*THE GOD OF DEATH*
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#168 [ま-イ子]
"あんたなんか
早く死んじゃえば良い"
表情には出さないけれど
気分は最悪
(‥それは)
こっちの台詞だ。
.
:07/08/29 15:01 :SH903i :Pri.406k
#169 [ま-イ子]
「なつ!」
微かに聞こえた声に
あたしは目線を上げると
少し先には
優真の姿があった
なんだか心配顔で
小走りでこっちに来る
「どうしたの?」
「いや、遅かったから‥
何かあったのかなって
思ってさ」
.
:07/08/29 15:07 :SH903i :Pri.406k
#170 [ま-イ子]
「ん、ごめん
寝てたんだよね」
困ったように苦笑する
優真はとても
愛しくて。
「お腹減ったよね?
屋上行こうよ」
優真の手を引き
足を運ぼうとする
しかし動かそうとした
手が逆に引っ張られ
転びそうになった
.
:07/08/29 15:12 :SH903i :Pri.406k
#171 [ま-イ子]
驚いているあたしを
真剣な眼差しで
優真は見ていた
「弁当は?」
‥ドクン‥‥‥
鼓動が少し
速くなったのが解る
驚きはしたものの
動揺はしない
「忘れちゃった」
頭を掻きながら
笑うあたしを見て
優真は眉を寄せた
.
:07/08/30 05:21 :SH903i :tgWYV9k2
#172 [ま-イ子]
馬鹿だよ、あたしは。
優真に嘘なんか
付けないのに
でも優真は優しいから。
あたしの嘘に
気付かないフリをするの
「‥購買行く?」
ほらね。
あなたは優しい
「いいよ、お腹減ってない」
「それは駄目。
ほら、行くぞ。」
.
:07/08/30 05:29 :SH903i :tgWYV9k2
#173 [ま-イ子]
あたしの手を引き
購買へと足を向かわせる
その背中が
堪らなく愛しい
―――ありがとう
言葉には恥ずかしくて
出来ないけれど
あたしの胸は
この気持ちで一杯だ
優真がいるから
どんなことでも
頑張っていけるんだと
改めて 感じた
.
:07/08/30 05:33 :SH903i :tgWYV9k2
#174 [ま-イ子]
優真はあたしが
神崎にされてる事を
何一つ知らない
否、知らせない
だって、もし
言ってしまったら
優真の事だから
責任を感じてしまう
でも最近は
感づいているかも
しれない
いや、もう既に
知っているのかも
しれない
.
:07/08/30 16:07 :SH903i :tgWYV9k2
#175 [ま-イ子]
何かある度に
優真はあたしを心配して
困った顔をする
そんな顔、
見たくないのに
―――誰のせい?
ああ、 原因を
壊 さ ナ く チ ャ
.
:07/08/30 22:46 :SH903i :tgWYV9k2
#176 [ま-イ子]
――コ ロ シ タ イ ?
ドクンッ
(こ‥の声‥は‥)
いきなり聞こえた声に
あたしは身を
強張らせる
―コ ロ シ タ イ ン ダ ロ ?
(殺したい‥?
あたしは神崎を‥‥‥)
.
:07/09/01 19:19 :SH903i :OGg3E0oA
#177 [ま-イ子]
(殺したいんじゃない)
殺 さ な き ゃ
い け な い ん だ
.
:07/09/01 19:22 :SH903i :OGg3E0oA
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