*THE GOD OF DEATH*
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#601 [ま-イ子]
:08/01/20 11:55 :SH903i :WFKhFZ2I
#602 [ま-イ子]
―――――――…
数時間前:某警察署内
「……間違いない…」
独り言を呟いた男
‐柳田 信人‐は
目の前のデスクに広がる
膨大な資料に
あちらこちらと
目を配らせていた
.
:08/01/20 23:49 :SH903i :WFKhFZ2I
#603 [ま-イ子]
パラパラ、と紙をめくる
乾いた音が室内を
占領する中で
柳田は汗を額に
浮かべながら
ボールペンを走らせる
資料と手帳を
行き来していた筆先は
――ザッ、という
音と共に
一つの筆跡を丸で囲んだ
.
:08/01/20 23:59 :SH903i :WFKhFZ2I
#604 [ま-イ子]
「……ふぅ………」
一段落した後に
溜め息を吐き出し
音を立てて椅子に座った
――――この場合は
倒れ込んだ、と言った方が
しっくりくると思うが。
柳田は天井を仰ぐ様に
背もたれに寄り掛かる
.
:08/01/21 00:04 :SH903i :D6ybPsa6
#605 [ま-イ子]
その体勢のままで
ちらり、と時計を見る
(――---21時32分…)
眉を寄せ暫く針を睨んだ
それは、等間隔に
カチ‥カチと音を立てて
確実に 時を 刻む
.
:08/01/21 22:02 :SH903i :D6ybPsa6
#606 [ま-イ子]
(……………いくか…)
目を閉じ
小さく深呼吸した後
ギシ、と音を立てて
椅子から立ち上がった
デスクに広がる資料に
もう一度目を配る
―――――ガチャ、
.
:08/01/21 22:08 :SH903i :D6ybPsa6
#607 [ま-イ子]
突然開いた扉に驚き
後ろを振り返る
「…柳田警部……」
「…………お前か」
そこに居たのは
艶のある黒髪と
大きめの目が特徴的な
女刑事でもある
柳田の部下だった
.
:08/01/21 22:19 :SH903i :D6ybPsa6
#608 [ま-イ子]
‐‐‐‐‐‐‐‐
訂正
>>607
女刑事でもある
柳田の部下だった
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
柳田の部下でもある
女刑事だった
あんまり変わんないんですが、
なんかおかしいので
すいません‐‐‐‐‐‐‐‐
:08/01/21 22:33 :SH903i :D6ybPsa6
#609 [ま-イ子]
一言呟くとデスクに戻る
柳田に女刑事は僅かに
顔を歪ませた
「………警部。
最近家にも帰ってない
じゃないですか。
一度お帰りになって
休まれた方が………」
「駄目だ。
そんな時間はない。」
女刑事の言葉を遮り
柳田はコートを羽織る
.
:08/01/21 22:51 :SH903i :D6ybPsa6
#610 [ま-イ子]
「…そんな事を言う為に
来たのか?」
眉を寄せながら言う
目の前の男に
女は溜め息を付いてから
持っていた資料を見せた
「―――これは?」
「以前、警部が
鑑識に頼んだモノの
結果ですよ。
それと……………」
.
:08/01/21 22:58 :SH903i :D6ybPsa6
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