「好き」と言いたい。
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#661 [あんみつ]
ねこちゃんと健二の様子が、またおかしいことに気付いたから。
それもある。
けど本当は、正直健二に対して悔しい気持ちがあるから。
だから・・・まだ言わない。
(・・・俺も帰るか)
俺は、カバンを持って立ち上がった。
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:08/01/14 09:26
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#662 [あんみつ]
俺は、ねこちゃんに「好き」と言ったことを、後悔してない。
けど実際の所、ねこちゃんはどうなんだ??
傷つけてばかりだった。
俺と付き合ったこと、後悔してないのか??
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:08/01/14 09:28
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#663 [あんみつ]
「・・・あ」
下駄箱で、ねこちゃんの友達に会った。
木原さんだ。
俺は、軽く頭を下げた。
向こうも気付いて、頭を下げる。
俺と別れたことは、ねこちゃんから聞いているのだろう。
木原さんは少し気まずそうだった。
:08/01/14 09:30
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#664 [あんみつ]
「・・・じゃ」
俺は靴を履き替えて、木原さんの横を通り過ぎようとする。
「・・・洋平君!!」
呼ばれて俺は立ち止まった。
振り返ると、俺を呼んだ本人木原さんは、少し赤くなった顔で俺を見ていた。
「・・・あのっ・・・ねこは、洋平君に救われたと思う」
一瞬下を向いた後、言った。
:08/01/14 09:31
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#665 [あんみつ]
「ねこは、洋平君と付き合ってよかったと思う。・・・だから・・・」
言葉を詰まらせた木原さんの顔が、赤みを増していく。
「・・・ありがとう」
少しうつむいた木原さんに、俺は言った。
木原さんは、パッと顔を上げて俺を見る。
そして、少し照れたように笑った。
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:08/01/14 09:32
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#666 [あんみつ]
木原さんと別れて、俺は駐輪場に向かう。
自転車をこぎ始めると、少し涼しくなった風が顔に当たった。
ただの同情かもしれない。
けど木原さんの言葉は、俺の中にすんなりと入ってきて、ぽかりとあいた心の穴をほんの少しだが埋めてくれた。
・・・少し、救われた気がした。
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:08/01/14 09:34
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#667 [あんみつ]
『ねこは、洋平君に救われたと思う』
そうかな??
『ねこは、洋平君と付き合ってよかったと思う』
・・・そうだと、いいな。
木原さんの言葉は、俺の中に暖かく響く。
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:08/01/14 09:35
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#668 [あんみつ]
『洋平君!!』
ねこちゃんの笑った顔が、頭に浮かんだ。
胸が痛む。
(・・・あー)
「・・・あー!!」
横を流れる川に向かって思い切り叫んだら、自分の中の余計なものを吐き出した気がして、少し気分がすっとした。
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:08/01/14 09:37
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#669 [あんみつ]
・・・よし、大丈夫。
俺は大丈夫だ。
だから、願う。
大好きな君に、幸あれ。
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:08/01/14 09:38
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#670 [あんみつ]
:08/01/14 09:46
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