「好き」と言いたい。
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#261 [あんみつ]
 
(え・・・うそ)

私は、下を向いた。

足音が、だんだん近づいてくる。

(どうしよ・・・)

ドクドクと、自分の心臓の音が聞こえる。

・・・そのまま、健二は私の前を通り過ぎた。
 

⏰:07/08/30 10:36 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#262 [あんみつ]
 
足音が遠ざかっていく。

私はそっと顔を上げて、健二の後ろ姿を見た。


行ってしまう。

・・・いいの??

このままでいいの??

何も言わなくていいの??
 

⏰:07/08/30 10:39 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#263 [あんみつ]
 
私、前に進んでるよ。

健二の幸せを、祈れるよ。

邪魔な気持ちは、捨てる。

だから、戻りたい。

「幼なじみ」に戻りたい。

・・・ねぇ、健二は??
 

⏰:07/08/30 10:41 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#264 [あんみつ]
 

私は、立ち上がった。

(・・・健・・・二)

「っ・・・健二!!」

呼び止めた。

健二が、前を向いたまま止まった。

そして、ゆっくりと振り向く。
 

⏰:07/08/30 10:43 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#265 [あんみつ]
 
(あ、どうしよ・・・何て言おう)

顔が熱い。

健二が、完全に私の方を向いた。

足が震える。

健二の顔を正面から見るのも、久しぶりだ。

月と電灯の明かりの下、健二は無表情で私を見る。
 

⏰:07/08/30 10:44 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#266 [あんみつ]
 
私は何か言おうと口を開くが、言葉がでない。

視界がにじむ。

今、泣いたらダメだ。

ダメなのに・・・。

私は、目をギュッとつむり、手を握り締めた。

(何で・・・)
 

⏰:07/08/30 10:47 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#267 [あんみつ]
 


「・・・おせーんだよ、たこ」

健二の声だ。

私が驚いて目を見開くと、健二は優しく微笑んだ。

変わらない笑顔。
 

⏰:07/08/30 10:50 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#268 [あんみつ]
 
あぁ、健二だ。

話してくれた。

私を、ちゃんと見てくれてる。


「・・・うぇ」

泣いたらダメだと思うのに、健二の笑顔を見ると、涙がこぼれた。
 

⏰:07/08/30 10:51 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#269 [あんみつ]
 
「おい、何泣いてんだよ」

そう言って、健二が私に近づく。

「ひっ・・・健・・・二」

「ん??」

「・・・ごめん、ね」
 

⏰:07/08/30 10:52 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


#270 [あんみつ]
 
 
健二、ごめんね。

こんな風に、泣いちゃって。

避けて、向き合えなくて、ごめんね。

健二、ありがとう。

こんな私を、見離さないでくれて。
 

⏰:07/08/30 10:55 📱:N901iC 🆔:cFsPMBtA


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