*THE GOD OF DEATH*
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#199 [ま-イ子]
「ゥ‥ッウゥ‥‥‥」

体を震わせ
あたしを見つめる
その濡れた瞳に映るのは

―――----"恐怖"


「神崎、あたしが怖いの?」


いつも自信たっぷりで
あたしを見下し
蔑んできた貴女

.

⏰:07/09/08 16:49 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


#200 [ま-イ子]
ふ、と口から
笑みが零れる

神崎が恐れているものは

"あたし" と "死" だ


ガタガタと震え出す
神崎の顔は青白く
唇は紫色。

本人も解っているだろう
右手から出ている血は
コンクリートに水溜まりを
作っている


.

⏰:07/09/08 16:54 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


#201 [ま-イ子]
もうすぐ――--



「あんたは死ぬんだよ、
神崎理奈。」











貴女に現実と絶望を。

.

⏰:07/09/08 16:57 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


#202 [ま-イ子]
その瞳は
大きく見開かれ
止まることを知らない
涙が頬を伝う


「どう?
今まで見下していた奴に
殺される気分は。」


呻きながら何かを
言おうとしている神崎
しかしその口に
更に奴の手を押し込む

「---ゥウッ!!」

.

⏰:07/09/08 17:06 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


#203 [ま-イ子]
「駄目だよ。
叫ばれたら厄介でしょ。
もう、あたしは
あんたと話す事なんて
何もないよ」

ニコリ、と
笑顔を作って見せる

神崎の目には
どんな風に
映っているかな。


(―――--あと1分)

.

⏰:07/09/08 17:09 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


#204 [ま-イ子]
「ねえ、神崎‥‥‥
あんた‥優真のこと
凄く好きだったよね?」


少し躊躇った後
小さく頷いた


「そっか、じゃあさ‥






優真の為に死んでよ。」

.

⏰:07/09/08 17:16 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


#205 [ま-イ子]
握っていた鎌を
思い切り振り上げる


「ッゥ――――---!!」











―――――
――――――---‥

.

⏰:07/09/08 17:21 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


#206 [ま-イ子]
「‥クックッ‥これは、
また酷い有様だ」

喉を鳴らし笑いながら
死神が音もなく近付く

足元にあるのは
切り裂かれた
神崎の、死体
‥原型など
留めていないのだが。

「頭は残して
おいたでしょ」

素っ気なく返すあたしに
再度馬鹿にした様に笑い
神崎の頭に手を翳す

.

⏰:07/09/08 21:05 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


#207 [ま-イ子]
口から出てきた
神崎の"魂"を喰らう
こいつの姿は
何時見ても悍ましい

「ご馳走様。」

ニヤリと口角を
上げながら
律義に手を合わす

---死神のくせに


魂を抜かれた
神崎を一瞥し
家へと足を向かわせる

.

⏰:07/09/08 21:17 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


#208 [ま-イ子]
「スッキリしたかい?
"いじめ"られた
仕返しが出来たんだろう」

後ろから聞こえる
言葉にあたしは
足を止めた

「---‥何度も
言わせないでくれる」


「わかっているさ
"優真の為"なんだろう?」


「‥‥‥‥‥」


.

⏰:07/09/08 21:22 📱:SH903i 🆔:eQrdq6Ts


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