*THE GOD OF DEATH*
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#488 [ま-イ子]

「この血の量からして
死んでいておかしくない
なのに死体がない
ということは、

犯人が運んだと
言うことになる。」

「でもそんな痕跡
ないですよね。」


峯はキョロキョロと
辺りを見回しながら
言葉を返して来た

.

⏰:08/01/10 12:58 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#489 [ま-イ子]

「その方法も謎だが、
1番の謎は……………

"何故そんな事をしたか"

ということだ。」

「見付かったら困るから
とかじゃないんですか?」


きょとん、とした顔で
首を傾げて聞いてきた


(やはりお前はまだ青いな)

.

⏰:08/01/10 13:04 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#490 [ま-イ子]
「そう考えるのが
普通なんだが……
ならば何故、犯人は
"わざわざ殺してから"
運んでいるのか。」

未だ頭に?を浮かべてる
峯を横目に続ける

「死体を運ぶなんて、
そう簡単な事じゃない。
それに、見付かりたく
ないのであれば
こんな人目に付く場所で
殺したりなんかせずに
隠してる場所へ連れて行き
殺した方が楽だろう?」

.

⏰:08/01/10 13:12 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#491 [ま-イ子]

ああ、と感心する峯

(おせーぞ)


「それをしない、
ということが
何を意味するのか……」


短く生えた顎髭に
触れながら考え込む

.

⏰:08/01/10 13:48 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#492 [ま-イ子]

「血痕が見つかっている
場所は、バラバラだ。
死体を一カ所に
集めているとは

考えにくいんだが…」

地図を見ると
丸印はあちこちに
付いていた


「それなら、何人かは
見付かってもいいはず…
……………ですよね?」

.

⏰:08/01/10 13:54 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#493 [ま-イ子]
自信なさ気に
聞いてきた峯に
ああ。と返事をすると
顔が明るくなった

(単純な奴)

そんなコイツに呆れる


「犯人は何を
考えているのか――…」

はぁ、と大きく溜息をつき
ガシガシ、と頭を掻いた

無意識にポケットへ
手を伸ばし煙草を取る

.

⏰:08/01/10 14:02 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#494 [ま-イ子]

「一昨日の被害者と
今までの被害者との
関係は?」


「今のところ無しだ。
今までの被害者達で
共通する所もバラバラ。
全員に共通しているのは
"この街に住んでいる"と
いう所だろうな…」


それだけ一気に言うと
煙草に火をつける

.

⏰:08/01/10 14:13 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#495 [ま-イ子]

「次の犯行の予測も
つかない…………
お手上げっスね…」



肩をすくめ峯は
溜息をついた

それにつられて俺も
息を吐き出す


「どうしたもんか…」

.

⏰:08/01/10 14:38 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#496 [ま-イ子]

重たい沈黙が流れる

峯は顎に手を添え
考え込み

俺は灰になっていく
煙草を眺めていた


少しずつ
長さを増していく灰は
重力に耐え切れなくなり

地へと
落ちていった

.

⏰:08/01/10 14:50 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


#497 [ま-イ子]

あーーーー!!



突然の峯の大声が
住宅街に響き渡る


「な、なんだよ!
いきなり大声で!」


驚いた俺もすこし
声を張り上げた

当の本人は俺を指差し
口をパクパクさせている

.

⏰:08/01/10 15:36 📱:SH903i 🆔:zb3FNp4s


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