本当にあったエロい話

でも絶対に
結ばれないんだろうって
思っているから
恋人になりたいだなんて思わない

いまのままでいい

このまま時間が過ぎて
この感情が薄れていくのを
待つしかないんだ

先輩ももうすぐ卒業

卒業すれば
会えなくなるだろうから
このままでいい

そうやって時間は
すぎていった

▽青木さん▽ｅｎｄ

▽恋人▽

飯田「ねえ由美ちゃん」

由美「ん？」

飯田「俺の事
どう思ってる？」

先輩はいきなり
問いかけてきた

由美「へ？」

今日もｓｅｘして
二人とも満足して
ベットで寝転がってた時だった

飯田「俺、由美ちゃんの事
好きだったの知ってた？」

由美「…え」

飯田「付き合いたかったけど
こんな関係だし
無理だってわかってた」

由美「…」

飯田「でも俺頑張ってた。
由美ちゃんの事
ずっと見てた」

飯田「でね、見てるウチに
わかってきちゃった」

由美「…何が？」

飯田「由美ちゃんには
好きな人がいるんだって」

そういわれた瞬間
迷いもなく
青木さんの顔が
頭に浮かんだ

飯田「好きな人がいるなら
もうこんなことしちゃ
ダメだよ。
俺ら今日でおしまいにしよう」

私と先輩の関係は
こうして終わった

以来、学校で会っても
ほとんど話さない

すべてが終わってしまった

また退屈な日々に戻る

それでもいい

もう、なんだっていい

からっぽ状態の私は
学校帰り
コンビニに立ち寄った

ここでよく青木さんと
待ち合わせしたなぁ…

雑誌コーナーに行き
ｔｅｅｎ向け雑誌を
読んでいると
旅行特集されていた

私は
南国リゾート
というところを
見ていた

そいえば…
南の島に行きたいって
話したよな…

思い出に浸っていた

そのとき
神様は
私に
すばらしい
奇跡をくれた

「俺の嫁になって
ここで永住して？」

後ろから聞こえた声は
私の一番会いたかった
人の声だった

ｅｎｄ