*THE GOD OF DEATH*
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#621 [ま-イ子]
「――――はい。」
女刑事は手に下げていた
紙袋の中から
二つの透明な袋に
包まれた物を取り出した
一つは携帯電話
もう一つは
古びた手帳だ
「どちらも現場に
落ちていた物です。
携帯電話は電源が
入った状態でした。」
.
:08/01/26 06:42 :SH903i :SSbLjEUc
#622 [ま-イ子]
説明を耳に入れながら
柳田はガサガサ、と
袋から携帯を取り出した
かち、と音を立てて
それを開くと
きっと初めに設定されて
いたのだろうと思える
画面が映し出された
暫く操作してみたが
機械は苦手な物で、
電話しか出来ない俺は
仕方なくそれを閉じる
.
:08/01/27 00:19 :SH903i :ro4UssTE
#623 [ま-イ子]
携帯を机に置き
次は手帳を取り出した
女はそれを
只黙って見ている
パラパラ、と
流し目で中身を見るが
これといって
気になる部分はない
以前共に捜査した
事件のメモだとか、
犯人の似顔絵
(ちなみにこんな人は
きっと実在しないだろう)
が、殆どのページを
埋め尽くしていた
.
:08/01/27 00:26 :SH903i :ro4UssTE
#624 [ま-イ子]
ぴたり、と柳田の手が
止まった。
不思議に思った女刑事が
"警部?"と口を開くが
応答はなく、柳田は
ある1ページを見たまま
固まっている
(その手帳は、
もう調査済みなのに)
頭に"?"を浮かべながら
上司の動きを待つ
.
:08/01/27 00:34 :SH903i :ro4UssTE
#625 [ま-イ子]
「…………ま、さか…」
掠れた声が柳田の口から
発せられた。
それは僅かに震えていて
彼の瞳も先程より
大きく開かれている
「…警部?
どうかいたしまし…」
―――――バンッ!
.
:08/01/27 00:38 :SH903i :ro4UssTE
#626 [yえりちぁンy]
続き気になるホ
いつも 楽しませて
もらッてマスニシ
頑張ッてさぁいx|イ
:08/01/27 08:10 :W53T :g3RhV0Co
#627 [ま-イ子]
:08/01/27 09:33 :SH903i :ro4UssTE
#628 [我輩は匿名である]
えりちぁンて奴、骸なみにうざい
:08/01/27 10:53 :SH902iS :gXT3HA5s
#629 [ま-イ子]
言葉を遮った大きな音に
女は身を強張らせた
その音を出した張本人は
叩いた机に両手を置き
震わせている
「――――おい!」
音の次は声だ。
それにまた身を縮こませ
"はいっ!"と裏返った
声で返事をした
.
:08/01/27 11:09 :SH903i :ro4UssTE
#630 [ま-イ子]
「携帯電話には…
録音機能っつーのが
付いてんのか?」
「ろ…録音機能…?
付いている物も
あると思いますが…」
「この携帯に付いてるか
調べろ、今すぐだ!」
ぽい、と投げられたのは
峯刑事の携帯電話。
意味がわからない、と
顔をしかめながら
女刑事は調べ始める
.
:08/01/27 11:39 :SH903i :ro4UssTE
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