*THE GOD OF DEATH*
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#96 [ま-イ子]
―――――----‥

ガンッ!!

鈍い音が校舎に
響き渡る

「〜ッ‥むかつく‥」

その音を出した
張本人 あたしは
独り言を言いながら
自分の教室へと
向かった

.

⏰:07/08/08 09:42 📱:SH903i 🆔:4TUrV1KA


#97 [ま-イ子]
何故あたしが
こんなにも
荒れているかというと

――数分前の話し

あたしが15分程
遅れて学校に着くと
お出迎えしてくれたのは
あたしの担任

その後は職員室で
「いっつもお前はなァ‥」
とか いつもみたく
長々と愚痴を言われてた

.

⏰:07/08/08 10:19 📱:SH903i 🆔:4TUrV1KA


#98 [ま-イ子]
毎度お馴染みの事なので
あたしは外の天気を
見ながら聞き流していた

しかし 担任の
そう、あの男の

「なんで相澤も
こんなロクデナシと
付き合ってられるのか‥
あいつの将来も
落ちぶれたな」

この一言で あたしは

キ レ た 。

.

⏰:07/08/08 10:26 📱:SH903i 🆔:4TUrV1KA


#99 [ま-イ子]
―バンッ!!!

あたしは担任の机を
思い切り叩き

驚いて目を見開いている
男を睨み付け
教室を出て行った





‥‥そして今に至る

.

⏰:07/08/08 10:30 📱:SH903i 🆔:4TUrV1KA


#100 [ま-イ子]
壁を蹴り上げても
自身の右足が
鈍い痛みを負っただけ

しかしそんな事は
気にも止めず
あたしは廊下を
突き進んだ

(あのクソ男ッ‥‥
優真は関係ないのに‥)

そう、あたしは
遅刻には何の関係もない
優真を侮辱された事に

酷く憤怒したのだ

.

⏰:07/08/09 10:32 📱:SH903i 🆔:z2qv.5ck


#101 [ま-イ子]
(‥あんな男‥‥あ。)

歩いていた足を
止めると同時に
思考も停止した

目的地に着いたあたしは
扉に手を掛け
思いきり開く


教室の後ろのドアから
堂々と遅刻して来た
あたしを
"クラスメート達"は
一斉に視線を送る

.

⏰:07/08/09 11:26 📱:SH903i 🆔:z2qv.5ck


#102 [ま-イ子]
その視線を無視し
自分の席へと足を運ぶ


「またお前か‥‥
"桜井なつ"!!
何度遅刻すれば気が
済むんだ?」


1限目の数学の教師が
あたしに向かって
呆れたように言う

あ、桜井なつ=あたし ね。

.

⏰:07/08/10 11:21 📱:SH903i 🆔:sADKwCMo


#103 [ま-イ子]
「‥説教なら
聞いてきました」

教師の方は見ないで
それだけ告げると
あたしは席に座った

教師は小さく
溜め息をつき
何もなかったかのように
授業を進めた


もう無駄だと
感じたのだろう

.

⏰:07/08/10 11:27 📱:SH903i 🆔:sADKwCMo


#104 [ま-イ子]
結局教師も
最後には他人

他人にいちいち
口だしされるのは
凄く腹立たしい


(‥放っておいて
欲しいのに)


あたしは机に頬杖をつき
窓の外を見る

今日は 快晴だ

.

⏰:07/08/10 11:36 📱:SH903i 🆔:sADKwCMo


#105 [ま-イ子]
(‥綺麗だな‥)

とても蒼く澄んだ空は
あたしの心も
少しは綺麗に
してくれたかな‥

先程の怒りも
忘れ去ろうとした が


あたしは眉間に
皺を寄せる

.

⏰:07/08/10 11:40 📱:SH903i 🆔:sADKwCMo


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