「好き」と言いたい。
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#300 [あんみつ]
 
「・・・借り物競争、健二も出るけど・・・ねこちゃんは俺の事、応援してほしい・・・」

言い終わって、洋平君は頭をかいていた手で顔をおおった。

そんな洋平君が、すごく可愛くて、いとおしく感じた。

「・・・もちろん!!」

私の言葉に、洋平君は照れ臭そうに笑った。

「・・・じゃ、また!!」

「うん、ばいばい!!」

 

⏰:07/09/17 17:18 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#301 [あんみつ]
――――――――


やっぱり気にしてたんだ。

健二は私の幼なじみで、洋平君の友達でもあるから、その内、話題にはなったと思う。

それでも、洋平君からならともかく、私の口から健二の話題を出したのは、無神経だったかもしれない。

洋平君は、私が健二を好きだった事、知ってる訳だし。
 

⏰:07/09/17 17:20 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#302 [あんみつ]
 
けど、私は洋平君と付き合ってるんだよ。

それが、私の答え。

健二とは、もうただの幼なじみだし。

話すたび、洋平君の良い所を知って、好きになってる。

付き合ってるっていう、実感も湧いてきた。

きっと、これからは洋平君といる事が、日常になっていくんだ。
 

⏰:07/09/17 17:21 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#303 [あんみつ]
 

私は立ち上がって、机の上のカレンダーをめくり、9月10日の所に赤ペンで丸をした。

もうすぐ、体育祭だ。
 

⏰:07/09/17 17:22 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#304 [あんみつ]
300突破だぁ
だいぶ日にち空いたけど、読んでくれてる人いるのかな
読んでくれた方は感想お願いします

感想板
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⏰:07/09/17 17:27 📱:N901iC 🆔:r..DyAZc


#305 [あんみつ]
13、体育祭


ピンポンパンポーン

{100mリレーと二人三脚に出る選手は、入場門に集合して下さい}

太陽の照りつけるグラウンドに、今日何度目かの放送が流れた。
 

⏰:07/09/24 17:13 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#306 [あんみつ]
 
「洋平君出るんだっけ??」

頭にタオルをかぶった奈津美が聞く。

「うん、100mリレー」

答えながら、私は日焼け跡防止のために、半袖の体操服を更にまくった。

「あ、前空いたよ。行く??」

応援テントの1番前を陣取っていた集団が、どこかに行ったみたいだ。
 

⏰:07/09/24 17:15 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#307 [あんみつ]
 
「うん、やった!!」

2人で空いた所に移動して、座りなおす。

やっぱり、前がいなかったらよく見える。

が、代わりに影が何もなくなったので、すごく暑い。

太陽の光が、容赦なくジリジリと肌を刺す。

奈津美と同様に、私も頭にタオルをかぶった。
 

⏰:07/09/24 17:17 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#308 [あんみつ]
 
前の種目の選手が、退場門から出ていく。

それと入れ代わりに、100mリレーに出る選手が、入場門から駆け足で入ってきた。

「あ、洋平君いたよ」

奈津美が早々と見つけて、指差した。
 

⏰:07/09/24 17:19 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#309 [あんみつ]
 
1番後ろに並んだ洋平君は、アンカーらしい。

2組のクラスカラーの、黄色いたすきを付けている。

色黒の肌に引き締まった筋肉、おまけに背の高い洋平君。

(何か・・・格好いい)

思った後、片手で頬を押さえると、ただでさえ熱いのに、私の顔はさらに熱さを増していた。
 

⏰:07/09/24 17:20 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#310 [あんみつ]
 
「あ、始まるよ」

パンッ!!

奈津美が言い終わるのとほぼ同時に、ピストルがなった。

各クラス1番手の選手が、一斉に走りだす。

途端にグラウンドは、応援や歓声に包まれた。
 

⏰:07/09/24 17:22 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#311 [あんみつ]
 
1人100mずつ走って、次の人にバトンをつなげていく。

応援席はクラスごとなので、後ろは「7組行けー!!」とか、声を張り上げて叫んでいる。

そんな中で、違うクラスの応援をしてたら、反感を買ってしまいそう。

(・・・声出して応援はできないな)
 

⏰:07/09/24 17:24 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#312 [あんみつ]
 
考えてるうちに、それぞれのクラス、走っているのはすでに4人目の走者になっていた。

走るのは5人なので、次がアンカー。

洋平君の番だ。

アンカーの選手たちは、立ってバトンを待っている。

今のところ、2組は2位。

1位は・・・あ、うちのクラスだ。
 

⏰:07/09/24 17:27 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#313 [あんみつ]
 
差がなかなか縮まらない。

変わらないまま、洋平君にバトンが渡った。

「わ・・・はや」

速い。

洋平君はぐんぐんスピードを上げて、うちのクラスのアンカーと並んだ。

競り合いながら、私たちの応援席の前を通過する。
 

⏰:07/09/24 17:28 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#314 [あんみつ]
 
「洋平君、速いじゃん!!」

奈津美が私の肩を叩いてくる。

私はうなずきながら、洋平君を目で追う。

わずかに洋平君がリードして、そのままゴールした。
 

⏰:07/09/24 17:31 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#315 [あんみつ]
 
「すごい!!1位だー!!」

私は、肩に置かれっぱなしだった奈津美の手を取った。

「ねー!!すごい速かった!!」
奈津美も私の手を持って、ぶんぶんと振り回す。

「うん!!めっちゃすご・・・い」
 

⏰:07/09/24 19:38 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#316 [あんみつ]
 
(・・・やば)

私たちに向けられているのは、7組一同の冷たい眼差し。

私の様子を見て、奈津美もそれに気付いたらしい。

私の手を離して、へへっと苦笑いをしながら、そっと立ち上がって応援席から出ようとする。

私もそれに続いて、応援席から抜け出した。

 

⏰:07/09/24 20:53 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#317 [あんみつ]
 

「あー、失敗したー」

応援席から離れて、私は言った。

けど、本当は口で言うほど気にしてない。

みんなの冷たい眼差しより、走る洋平君の姿が目に焼き付いて離れない。

思い出すと、また顔がほてってきた。

「やっちゃったよねー。けど、ほんと速かった!!」

奈津美もたいして気にしてなさそう。
 

⏰:07/09/24 20:55 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#318 [あんみつ]
 
ピンポンパンポーン

{これで午前の部を終了します。12時40分まで休憩なので、各自お昼をとって下さい}

「もう昼なんだ。お弁当取り行こー」

「うん」

 

⏰:07/09/24 20:56 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#319 [あんみつ]
――――――――


昇降口に着いて、朝クラスごとにお弁当を集めた段ボール箱から、自分のを探す。

「あ、あった!!」

他の人のお弁当をひっくり返さないように、私は自分のを取り出した。

「どうする??この辺で食べる??影だし」

「だねー。あ、あそこは??」

そう言って、奈津美は昇降口前に植えてある木の下を指差した。
 

⏰:07/09/24 20:58 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#320 [あんみつ]
 
私たちは木の下に移動して、囲いのわずかな段差に座った。

「いただきまーす」

お茶で喉を潤した後、私はお弁当を広げて、手をあわせた。

「お、旨そうじゃん」

卵焼きを食べようとすると、上から声がした。
 

⏰:07/09/24 20:59 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#321 [あんみつ]
 
上を向くと、案の定、健二が立っていた。

日に焼けたのか、何となく朝会った時より、鼻が赤くなっている気がする。

「健二、自分のあるでしょー」

私は止まっていた箸を動かして、卵焼きを口に入れた。

「うちの、冷凍食品ばっかだし」

健二は言いながら、私の前にしゃがむ。
 

⏰:07/09/24 21:01 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#322 [あんみつ]
 
「うわ、おばさんに言ってやろーっと」

私は笑いながら、唐揚げに箸を伸ばす。

「どーぞ、ご自由に」

私の箸が唐揚げを取る前に、健二の指が唐揚げをさらっていった。

「あー!!ちょっと!!」

「うめー!!じゃあな」

健二は唐揚げを口に入れると、さっさと友達の元に戻っていった。
 

⏰:07/09/24 21:02 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#323 [あんみつ]
 
「あーあ、唐揚げ・・・」

「ははっ!!相変わらずだねー」

横でやりとりを見ていた奈津美が笑う。
 

⏰:07/09/24 21:03 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#324 [あんみつ]
 
「ほんとに!!全然成長しないよね」

「ねこもねー」

奈津美の言葉に、私はうなった。

ふと奈津美のお弁当を見ると、いつのまにかだいぶ食べ進んでいる。

それを見て私は、慌ててご飯を口に運んだ。

 

⏰:07/09/24 21:04 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#325 [あんみつ]
――――――――


私が食べ終わった時には、もう12時半で、午後1番の綱引きにでる私たちは、早足でグラウンドに向かう。

「あ、ねこちゃん!!」

呼ばれて立ち止まると、洋平君が駆け寄ってきた。

「洋平君、1位おめでとー!!すごい速かった!!ね、奈津美!!」
 

⏰:07/09/24 21:28 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#326 [あんみつ]
 
「あ、うん!!」

急に話をふったからか、奈津美は慌てて何度もうなずいた。

「そ??ありがとう」

洋平君は、私と奈津美の顔を交互に見て言った。

「ねこちゃんは??あと綱引きだっけ??」

「うん、そう。洋平君、借り物頑張ってね!!」

「おう、綱引きもな!!」
 

⏰:07/09/24 21:29 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#327 [あんみつ]
 
「うん!!ごめん、行こ、奈津美」

再び早足で入場門に向かう。

「・・・ねぇ、ねこ」

「ん??」

ピンポンパンポーン

{綱引きと障害物競走に出る選手は、入場門に集まって下さい}
 

⏰:07/09/24 21:30 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#328 [あんみつ]
 
「やば、急ご!!あ、ごめん、何??」

「いや・・・何か2人、付き合ってるって感じしてきたなーって!!」

そう言って、奈津美は私の肩をこづく。

「へ??そう??」

改めて言われると、少し照れ臭かった。

 

⏰:07/09/24 21:31 📱:N901iC 🆔:E6Bwt1vM


#329 [あんみつ]
――――――――


「あー、手の皮むけた」

綱引きを終えて、私たちは応援席に戻った。

手の皮がむけるまで頑張った甲斐あって、結果はなんと1位。

これで100mリレーで、うちのクラスを応援しなかったことは、許してほしい。

まぁ、もうみんな忘れてるみたいだけど。
 

⏰:07/09/30 21:16 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#330 [あんみつ]
 
何となく、前に行きにくい私たちは、応援席の後ろの方に座っていた。

「借り物っていつだっけ??」

奈津美に聞かれて、私はポケットからプログラムを取り出す。

「えっと・・・あ、もう次だ」

「えー。前、行けるかなー」
 

⏰:07/09/30 21:17 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#331 [あんみつ]
 
前には、すでに自分の競技に出終わって、動かなさそうな人たち。

「・・・ちゃんと見たいんだけどなー」

(・・・健二も出るし)

・・・

(・・・いや、私が応援するのは洋平君だし)

思った後、すぐに思い直した。

 

⏰:07/09/30 21:19 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#332 [あんみつ]
 

『・・・借り物競走、健二も出るけど・・・ねこちゃんには俺の事、応援してほしい・・・』


そう。

私が付き合ってるのは、洋平君だもん。

健二より、洋平君を応援するのは当たり前だ。

 

⏰:07/09/30 21:20 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#333 [あんみつ]
 

{次は借り物競走です。選手が入場します}

アナウンスがかかって、私はハッとした。

借り物競走は、わが校の体育祭の中で、盛り上がる種目の1つ。

前にいる人たちがすでに立ち上がっているので、よく見えない。

「もー!!見えないー」

奈津美もいつのまにか立ち上がって、私の横で飛び跳ねている。
 

⏰:07/09/30 21:21 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#334 [あんみつ]
 
私も遅れて立ち上がった。

パンッ!!

ピストルが鳴った。

始まったみたいだ。

歓声が一層大きくなる。

私も奈津美同様、飛び跳ねてみるが、やっぱり見えない。

(・・・え??)

こりずに飛び跳ねていると、急に、前に見える人の頭が、私のいる所を境に、だんだん両側に分かれていく。
 

⏰:07/09/30 21:22 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#335 [あんみつ]
 
(何??まさか、私が見えるように??)

バカなことを考えていると、私のすぐ前にいた背の高い男子が、私の方を振り向く。

そして右によけた。

「ねこ!!」

私の前の視界が開けたのと同時に、声がした。

人と人の間をぬって、声の主が私に向かって走ってくる。
 

⏰:07/09/30 21:24 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#336 [あんみつ]
 
「ねこ、来い!!」

声の主、健二は、私の手首をつかんで引っ張った。

「え??ちょっと、何!?」

私の質問には答えずに、健二は私を、リレーのコースに連れ出した。

「走れ、ねこ!!」

健二は、私の手首を引いて走りだす。

それにつられて、私の足も動く。
 

⏰:07/09/30 21:25 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#337 [あんみつ]
 
応援席からは、キャーとかワーとか、歓声がさらに激しさを増す。

(・・・何なの??)

走るスピードが上がった。

私は、健二に引かれるままに全速力で走る。

「・・・はぁ・・・はぁ」

必死で走るが、足が速い方でない私が、健二のスピードについていけるわけがない。
 

⏰:07/09/30 21:26 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#338 [あんみつ]
 
健二の手が、私の手首から離れた。

それに気付いた健二は振り向いて、今度は私の手をしっかりと握る。

「大丈夫か??あとちょっとだから、頑張れ!!」

そう言って健二は、ゆっくりと走りだす。

今度は、駆け足程度のスピードで。

 

⏰:07/09/30 21:27 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#339 [あんみつ]
 

前方に、白いテープが見えた。

ゴールだ。

あと少し・・・。

・・・3m、2m、1m。


パンッ!!

健二と、2人で並んでゴールした。

途端、私は健二の手を放して、その場にしゃがみこんだ。
 

⏰:07/09/30 21:28 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#340 [あんみつ]
 
「・・・はぁ・・・はぁ」

久しぶりに走ったせいか、かなりしんどい。

その時、健二も隣にしゃがんで、私の頭に手を置いた。

「よく頑張りました。ありがとな!!」

そう言って、ぽんぽんと叩く。

だんだんと落ち着いてくる。
 

⏰:07/09/30 21:29 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#341 [あんみつ]
 
私は、大きく深呼吸した。

「はぁ・・・何??私が借り物だったの??」

私が聞くと、健二はニヤーっと笑いながら、手に持っていた紙を見せる。

「そう!!お題は"猫目の女子"」

そう言うと健二は、私の目元を指差した。
 

⏰:07/09/30 21:30 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#342 [あんみつ]
 
「はぁ!?何、猫目って!!」

「ほんとのことじゃん」

そう言って笑う健二の指先を、私は払った。

「1位の人、こっちに並んでくださーい!!」

1位の旗を持った体育委員が、私たちを呼んだ。
 

⏰:07/09/30 21:31 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#343 [あんみつ]
 
「ほら、行くぞ」

健二は立ち上がって、私に手を差し出す。

私はそれを掴んで、勢いをつけて立ち上がった。
 

⏰:07/09/30 21:32 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#344 [あんみつ]
 
「・・・ふ」

「何だよ??」

「健二の手、汗かいてるー」

私は手を放して、ひらひらと振ってみせた。

「は??ねこの汗だろ!!」

健二に頭をこずかれて、私は笑った。

 

⏰:07/09/30 21:33 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#345 [あんみつ]
――――――――


ねぇ、健二。

猫目の女の子なんて、他にもいるでしょ??

なのに、私の所に来たって事は、健二にとって私の存在は、けっこう大きなものなんだって、思ってもいい??

彼女じゃなくても、特別な存在なんだって、うぬぼれてもいい??

 

⏰:07/09/30 21:43 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#346 [あんみつ]
 

健二の手の温もりや、優しさ。

ずっと、ずっと変わらないでね。

 

⏰:07/09/30 21:44 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#347 [あんみつ]
13話目は以上です
長くなっちゃった
よかったら読んでみてください

感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2685/36-40

⏰:07/09/30 21:48 📱:N901iC 🆔:t6MEvR6Q


#348 [あんみつ]
14、想い


私は、まわりが見えていなかった。

健二といると、あまりに楽しかったから。

健二の手が、あまりに温かかったから。


・・・私にとって、健二の存在は絶対だった。

 

⏰:07/10/08 14:19 📱:N901iC 🆔:cPjKM5TQ


#349 [あんみつ]
――――――――


私は、間違っていたのかもしれない。

健二と一緒に、素直に走るべきじゃなかったのかもしれない。

後からゴールしてきた洋平君と、目が合って思った。

 

⏰:07/10/08 14:26 📱:N901iC 🆔:cPjKM5TQ


#350 [あんみつ]
 

風が吹いて、グラウンドの砂を舞い上げる。

私は思わず目を閉じ、風が止むのを待って、また開いた。

(・・・あ)

洋平君は、私からすっと目をそらした。

そして、4位の旗の前に並ぶ。
 

⏰:07/10/08 14:32 📱:N901iC 🆔:cPjKM5TQ


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