「好き」と言いたい。
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#51 [あんみつ]
舞菜美さん
初めまして
面白ぃって言ってくれて嬉しぃです
コメントくれると本当に励みになりますぁりがとぅござぃます

⏰:07/07/17 22:25 📱:N901iC 🆔:ylHBvOdo


#52 [あんみつ]
すみませんが、今日の更新はぉ休みします
基本、まとまった更新は休みの日になると思ぃますが、平日も少しずつでも更新できるょぅに頑張ります

⏰:07/07/17 22:29 📱:N901iC 🆔:ylHBvOdo


#53 [あや]
あんみつちャんのペ-スでいいンだよ
応援してるね

⏰:07/07/18 01:00 📱:SH903i 🆔:2KvTFBx6


#54 [あんみつ]
あやさん
ぅんぃつも本当にぁりがとね
時間かかるかもだけど、絶対最後まで書き切るょ

⏰:07/07/18 07:04 📱:N901iC 🆔:ZNZ7GtjE


#55 [あんみつ]
――――――――

いつからだろう。
私が、健二をただの幼なじみだと思えなくなったのは。
いつの間にか、健二と仲良さそうに話す女の子に、嫉妬するようになってた。
健二の言葉1つで、落ち込んだり、浮かれたりする自分に気付いた。

⏰:07/07/18 21:49 📱:N901iC 🆔:ZNZ7GtjE


#56 [あんみつ]
 
(・・・健二、佐古さんと付き合ってんのかな)
健二を呼ぶあの子の声が耳について離れない。
さっきから、ずっと同じ事ばかり考えてる。
考えても、どうにもならないって分かってる。
きっと、健二に聞くのが1番いい。
健二は、きっと答えてくれる。
けど、私は、ちゃんと「幼なじみ」として聞けるのかな??
真実を聞いた時、私はどんな顔をするだろう。

⏰:07/07/18 21:51 📱:N901iC 🆔:ZNZ7GtjE


#57 [あんみつ]
 
「はぁー・・・」
私は深くため息をついた。

何で、大好きなだけじゃいられないんだろう。
付き合うとか別れるとか、両思いとか片思いとか。
恋人とか友達とか、・・・幼なじみ。
いろんな言葉が頭をぐるぐる回ったけど、私達にふさわしいのは、やっぱり「幼なじみ」。
きっとそれが、ずっと一緒にいるための、私達の適当な距離。
健二にとって、私はただの幼なじみ。
なのに、私は・・・。
 

⏰:07/07/18 21:54 📱:N901iC 🆔:ZNZ7GtjE


#58 [あんみつ]
 
「・・・子、奈子!!」
1階からのお母さんの声で、私は現実に引き戻された。
私は、ベットから体を起こす。
体が、まるで自分のじゃないみたいに重く感じた。

「何ー??」
1階に降りると、お母さんが台所で漬物をタッパーに詰めていた。

⏰:07/07/18 21:58 📱:N901iC 🆔:ZNZ7GtjE


#59 [あんみつ]
「これ。健二君の家に持って行ってあげて」
「あー、うん」
(・・・って、え!?)
「じゃなくて、やっぱ無理!!今、忙しいし!!」
私は、慌てて首を振った。
「はい。落とさないようにね」
私の言葉に、お母さんはお構いなしだ。
さっさと洗い物を始めてしまった。

⏰:07/07/18 22:01 📱:N901iC 🆔:ZNZ7GtjE


#60 [あんみつ]
「今日朝、健二君迎えに来たよ」
私がタッパーを持って突っ立っていると、お母さんが、私に背を向けたまま言った。
「喧嘩か何か知らないけど、気まずいまま時間が経つと、どんどん話し掛けにくくなっちゃうんだからね」
(・・・母は偉大だ)
 

⏰:07/07/18 22:03 📱:N901iC 🆔:ZNZ7GtjE


#61 [あんみつ]
 
確かに、お母さんの言う事は正しい。
まだ、話さなくなって丸1日も経ってないけど、ただ1日話してないのとは訳が違う。
このままだと、「幼なじみ」って関係まで失ってしまいそうな気がする。
(・・・しっかりしなきゃ)

「・・・うん」
私はお母さんの背中に頭を下げて、家を出た。
 

⏰:07/07/18 22:05 📱:N901iC 🆔:ZNZ7GtjE


#62 [あんみつ]
――――――――

健二の家まで徒歩10秒。
時間をかけて歩く私の努力も虚しく、1分もかからない内に着いてしまった。
(いつも通り、いつも通り・・・)
何度も心の中で繰り返す。
私は大きく深呼吸した。
(・・・よしっ!!)
チャイムを鳴らそうと手を伸ばす。
・・・ガチャ!!
「あ、ねこ」
突然、健二が玄関から出て来た。
私の指は、まだインターホンに触れていない。
「わ!?・・・えっ何で!?」
びっくりして、漬物のタッパーを落としそうになった。

⏰:07/07/20 20:52 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#63 [あんみつ]
「今、ねこん家に赤飯届けに行こうと思って・・・。ねこは??」
健二は、手に持った入れ物を私に見せる。
「私も・・・漬物持って来たんだけど」
私もタッパーを健二に見せた。
「「・・・」」
少しの間、沈黙が流れる。
「・・・ははっ!!マジかよ、すげータイミング!!」
先に沈黙を破ったのは、健二の笑い声だった。
片手でお腹を押さえて笑っている。
「・・・ふっ・・・きゃはは!!」
私も耐え切れなくなって笑った。
しばらくの間、2人してバカみたいに笑い続けた。
 

⏰:07/07/20 20:54 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#64 [あんみつ]
 
ここまで心の底から笑ったのは、久しぶりな気がする。
何かよく分かんないけど、とにかく楽しくて。
それに、健二が笑ってくれたのが嬉しくて。
私が、普通に笑えたのが嬉しくて。
私、こんなに笑える。
ちゃんと笑える。
・・・大丈夫。
私、ただの「幼なじみ」に戻れるよ。
 

⏰:07/07/20 20:56 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#65 [あんみつ]
 
「ははっ・・・はぁーめっちゃ笑った、笑った!!てか、絶対近所迷惑だよな」
「ははっ!!だねー。何か笑い過ぎて暑いし!!」
言いながら私達は、漬物と赤飯を交換した。
出来たてなのか、入れ物の底がほんのり温かい。
「ふはっ!!お前たこ!!」
健二が私を見て言った。
「はい??何、たこって」
「あれだよ。赤くて、足が8本・・・いや、10本のやつ」
「それは分かってるー」
「だって、お前顔真っ赤」
「だからー笑いすぎて、暑いの!!」
私が言うと、健二は「ちょっと待ってて」と言って家に入って行った。

⏰:07/07/20 20:59 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#66 [あんみつ]
再び出て来た健二は、手にパピコを持っていた。
「これやるよ、たこ」
そう言って、片方を私の頬に押しあてる。
熱い頬に、冷たいパピコがすごく気持ち良い。
「・・・あっありが」
ピーピピピーピー♪
私が言い終わらない内に、健二の携帯が鳴った。
「あっ、ちょっと悪い」
健二は私に背を向けて、ポケットから取り出した携帯を見ると、止まった。
「どしたの??」
「いや・・・別に」
そう言うと、健二は私から少し離れて電話に出た。

⏰:07/07/20 21:01 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#67 [あんみつ]
「もしもし??・・・あのさ、俺は前言った通りだから。・・・切るぞ」
健二はすぐに電話を切った。
「悪い。あーおい、さっさと食べんと溶けてるぞ」
「あ、うん」
私は慌ててパピコを食べた。
(何か・・・さっきの感じって・・・)
「・・・佐古さん??」
私は思わず口に出してしまっていた。
「え??」
私の言葉に、健二はびっくりしたみたいだ。
「あー・・・うん」

⏰:07/07/20 21:04 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#68 [あんみつ]
(・・・やっぱり)
「・・・断ったんじゃなかったの??」
「断ったよ。けど何か・・・諦めませんって言われた」

『諦めません』
あの子の言いそうな事だ。
活発そうだし。
けど、健二はどんな気持ちでそれを聞いて、何を考えたんだろう。

「・・・そうなんだ」
そう言った自分の声が、何だか暗い気がして焦った。(明るくしなきゃ・・・)
「一途だねー!!可愛いじゃん。・・・あっ、そろそろ帰るね。ばいばい!!」

⏰:07/07/20 21:06 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#69 [あんみつ]
明るい調子で言えたと思う。
ただ、顔に出てるんじゃないかと心配で、私は急いで健二に背を向けた。
「おう、じゃあな」
後ろから聞こえた健二の声は、いたって普通だった。 

⏰:07/07/20 21:08 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#70 [あんみつ]
 
健二は、昨日の私の事には、1度も触れなかった。
蒸し返されたい訳じゃないけど、あの子の方が、私より健二の関心を引いてるのかと思うと、淋しかった。

私の前でのいつも通りの健二。
あの子に告白された時、諦めないって言われた時、健二、いつも通りだった??
あの子が、私の知らない健二を知ってるみたいで、何だか悔しかった。
 

⏰:07/07/20 21:10 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#71 [あんみつ]
 
けど、それらが幼なじみとしての気持ちなのか、恋する女の子としての気持ちなのか、もう自分でもよく分からなかった。
ただ、胸がもやもやして、その後食べた赤飯の味も、よく分からなかった。

⏰:07/07/20 21:16 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#72 [あんみつ]
今日は以上にします
コメントくれると嬉しぃです

⏰:07/07/20 21:25 📱:N901iC 🆔:so0Q/TJ6


#73 [あや]
今、一気に読みました
おもしろい
この後の展開が気になる
ハッピ-エンドだといいな
これからも頑張ってね
更新楽しみにしてるね

⏰:07/07/22 00:52 📱:SH903i 🆔:zfT/zPc6


#74 [あんみつ]
あやさん
楽しみにしてくれて本当に嬉しぃです
励みになります最後まで頑張ります
あやさんは、前コメントくれたあやさんとは別の方でしょうか??

⏰:07/07/22 13:47 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#75 [あんみつ]
04、告白

あの子が諦めないって言ったって事を聞いた日。
あれから1週間。
時は、穏やかに過ぎていった。
いつも通り、時間が合えば一緒に登校したり、一緒に帰った。
佐古さんの事が話題に上ることもなくて、健二と一緒にいるのを見かけることもなかった。
だけど、胸のもやもやだけはいつまでたっても消えなかった。

⏰:07/07/22 14:45 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#76 [あんみつ]
それでも、私は安心していたのかもしれない。
健二は変わらないって、根拠もなく心のどこかで信じてて、自分で確かめようともしなかった。
それと、このまま幼なじみに戻れるとも・・・いや、もう戻れたかもしれないとも思ってた。
 

⏰:07/07/22 14:47 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#77 [あんみつ]
――――――――

「ねこー、私そろそろ帰るけど」
「あ、待って。私も行く」
私は、慌てて荷物をかばんに入れる。
「今日も健二君のとこ??」
「うん、そー」
「そっか、良かったね。元通りになれて」
私の言葉に、奈津美は本当に嬉しそうに笑った。
「うん!!」
自分の事を本気で心配して、考えてくれる人がいるのは、すごく励みになる。
奈津美といると、素直にそう思える。
「よし、帰ろー!!」
「うん!!」
私達は教室を出た。
 

⏰:07/07/22 14:48 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#78 [あんみつ]
 
「ねぇ、奈津美」
「んー??」
「奈津美はさ・・・好きな人いないの??」
廊下を歩きながら、私は気になっていた事を聞いてみた。

半年ぐらい前に同じ質問をした事があった。
その時、奈津美は「何か、なかなかできないんだよねー」と言っていた。
けど、半年経つし、気になる人ぐらいできてないかな??
いつも私ばっか励ましてもらってるから、もしいるなら絶対協力してあげたい。 

⏰:07/07/22 14:52 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#79 [あんみつ]
 
「私??・・・んー、私は・・・」
・・・ドンッ!!
「きゃ!!」
廊下の曲がり角から突然現われた人にぶつかって、私はよろけた。
「わっ、ごめん!!大丈夫??」
(あれ、この声・・・)
「あー、やっぱり洋平君」
上を見上げると、思った通りの顔が、心配そうに私を見ていた。
「あれ??ねこちゃん。ごめん、大丈夫??」
「うん、全然平気。どしたの??急いで」

⏰:07/07/22 15:11 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#80 [あんみつ]
「あー、ちょっとねこちゃんに用があって」
「私??」
「健二が・・・何か用できたから先帰っててって」
「そうなんだ・・・分かった。ありがと」
「うん。・・・ねこちゃん、もう、すぐ帰る??」
「うん、帰るけど??何??」
「いや、別に。お気を付けて!!」
そう言うと、洋平君は走って行ってしまった。

⏰:07/07/22 15:12 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#81 [あんみつ]
「ごめんね、奈津美」
私は奈津美の方に向き直り、手を合わせた。
「いいよいいよ。健二君いないなら、途中まで一緒に帰ろ」
「うん!!・・・健二、朝は一緒に帰れるって言ってたのになー。用って何だろ??ねぇ奈津美」
「・・・」
奈津美は何かぼーっとしていた。
私の声が聞こえてないみたいだ。
「・・・奈津美??」
「へ!?ごめん、何??」
「いや・・・どしたの??奈津美がぼーっとしてるの珍しい」
「そう??どうも英語の時から眠くて」

⏰:07/07/22 15:14 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#82 [あんみつ]
奈津美は目をこすりながら言って、笑った。
(・・・何でもないかな)
けど、どうもいつもの笑顔と違う気がする。
「あの先生の授業眠いもんねー。・・・あっ!!」
「えっどしたの??」
「教室に英語の教科書忘れた!!取ってくる!!奈津美、電車でしょ??先帰ってていいよ!!」
「分かったー。じゃ、ばいばーい」
奈津美と別れて、私は階段を上がっていった。
 

⏰:07/07/22 15:15 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#83 [あんみつ]
――――――――

(・・・ふぅー、あったあった)
英語の教科書を、今度こそ忘れずにかばんに入れる。
(奈津美の好きな人、聞きそびれちゃったな・・・)
教室にはもう誰もいなかった。
私は教室を出てドアを閉めた。
テニス部の掛け声や、ボールを打つ音が聞こえる。
(・・・健二、まだ用済んでないかな)
考えながらも、私の足は、すでに2組に向かって動いていた。
(ちょっと覗いてみるだけ・・・)
そう思いながらも、私は多分健二がいるのを期待してたんだ。
 

⏰:07/07/22 15:18 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#84 [あんみつ]
 
「・・・で、何??」
2組の少し手前に差し掛かった時、健二の声が聞こえた。
(あっ健二いるじゃん)
「・・・何で、メール返してくれないんですか??」
ドアから覗こうとした時、別の声が聞こえて私は固まった。
(・・・あの子だ・・・)
自分の体がだんだん重くなっていく気がした。
足は棒になったみたいに動かない。

⏰:07/07/22 15:20 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#85 [あんみつ]
「だから・・・前言った通り。悪いけど」
「先輩・・・好きな人いるんですか??」
「・・・」
健二は何も答えない。
「あの人とは、ただの幼なじみなんでしょう??」
「・・・ああ」
健二は確かにそう言った。 

⏰:07/07/22 15:22 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#86 [あんみつ]
 
今まで何度も聞いてきた。健二が私の事を、ただの幼なじみにしか思ってないのも、痛いほど分かってる。
私がそれを望んだのも。
けど、私は胸にぽっかり穴があいたみたいに、何も考えられなくなった。
 

⏰:07/07/22 15:24 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#87 [あんみつ]
 
「だったらっ・・・私の事、少しぐらい考えてみて下さい!!友達からでもいいです。まず、私の事知って下さい・・・」
私が聞いているのを、知る由もない佐古さんは必死に続ける。
健二は何も言わない。
「迷惑がられてるのは分かってます。・・・でも、止められないんです」
佐古さんは、心を落ち着かせているのか、少し間をおいた。

⏰:07/07/22 15:26 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#88 [あんみつ]
「・・・好きなんです」
頭を何かで叩かれたような衝撃が走った。
クラクラする。
息がしにくい。
その時、後ろから誰かに手首を捕まれ、引っ張られた。
それにつられて私の足も動く。
(あ、・・・洋平君)
前を向くと、背の高い洋平君の後ろ姿があった。
私は引っ張られるままに走った。
2組がだんだん遠ざかってゆく。
 

⏰:07/07/22 15:28 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#89 [あんみつ]
――――――――

・・・バタン!!
階段を上がって、私達は屋上に出た。
「・・・はぁ、はぁ・・・はぁ」
苦しい。
頭がガンガンする。

『・・・好きなんです』
あの子の声が、頭の中でこだまする。

私はその場にしゃがみこんだ。

⏰:07/07/22 15:38 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#90 [あんみつ]
「・・・すぐ帰るって言ってたのに。・・・何で戻って来ちゃったんだよ」
そう言って、洋平君も、私の隣に腰を下ろす。
そして、私の頭にぽんと手を置いて、優しく撫でた。
「・・・うっ・・・ひっく・・・」
涙が溢れてきた。
 

⏰:07/07/22 15:39 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#91 [あんみつ]
 
振られても諦めずに、2度目の告白をしたあの子。
私は、羨ましかったのかもしれない。
失う事を恐れずに、進んで行けるあの子の強さ。

『好き』
私がずっと、健二に言いたかった言葉。
私も健二に「好き」と言いたい。
言いたい、言いたい。
けど・・・言いたくない。
矛盾してるよ、私。
 

⏰:07/07/22 15:41 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#92 [あんみつ]
 
溢れてくる涙が、もうこの気持ちをごまかす事はできないんだと、私に教えた。
同時に、私の中で、けんじがただの幼なじみに戻る事は、もうないと気付かされた。
(・・・もう戻れない。・・・戻れないんだ)
そう思うとまた涙が溢れた。
 

⏰:07/07/22 15:44 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#93 [あんみつ]
――――――――

どのくらい泣いていたのだろう。
そっと目を開けると、沈みかけの夕日が見えた。
「・・・落ち着いた??」
洋平君が聞いた。
「・・・うん。・・・ありがとう」
洋平君は、ずっと側で頭を撫でてくれていた。
大きくて無骨そうな手は、意外なほど優しくて、暖かだった。
 

⏰:07/07/22 15:46 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#94 [あんみつ]
 
帰り道、洋平君は私を送ってくれた。
私の家まで、徒歩10分。
アスファルトに、並んで歩く2つの影がのびる。

「・・・あのっ、もうこの辺でいいよ」
私は、家が見えてくる前に言った。
何となく、健二に見られたくなかった。
私の腫れた目も、洋平君の姿も。
それと、洋平君に、私の健二への気持ちを気付かれていた事が恥ずかしかった。
 

⏰:07/07/22 15:49 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#95 [あんみつ]
 
「・・・そう??」
「うん。・・・今日は、本当にありがとう」
私は、笑顔を作って言った。
「うん・・・」
洋平君は、自転車カゴにのせてくれていた私のかばんを取る。
私はそれを受け取ろうとした。
けど、洋平君はそれを離そうとしない。
私達は、かばんの取っ手を1本ずつ持つ形になった。

⏰:07/07/22 15:51 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#96 [あんみつ]
「・・・洋平君??」
洋平君は地面を見つめていた。
「・・・もう、健二のために泣くなよ」
下を向いたまま一息ついて、洋平君は言った。
「・・・え??」
(何・・・)
「ねこちゃんに泣いてほしくないんだ」
そう言うと、洋平君は私の方を向いた。

⏰:07/07/22 15:53 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#97 [あんみつ]
洋平君の顔は、夕日のせいか赤く染まっている。
洋平君の目があまりにも真剣で、私は何も言えなくなった。
「・・・好きなんだ」
私の目をじっと見て、洋平君が言った。
「俺は、ねこちゃんの事が好きだ」
私の手から、かばんの取っ手がするりと落ちた。
 

⏰:07/07/22 15:54 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#98 [あんみつ]
早ぃですが、今日は以上にします
よかったら読んでみて下さぃ

⏰:07/07/22 15:58 📱:N901iC 🆔:tTi4V9HA


#99 [あや]
あやは前と同じあやだよ
ここの小説見るのが、あやの習慣になってて
そのくらい大好き
これからも頑張ってね

⏰:07/07/22 23:32 📱:SH903i 🆔:zfT/zPc6


#100 [我輩は匿名である]
>>1-100がんはぁ

⏰:07/07/22 23:36 📱:N701i 🆔:EupP4lUs


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