ねこちゃんは俺の事、応援してほしい・・・」

言い終わって、洋平君は頭をかいていた手で顔をおおった。

そんな洋平君が、すごく可愛くて、いとおしく感じた。

「・・・もちろん!!」

私の言葉に、洋平君は照れ臭そうに笑った。

「・・・じゃ、また!!」

「うん、ばいばい!!」

 

⏰:07/09/17 17:18 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


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