*THE GOD OF DEATH*
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#487 [ま-イ子]
「………………。」
しゃがみ込み、いきなり
無言になった俺の顔を
峯が覗き込む
「………警部?
どうかされまし…」
「妙だと思わないか」
峯の言葉を遮り
言葉を放つと
へ?と素っ頓狂な
声が聞こえた
.
:08/01/10 12:54 :SH903i :zb3FNp4s
#488 [ま-イ子]
「この血の量からして
死んでいておかしくない
なのに死体がない
ということは、
犯人が運んだと
言うことになる。」
「でもそんな痕跡
ないですよね。」
峯はキョロキョロと
辺りを見回しながら
言葉を返して来た
.
:08/01/10 12:58 :SH903i :zb3FNp4s
#489 [ま-イ子]
「その方法も謎だが、
1番の謎は……………
"何故そんな事をしたか"
ということだ。」
「見付かったら困るから
とかじゃないんですか?」
きょとん、とした顔で
首を傾げて聞いてきた
(やはりお前はまだ青いな)
.
:08/01/10 13:04 :SH903i :zb3FNp4s
#490 [ま-イ子]
「そう考えるのが
普通なんだが……
ならば何故、犯人は
"わざわざ殺してから"
運んでいるのか。」
未だ頭に?を浮かべてる
峯を横目に続ける
「死体を運ぶなんて、
そう簡単な事じゃない。
それに、見付かりたく
ないのであれば
こんな人目に付く場所で
殺したりなんかせずに
隠してる場所へ連れて行き
殺した方が楽だろう?」
.
:08/01/10 13:12 :SH903i :zb3FNp4s
#491 [ま-イ子]
ああ、と感心する峯
(おせーぞ)
「それをしない、
ということが
何を意味するのか……」
短く生えた顎髭に
触れながら考え込む
.
:08/01/10 13:48 :SH903i :zb3FNp4s
#492 [ま-イ子]
「血痕が見つかっている
場所は、バラバラだ。
死体を一カ所に
集めているとは
考えにくいんだが…」
地図を見ると
丸印はあちこちに
付いていた
「それなら、何人かは
見付かってもいいはず…
……………ですよね?」
.
:08/01/10 13:54 :SH903i :zb3FNp4s
#493 [ま-イ子]
自信なさ気に
聞いてきた峯に
ああ。と返事をすると
顔が明るくなった
(単純な奴)
そんなコイツに呆れる
「犯人は何を
考えているのか――…」
はぁ、と大きく溜息をつき
ガシガシ、と頭を掻いた
無意識にポケットへ
手を伸ばし煙草を取る
.
:08/01/10 14:02 :SH903i :zb3FNp4s
#494 [ま-イ子]
「一昨日の被害者と
今までの被害者との
関係は?」
「今のところ無しだ。
今までの被害者達で
共通する所もバラバラ。
全員に共通しているのは
"この街に住んでいる"と
いう所だろうな…」
それだけ一気に言うと
煙草に火をつける
.
:08/01/10 14:13 :SH903i :zb3FNp4s
#495 [ま-イ子]
「次の犯行の予測も
つかない…………
お手上げっスね…」
肩をすくめ峯は
溜息をついた
それにつられて俺も
息を吐き出す
「どうしたもんか…」
.
:08/01/10 14:38 :SH903i :zb3FNp4s
#496 [ま-イ子]
重たい沈黙が流れる
峯は顎に手を添え
考え込み
俺は灰になっていく
煙草を眺めていた
少しずつ
長さを増していく灰は
重力に耐え切れなくなり
地へと
落ちていった
.
:08/01/10 14:50 :SH903i :zb3FNp4s
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