*THE GOD OF DEATH*
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#615 [ま-イ子]
「………………。」
柳田は口を閉ざしたまま
動こうとしない
女が目線を紙から
少し上げると
瞳に映ったのは
柳田の、震える背中
拳を握り、堪えている
(――無理も、ない)
.
:08/01/23 23:22 :SH903i :8t1gglI.
#616 [ま-イ子]
大切な後輩の死
依然進まない捜査
それらが彼を
闇へと追い込んで行く
少し痩せて細くなった
柳田の背中を
見つめながら
女刑事も拳を握り絞めた
.
:08/01/23 23:27 :SH903i :8t1gglI.
#617 [我輩は匿名である]
とりあえず上に上げときます
主サンの書き方好きィです
これからも頑張ってくださいね
←何様ぁ?(笑)
:08/01/25 09:32 :P902iS :nHtjv25.
#618 [yえりちぁンy]
↑ですねhyx
アタシも
主さンの書き方_y
メチャすぅきですシ
頑張ッてさぁい咽~
:08/01/25 20:43 :W53T :csQpi3AA
#619 [ま-イ子]
:08/01/26 06:21 :SH903i :SSbLjEUc
#620 [ま-イ子]
暫く流れる沈黙
重たい空気が漂う中
最初に口を開いたのは
柳田だった
「…………峯の……」
ぼそり、と呟いた声に
女刑事は目を見開く
「峯の所持品を、
見せてくれ。」
そう言った背中が
大きく見えた
.
:08/01/26 06:32 :SH903i :SSbLjEUc
#621 [ま-イ子]
「――――はい。」
女刑事は手に下げていた
紙袋の中から
二つの透明な袋に
包まれた物を取り出した
一つは携帯電話
もう一つは
古びた手帳だ
「どちらも現場に
落ちていた物です。
携帯電話は電源が
入った状態でした。」
.
:08/01/26 06:42 :SH903i :SSbLjEUc
#622 [ま-イ子]
説明を耳に入れながら
柳田はガサガサ、と
袋から携帯を取り出した
かち、と音を立てて
それを開くと
きっと初めに設定されて
いたのだろうと思える
画面が映し出された
暫く操作してみたが
機械は苦手な物で、
電話しか出来ない俺は
仕方なくそれを閉じる
.
:08/01/27 00:19 :SH903i :ro4UssTE
#623 [ま-イ子]
携帯を机に置き
次は手帳を取り出した
女はそれを
只黙って見ている
パラパラ、と
流し目で中身を見るが
これといって
気になる部分はない
以前共に捜査した
事件のメモだとか、
犯人の似顔絵
(ちなみにこんな人は
きっと実在しないだろう)
が、殆どのページを
埋め尽くしていた
.
:08/01/27 00:26 :SH903i :ro4UssTE
#624 [ま-イ子]
ぴたり、と柳田の手が
止まった。
不思議に思った女刑事が
"警部?"と口を開くが
応答はなく、柳田は
ある1ページを見たまま
固まっている
(その手帳は、
もう調査済みなのに)
頭に"?"を浮かべながら
上司の動きを待つ
.
:08/01/27 00:34 :SH903i :ro4UssTE
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