*THE GOD OF DEATH*
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#483 [ま-イ子]

そう呟く俺の
目線の先は


黄色いテープで仕切られ
その中は、そこだけ
違う空間のように
真っ赤だった


一応手に持っている
資料と確認してみたが

間違いないようだ

.

⏰:08/01/10 12:27 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#484 [ま-イ子]

ゆっくり近付くと
その光景に
吐き気を感じた



地面にはそれこそ
大量の血が付いているが
住宅を仕切る塀にまでも
飛び散った血痕が
生々しく残っている


「……酷いっスね…」


峯がその場所を
見つめながら呟いた

.

⏰:08/01/10 12:34 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#485 [ま-イ子]

「…一昨日起こったものだ
もう血は乾いているな。」

黄色いテープを跨ぎ
現場へと入る
塀に付いてる血痕に触れ
指先を見てみたが
いつもの肌色だ


「被害者とされているのは
この近辺に住む男性だ。
一昨日から行方不明で
今だ発見されていない」

淡々と言う俺の説明を
峯は静かに聞いている

.

⏰:08/01/10 12:41 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#486 [ま-イ子]

「捜索中だが…………
まあ、見つかる可能性は
低いだろうな。」


今までと同じ手口なのだ
見付けるのは困難だろう


――――ザリッ

地面の血痕にも
触れてみるが
塀に付いたものと
変わらなかった

.

⏰:08/01/10 12:49 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#487 [ま-イ子]

「………………。」


しゃがみ込み、いきなり
無言になった俺の顔を
峯が覗き込む


「………警部?
どうかされまし…」

「妙だと思わないか」


峯の言葉を遮り
言葉を放つと
へ?と素っ頓狂な
声が聞こえた

.

⏰:08/01/10 12:54 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#488 [ま-イ子]

「この血の量からして
死んでいておかしくない
なのに死体がない
ということは、

犯人が運んだと
言うことになる。」

「でもそんな痕跡
ないですよね。」


峯はキョロキョロと
辺りを見回しながら
言葉を返して来た

.

⏰:08/01/10 12:58 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#489 [ま-イ子]

「その方法も謎だが、
1番の謎は……………

"何故そんな事をしたか"

ということだ。」

「見付かったら困るから
とかじゃないんですか?」


きょとん、とした顔で
首を傾げて聞いてきた


(やはりお前はまだ青いな)

.

⏰:08/01/10 13:04 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#490 [ま-イ子]
「そう考えるのが
普通なんだが……
ならば何故、犯人は
"わざわざ殺してから"
運んでいるのか。」

未だ頭に?を浮かべてる
峯を横目に続ける

「死体を運ぶなんて、
そう簡単な事じゃない。
それに、見付かりたく
ないのであれば
こんな人目に付く場所で
殺したりなんかせずに
隠してる場所へ連れて行き
殺した方が楽だろう?」

.

⏰:08/01/10 13:12 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#491 [ま-イ子]

ああ、と感心する峯

(おせーぞ)


「それをしない、
ということが
何を意味するのか……」


短く生えた顎髭に
触れながら考え込む

.

⏰:08/01/10 13:48 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#492 [ま-イ子]

「血痕が見つかっている
場所は、バラバラだ。
死体を一カ所に
集めているとは

考えにくいんだが…」

地図を見ると
丸印はあちこちに
付いていた


「それなら、何人かは
見付かってもいいはず…
……………ですよね?」

.

⏰:08/01/10 13:54 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


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