「好き」と言いたい。
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#621 [あんみつ]
 
「お、ユンタ。俺のこと覚えてんのか??」

嬉しそうにしっぽを振るユンタ。

健二はしゃがんで、ふさふさの毛を撫で回す。

「ま、入れよ」

俺の言葉に健二は、ユンタを抱えて立ち上がった。

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⏰:08/01/07 13:42 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#622 [あんみつ]
 

ジュースの缶を2本持って、階段を上がる。

部屋のドアを開けると、先に上がらせた健二がユンタとじゃれていた。

「お前も犬だな」

言いながら俺は缶を開けて、1口飲む。

「うるせー」

仰向けになっていた健二は、笑いながら自分の上のユンタをどかして起き上がった。

そして、同じようにジュースを飲む。

⏰:08/01/07 13:44 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#623 [あんみつ]
 
懲りずにじゃれつくユンタを、健二は片手で相手をする。

「・・・あのさー」

健二が口を開いた。

俺は、缶を机に置く。

「俺、佐古と付き合うわ」


いきなりだった。

好きかもとか、好きになるかもとか、そんな言葉を予想していた俺は、すぐに言葉が出なかった。

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⏰:08/01/07 13:46 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#624 [あんみつ]
 

沈黙に耐えられなくなった健二は、ジュースを飲む。

「・・・ゴホッ!!」

飲んだ途端、健二は吹き出した。

ユンタがびっくりして飛び退く。

「うわ、きたねー!!」

俺は、慌ててティッシュを渡す。

健二は、苦しそうに咳き込む。

「ゴホッ・・・ゲホッ・・・てか洋平!!何か言えよ!!」

口と机を拭きながら健二が言う。

⏰:08/01/07 13:47 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#625 [あんみつ]
 
「・・・わりー。・・・佐古さんのこと、好きなの??」

俺は聞いた。


本当は、聞かなくても分かる。

照れを隠すようにジュースなんか飲んで、咳き込む健二。

緊張していたのだろう。

それに何より健二は、何とも思ってない子と付き合うようなやつじゃない。

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⏰:08/01/07 13:49 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#626 [あんみつ]
 

健二は照れたように頭をかいて、下を向いた。

「・・・話してて、けっこうかわいいとこあるなって思って、もっと話したいって思って・・・好きかな、と」

言ってから健二は、再びユンタを撫で回す。

俺はそんな健二を見ながら、こいつかわいいな、なんて思ったりした。

変な意味じゃなくて、素直に。

⏰:08/01/07 13:52 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#627 [あんみつ]
 

きっと、いっぱい考えたんだろう。

それで出した答えなら、俺は文句言わない。


「・・・佐古さんには??」

「・・・まだ。・・・明日言う」

「・・・そっか」

「・・・おう」

・・・再び沈黙。

⏰:08/01/07 13:53 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#628 [あんみつ]
 
ドカッ

俺は机の下から、健二の足を蹴った。

「何だよ!!」

「ははっ!!・・・よかったな」

健二の友達として言って、俺は笑った。

健二も照れ臭そうに笑う。

「・・・ありがとな」

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⏰:08/01/07 13:54 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#629 [あんみつ]
 

友達として、本当に嬉しかった。

心から祝ってやりたかった。

けど、ねこちゃんの気持ちを考えたら、少しだけ心が陰った。

屈託なく笑う健二に対してか、ねこちゃんに対してかは分からないが、俺は少しの罪悪感を覚えた。


「・・・で??洋平の話は??」

健二が言う。

⏰:08/01/07 13:57 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


#630 [あんみつ]
 
「俺は・・・」

健二がねこちゃんのことを話したら言おうと思っていた俺は、口をつぐんだ。


健二は、ねこちゃんのことは話さないのか??

けど、何もないわけがない。


「・・・健二、ねこちゃんと何かあった??」

思い切って、聞いた。

⏰:08/01/07 13:58 📱:D904i 🆔:G8vxcjfk


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