「好き」と言いたい。
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#911 [あんみつ]
 

・・・どこかつらそうな笑顔。

なんでそんなに、つらそうに笑うの?

携帯に何が・・・誰が・・・


『・・・明後日、それで最後にするから・・・』


(・・・あ)

私はハッとした。

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⏰:08/09/06 12:50 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#912 [あんみつ]
 

・・・そうだ。

今日は・・・根宮先輩と健二先輩が会う日。

待ち合わせがいつなのかは分からないけど、さっきのメールは、きっと根宮先輩。

なんとなく分かる。


私は先輩の顔をじっと見た。

「・・・どした?」

先輩が不思議そうに聞く。

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⏰:08/09/06 12:51 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#913 [あんみつ]
 

・・・先輩、行かなくていいの?

もしそうなら、そんなつらそうな顔して笑わないで。

そうじゃないなら・・・


「・・・行っていいよ、先輩」

私は言った。

先輩は、びっくりした顔で私を見る。

「・・・根宮先輩でしょ?」

私の質問に少し考えた後、先輩は頷いた。

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⏰:08/09/06 12:53 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#914 [あんみつ]
 

本当は、行ってほしくない。

行かないでってすがりたい。

行っちゃいやだって叫びたい。

・・・けどそれよりも、先輩のそんなつらそうな顔、見たくない。

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⏰:08/09/06 12:54 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#915 [あんみつ]
 

ピーピーピピー♪

また携帯が鳴った。

今度は、途中で切れることなく鳴り続けている。

電話みたいだ。

先輩は、携帯を握り締めたまま動かない。

携帯は鳴り続ける。

先輩の好きな曲。

(・・・先輩、出ないの?)
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⏰:08/09/06 12:55 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#916 [あんみつ]
 
・・・その時、曲が止まった。

先輩が電話に出た。

携帯を耳に当てて、私に背を向ける。

「・・・ねこ」

少しの沈黙の後、先輩はつぶやくように言った。

(・・・やっぱり)

電話をかけてきたのは、根宮先輩だった。

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⏰:08/09/06 12:57 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#917 [あんみつ]
 

きっと先輩は、根宮先輩のところに行く。

そしたら私たちは・・・どうなるんだろう。

・・・もう、ダメなのかな?


「・・・ねこ、悪い。・・・今日、行けない」

(・・・え)

健二先輩の言葉に、私は耳を疑った。
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⏰:08/09/06 12:59 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#918 [あんみつ]
 
「・・・健二先輩」

私が呼ぶと、先輩はこっちを向いた。

(・・・行かなくて、いいの?)

先輩は、私の顔を見てそっと微笑む。

「・・・ごめん、ねこ」

最後にそう言って、電話を切った。

(先輩・・・なんで)

「・・・なんで?」

自分の声が、泣きそうなことにびっくりした。
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⏰:08/09/06 13:00 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#919 [あんみつ]
 
そんな私の頭を、先輩は優しくぽんぽんと叩く。

「・・・不安にさせてごめんな」

先輩は言った。


・・・あぁ。

先輩の"ごめん"は、それだったんだね。

・・・いいの、先輩?

私でいいの?

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⏰:08/09/06 13:01 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


#920 [あんみつ]
 

涙があふれた。

先輩は変わらず、私の頭を撫で続ける。


先輩が、根宮先輩より私の隣を選んでくれた。

それでも本当は、不安が完全に消えた訳じゃない。

『・・・ごめん、ねこ』

そう言った先輩の声は、悲しそうだった。

微笑んだ先輩の顔は、つらそうだった。

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⏰:08/09/06 13:03 📱:D904i 🆔:4GM.ZowQ


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