本当にあったエロい話
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#807 [ゆ]
「どうされますか?」
「もちろん出産希望で」
え?
なんか…
感動もクソもなかった
あっけなく答えた幸くんに
少し拍子抜け
先生は私に
優しく笑いかけてくれた
「由美さんも
もちろん希望ですよね?」
「あ…はい!」
:07/12/19 15:06 :PC :xQf2qKps
#808 [ゆ]
こうして病院を
あとにした私たち
車はゆっくり
私の家に向かう
換え林の車内
私たちはほとんど
話しをしなかった
:07/12/19 15:08 :PC :xQf2qKps
#809 [ゆ]
↑
換え林
じゃなくて
帰り道
です;
:07/12/19 15:09 :PC :xQf2qKps
#810 [ゆ]
家につき
また私の部屋に入った
「由美」
「ん?」
「おまえ病院で
出産希望だって
最初に言わなかったのか?」
「…うん」
「なんで?」
「だって…
幸くんが嫌だったら
産めないし」
「なんじゃそれ」
:07/12/19 15:10 :PC :xQf2qKps
#811 [ゆ]
「だって…」
その瞬間
フワっと
幸くんの腕に包まれた
「ごめんな。
俺が最初に言っときゃ
よかったんだよな」
「…」
「産んでくれる?」
「…うん」
涙が出た
こんな優しい幸くん
反則だよ
ほんと悪魔みたいな天使だよ…
:07/12/19 15:13 :PC :xQf2qKps
#812 [ゆ]
起こってると思ったら
謝ってきて
嬉しい言葉をくれる
そんな器用な幸くんが
大好き
だからさ、どっこも行かないで
「海外じゃねぇけどさ、
…嫁になって?」
:07/12/19 15:15 :PC :xQf2qKps
#813 [ゆ]
「うん」
プロポーズは
もっとロマンチックな場所がよかったけど
もうなんでもいいや
幸くんが
離れていかないなら
なんだっていい
世界で一番大好きだよ
:07/12/19 15:17 :PC :xQf2qKps
#814 [ゆ]
………
学校は退学した
私の親は結婚には反対しなかった
だからなんか
どんどん話が進んでいき
いつのまにか
冬を越えて
春を迎えていた
温かい町を
大きなお腹を抱えて
買い物のために歩く
今日この頃
:07/12/19 15:18 :PC :xQf2qKps
#815 [ゆ]
「由美ちゃん?」
声を掛けられて
振り返ると
懐かしい顔が
笑っていた
「先輩!」
飯田先輩だった
「なに?妊娠したの?」
相当驚いているみたい
:07/12/19 15:20 :PC :xQf2qKps
#816 [ゆ]
「うん。
もうすご出てくんの」
「すげーな。
知らなかったし」
「えへへ。
てか先輩、ちゃんと進学
できたの?」
「ギリギリ(笑)」
少しかっこよくなった先輩は
制服がよく似合っていた
:07/12/19 15:23 :PC :xQf2qKps
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