*THE GOD OF DEATH*
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#555 [ま-イ子]
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冬を伝える冷たい風が
肌を刺激する
ピリピリと痛いくらいの
寒さに身を縮こませた
車が横を擦り抜けると
余計に風が強くなる
それでも足は止めず
一カ所に向けて
俺は歩き続けた
.
:08/01/12 03:58 :SH903i :Y5LEaB0c
#556 [ま-イ子]
少し入り組んだ道を
同じリズムで進んで行く
いつの間にか車の音は
聞こえなくなっており
風が擦り抜ける音だけが
脳に響いていた
歩き続けて数分経った後
見覚えのある物が
置かれているのに気付いた
.
:08/01/12 04:10 :SH903i :Y5LEaB0c
#557 [骸]
頑張って
:08/01/12 11:15 :W51S :/sP6c6k2
#558 [骸]
頑張ってソ
:08/01/12 13:03 :W51S :/sP6c6k2
#559 [ま-イ子]
:08/01/12 14:39 :SH903i :Y5LEaB0c
#560 [ま-イ子]
それは、そこで
何かがあったのだと
知らせる黄色い仕切り
近付いてみると
そこには 血痕 が。
先日見た風景と重なり
同じ場所に来てしまった
のではないかと錯覚する
.
:08/01/12 14:44 :SH903i :Y5LEaB0c
#561 [yえりちぁンy]
更新されてるスc頑張ッてメ~
:08/01/12 14:47 :W53T :zKIpEgvc
#562 [ま-イ子]
只、先日と決定的に
違う点は
その血痕の主が、
つい最近まで
俺の隣にいた奴だと
いうこと――――
.
:08/01/12 14:49 :SH903i :Y5LEaB0c
#563 [ま-イ子]
‐‐‐‐‐‐‐‐
>>561 えりちぁンさま_
ありがとうございます!
沢山更新できるように
頑張ります(∀d)!‐‐‐‐‐‐‐‐
:08/01/12 14:51 :SH903i :Y5LEaB0c
#564 [ま-イ子]
「……………峯…」
主の名前を呟いてみるが
その小さな声は
風の音によって
掻き消されていった
いつも"はい?"と
おちゃらけて返事する
アイツが、いない―――
.
:08/01/12 14:57 :SH903i :Y5LEaB0c
#565 [ま-イ子]
目の前に広がる
赤い染みが
"彼の喪失"を突き付ける
―――――ガッ!!
.
:08/01/12 15:02 :SH903i :Y5LEaB0c
#566 [ま-イ子]
鈍い音と共に
壁に叩き付けた拳から
血が滲み出る
「…馬鹿野郎が…っ…」
押さえ切れない怒りが
ふつふつと湧き出る
それは、何に対する
怒りなのか――――
いなくなった彼になのか
不甲斐ない自分になのか
.
:08/01/12 15:16 :SH903i :Y5LEaB0c
#567 [ま-イ子]
(一緒に捕まえるって
言ったじゃねえか)
何、お前が
被害に遇ってんだよ
「……情けねえ…」
そう言った俺の声も
酷く情けなかった
.
:08/01/12 15:47 :SH903i :Y5LEaB0c
#568 [ま-イ子]
―――――ガサ、
ポケットから
未開封の煙草を取り出す
開きかけた途端、
過去の記憶が
蘇えってきた
.
:08/01/12 16:15 :SH903i :Y5LEaB0c
#569 [ま-イ子]
「………警部、
また煙草ですか?
身体壊しますよ?」
「余計なお世話だ。」
「お世話もしたく
なりますって!
"死んだら元も子も
ないんですから"」
―――――
―――――――――
:08/01/12 16:23 :SH903i :Y5LEaB0c
#570 [ま-イ子]
奴の言葉を思い出し
ふ、と自嘲気味に笑う
(確かに……死んだら
元も子もねーな……)
暫く箱を見つめた後
――――グシャッ、
それを力強く握り潰した
.
:08/01/12 16:32 :SH903i :Y5LEaB0c
#571 [ま-イ子]
生憎、ニコチンなんぞに
くれてやる命はなくなった
この命に換えても
(犯人は、必ず
俺が捕まえる―――)
.
:08/01/12 16:43 :SH903i :Y5LEaB0c
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