*THE GOD OF DEATH*
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#607 [ま-イ子]
突然開いた扉に驚き
後ろを振り返る
「…柳田警部……」
「…………お前か」
そこに居たのは
艶のある黒髪と
大きめの目が特徴的な
女刑事でもある
柳田の部下だった
.
:08/01/21 22:19 :SH903i :D6ybPsa6
#608 [ま-イ子]
‐‐‐‐‐‐‐‐
訂正
>>607
女刑事でもある
柳田の部下だった
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
柳田の部下でもある
女刑事だった
あんまり変わんないんですが、
なんかおかしいので
すいません‐‐‐‐‐‐‐‐
:08/01/21 22:33 :SH903i :D6ybPsa6
#609 [ま-イ子]
一言呟くとデスクに戻る
柳田に女刑事は僅かに
顔を歪ませた
「………警部。
最近家にも帰ってない
じゃないですか。
一度お帰りになって
休まれた方が………」
「駄目だ。
そんな時間はない。」
女刑事の言葉を遮り
柳田はコートを羽織る
.
:08/01/21 22:51 :SH903i :D6ybPsa6
#610 [ま-イ子]
「…そんな事を言う為に
来たのか?」
眉を寄せながら言う
目の前の男に
女は溜め息を付いてから
持っていた資料を見せた
「―――これは?」
「以前、警部が
鑑識に頼んだモノの
結果ですよ。
それと……………」
.
:08/01/21 22:58 :SH903i :D6ybPsa6
#611 [yえりちぁンy]
あげますウ~
:08/01/22 21:00 :W53T :Fn.OWNh6
#612 [ま-イ子]
:08/01/22 22:58 :SH903i :FJWknSBs
#613 [ま-イ子]
語尾を濁す女に
更に皺を深くし
目線で先を促した
赤い唇が、
ゆっくりと動かされる
「峯刑事の、所持品です。」
ぴくり、と僅かに
柳田が反応したのを
女は見逃していなかった
.
:08/01/22 23:00 :SH903i :FJWknSBs
#614 [ま-イ子]
「…まず、鑑識の結果から
報告させて頂きます。
警部の発見した亀裂は
やはり鋭い物が
突き刺さった跡の様です」
気を使っているのか
女刑事は話を逸らす為に
持っている紙の束から
目を離さずに
坦々と述べていく
「しかし、その跡から
凶器を特定することは
出来ませんでした。」
.
:08/01/23 23:06 :SH903i :8t1gglI.
#615 [ま-イ子]
「………………。」
柳田は口を閉ざしたまま
動こうとしない
女が目線を紙から
少し上げると
瞳に映ったのは
柳田の、震える背中
拳を握り、堪えている
(――無理も、ない)
.
:08/01/23 23:22 :SH903i :8t1gglI.
#616 [ま-イ子]
大切な後輩の死
依然進まない捜査
それらが彼を
闇へと追い込んで行く
少し痩せて細くなった
柳田の背中を
見つめながら
女刑事も拳を握り絞めた
.
:08/01/23 23:27 :SH903i :8t1gglI.
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