狂おしいほど、愛。
最新 最初 🆕
#1 []
「化け猫の恋バナ。」を
書いていた()です!

直目線の「化け猫〜・・」を
書こうと思いましたが
思い切って違う話を
書きたいと思います(ω)

感想はそのまま
「化け猫の恋バナ。」の
感想版にお願いします

⏰:07/08/11 05:43 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#2 []
旧作
「化け猫の恋バナ。」


bbs1.ryne.jp/r.php/novel-f/4532/

⏰:07/08/11 05:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#3 []
感想版

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2355/


アンカー

>>1-100
>>101-200
>>201-300
>>301-400
>>401-500
>>501-600
>>701-800

⏰:07/08/11 05:48 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#4 []
「また明日ね、ばいばい」


そう言って、
今さっきまで一緒に
買い物をしていた友達に手を振る。


「やっぱり学校帰りは時間ないなー‥」

なんてつぶやきながら、
カバンを肩にかけなおした。

⏰:07/08/11 05:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#5 []
家までの道のりを
足早に歩く。

この道は嫌い。
薄暗くて
人通りも少なく
外灯なんてあってないようなもの。


「あの‥」

後ろから声をかけられて、
びっくりしたあたしは小さく肩を揺らした。

⏰:07/08/11 06:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#6 []
「は‥はい?」

振り向くと、同じ年くらいの男の人が二人立っていた。


やだ‥何か怖いなー‥


「すいません、道聞きたいんすけど‥」

そう言ってその人は
地図みたいなものを広げた。

⏰:07/08/11 06:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#7 []
何だー‥、
びっくりした‥

「いいですよ、どこですか?」

あたしは安心して
地図をのぞき込んだ。



そのときだった。


.

⏰:07/08/11 06:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#8 []
もう一人の男が背後にまわり、
後ろからあたしの口を押さえた。

「?!ん゙っ…‥!」

地図を持っていた男も、
その紙を捨て抵抗するあたしの腕をつかむ。

⏰:07/08/11 06:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#9 []
あたしは男二人の力によって
いとも簡単に近くの草むらに引きずり込まれた。


なにが起こってるの?

怖い……

コワイ………


.

⏰:07/08/11 06:11 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#10 []
地面に押し倒され、
腕を押さえつけられた。

「大声出すなよ」


「…っ…」


出したくても出せなかった。
怖くて、ただ体が震えるばかりで……

⏰:07/08/11 06:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#11 []
男の手があたしの制服を脱がそうとした時…



「おい!何してんだ!!?」


誰かの大声と
ガシャン、と何かが倒れる音がした。

⏰:07/08/11 06:16 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#12 []
その声に、あたしを襲った男二人は舌打ちをすると

「おいっ…行くぞ」


そう言って走って逃げていった。


あたしは呆然と空を見つめていた。

⏰:07/08/11 06:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#13 []
「おいっ…大丈夫か」


ペチペチと誰かに頬を叩かれ、
我に返る。

勢いよく体を起こし、
尻もちをついたまま後ずさりした。

「もう大丈夫。ケガはしてない?」

その人の問いに
あたしは小さくうなづいた。

⏰:07/08/11 06:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#14 []
「よかった、危なかったな…」

その人は安心したかのように
表情を和らげると、
自分の着ている上着を脱ぎ、
あたしの肩にかけた。

自分でも
まだ少し体が震えてるのがわかった。

.

⏰:07/08/11 06:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#15 []
この人…
助けてくれたんだ…。


「危ねぇから送ってく。チャリだけど」

笑いながらそう言って、
あたしに手を差し伸べた。

あたしはその手をとり、立ち上がる。

⏰:07/08/11 06:31 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#16 []
近くに倒れた自転車があった。


「後ろ乗って。」

あたしは言われるがまま、自転車の後ろに乗った。

「あの…助けてくれてありがとう…」

この人が助けてくれなかったらあたしは………

.

⏰:07/08/11 06:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#17 []
「まぁ、何もなくてよかったよ。マジで。」

彼は前を向いたまま言った。

「あ…もうこのへんで…」

キッとブレーキ音がして自転車が止まる。

「気を付けてな。」

彼はそう言って来た道を戻っていった。

⏰:07/08/11 06:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#18 []
あたしは走っていく彼の後ろ姿を見つめた。


そして走って家まで帰った。

「名前ぐらい聞いておけばよかった…」

もう多分会えないだろうけどー‥

⏰:07/08/11 06:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#19 []
「あっ!上着っ‥」

あたしは彼が貸してくれた上着をそのまま持って帰ってきてしまった。


「どうしよ……」

上着を片手に立ちつくす。

返しようがないよ……

⏰:07/08/11 06:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#20 []
あたしは上着をハンガーにかけて壁にかけた。


ベッドに横になり天井を見つめる。

今さらだけど

あたしを助けてくれた人かっこよかったなー‥

⏰:07/08/12 14:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#21 []
なんて‥

襲われて怖い思いしたとこなのに、

あたしってば不謹慎…。

ゴロンと寝返りをうった時。


♪〜♪〜♪♪


携帯がなった。

⏰:07/08/12 14:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#22 []
あたしは体を起こす。


あれ?
あたしこんな曲設定してたっけ??


どこから流れてるの?

部屋を見渡し、視線は
あの人の上着でとまった。

⏰:07/08/12 14:23 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#23 []
「まさかね〜…」


着信がとまり、
あたしは上着を手に取った。

「あっ!」

ポケットに携帯が入ってる。

絶対彼の携帯だー…

今頃気づいて困ってるよね…

⏰:07/08/12 14:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#24 [ぱなっぷュ]
前スレでもカキしていたぱなっぷュです頑張ってください(・ω・)/

⏰:07/08/14 11:47 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#25 []
ぱなっぷさん

嬉しいです
ありがとう

⏰:07/08/15 13:29 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#26 []
「どうしよ……」


♪〜〜♪〜♪

「わあっ!!」

手の中にある携帯がいきなり鳴り出し、
あたしは驚いて声を上げた。

「びっくりした…」

電話だ…
出てもいいのかな…?

⏰:07/08/16 00:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#27 []
少し考えてあたしは電話に出た。

「も…もしもし??」

『もしもし!よかったー出てくれて!』

この声…さっきの彼だ。

『携帯ポケットに入れっぱなしだったよな?』

⏰:07/08/16 00:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#28 []
「あ…はい、入ってましたっ」


『君、篠女(しのじょ)の子だよな?俺、紀塚(きのづか)行ってんだけど…明日放課後会えない?携帯ないと困るし…』


紀塚高校……

篠女から結構近いじゃん…


「じゃあ明日…はい、はい。」

⏰:07/08/22 20:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#29 []
明日の放課後会う約束をして

電話を切った。


「ふぅっ…なんか緊張した―…」


あたしは上着をきれいにたたみ、携帯と一緒に袋に入れた。

⏰:07/08/22 21:04 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#30 []
次の日

「あれーメイク変えた?」

「えっ、別に…何もっ」

友達につっこまれ、
ドキッとした。

ちょっと気合い入れたのバレた?(笑)

上着と携帯返すだけなんだけどね―…

⏰:07/08/22 23:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#31 []
授業が全て終わり、
あたしはカバンに荷物を詰め込んでざわつく教室を出た。

待ち合わせ場所に急ぐ。

「あ〜緊張してきた…」

落ち着け、落ち着けあたし。

⏰:07/08/25 23:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#32 []
待ち合わせ場所のファミレスに入る。

あたりを見渡すが彼らしき人はいない。

あたしは席に座ると鏡を見てサッと前髪を整える。

「ごめん、待った?」

⏰:07/08/26 00:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#33 []
少しして彼がやってきた。

「ううん!全然っ!」


ごめん、待った?


ごめん、待った?

そのフレーズが頭の中で
リピートしてる。

なんだか…デートみたい…!

⏰:07/08/26 00:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#34 []
って、違う、違う。

なんて一人でツッコミを入れながら
あたしは携帯と上着を渡した。


「あ、そういえば名前聞いてなかったな。
俺は向井結斗(ムカイ ユイト)」

向井…結斗……

⏰:07/08/26 00:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#35 []
「君は?」

「あっ、あたしは栗山百合(クリヤマ ユリ)ですっ」

「じゃあ…百合ちゃん」


百合ちゃん……


栗山百合。16歳。

こんなあたしにも

春がきそうです……。

⏰:07/08/26 01:02 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#36 []
「顔赤いけど大丈夫?」

「えっあっ…はいっ」

わーっわーっ
顔に出てた?!
恥ずかし〜…


「百合ちゃんなんか初々しいな。一年生?」

「はいっ」

「じゃー俺の一個下だ。」

⏰:07/08/26 01:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#37 []
「えと…向井…先輩?」

「先輩なんてつけなくていいよ。」

「えっ…じゃあ…む、む…向井?」

あたしがそう言うと
向井先輩はいきなり笑いだした。

⏰:07/08/26 01:14 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#38 []
「名字で呼んじゃう?おもしろいなっ!
俺のことは結斗でいいよ」

「結…斗?」


「敬語も使わなくていいから」

「はいっ!……あっ。」

あたしと結斗は顔を見合わせて笑った。

⏰:07/08/26 01:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#39 []
ファミレスを出て結斗は駅まで送ってくれた。

「あの…あたし何もお礼してない」

あの夜助けてもらったお礼しなきゃって
思ったんだけど……

「じゃあさ、今度すっげー楽しいとこ連れてってよ!」

⏰:07/08/26 01:42 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#40 []
「楽しいとこって…?」

「それは百合ちゃんが考えるんだよー」

今度…

今度って…

次も会えるってこと?!

「考えるっ…!楽しいとこ探す!」

「じゃあ決まりっ!携帯かして?」

⏰:07/08/26 01:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#41 []
あたしは言われるままに携帯を渡した。


何かを打ち込んでいる結斗。

「はい、じゃあ気つけてな!」

そう言ってあたしに携帯を返すと結斗は帰っていった。

あたしは携帯を開く。

「これ……」

⏰:07/08/26 01:50 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#42 []
画面には結斗の携帯番号とアドレスがあった。


「送ってもいい…んだよね…?」


出会ったばかりなのに

まだ結斗のこと何も知らないのに…


胸が熱い………

⏰:07/08/26 01:54 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#43 []
──…


「楽しい所ってここ?」


日曜日、あたしと結斗は
最近できたばかりの遊園地に来ていた。

「ここしか思い浮かばなくて…」

⏰:07/08/26 03:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#44 []
微妙だったかな…


やっぱ微妙だよねー…
子供じゃあるまいし…
もしかしたら新しいもの好きなミーハーとか思われたかもー…

「結斗…ごめ「いいじゃん!!行こーぜー!」」


えっ?

.

⏰:07/08/26 03:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#45 []
結斗はあたしの手をとって歩きだした。

「遊園地とか何年ぶりだろなー」

「あ…あの、嫌じゃなかった?」

「何で?いいじゃん、楽しもうぜー」

結斗は笑顔で言った。

⏰:07/08/26 03:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#46 []
あたしと結斗は遊園地を思う存分楽しんだ。

ジェットコースターに乗ったり

クレープを食べたり

子供みたいにはしゃいで
笑った。

「次で最後にする?もう時間だし…」

次で最後…

⏰:07/08/26 04:36 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#47 []
もうそんな時間なんだ…


「そうだね!もう遊園地も閉まっちゃうしね!」

「最後何乗りたい?」


「んー…観覧車…とか?」

「よしっ、じゃあ行くかー」

⏰:07/08/26 04:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#48 []
夜の観覧車。

男の人と二人きり。

ちょっと、憧れてた。

でも…緊張する……

「高いとこ嫌い?」

「えっ?あ、大丈夫っ」

何か…何か話さないと…

ちらっと結斗を見る。

⏰:07/08/26 04:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#49 []
景色を見る結斗の横顔を見つめる。

背が高くて
ちょっとクセのある伸びかけの明るい髪。

整った顔立ち。

男らしいちょっとごつごつした手………


「ん、何?」

「あ、何でもないっ」

⏰:07/08/26 04:53 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#50 []
つい見とれてしまった…

「もうそろそろてっぺんだな」


「ほんとっ?」


結斗の言葉にあたしは景色を見ようと立ち上がった。

⏰:07/08/26 04:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#51 []
その時、ぐらりと足下が揺れた。


「きゃ……っ」


「あぶねっ…!」


結斗に支えられなんとかこけずに済んだ。

⏰:07/08/26 05:00 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#52 []
「ばか、急に立ったら危ないだろ…」

耳元で聞こえる結斗の声。

「ご…ごめん……」


体……近い………

恥ずかしいっ……

⏰:07/08/26 05:03 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#53 []
恥ずかしくて
景色どころじゃないよ〜……


まともに目を合わすこともできないまま、
一周が終わった。

「もう終わっちゃったね、」

係員が扉を開く。


夢が、終わる。

⏰:07/08/26 05:07 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#54 []
あたしが出ようとすると、結斗に腕をつかまれ引き寄せられた。


「えっ?何……」


「すんません、もう一周します」

結斗が係員に言う。

扉が閉まり、また動き出した。

⏰:07/08/26 05:09 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#55 []
「……」

観覧車の中の二人は黙ったまま…

ただ小さく機械の音がするだけ。

隣に座った彼の指先と
あたしの指先が
少し触れた。


何かを話すわけでもない。
でも何故だろう…


心地よかった。

⏰:07/08/26 05:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#56 []
二周目も終わり、
あたし達は遊園地を出た。

「こんなはしゃいだの久しぶりだな」

「あたしも!楽しかったぁ〜」

結斗はあたしの家の近くまで送ってくれた。

⏰:07/08/27 01:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#57 []
「じゃあ気をつけてな。」

「うん、ありがとう。」


手を振り結斗と別れた。
家に帰り、
今日一日のことを思い出す。

楽しかったなぁー……

⏰:07/08/27 01:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#58 []
ほぅ……とピンク色のため息をもらす。


ついさっきまで会ってたのに、
もう会いたくなってる。

あたしやばいかも…


これって「恋」なのかな─…

⏰:07/08/27 01:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#59 []
─…

「えっ…紀塚?!」

次の日、友達の朱美(アケミ)に話すとびっくりされた。

「うん、紀塚高校だって!近いよねー」

「紀塚って…大丈夫なの?」

朱美は眉間にシワをよせて言った。

⏰:07/08/27 01:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#60 []
「何が?」

「あんまいい噂聞かないよ?ガラ悪い奴ばっからしいし…」


「え〜そんなことないよ!結斗優しいよ?」

「はぁ…まぁ変なことに巻き込まれなきゃいいけど…」

朱美はヘラヘラしてるあたしに少し呆れ気味に言った。

⏰:07/08/27 01:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#61 []
それから一週間、
結斗と連絡を取らなかった。

「はぁ〜〜〜」

「何、でかいため息ついてんの」

放課後、まだ少しざわついている教室で
あたしはうなだれていた。

⏰:07/08/27 01:38 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#62 []
「朱美〜…」

「はいはい、どした?」

朱美はあたしの前の席に座った。

「メールがこない。」

「自分から送ればいいじゃん」

「……」

あたしの悩みは恋愛エキスパート鈴村朱美によって
2秒で解決されてしまいました。

⏰:07/08/27 01:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#63 []
…って、そうじゃなくて!!

「だってあつかましいって思われたくないし〜」
「なんつーか…乙女だねぇ…」

「こっ!恋なんてそんな!まだそこまでいってないよ!」

あたしは必死に否定した。

「誰も恋なんて言ってませんが。」

「…………」

⏰:07/08/27 01:46 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#64 []
「まぁ…メール送るのに勇気いるかもしんないけどさ、だからこそ返ってきた時嬉しいんじゃん?」


「うん…そう、、そうなの!!頑張って送ってみようかな…」

「てかさー、あたし目悪いからよくわかんないけど、門にいるの紀塚の制服じゃない?」

朱美の言葉にあたしは窓から門に目をやる。

⏰:07/08/27 01:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#65 []
「えっ……嘘、結斗…?」

「ふぅーん…アレが結「ごめん朱美!!あたし行くね!!」」

朱美の言葉を遮り、あたしはカバンを持って走り出した。

「早っ。あれは完璧恋しちゃってる顔でしょ。」


.

⏰:07/08/27 02:15 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#66 []
.
『恋』なんて
言葉の意味も曖昧で
マンガやドラマの世界だと
思ってた。

自分が経験して
初めて分かる
誰かを想う 気持ち
嫉妬してしまう心も
好きだからこそ
溢れる涙も
笑顔も

全部

たった一人のためにあるということ

あたしは───……

.

⏰:07/08/27 02:25 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#67 []
.
「結斗っ!」

あたしは息を切らして
結斗の元へ行った。

「百合!」


今…『百合』って…
呼んでくれた…

「どうしたの?何でこんなとこに…」

.

⏰:07/08/27 02:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#68 []
.
「最近忙しくて連絡してなかったから、驚かせようと思って。」

「ほんと、びっくりしたっ!」

「今からどっか行かねぇ?」

「うん…!行く!」


あたしは─…

結斗が、好き。

⏰:07/08/27 02:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#69 []
「あっ?雨?」

結斗が手をかざす。

街を歩いていると
ぽつぽつと雨が降ってきた。

「ほんとだー今日は晴れって天気予報で見たのに…」

小雨だがだんだんきつくなってきた。

⏰:07/08/28 02:12 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#70 []
「とりあえず雨宿りしよ」

あたし達は屋根のある場所まで走った。

「ちょっと濡れちゃったね。」

あたしはそう言いながらカバンの中からハンカチを出した。

「はい、ふかないと風邪ひくから…」

⏰:07/08/28 02:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#71 []
「俺は平気、百合こそちゃんとふいて!」

「いいよ!使って?」

結斗はハンカチを差しだしたあたしの手をつかんだ。

「俺んち、ここからすぐだけど………来る?」


.

⏰:07/08/28 02:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#72 []
.

う‥そ、どうしよ
誘われちゃった‥…

いきなり男の人の家に行くなんて

はしたないかな……‥

あぁ、でも‥
はしたなくてもいいから
行ってみたい──…

「…うん、行く…」

.

⏰:07/08/28 02:34 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#73 []
「お邪魔しまーす…」

「あ、一人暮らしだから。誰もいないよ。」

「そ、そーなんだ…」


「適当に座ってータオルとってくる」

「はーい」

⏰:07/08/28 03:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#74 []
あたしはなぜか正座をして部屋を見渡した。


これが男の人の部屋なんだー…


「ほい、ちゃんとふけよ」

結斗はあたしの頭にタオルをかけた。

「ありがと…」

⏰:07/08/28 03:32 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#75 []
あたしはタオルで髪や濡れたカバンをふく。

パッと顔を上げると、
上半身裸の結斗が。

「結斗っ…服!!服、、着て…」

「あぁ、わりぃ。濡れて気持ち悪かったから」

そう言って結斗はTシャツに袖を通した。

⏰:07/08/28 03:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#76 []
「…百合、かわいいな。」

結斗がまだ少し濡れたあたしの髪に指を絡める。

か わ い い ?

あたしが??


「そんな…ことない…よ」
嬉しい。

けど恥ずかしい……。

⏰:07/08/28 03:49 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#77 []
「百合も上だけ着替えろよ。服貸すから」


「いいよ!あたしは大丈夫。」

「風邪ひいたりしたら、俺が心配するから。」

結斗にTシャツを渡された。

⏰:07/08/28 03:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#78 []
確かに制服は濡れて気持ち悪い…

「あの…見ないでね。」

「はいはい、反対向いとくから」


そう言ってあたしに背を向けた。

あたしも結斗に背を向ける。

⏰:07/08/28 03:55 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#79 []
静かな部屋に、
服を脱ぐ布の擦れる音だけが聞こえる。

シャツのボタンをはずし、脱ごうとした時…


結斗に後ろから抱きしめられた。


いきなりのことに
戸惑いを隠せない。

⏰:07/08/28 03:58 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#80 []
.

「やっ…ひどい!見ないって言ったのに…」

「ごめん、けど百合が可愛すぎるから」


息が………
結斗の息が首筋にかかる。

「俺…百合のことが好きだ。」

.

⏰:07/08/29 03:19 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#81 []
.

「えっ………」

今…

好きって言ったの?

「こんな状況でごめん。でももう気持ち抑えらんねぇよ…」

結斗の腕に力が入るのがわかる。


.

⏰:07/08/29 03:21 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#82 []
.

抱きしめられている状況ですら
まだあまり把握できてない上に
告白された………

あたしは夢を見ているのかな…?

じゃなきゃ、
幸せすぎるよ…

.

⏰:07/08/29 03:26 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#83 []
これから
字を小さくして
書きたいと思います

⏰:07/08/31 01:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#84 []
「…ちょっと考えさせて…?」

あたしも好きなクセに
その場で返事するのが恥ずかしくて
あたしは逃げた。
…いくじなし。

「わかった、待ってる。
…雨あがったみたいだから送る!その服貸すから」

「ありがとう…」

結斗はいつもと変わらない結斗に戻っていた。

あたしはまだ心臓がバクバクいってる。

⏰:07/08/31 01:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#85 []
.

あたしは自分の部屋に入るなり
ベッドにダイブした。

「あ〜なんですぐ返事しなかったんだろ…」

かと言って今メールで言うのもなぁ…

明日…うん、
明日にしよう!!



.

⏰:07/08/31 01:39 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#86 []
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次の日、

来……来てしまった。

紀塚高校!!

やっぱり、告白の返事は会って言った方がいいよね…

放課後あたしは紀塚高校の門の前で結斗を待っていた。

さすが共学。
カップルで下校してる子がいる…

羨ましいなぁ…
なんて思ったり。

⏰:07/08/31 01:45 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#87 []
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あ。

あたし今、
自分ってすごいと思った。

だってほら
こんなに人がいっぱいいるのに
一目で結斗だってわかっちゃったから。

「結ー…」

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⏰:07/08/31 01:51 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#88 []
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「も〜結斗!待ってってばぁ〜!」


結斗の後ろから小走りで駆け寄る女の子。

その子はするりと結斗の腕に自分の腕を絡めた。

あたしは、
結斗の名前を呼べなかった。

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⏰:07/08/31 01:56 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#89 []
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気づいたら足が勝手に来た道を戻っていた。

だんだん 早歩きになる。

なんで
あたしは逃げてるんだろう。

告白の返事しに来たのに
あんなとこ見ちゃったら
言えるわけないじゃん。

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⏰:07/08/31 02:01 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#90 []
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結斗かっこいいもん。

彼女がいてもおかしくないよ。

なんでもっと早く気づかなかったんだろ…

「はぁー……情けな…」

期待して
浮かれて
バカみたい。

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⏰:07/08/31 02:05 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#91 []
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あの子可愛かったな…

あたしなんかより
結斗にお似合いで。

あぁ…今のあたし
皮肉で嫌なやつ…


結斗…
あの告白は何だったの?

家までの帰り道
切なくて虚しくて
少し泣けた。

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⏰:07/08/31 02:08 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#92 []
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それから3日間ぐらいかな…

結斗から連絡があったけど
あたしは返さなかった。


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⏰:07/08/31 02:10 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#93 []
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昼休み、あたしは机に突っ伏していた。

♪♪〜♪

「百合、携帯なってるよ」
朱美があたしの肩をゆする。

「うん……」

「結斗からじゃないの?」

「うん……」

出る気になれないなー…

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⏰:07/08/31 02:13 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#94 []
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「あんた出ないなら出るよ?」

「うん………
……・って、えっ!?だめッ!!!」

「もう出ちゃった。
―あ、もしもし?」


あっ…朱美〜〜〜〜〜っ

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⏰:07/08/31 02:17 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#95 []
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「あたし百合の友達の朱美。

あぁ、なんか話したくないみたい。

え?うん、わかった。伝えとく。」


食い入るように見つめているあたしの前で朱美は電話を切った。


「何話したの??!」

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⏰:07/08/31 02:22 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#96 []
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「『放課後そっち行くから待ってろ。』だってさ。」


何か怖いんですけど…。

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⏰:07/08/31 02:28 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#97 []
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―放課後―


待ってろ…って
門でいいのかな。

あたしが壁にもたれて待っていると

結斗が来た。


「わりっ!待たせた?」


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⏰:07/08/31 02:33 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#98 []
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「ううん、大丈夫。それより…走ってきたの?」


「いや、待たせたら悪いから」

わざわざ……
走ってきたんだ…

「とりあえず…どこか行く?」

「うん。」

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⏰:07/08/31 02:35 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#99 []
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あたし達はファミレスに入った。

「水飲むよね?」

「おぅ、さんきゅ」

結斗の前にコップを置き、席に着いた。

「………」

「………」

沈黙が……
気まずい…


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⏰:07/08/31 02:41 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#100 []
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沈黙を破ったのは結斗だった。

「返事、まだ聞いてなかったよな?」

「あ……うん…」

「てか、俺と話したくない?」

「違うっ!!……違うよ…」

あたしが……勝手に…

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⏰:07/08/31 02:44 📱:F902i 🆔:☆☆☆


#101 []
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「言ってくれないとわかんねぇよ」


「…何であたしに告白したの…??」

「…は?好きだからに決まってんじゃん…」

こんなこと言いたいんじゃない。
違うのに………止まらない。

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⏰:07/08/31 02:52 📱:F902i 🆔:☆☆☆


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