*THE GOD OF DEATH*
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#234 [ま-イ子]
他のクラスからも
ざわめきが聞こえる

全校に知れ渡る
"神崎失踪事件"

それは、"村中"の時よりも
生徒達に衝撃を与えた


「理奈死んだのかな‥?」
「縁起でもないこと、
言わないでよ!」
「どうしよう‥私、
理奈と仲良かったし‥
狙われたら─--!!」
「ッ‥‥ 怖 い ‥」

.

⏰:07/10/13 09:54 📱:SH903i 🆔:tnYjbeGQ


#235 [ま-イ子]
聞こえる声に
心の中でにやりと笑う

神崎を心配
しているのではなく、

自分が狙われる危険を
心配しているのか


──----所詮そんなモノ


「人は皆、自分の為に---」

‥‥その通りだ。

.

⏰:07/10/13 10:00 📱:SH903i 🆔:tnYjbeGQ


#236 [ま-イ子]
死神の言葉に
嫌々ながら
納得させられた

それでもあたしは
違うのだと、
自分に言い聞かせながら。






こいつらは、偽善者


偽善者は、こいつら

.

⏰:07/10/23 16:21 📱:SH903i 🆔:mgRvsdWg


#237 [ま-イ子]
──────‥‥

時刻は下校時。

優真と一緒に
家へと向かう途中、


「気をつけろよ」

唐突に放たれた一言に
あたしは目を見開き
優真の方を向いた

.

⏰:07/10/23 16:26 📱:SH903i 🆔:mgRvsdWg


#238 [ま-イ子]
何の事だか
わからない顔をすると
優真は一旦足を止め、
真剣な目を向けると
話し出した

「神崎の事だよ。
最近起きてる"この事件"
俺らの学校の回りで
起きてるだろ?
次は誰が狙われるのか
見当もつかないし。
とにかく、気をつけて」

真っ直ぐあたしから
目を離さない貴方。

あたしは素直に頷いた

.

⏰:07/10/23 16:35 📱:SH903i 🆔:mgRvsdWg


#239 [ま-イ子]
少し高い位置にある
優真の綺麗な瞳を
顔を上げて見つめる

数秒間見つめ合った後
あたしは沈黙を破った

「心配してくれて
ありがとう」

笑顔で告げると、優真も
照れたように笑う


.

⏰:07/10/23 16:43 📱:SH903i 🆔:mgRvsdWg


#240 [ま-イ子]
「大丈夫だよ」













(あたしも────---

そして、優真もね)

.

⏰:07/10/23 16:50 📱:SH903i 🆔:mgRvsdWg


#241 [ま-イ子]
小さくなる優真の背中
見えなくなるまで
あたしは手を振る

角を曲がる。


――ーー‥ゾクッ‥


"あいつ"と出会ってから
優真と別れる時は
悪寒が走る



背中に
死神が見えてしまうから

.

⏰:07/10/26 17:33 📱:SH903i 🆔:bb5hYAbA


#242 [ま-イ子]
(‥死なせない
ーーーーーーーーー絶対に)

とはいうものの、
あたしは焦っていた

死神に関する情報が
ここ最近、
全く増えていないからだ

このままでは
先に魂を
集め終わってしまう


どうすべきか。


.

⏰:07/10/26 17:42 📱:SH903i 🆔:bb5hYAbA


#243 [ま-イ子]
歩きながら
あたしは考え込んだ
死神に勝つ方法を。

(‥‥ー-----ッ!)

身体がビクリ、と
反応する
その目線の先には

あたしの家の前に止まる
真っ赤な車




そう、
―――----"あの人"の

.

⏰:07/10/28 21:37 📱:SH903i 🆔:BoSk1wrg


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