*THE GOD OF DEATH*
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#480 [ま-イ子]
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更新しようかなっ(*¨)b
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:08/01/10 12:09 :SH903i :zb3FNp4s
#481 [ま-イ子]
――――――‥
「着きました、警部。」
峯の言葉とほぼ同時に
車が止まり
俺はくわえていた煙草を
使われていないであろう
車内の灰皿に入れた
ドアを開け外に出ると
ひんやり、とした空気が
身体を包み込む
(もう、11月だな…)
.
:08/01/10 12:18 :SH903i :zb3FNp4s
#482 [ま-イ子]
車から降りると
そこは住宅街
しかし人通りは少なく
遠くから聞こえてくる
車の音だけが耳に入る
足を進めると
コツ‥コツ‥とした音が
周りに響き渡った
「…あそこだな…」
.
:08/01/10 12:23 :SH903i :zb3FNp4s
#483 [ま-イ子]
そう呟く俺の
目線の先は
黄色いテープで仕切られ
その中は、そこだけ
違う空間のように
真っ赤だった
一応手に持っている
資料と確認してみたが
間違いないようだ
.
:08/01/10 12:27 :SH903i :zb3FNp4s
#484 [ま-イ子]
ゆっくり近付くと
その光景に
吐き気を感じた
地面にはそれこそ
大量の血が付いているが
住宅を仕切る塀にまでも
飛び散った血痕が
生々しく残っている
「……酷いっスね…」
峯がその場所を
見つめながら呟いた
.
:08/01/10 12:34 :SH903i :zb3FNp4s
#485 [ま-イ子]
「…一昨日起こったものだ
もう血は乾いているな。」
黄色いテープを跨ぎ
現場へと入る
塀に付いてる血痕に触れ
指先を見てみたが
いつもの肌色だ
「被害者とされているのは
この近辺に住む男性だ。
一昨日から行方不明で
今だ発見されていない」
淡々と言う俺の説明を
峯は静かに聞いている
.
:08/01/10 12:41 :SH903i :zb3FNp4s
#486 [ま-イ子]
「捜索中だが…………
まあ、見つかる可能性は
低いだろうな。」
今までと同じ手口なのだ
見付けるのは困難だろう
――――ザリッ
地面の血痕にも
触れてみるが
塀に付いたものと
変わらなかった
.
:08/01/10 12:49 :SH903i :zb3FNp4s
#487 [ま-イ子]
「………………。」
しゃがみ込み、いきなり
無言になった俺の顔を
峯が覗き込む
「………警部?
どうかされまし…」
「妙だと思わないか」
峯の言葉を遮り
言葉を放つと
へ?と素っ頓狂な
声が聞こえた
.
:08/01/10 12:54 :SH903i :zb3FNp4s
#488 [ま-イ子]
「この血の量からして
死んでいておかしくない
なのに死体がない
ということは、
犯人が運んだと
言うことになる。」
「でもそんな痕跡
ないですよね。」
峯はキョロキョロと
辺りを見回しながら
言葉を返して来た
.
:08/01/10 12:58 :SH903i :zb3FNp4s
#489 [ま-イ子]
「その方法も謎だが、
1番の謎は……………
"何故そんな事をしたか"
ということだ。」
「見付かったら困るから
とかじゃないんですか?」
きょとん、とした顔で
首を傾げて聞いてきた
(やはりお前はまだ青いな)
.
:08/01/10 13:04 :SH903i :zb3FNp4s
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