狂おしいほど、愛。
最新 最初 全 
#1 [
]
「化け猫の恋バナ。」を
書いていた(

)です!
直目線の「化け猫〜・・」を
書こうと思いましたが
思い切って違う話を
書きたいと思います(ω)
感想はそのまま
「化け猫の恋バナ。」の
感想版にお願いします

・
:07/08/11 05:43
:F902i
:☆☆☆
#2 [
]
:07/08/11 05:45
:F902i
:☆☆☆
#3 [
]
:07/08/11 05:48
:F902i
:☆☆☆
#4 [
]
「また明日ね、ばいばい」
そう言って、
今さっきまで一緒に
買い物をしていた友達に手を振る。
「やっぱり学校帰りは時間ないなー‥」
なんてつぶやきながら、
カバンを肩にかけなおした。
:07/08/11 05:58
:F902i
:☆☆☆
#5 [
]
家までの道のりを
足早に歩く。
この道は嫌い。
薄暗くて
人通りも少なく
外灯なんてあってないようなもの。
「あの‥」
後ろから声をかけられて、
びっくりしたあたしは小さく肩を揺らした。
:07/08/11 06:03
:F902i
:☆☆☆
#6 [
]
「は‥はい?」
振り向くと、同じ年くらいの男の人が二人立っていた。
やだ‥何か怖いなー‥
「すいません、道聞きたいんすけど‥」
そう言ってその人は
地図みたいなものを広げた。
:07/08/11 06:05
:F902i
:☆☆☆
#7 [
]
何だー‥、
びっくりした‥
「いいですよ、どこですか?」
あたしは安心して
地図をのぞき込んだ。
そのときだった。
.
:07/08/11 06:07
:F902i
:☆☆☆
#8 [
]
もう一人の男が背後にまわり、
後ろからあたしの口を押さえた。
「?!ん゙っ…‥!」
地図を持っていた男も、
その紙を捨て抵抗するあたしの腕をつかむ。
:07/08/11 06:10
:F902i
:☆☆☆
#9 [
]
あたしは男二人の力によって
いとも簡単に近くの草むらに引きずり込まれた。
なにが起こってるの?
怖い……
コワイ………
.
:07/08/11 06:11
:F902i
:☆☆☆
#10 [
]
地面に押し倒され、
腕を押さえつけられた。
「大声出すなよ」
「…っ…」
出したくても出せなかった。
怖くて、ただ体が震えるばかりで……
:07/08/11 06:14
:F902i
:☆☆☆
#11 [
]
男の手があたしの制服を脱がそうとした時…
「おい!何してんだ!!?」
誰かの大声と
ガシャン、と何かが倒れる音がした。
:07/08/11 06:16
:F902i
:☆☆☆
#12 [
]
その声に、あたしを襲った男二人は舌打ちをすると
「おいっ…行くぞ」
そう言って走って逃げていった。
あたしは呆然と空を見つめていた。
:07/08/11 06:17
:F902i
:☆☆☆
#13 [
]
「おいっ…大丈夫か」
ペチペチと誰かに頬を叩かれ、
我に返る。
勢いよく体を起こし、
尻もちをついたまま後ずさりした。
「もう大丈夫。ケガはしてない?」
その人の問いに
あたしは小さくうなづいた。
:07/08/11 06:26
:F902i
:☆☆☆
#14 [
]
「よかった、危なかったな…」
その人は安心したかのように
表情を和らげると、
自分の着ている上着を脱ぎ、
あたしの肩にかけた。
自分でも
まだ少し体が震えてるのがわかった。
.
:07/08/11 06:28
:F902i
:☆☆☆
#15 [
]
この人…
助けてくれたんだ…。
「危ねぇから送ってく。チャリだけど」
笑いながらそう言って、
あたしに手を差し伸べた。
あたしはその手をとり、立ち上がる。
:07/08/11 06:31
:F902i
:☆☆☆
#16 [
]
近くに倒れた自転車があった。
「後ろ乗って。」
あたしは言われるがまま、自転車の後ろに乗った。
「あの…助けてくれてありがとう…」
この人が助けてくれなかったらあたしは………
.
:07/08/11 06:34
:F902i
:☆☆☆
#17 [
]
「まぁ、何もなくてよかったよ。マジで。」
彼は前を向いたまま言った。
「あ…もうこのへんで…」
キッとブレーキ音がして自転車が止まる。
「気を付けてな。」
彼はそう言って来た道を戻っていった。
:07/08/11 06:38
:F902i
:☆☆☆
#18 [
]
あたしは走っていく彼の後ろ姿を見つめた。
そして走って家まで帰った。
「名前ぐらい聞いておけばよかった…」
もう多分会えないだろうけどー‥
:07/08/11 06:41
:F902i
:☆☆☆
#19 [
]
「あっ!上着っ‥」
あたしは彼が貸してくれた上着をそのまま持って帰ってきてしまった。
「どうしよ……」
上着を片手に立ちつくす。
返しようがないよ……
:07/08/11 06:44
:F902i
:☆☆☆
#20 [
]
あたしは上着をハンガーにかけて壁にかけた。
ベッドに横になり天井を見つめる。
今さらだけど
あたしを助けてくれた人かっこよかったなー‥
:07/08/12 14:19
:F902i
:☆☆☆
#21 [
]
なんて‥
襲われて怖い思いしたとこなのに、
あたしってば不謹慎…。
ゴロンと寝返りをうった時。
♪〜♪〜♪♪
携帯がなった。
:07/08/12 14:21
:F902i
:☆☆☆
#22 [
]
あたしは体を起こす。
あれ?
あたしこんな曲設定してたっけ??
どこから流れてるの?
部屋を見渡し、視線は
あの人の上着でとまった。
:07/08/12 14:23
:F902i
:☆☆☆
#23 [
]
「まさかね〜…」
着信がとまり、
あたしは上着を手に取った。
「あっ!」
ポケットに携帯が入ってる。
絶対彼の携帯だー…
今頃気づいて困ってるよね…
:07/08/12 14:26
:F902i
:☆☆☆
#24 [ぱなっぷュ]
前スレでもカキしていたぱなっぷュです頑張ってください(・ω・)/
:07/08/14 11:47
:W51P
:☆☆☆
#25 [
]
:07/08/15 13:29
:F902i
:☆☆☆
#26 [
]
「どうしよ……」
♪〜〜♪〜♪
「わあっ!!」
手の中にある携帯がいきなり鳴り出し、
あたしは驚いて声を上げた。
「びっくりした…」
電話だ…
出てもいいのかな…?
:07/08/16 00:26
:F902i
:☆☆☆
#27 [
]
少し考えてあたしは電話に出た。
「も…もしもし??」
『もしもし!よかったー出てくれて!』
この声…さっきの彼だ。
『携帯ポケットに入れっぱなしだったよな?』
:07/08/16 00:32
:F902i
:☆☆☆
#28 [
]
「あ…はい、入ってましたっ」
『君、篠女(しのじょ)の子だよな?俺、紀塚(きのづか)行ってんだけど…明日放課後会えない?携帯ないと困るし…』
紀塚高校……
篠女から結構近いじゃん…
「じゃあ明日…はい、はい。」
:07/08/22 20:58
:F902i
:☆☆☆
#29 [
]
明日の放課後会う約束をして
電話を切った。
「ふぅっ…なんか緊張した―…」
あたしは上着をきれいにたたみ、携帯と一緒に袋に入れた。
:07/08/22 21:04
:F902i
:☆☆☆
#30 [
]
次の日
「あれーメイク変えた?」
「えっ、別に…何もっ」
友達につっこまれ、
ドキッとした。
ちょっと気合い入れたのバレた?(笑)
上着と携帯返すだけなんだけどね―…
:07/08/22 23:13
:F902i
:☆☆☆
#31 [
]
授業が全て終わり、
あたしはカバンに荷物を詰め込んでざわつく教室を出た。
待ち合わせ場所に急ぐ。
「あ〜緊張してきた…」
落ち着け、落ち着けあたし。
:07/08/25 23:08
:F902i
:☆☆☆
#32 [
]
待ち合わせ場所のファミレスに入る。
あたりを見渡すが彼らしき人はいない。
あたしは席に座ると鏡を見てサッと前髪を整える。
「ごめん、待った?」
:07/08/26 00:01
:F902i
:☆☆☆
#33 [
]
少しして彼がやってきた。
「ううん!全然っ!」
ごめん、待った?
ごめん、待った?
そのフレーズが頭の中で
リピートしてる。
なんだか…デートみたい…!
:07/08/26 00:07
:F902i
:☆☆☆
#34 [
]
って、違う、違う。
なんて一人でツッコミを入れながら
あたしは携帯と上着を渡した。
「あ、そういえば名前聞いてなかったな。
俺は向井結斗(ムカイ ユイト)」
向井…結斗……
:07/08/26 00:35
:F902i
:☆☆☆
#35 [
]
「君は?」
「あっ、あたしは栗山百合(クリヤマ ユリ)ですっ」
「じゃあ…百合ちゃん」
百合ちゃん……
栗山百合。16歳。
こんなあたしにも
春がきそうです……。
:07/08/26 01:02
:F902i
:☆☆☆
#36 [
]
「顔赤いけど大丈夫?」
「えっあっ…はいっ」
わーっわーっ
顔に出てた?!
恥ずかし〜…
「百合ちゃんなんか初々しいな。一年生?」
「はいっ」
「じゃー俺の一個下だ。」
:07/08/26 01:10
:F902i
:☆☆☆
#37 [
]
「えと…向井…先輩?」
「先輩なんてつけなくていいよ。」
「えっ…じゃあ…む、む…向井?」
あたしがそう言うと
向井先輩はいきなり笑いだした。
:07/08/26 01:14
:F902i
:☆☆☆
#38 [
]
「名字で呼んじゃう?おもしろいなっ!
俺のことは結斗でいいよ」
「結…斗?」
「敬語も使わなくていいから」
「はいっ!……あっ。」
あたしと結斗は顔を見合わせて笑った。
:07/08/26 01:21
:F902i
:☆☆☆
#39 [
]
ファミレスを出て結斗は駅まで送ってくれた。
「あの…あたし何もお礼してない」
あの夜助けてもらったお礼しなきゃって
思ったんだけど……
「じゃあさ、今度すっげー楽しいとこ連れてってよ!」
:07/08/26 01:42
:F902i
:☆☆☆
#40 [
]
「楽しいとこって…?」
「それは百合ちゃんが考えるんだよー」
今度…
今度って…
次も会えるってこと?!
「考えるっ…!楽しいとこ探す!」
「じゃあ決まりっ!携帯かして?」
:07/08/26 01:46
:F902i
:☆☆☆
#41 [
]
あたしは言われるままに携帯を渡した。
何かを打ち込んでいる結斗。
「はい、じゃあ気つけてな!」
そう言ってあたしに携帯を返すと結斗は帰っていった。
あたしは携帯を開く。
「これ……」
:07/08/26 01:50
:F902i
:☆☆☆
#42 [
]
画面には結斗の携帯番号とアドレスがあった。
「送ってもいい…んだよね…?」
出会ったばかりなのに
まだ結斗のこと何も知らないのに…
胸が熱い………
:07/08/26 01:54
:F902i
:☆☆☆
#43 [
]
──…
「楽しい所ってここ?」
日曜日、あたしと結斗は
最近できたばかりの遊園地に来ていた。
「ここしか思い浮かばなくて…」
:07/08/26 03:09
:F902i
:☆☆☆
#44 [
]
微妙だったかな…
やっぱ微妙だよねー…
子供じゃあるまいし…
もしかしたら新しいもの好きなミーハーとか思われたかもー…
「結斗…ごめ「いいじゃん!!行こーぜー!」」
えっ?
.
:07/08/26 03:13
:F902i
:☆☆☆
#45 [
]
結斗はあたしの手をとって歩きだした。
「遊園地とか何年ぶりだろなー」
「あ…あの、嫌じゃなかった?」
「何で?いいじゃん、楽しもうぜー」
結斗は笑顔で言った。
:07/08/26 03:15
:F902i
:☆☆☆
#46 [
]
あたしと結斗は遊園地を思う存分楽しんだ。
ジェットコースターに乗ったり
クレープを食べたり
子供みたいにはしゃいで
笑った。
「次で最後にする?もう時間だし…」
次で最後…
:07/08/26 04:36
:F902i
:☆☆☆
#47 [
]
もうそんな時間なんだ…
「そうだね!もう遊園地も閉まっちゃうしね!」
「最後何乗りたい?」
「んー…観覧車…とか?」
「よしっ、じゃあ行くかー」
:07/08/26 04:41
:F902i
:☆☆☆
#48 [
]
夜の観覧車。
男の人と二人きり。
ちょっと、憧れてた。
でも…緊張する……
「高いとこ嫌い?」
「えっ?あ、大丈夫っ」
何か…何か話さないと…
ちらっと結斗を見る。
:07/08/26 04:46
:F902i
:☆☆☆
#49 [
]
景色を見る結斗の横顔を見つめる。
背が高くて
ちょっとクセのある伸びかけの明るい髪。
整った顔立ち。
男らしいちょっとごつごつした手………
「ん、何?」
「あ、何でもないっ」
:07/08/26 04:53
:F902i
:☆☆☆
#50 [
]
つい見とれてしまった…
「もうそろそろてっぺんだな」
「ほんとっ?」
結斗の言葉にあたしは景色を見ようと立ち上がった。
:07/08/26 04:58
:F902i
:☆☆☆
#51 [
]
その時、ぐらりと足下が揺れた。
「きゃ……っ」
「あぶねっ…!」
結斗に支えられなんとかこけずに済んだ。
:07/08/26 05:00
:F902i
:☆☆☆
#52 [
]
「ばか、急に立ったら危ないだろ…」
耳元で聞こえる結斗の声。
「ご…ごめん……」
体……近い………
恥ずかしいっ……
:07/08/26 05:03
:F902i
:☆☆☆
#53 [
]
恥ずかしくて
景色どころじゃないよ〜……
まともに目を合わすこともできないまま、
一周が終わった。
「もう終わっちゃったね、」
係員が扉を開く。
夢が、終わる。
:07/08/26 05:07
:F902i
:☆☆☆
#54 [
]
あたしが出ようとすると、結斗に腕をつかまれ引き寄せられた。
「えっ?何……」
「すんません、もう一周します」
結斗が係員に言う。
扉が閉まり、また動き出した。
:07/08/26 05:09
:F902i
:☆☆☆
#55 [
]
「……」
観覧車の中の二人は黙ったまま…
ただ小さく機械の音がするだけ。
隣に座った彼の指先と
あたしの指先が
少し触れた。
何かを話すわけでもない。
でも何故だろう…
心地よかった。
:07/08/26 05:17
:F902i
:☆☆☆
#56 [
]
二周目も終わり、
あたし達は遊園地を出た。
「こんなはしゃいだの久しぶりだな」
「あたしも!楽しかったぁ〜」
結斗はあたしの家の近くまで送ってくれた。
:07/08/27 01:13
:F902i
:☆☆☆
#57 [
]
「じゃあ気をつけてな。」
「うん、ありがとう。」
手を振り結斗と別れた。
家に帰り、
今日一日のことを思い出す。
楽しかったなぁー……
:07/08/27 01:19
:F902i
:☆☆☆
#58 [
]
ほぅ……とピンク色のため息をもらす。
ついさっきまで会ってたのに、
もう会いたくなってる。
あたしやばいかも…
これって「恋」なのかな─…
:07/08/27 01:22
:F902i
:☆☆☆
#59 [
]
─…
「えっ…紀塚?!」
次の日、友達の朱美(アケミ)に話すとびっくりされた。
「うん、紀塚高校だって!近いよねー」
「紀塚って…大丈夫なの?」
朱美は眉間にシワをよせて言った。
:07/08/27 01:28
:F902i
:☆☆☆
#60 [
]
「何が?」
「あんまいい噂聞かないよ?ガラ悪い奴ばっからしいし…」
「え〜そんなことないよ!結斗優しいよ?」
「はぁ…まぁ変なことに巻き込まれなきゃいいけど…」
朱美はヘラヘラしてるあたしに少し呆れ気味に言った。
:07/08/27 01:33
:F902i
:☆☆☆
#61 [
]
それから一週間、
結斗と連絡を取らなかった。
「はぁ〜〜〜」
「何、でかいため息ついてんの」
放課後、まだ少しざわついている教室で
あたしはうなだれていた。
:07/08/27 01:38
:F902i
:☆☆☆
#62 [
]
「朱美〜…」
「はいはい、どした?」
朱美はあたしの前の席に座った。
「メールがこない。」
「自分から送ればいいじゃん」
「……」
あたしの悩みは恋愛エキスパート鈴村朱美によって
2秒で解決されてしまいました。
:07/08/27 01:41
:F902i
:☆☆☆
#63 [
]
…って、そうじゃなくて!!
「だってあつかましいって思われたくないし〜」
「なんつーか…乙女だねぇ…」
「こっ!恋なんてそんな!まだそこまでいってないよ!」
あたしは必死に否定した。
「誰も恋なんて言ってませんが。」
「…………」
:07/08/27 01:46
:F902i
:☆☆☆
#64 [
]
「まぁ…メール送るのに勇気いるかもしんないけどさ、だからこそ返ってきた時嬉しいんじゃん?」
「うん…そう、、そうなの!!頑張って送ってみようかな…」
「てかさー、あたし目悪いからよくわかんないけど、門にいるの紀塚の制服じゃない?」
朱美の言葉にあたしは窓から門に目をやる。
:07/08/27 01:52
:F902i
:☆☆☆
#65 [
]
「えっ……嘘、結斗…?」
「ふぅーん…アレが結「ごめん朱美!!あたし行くね!!」」
朱美の言葉を遮り、あたしはカバンを持って走り出した。
「早っ。あれは完璧恋しちゃってる顔でしょ。」
.
:07/08/27 02:15
:F902i
:☆☆☆
#66 [
]
.
『恋』なんて
言葉の意味も曖昧で
マンガやドラマの世界だと
思ってた。
自分が経験して
初めて分かる
誰かを想う 気持ち
嫉妬してしまう心も
好きだからこそ
溢れる涙も
笑顔も
全部
たった一人のためにあるということ
あたしは───……
.
:07/08/27 02:25
:F902i
:☆☆☆
#67 [
]
.
「結斗っ!」
あたしは息を切らして
結斗の元へ行った。
「百合!」
今…『百合』って…
呼んでくれた…
「どうしたの?何でこんなとこに…」
.
:07/08/27 02:28
:F902i
:☆☆☆
#68 [
]
.
「最近忙しくて連絡してなかったから、驚かせようと思って。」
「ほんと、びっくりしたっ!」
「今からどっか行かねぇ?」
「うん…!行く!」
あたしは─…
結斗が、好き。
:07/08/27 02:33
:F902i
:☆☆☆
#69 [
]
「あっ?雨?」
結斗が手をかざす。
街を歩いていると
ぽつぽつと雨が降ってきた。
「ほんとだー今日は晴れって天気予報で見たのに…」
小雨だがだんだんきつくなってきた。
:07/08/28 02:12
:F902i
:☆☆☆
#70 [
]
「とりあえず雨宿りしよ」
あたし達は屋根のある場所まで走った。
「ちょっと濡れちゃったね。」
あたしはそう言いながらカバンの中からハンカチを出した。
「はい、ふかないと風邪ひくから…」
:07/08/28 02:17
:F902i
:☆☆☆
#71 [
]
「俺は平気、百合こそちゃんとふいて!」
「いいよ!使って?」
結斗はハンカチを差しだしたあたしの手をつかんだ。
「俺んち、ここからすぐだけど………来る?」
.
:07/08/28 02:21
:F902i
:☆☆☆
#72 [
]
.
う‥そ、どうしよ
誘われちゃった‥…
いきなり男の人の家に行くなんて
はしたないかな……‥
あぁ、でも‥
はしたなくてもいいから
行ってみたい──…
「…うん、行く…」
.
:07/08/28 02:34
:F902i
:☆☆☆
#73 [
]
「お邪魔しまーす…」
「あ、一人暮らしだから。誰もいないよ。」
「そ、そーなんだ…」
「適当に座ってータオルとってくる」
「はーい」
:07/08/28 03:28
:F902i
:☆☆☆
#74 [
]
あたしはなぜか正座をして部屋を見渡した。
これが男の人の部屋なんだー…
「ほい、ちゃんとふけよ」
結斗はあたしの頭にタオルをかけた。
「ありがと…」
:07/08/28 03:32
:F902i
:☆☆☆
#75 [
]
あたしはタオルで髪や濡れたカバンをふく。
パッと顔を上げると、
上半身裸の結斗が。
「結斗っ…服!!服、、着て…」
「あぁ、わりぃ。濡れて気持ち悪かったから」
そう言って結斗はTシャツに袖を通した。
:07/08/28 03:45
:F902i
:☆☆☆
#76 [
]
「…百合、かわいいな。」
結斗がまだ少し濡れたあたしの髪に指を絡める。
か わ い い ?
あたしが??
「そんな…ことない…よ」
嬉しい。
けど恥ずかしい……。
:07/08/28 03:49
:F902i
:☆☆☆
#77 [
]
「百合も上だけ着替えろよ。服貸すから」
「いいよ!あたしは大丈夫。」
「風邪ひいたりしたら、俺が心配するから。」
結斗にTシャツを渡された。
:07/08/28 03:52
:F902i
:☆☆☆
#78 [
]
確かに制服は濡れて気持ち悪い…
「あの…見ないでね。」
「はいはい、反対向いとくから」
そう言ってあたしに背を向けた。
あたしも結斗に背を向ける。
:07/08/28 03:55
:F902i
:☆☆☆
#79 [
]
静かな部屋に、
服を脱ぐ布の擦れる音だけが聞こえる。
シャツのボタンをはずし、脱ごうとした時…
結斗に後ろから抱きしめられた。
いきなりのことに
戸惑いを隠せない。
:07/08/28 03:58
:F902i
:☆☆☆
#80 [
]
.
「やっ…ひどい!見ないって言ったのに…」
「ごめん、けど百合が可愛すぎるから」
息が………
結斗の息が首筋にかかる。
「俺…百合のことが好きだ。」
.
:07/08/29 03:19
:F902i
:☆☆☆
#81 [
]
.
「えっ………」
今…
好きって言ったの?
「こんな状況でごめん。でももう気持ち抑えらんねぇよ…」
結斗の腕に力が入るのがわかる。
.
:07/08/29 03:21
:F902i
:☆☆☆
#82 [
]
.
抱きしめられている状況ですら
まだあまり把握できてない上に
告白された………
あたしは夢を見ているのかな…?
じゃなきゃ、
幸せすぎるよ…
.
:07/08/29 03:26
:F902i
:☆☆☆
#83 [
]
これから
字を小さくして
書きたいと思います

:07/08/31 01:28
:F902i
:☆☆☆
#84 [
]
「…ちょっと考えさせて…?」
あたしも好きなクセに
その場で返事するのが恥ずかしくて
あたしは逃げた。
…いくじなし。
「わかった、待ってる。
…雨あがったみたいだから送る!その服貸すから」
「ありがとう…」
結斗はいつもと変わらない結斗に戻っていた。
あたしはまだ心臓がバクバクいってる。
:07/08/31 01:35
:F902i
:☆☆☆
#85 [
]
.
あたしは自分の部屋に入るなり
ベッドにダイブした。
「あ〜なんですぐ返事しなかったんだろ…」
かと言って今メールで言うのもなぁ…
明日…うん、
明日にしよう!!
.
:07/08/31 01:39
:F902i
:☆☆☆
#86 [
]
.
次の日、
来……来てしまった。
紀塚高校!!
やっぱり、告白の返事は会って言った方がいいよね…
放課後あたしは紀塚高校の門の前で結斗を待っていた。
さすが共学。
カップルで下校してる子がいる…
羨ましいなぁ…
なんて思ったり。
:07/08/31 01:45
:F902i
:☆☆☆
#87 [
]
.
あ。
あたし今、
自分ってすごいと思った。
だってほら
こんなに人がいっぱいいるのに
一目で結斗だってわかっちゃったから。
「結ー…」
.
:07/08/31 01:51
:F902i
:☆☆☆
#88 [
]
.
「も〜結斗!待ってってばぁ〜!」
結斗の後ろから小走りで駆け寄る女の子。
その子はするりと結斗の腕に自分の腕を絡めた。
あたしは、
結斗の名前を呼べなかった。
.
:07/08/31 01:56
:F902i
:☆☆☆
#89 [
]
.
気づいたら足が勝手に来た道を戻っていた。
だんだん 早歩きになる。
なんで
あたしは逃げてるんだろう。
告白の返事しに来たのに
あんなとこ見ちゃったら
言えるわけないじゃん。
.
:07/08/31 02:01
:F902i
:☆☆☆
#90 [
]
.
結斗かっこいいもん。
彼女がいてもおかしくないよ。
なんでもっと早く気づかなかったんだろ…
「はぁー……情けな…」
期待して
浮かれて
バカみたい。
.
:07/08/31 02:05
:F902i
:☆☆☆
#91 [
]
.
あの子可愛かったな…
あたしなんかより
結斗にお似合いで。
あぁ…今のあたし
皮肉で嫌なやつ…
結斗…
あの告白は何だったの?
家までの帰り道
切なくて虚しくて
少し泣けた。
.
:07/08/31 02:08
:F902i
:☆☆☆
#92 [
]
.
それから3日間ぐらいかな…
結斗から連絡があったけど
あたしは返さなかった。
.
:07/08/31 02:10
:F902i
:☆☆☆
#93 [
]
.
昼休み、あたしは机に突っ伏していた。
♪♪〜♪
「百合、携帯なってるよ」
朱美があたしの肩をゆする。
「うん……」
「結斗からじゃないの?」
「うん……」
出る気になれないなー…
.
:07/08/31 02:13
:F902i
:☆☆☆
#94 [
]
.
「あんた出ないなら出るよ?」
「うん………
……・って、えっ!?だめッ!!!」
「もう出ちゃった。
―あ、もしもし?」
あっ…朱美〜〜〜〜〜っ
.
:07/08/31 02:17
:F902i
:☆☆☆
#95 [
]
.
「あたし百合の友達の朱美。
あぁ、なんか話したくないみたい。
え?うん、わかった。伝えとく。」
食い入るように見つめているあたしの前で朱美は電話を切った。
「何話したの??!」
.
:07/08/31 02:22
:F902i
:☆☆☆
#96 [
]
.
「『放課後そっち行くから待ってろ。』だってさ。」
何か怖いんですけど…。
.
:07/08/31 02:28
:F902i
:☆☆☆
#97 [
]
.
―放課後―
待ってろ…って
門でいいのかな。
あたしが壁にもたれて待っていると
結斗が来た。
「わりっ!待たせた?」
.
:07/08/31 02:33
:F902i
:☆☆☆
#98 [
]
.
「ううん、大丈夫。それより…走ってきたの?」
「いや、待たせたら悪いから」
わざわざ……
走ってきたんだ…
「とりあえず…どこか行く?」
「うん。」
.
:07/08/31 02:35
:F902i
:☆☆☆
#99 [
]
.
あたし達はファミレスに入った。
「水飲むよね?」
「おぅ、さんきゅ」
結斗の前にコップを置き、席に着いた。
「………」
「………」
沈黙が……
気まずい…
.
:07/08/31 02:41
:F902i
:☆☆☆
#100 [
]
.
沈黙を破ったのは結斗だった。
「返事、まだ聞いてなかったよな?」
「あ……うん…」
「てか、俺と話したくない?」
「違うっ!!……違うよ…」
あたしが……勝手に…
.
:07/08/31 02:44
:F902i
:☆☆☆
#101 [
]
.
「言ってくれないとわかんねぇよ」
「…何であたしに告白したの…??」
「…は?好きだからに決まってんじゃん…」
こんなこと言いたいんじゃない。
違うのに………止まらない。
.
:07/08/31 02:52
:F902i
:☆☆☆
#102 [
]
.
「だって結斗いい感じの子いるじゃん!!
本当は彼女いるんじゃないの…?!」
「ちょっと待て、何の話…」
ダメ。
これ以上
言っちゃダメ。
.
:07/08/31 02:59
:F902i
:☆☆☆
#103 [
]
.
「いいよ!あたしに気使わなくても…
告白、本気にしてないから…」
次の瞬間。
ドンッ
結斗は水の入ったコップを思い切りテーブルに置いた。
「本気でそんなこと言ってんのか?……ふざけんな。」
そう言って席を立ちファミレスを出ていった。
.
:07/08/31 03:06
:F902i
:☆☆☆
#104 [
]
.
あたしは最低だ。
傷つけて
怒らせた。
あたしのことを
好きだって言ってくれたのに
返せなかった
素直になれなかった。
自分の気持ちを伝えることは
こんなにも難しいことだったかな─…
.
:07/08/31 03:14
:F902i
:☆☆☆
#105 [
]
:07/08/31 03:16
:F902i
:☆☆☆
#106 [ぱなっぷュ]
:07/08/31 10:19
:W51P
:☆☆☆
#107 [
]
ぱなっぷさん
アンカありがとう

:07/09/01 02:23
:F902i
:☆☆☆
#108 [
]
.
その日の夜結斗からメールが届いた。
『昼間はキツく言ってごめん。けど俺は本気だったよ。』
あたしは携帯を握りしめて家を出た。
気づいたら、走ってた。
このままじゃ後悔する
伝えなかったこと、絶対後悔する。
そう思ったから。
.
:07/09/01 03:13
:F902i
:☆☆☆
#109 [
]
.
あたしは息を切らして立ち止まる。
結斗の家の前。
インターホンに伸ばす指が震える…
落ち着け…あたしは息を整えた。
「はい」
ドアが開き結斗が出てきた。
驚いた顔をしている。
当たり前…だよね。
.
:07/09/01 03:17
:F902i
:☆☆☆
#110 [
]
.
「いきなりごめんねっ…でもやっぱりちゃんと言いたくて。
あたし…結斗のことが好き。
結斗があたしのこともう何とも思ってなくてもあたしっ………!」
いきなり結斗に腕を引っぱられた。
大きな音を立てて玄関のドアが閉まる。
.
:07/09/01 03:23
:F902i
:☆☆☆
#111 [
]
.
結斗があたしを抱きしめる。
息もできないくらい
強く、強く。
.
:07/09/01 03:25
:F902i
:☆☆☆
#112 [
]
.
「結…斗…?」
「諦めようと思ったのに…何で来るんだよ。
…もう、諦めてやらねぇからな」
「うん…」
あたしはうなずいた。
伝えることができてよかった。
大切な気持ちを失わずにすんだから………
.
:07/09/01 03:31
:F902i
:☆☆☆
#113 [
]
.
「せっかく来たんだし、上がれよ。」
「うん、おじゃまします」
結斗はあたしにお茶を出してくれた。
「で、昼間のさ、いい感じの子とか彼女とかって何の話?」
「あー………」
気にしてたのかな。
.
:07/09/01 03:40
:F902i
:☆☆☆
#114 [
]
.
「少し前に結斗が女の子と腕組んでるの見たから……」
「俺そんなことしてたっけ…?」
「してたよ!学校で…」
「え?学校って…紀塚来たってこと?」
「えっ、あ、うん……まぁ。」
.
:07/09/01 03:45
:F902i
:☆☆☆
#115 [
]
.
「話しかけてくれたら良かったのに。」
「だって女の子といたんだもん…無理だよ。」
「それ妬いてんの?」
結斗が意地悪く笑う。
「や…妬いてないっ!!」
.
:07/09/01 03:47
:F902i
:☆☆☆
#116 [
]
.
嘘、ほんとはめちゃくちゃ妬いてた。
「心配しなくても、ただの友達だから。」
結斗は笑ってあたしの髪を撫でた。
……その笑顔反則だよ、、、。
.
:07/09/01 03:51
:F902i
:☆☆☆
#117 [
]
.
至近距離で結斗と目が合う。
「……」
二人とも無言になった。
結斗の手が頬を優しく包む。
わっ………
キス、するのかな…
.
:07/09/01 19:59
:F902i
:☆☆☆
#118 [
]
.
ゆっくり近づいて
優しく唇が触れた。
体中の神経が唇に集中したみたいに…
一瞬のようで
すごく長くも感じられた。
時が止まったかのように
その瞬間
世界に二人だけになった気がした…。
.
:07/09/01 20:20
:F902i
:☆☆☆
#119 [
]
.
唇が離れ、力強く抱きしめられた。
「守るから。」
結斗が耳元で囁く。
「結斗…?」
「俺が、守るから。」
一層、抱きしめる腕に力が入った。
.
:07/09/03 20:50
:F902i
:☆☆☆
#120 [
]
.
結斗があまりにも真剣に言うから
あたしは何も言えなかった。
ただ結斗の腕の中で
小さく頷いた。
.
:07/09/03 20:55
:F902i
:☆☆☆
#121 [
]
.
『守るから。』
この言葉の本当の意味を
あたしはまだ知らない─。
.
:07/09/03 20:57
:F902i
:☆☆☆
#122 [
]
.
それから、あたし達は幸せな日々を送っていた。
デートをして、手をつないで
毎日が満たされていた。
.
:07/09/03 22:05
:F902i
:☆☆☆
#123 [
]
.
「─で、ヤったの?」
「〜っ………ゴホッ」
昼休み、朱美の率直な質問に
あたしは飲んでいたジュースをふきそうになった。
「何でそういうこと真顔で聞くかなー…」
.
:07/09/03 22:08
:F902i
:☆☆☆
#124 [
]
.
「だって気になるじゃん」
「…まだ…だよ」
思わず小声になる。
「へぇ〜大事にされてるんだね」
大事にされてる………
「そ、そっかなぁ〜」
顔がにやける。
.
:07/09/03 22:11
:F902i
:☆☆☆
#125 [
]
.
「百合って単純だよね。」
「も〜っ…一言多い!!」
確かに結斗は手を出してこない。
キス止まり…
ってまだ付き合って1ヶ月もたたないし…
これって大事にされてるのかな?
.
:07/09/03 22:15
:F902i
:☆☆☆
#126 [
]
.
──…
「今週の土曜俺ん家くる?」
学校も終わり、いつものように結斗と一緒に帰る。
「うん、じゃあこの前言ってたDVD見よっ!」
「おう。」
.
:07/09/03 22:44
:F902i
:☆☆☆
#127 [
]
.
─土曜日─
お昼に待ち合わせをして少しぶらついてから
結斗の家に行った。
「おじゃまします」
「先部屋いってて」
「ん、わかったぁ」
:07/09/05 22:31
:F902i
:☆☆☆
#128 [
]
.
結斗の部屋に入る。
無意識にベッドの下をのぞき込む。
「何もない…」
ひとつくらいやらしい本とかあるのかなと思ったのに.
って何ホッとしてるんだろ…。
階段をあがる足音が聞こえてあたしは姿勢を元に戻した。
:07/09/05 22:39
:F902i
:☆☆☆
#129 [
]
.
「DVD見る?」
「あっ、うん!」
結斗はテーブルにお茶の入ったコップを置くとDVDをセットした。
恐がりのクセに恐いもの見たさでホラーを見ることに…
結斗はカーテンを閉め電気を消した。
:07/09/05 22:42
:F902i
:☆☆☆
#130 [
]
.
「ちょっ…恐いよ」
空はまだ明るいものの部屋は薄暗くなった。
「こっちのが雰囲気出るだろ?」
「そうだけどさ〜…」
今更だけど恐くなってきた……
:07/09/05 22:44
:F902i
:☆☆☆
#131 [
]
.
小さく悲鳴をもらしながらもDVD鑑賞が終わった。
それと同時にあたしはもうホラーなんて見ないと誓った。
「あーおもしろかった!つか腹減ったな〜」
結斗が大きく伸びをする。
:07/09/05 22:52
:F902i
:☆☆☆
#132 [
]
.
「あ…あたし何か作ろっか?」
なんて…図々しいかな…?
「まじ?すげー嬉しい!」
「あんまりたいしたの作れないけど…」
わ…何か素直に喜ばれると照れるな…
.
:07/09/05 23:04
:F902i
:☆☆☆
#133 [
]
.
部屋でテレビを見ながら
あたしが作ったご飯を二人で食べた。
「あ…もうこんな時間。これ片づけたら帰るね」
楽しくて思わず長居しちゃった…
あたしが立ち上がった時、、
.
:07/09/05 23:08
:F902i
:☆☆☆
#134 [
]
.
「帰んなよ。」
結斗に腕をつかまれた。
「え……」
それって───……
.
:07/09/05 23:10
:F902i
:☆☆☆
#135 [
]
.
「…きゃっ…」
あたしが固まっていると、そのまま腕を引っ張られて座ったまま抱き締められた。
「ここにいろよ。
…っつか、いてほしい。」
それって…
泊まるってこと───!??
.
:07/09/05 23:16
:F902i
:☆☆☆
#136 [
]
.
「結……斗」
どうしよう…何か…
何か話さなくちゃ…
でも結斗の心臓の音がすぐ近くで聞こえて…
あぁもう頭回んないよ─…
「百合、顔あげて…」
─…ドキドキで
死んでしまいそう─…
.
:07/09/05 23:24
:F902i
:☆☆☆
#137 [
]
.
「ふっ…顔赤い」
結斗があたしの顔を見て笑う。
「だ…だって…」
「可愛い…」
そう言って結斗はあたしにキスをする。
おでこから瞼(まぶた)、
頬、そして唇──…
.
:07/09/05 23:27
:F902i
:☆☆☆
#138 [
]
.
柔らかく染み渡る温もり...
「やべ…とまんねーかも…」
キスの合間に結斗が言った。
そしてまた唇が重なる。
.
:07/09/06 03:08
:F902i
:☆☆☆
#139 [
]
.
「……!!…んっ」
嘘っ
何!?
舌が……
「ーッ…ふ…」
苦しくてあたしは結斗の胸をたたいた。
.
:07/09/06 03:11
:F902i
:☆☆☆
#140 [
]
.
「ごめん…嫌だった?」
「や…ちょっと苦しかっただけ…」
「もしかして初めて?」
その言葉にあたしの顔は火照ったように赤くなった。
.
:07/09/06 03:14
:F902i
:☆☆☆
#141 [
]
.
「マジ…?」
結斗が驚いてる。
ディープキスもしたことないとか
やっぱり引くのかな……?
「嬉しいんだけど!」
.
:07/09/06 03:17
:F902i
:☆☆☆
#142 [
]
.
結斗はそう言ってギュッとあたしを抱き締めた。
「あ…でも俺が初めてでよかったのか?」
喜んだかと思えば、不安げに聞いてくる結斗。
それがなんだか可愛く思えた。
「うん、結斗がいい…。」
.
:07/09/06 03:21
:F902i
:☆☆☆
#143 [
]
.
「…あっ、結斗がいいって言うのはやらしい意味じゃなくてっ
そのっ…やらしい意味じゃないこともないんだけどっ…あのっ…」
わー!!もう!!
あたしは何を言ってんだろ……!!
慌てふためくあたしを見て結斗は笑い出した。
.
:07/09/06 03:26
:F902i
:☆☆☆
#144 [
]
.
「俺も、百合がいい。」
そう言ってあたしの髪をなでた。
無言になり
見つめ合って キスをする
何度も 何度も
溶けてしまいそうな
甘い キスを
.
:07/09/06 03:32
:F902i
:☆☆☆
#145 [
]
.
「…結…っ」
結斗の唇が首筋に落ちる。
恥ずかしい……
これ以上されたらっ…
結斗の手が胸に触れる。
.
:07/09/08 17:41
:F902i
:☆☆☆
#146 [
]
.
「嫌っ……!!」
あたしは結斗の腕をつかんで引き離した。
部屋が静まり返る。
どうしよ…
思いっきり拒否しちゃった…
「やっぱ恐いよな、ごめん。」
結斗はうつむいて謝った。
.
:07/09/08 17:44
:F902i
:☆☆☆
#147 [
]
.
「あたしの方こそごめん…」
結斗はベッドに入り、布団をポンポンと叩いた。
「おいで、何もしないから」
「うん…。」
あたしは結斗の隣に寝ころんだ。
.
:07/09/08 18:22
:F902i
:☆☆☆
#148 [
]
.
「頭あげて。」
「あ、うん。」
わっ…腕枕だ…。
心臓の音がうるさい…
ドキドキして眠れないよ──…
.
:07/09/08 22:23
:F902i
:☆☆☆
#149 [
]
.
────……
「………百合…」
「…ん…」
「百合、もう昼だよ。」
結斗に肩を揺すられ起こされた。
.
:07/09/08 22:29
:F902i
:☆☆☆
#150 [
]
.
「う〜……ん」
…なんだかんだ寝ちゃったんだ…。
「ほら、起きないとキスすんぞ」
結斗があたしの頬をつまむ。
「お…おひまふ…(起きます)」
.
:07/09/08 22:44
:F902i
:☆☆☆
#151 [
]
.
それから結斗に送ってもらい、
あたしは家に帰った。
部屋に入りベッドに倒れこむ。
泊まっちゃった…
やっぱり拒否したの傷ついたかなぁ…
.
:07/09/08 22:54
:F902i
:☆☆☆
#152 [
]
.
もし次あんな雰囲気になったら
断れないよね─…
「はぁ〜…大丈夫かなぁ」
可愛い下着つけてた方がいいよね…
見られるってことは
痩せなきゃなぁ…
あっ、ムダ毛の処理も!!
.
:07/09/08 22:59
:F902i
:☆☆☆
#153 [
]
.
なんてことを考えていると
いつの間にかそのまま眠ってしまった。
「百合ーっ!!お風呂入っちゃいなさい〜!」
お母さんの声で目が覚めた。
.
:07/09/08 23:02
:F902i
:☆☆☆
#154 [
]
.
「ふぁ〜い…」
あたしはお風呂を済ませ、
またすぐ眠りについた。
.
:07/09/19 20:17
:F902i
:☆☆☆
#155 [
]
.
─『運命』を信じたいと思った.
彼に出逢ってから
楽しくて幸せで、毎日が満たされていた。
こんな日々が続くことを、
切に願った。─
.
:07/09/19 20:24
:F902i
:☆☆☆
#156 [
]
.
「お待たせ、帰ろっか」
学校がある日は、早く終わった方が相手の学校に行って待つようにしていた。
あたし達はほぼ毎日会っていた。
.
:07/09/19 20:29
:F902i
:☆☆☆
#157 [
]
.
「今日俺ん家くる?」
「うん。」
いつものように結斗の家へ行き、くつろいでいた。
「あー飲み物何もねぇや…」
結斗が冷蔵庫をのぞきながら言った。
.
:07/09/19 20:34
:F902i
:☆☆☆
#158 [
]
.
「あたし買ってこようか?」
「じゃあ俺も一緒に行くよ。」
「大丈夫だよ!すぐ帰ってくるね。」
あたしはそう言って近くのコンビニに行った。
.
:07/09/19 20:37
:F902i
:☆☆☆
#159 [
]
.
適当にお菓子も買っとこ♪
カゴにお菓子や結斗が好きなコーラとプリンを入れ、レジへと向かった。
買い物を済ませ結斗の家へと向かう。
.
:07/09/19 20:41
:F902i
:☆☆☆
#160 [
]
.
そうだ、ちょっとびっくりさせちゃおー…♪
あたしは静かに家に入り、物音をたてずに部屋に近づく。
「……なん……よ…」
…?話し声が聞こえる。
電話中かな…?
.
:07/09/19 20:44
:F902i
:☆☆☆
#161 [
]
.
聞くつもりはなかったけど、思わず足を止めた。
部屋で誰かと話す結斗の声があたしの耳に入ってくる。
「その話はなかったことにしようぜ…」
何の話してるの…?
.
:07/09/19 20:48
:F902i
:☆☆☆
#162 [T]
書いて下さいフフ
続き気になります
:07/09/25 11:40
:W43H
:☆☆☆
#163 [
]
>>162ありがとう

読んでくれてる人がいるとやる気が出ます

:07/09/25 13:30
:F902i
:☆☆☆
#164 [
]
.
「今さら騙してたなんて言えねぇよ。」
騙す…?
誰を?何が?
この後あたしは
結斗の言葉に愕然とする。
「あの時自分を襲った二人と俺がグルだったなんて知ったらあいつ…」
.
:07/09/25 13:37
:F902i
:☆☆☆
#165 [
]
.
───え……?
何…どういう事…?
あの時…二人……
結斗とグル…?
あたしが襲われた?
もしかして…
.
:07/09/25 13:39
:F902i
:☆☆☆
#166 [
]
.
あの時。
あたしは道を聞くふりをして近づいてきた男二人に
襲われそうになった。
そこに偶然通りかかった結斗が助けてくれた。
それは偶然なんかじゃなく
全て仕組まれたことだったの…?
.
:07/09/25 13:42
:F902i
:☆☆☆
#167 [
]
.
呆然と立ち尽くすあたしの手からスルリとコンビニの袋が落ちた。
「!!ちょ、切るわ」
その音に気づいたのか結斗は慌てて電話を切り
戸を開けた。
落ちたコンビニの袋から
買ったプリンが円を描くように転がり、ゆっくり止まった。
.
:07/09/25 13:48
:F902i
:☆☆☆
#168 [
]
.
「百合…今の話…」
結斗が口を開く。
あたしは落ちたプリンを拾う。落とした衝撃で中がぐちゃぐちゃになっていた。
まるで
あたしの心みたいに。
.
:07/09/25 13:50
:F902i
:☆☆☆
#169 [
]
.
「百合…」
結斗があたしの腕に触れようと手を伸ばす。
「触んないでっ…!!」
あたしは持っていたプリンを投げつけると家を飛び出した。
.
:07/09/25 13:54
:F902i
:☆☆☆
#170 [
]
.
体と心がバラバラになったみたいだった。
今までずっと騙してたんだ…
あたしの気持ちを弄んで…
何で……?
どうして?
.
:07/09/25 14:01
:F902i
:☆☆☆
#171 [
]
.
「ひ……っく…ぅ」
流れてくる涙をあたしは何度も手でぬぐった。
でも涙は枯れることを知らない。
信じてたのに──……
.
:07/09/25 14:08
:F902i
:☆☆☆
#172 [
]
.
その日からあたしはまるで抜け殻の状態だった。
学校へ行っても授業は耳に入るわけもなく
家に帰れば枕を涙で濡らす日々の繰り返し。
結斗から電話が来ても
出なかった。
出たくなかった。
.
:07/09/25 14:11
:F902i
:☆☆☆
#173 [
]
.
これ以上あたしを傷つけないで
何も期待させないで
もう誰も信じない…
もう恋なんてしない──……。
.
:07/09/25 14:13
:F902i
:☆☆☆
#174 [かさら]
あげます

:07/09/25 17:29
:N902i
:☆☆☆
#175 [
]
かさらさん

あげありがとう!!
:07/09/29 18:17
:F902i
:☆☆☆
#176 [たま]
文字を小さくするのって
どうすればいいんですか?
:07/09/29 19:35
:P903i
:☆☆☆
#177 [(・∀・)]
主たん頑張ってください

更新楽しみにしてます

:07/09/29 20:22
:N902i
:☆☆☆
#178 [くうっ
]
頑張って下さい

!
更新〜
楽しみです(・A

)
:07/09/29 20:31
:P903i
:☆☆☆
#179 [
]
:07/09/29 21:50
:F902i
:☆☆☆
#180 [
]
.
──…
「百合…元気だしな。…っていきなりは無理だよね…」
朱美があたしの頭に手を置く。
あたしは机に突っ伏したままうなずいた。
.
:07/09/29 21:53
:F902i
:☆☆☆
#181 [
]
.
わかってる。もう終わったこと。
でも、心が追いつかない。
まだどこかで結斗を待ってる。
裏切られたのに…
まだ想ってる自分がいるの…
.
:07/09/29 21:56
:F902i
:☆☆☆
#182 [
]
.
あれから二週間。
結局度々来ていた結斗からの連絡も途絶えた。
もうこれで本当に終わっちゃったんだね…。
.
:07/09/29 22:07
:F902i
:☆☆☆
#183 [
]
.
何故、あなただったの…?
何故、出逢ってしまったの…
あの時あの瞬間
襲われたのがあたしじゃなかったら
助けてくれたのかあなたじゃなかったら…
.
:07/09/29 22:19
:F902i
:☆☆☆
#184 [くうっ]
頑張って〜

更新待ってます

:07/10/01 20:53
:P903i
:☆☆☆
#185 [
]
:07/10/02 02:49
:F902i
:☆☆☆
#186 [
]
.
──……
「あーすっかり暗くなってる…」
学校に残って委員会の資料を整理していたら
辺りはすっかり暗くなっていた。
「早く帰ろ…」
あたしは学校を出ていつもの道を歩く。
.
:07/10/02 02:56
:F902i
:☆☆☆
#187 [
]
.
途中、近道になる公園に差し掛かった。
街灯も少なく人の気配もあまりない。
怖いけど早く帰りたいし…
ええいっ!!通っちゃえ!!
あたしは小走りで公園に入った。
.
:07/10/03 21:27
:F902i
:☆☆☆
#188 [
]
.
「ほんと薄気味悪いー…」
キョロキョロしながら歩いていたその時。
後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえた。
誰かくる?
振り向いた時には
もう遅かった。
.
:07/10/03 21:32
:F902i
:☆☆☆
#189 [
]
.
「っ…!?」
振り向いたあたしの目の前に二人の男がいる。
男達はあたしの腕をつかみ茂みへと引っ張る。
「やだっ!!やぁ…!」
あたしは必死に抵抗するが無理矢理押し倒された。
.
:07/10/03 21:36
:F902i
:☆☆☆
#190 [
]
.
「やぁー…っんぐ…っ」
口にタオルを詰め込まれ吐きそうになった。
「早くやっちまおう」
男は手荒くあたしの制服に手をかける。
「んーっ!んー!!」
.
:07/10/03 21:38
:F902i
:☆☆☆
#191 [
]
.
やめて…
怖い…
助けて……
結斗…
結斗………!!
.
:07/10/03 21:40
:F902i
:☆☆☆
#192 [
]
.
あたしは思い出していた。
前にもこんなことがあった
男達に襲われたあたしを
結斗が助けてくれた
.
:07/10/03 21:41
:F902i
:☆☆☆
#193 [
]
.
今だって
あたし襲われてるよ
怖いよ、痛いよ…
またあの時みたいに
助けてくれるんだよね?
守ってくれるんだよね?
そうでしょ?
ねぇ、結斗───……
.
:07/10/03 21:45
:F902i
:☆☆☆
#194 [
]
.
泣いても
願っても
結斗は来ない──…
.
:07/10/03 21:46
:F902i
:☆☆☆
#195 [
]
.
「あいつ、俺等のせいでこの女が汚れたって知ったらどう思うだろうなぁ…」
男はあたしの体を弄びながら言った。
どういう事…?!
街灯の光でぼんやりと浮かび上がった男の顔を見てあたしは驚いた。
.
:07/10/03 21:49
:F902i
:☆☆☆
#196 [
]
.
あの時の───!!
結斗がグルだと言っていた男だった。
「んんーっっ!!うー!!!」
どうして!?
もしかして結斗に腹いせするために……
.
:07/10/03 21:51
:F902i
:☆☆☆
#197 [
]
.
男達は散々あたしの体をいたぶると、
「恨むならあいつを恨むんだな」
そう吐き捨てて逃げるように去っていった。
公園に取り残されたあたしはただ呆然としていた。
.
:07/10/03 21:55
:F902i
:☆☆☆
#198 [
]
.
あたしはしばらくしてふらふらと立ち上がり近くのベンチに座った。
どれぐらい時間が経ったの?
何が起こったの?
結斗はどこにいるの……
.
:07/10/03 21:59
:F902i
:☆☆☆
#199 [
]
.
視線を落とし、砂で汚れた体を見る。
汚い
汚い
アタシハ汚イ
.
:07/10/03 22:01
:F902i
:☆☆☆
#200 [
]
.
さっきまでの出来事がフラッシュバックする。
どうして…
何であたしがこんな目に…!!
苦しい
悔しい
悲しい
あたしは声を出して泣いた。
.
:07/10/03 22:04
:F902i
:☆☆☆
#201 [
]
.
もう何も考えられない
何も考えたくない
楽になりたい…
楽に…
.
:07/10/03 22:05
:F902i
:☆☆☆
#202 [
]
.
プツン.と何かの糸が切れたかのようにあたしは歩きだした。
何度もつまづきそうになりながら歩いて、
気がついたらマンションの階段をあがり4階まで来ていた。
.
:07/10/03 22:23
:F902i
:☆☆☆
#203 [
]
.
結斗…
あたしね、結斗と出逢った時
『運命』かもって思ったの。
初めて二人で行った遊園地
繋いだ手
触れた唇……
今でも鮮明に思い出すよ
.
:07/10/03 22:25
:F902i
:☆☆☆
#204 [
]
.
すれ違った事もあった。
ひどいことを言って
傷つけた事もあった。
それでもあなたは
あたしを好きだと言ってくれた…
あなたのその真摯さに
あたしも素直になれた。
.
:07/10/03 22:29
:F902i
:☆☆☆
#205 [
]
.
だからこそ
裏切られたと知った時
本当に辛かった
信じたくなかったの…
嫌いになろうともした。
でもどうしてかなぁ…?
嫌いになれなかった…
.
:07/10/03 22:30
:F902i
:☆☆☆
#206 [
]
.
あなたの温もりを消すことができなかった。
裏切られたのに
まだこんなにも好きだなんて──……
結斗…
一瞬でもいい。
あたしのこと一瞬でも
本気で好きだって
思ってくれた──?
.
:07/10/03 22:36
:F902i
:☆☆☆
#207 [
]
.
「結斗…愛してるよ…」
涙が頬を伝う。
あたしは目をつむり、
身を投げた。
空が………
一瞬だけ近くなった気がした────……
.
:07/10/03 22:39
:F902i
:☆☆☆
#208 [
]
.
暗い…
「ここ…どこ…?」
あたしはどこにいるの…?
前も後ろも真っ暗で
何もない。
「どこへ行けばいいの…?」
.
:07/10/03 22:43
:F902i
:☆☆☆
#209 [
]
.
うろたえていると、
遠くの方に小さな光を見つけた。
「あの光は何…?」
近づいていくと
光がもっと小さくなっていく。
「待って!」
あたしは必死に追いかける。
.
:07/10/03 22:45
:F902i
:☆☆☆
#210 [
]
.
何故だろう。
あの光を見失ってはいけないと思った。
あたしは必死に走って手を伸ばす。
「待って…行かないで!!」
そう叫んだ瞬間
あたりが一面が白い光に包まれた。
.
:07/10/03 22:48
:F902i
:☆☆☆
#211 [
]
.
眩しい─────
.
:07/10/03 22:49
:F902i
:☆☆☆
#212 [
]
.
ふと目を開けると
そこは知らない部屋だった。
体を起こすと全身に痛みが走った。
白い天井、壁、ベッド、カーテン……
「ここは……」
.
:07/10/03 22:51
:F902i
:☆☆☆
#213 [
]
.
「あ…あらっ!?栗山さん目が覚めたのね!!すぐ先生呼んでくるわ!!」
ナースが慌てて病室を出た。
あぁ…
あたし生きてる…
死ねなかったんだ……
少しして白衣を着た先生が入ってきた。
.
:07/10/03 22:55
:F902i
:☆☆☆
#214 [
]
.
「まだ体は痛むかい?」
先生の問いかけに小さくうなずく。
「そうか、君は3日間昏睡状態だったんだ。輸血がなければ助からなかったんだよ…
とにかく目が覚めてよかった。今ご家族の方に連絡するからね。」
.
:07/10/03 22:59
:F902i
:☆☆☆
#215 [
]
.
家族……
心配かけたかな…
当たり前だよね…
「百……合?」
その声にあたしの胸が大きく鳴った。
聞き間違えるはず…ない──…
.
:07/10/03 23:01
:F902i
:☆☆☆
#216 [
]
.
「結…斗……」
扉のところに立っているのは紛れもなく結斗だった。
「百合っ…目が覚め…」
結斗はあたしに駆け寄る。
「向井君はもう大丈夫かい?」
.
:07/10/03 23:04
:F902i
:☆☆☆
#217 [
]
.
先生が結斗に聞く。
「俺はもう平気です。」
先生と結斗が話してる中、あたしはずっとうつむいていた。
結斗に合わす顔がない…
レイプされて、
自殺まで図って…
もう前みたいなあたしじゃない…
.
:07/10/03 23:07
:F902i
:☆☆☆
#218 [
]
.
会いたかった。
会いたくなかった…
こんなの矛盾してる…
わかってる…
どんな顔をしていいのか
わからない……
.
:07/10/03 23:10
:F902i
:☆☆☆
#219 [
]
.
「栗山さん、君に輸血してくれたのは向井くんなんだ。」
え…………??
あたしは顔をあげた。
「病院に駆けつけた向井くんがね…『俺はどうなってもいい。だからこいつだけは助けてやって下さい』って…」
先生が微笑ましく言った。
.
:07/10/03 23:14
:F902i
:☆☆☆
#220 [
]
.
嘘…
結斗が…
あたしの…ために…!!
どうしよう…
涙が止まらない。
.
:07/10/03 23:16
:F902i
:☆☆☆
#221 [
]
.
「それじゃあ、ご家族に連絡してきます」
そう言って先生やナースは病室を出ていった。
静まり返る部屋。
「百合…」
結斗はベッド横のパイプ椅子に座った。
.
:07/10/03 23:18
:F902i
:☆☆☆
#222 [
]
.
「裏切って…ごめん」
結斗が口を開く。
「最初はゲーム感覚だった…。でも百合に出逢って…裏切りたくないって思った。本気で好きになったんだ…」
「……」
あたしは黙って聞いていた。
.
:07/10/03 23:24
:F902i
:☆☆☆
#223 [
]
.
「でも結局俺は百合を傷つけて苦しめて…追いつめた…」
結斗は膝の上でギュッと拳を握った。
「守れなくて……ごめん」
結斗の声が震えている。
.
:07/10/03 23:26
:F902i
:☆☆☆
#224 [
]
.
「守ってくれたじゃん!!
結斗はあたしの事……守ってくれた…!!」
あたしは結斗の手をとり自分の胸に当てた。
「あたし…生きてる。
結斗のおかげで生きてるんだよ………」
.
:07/10/03 23:29
:F902i
:☆☆☆
#225 [
]
.
結斗はそのままあたしを抱きすくめた。
気遣うように…優しく。
「あたし汚れちゃったの…もう綺麗じゃないの…」
「百合は百合だから…
汚れてなんかない…」
.
:07/10/03 23:32
:F902i
:☆☆☆
#226 [
]
.
「側にいてもいいの…?」
「当たり前だろっ…」
結斗の言葉ひとつひとつが心に染みて温かくなる…
.
:07/10/03 23:34
:F902i
:☆☆☆
#227 [
]
.
出会いも裏切りも
すれ違いも痛みも
全て
今この瞬間に繋がっていたのかもしれない──。
.
:07/10/03 23:44
:F902i
:☆☆☆
#228 [
]
.
あたし達は口づけを交わした。
まるで
結婚式の誓いのキスのような口づけを…
そして結斗は、
存在を確認するかの様にもう一度あたしを優しく抱きしめた。
.
:07/10/03 23:47
:F902i
:☆☆☆
#229 [
]
.
そして耳元でこう囁いた。
「愛してる」
.
:07/10/03 23:50
:F902i
:☆☆☆
#230 [
]
.
「狂おしいほど、愛。」
完.
:07/10/03 23:52
:F902i
:☆☆☆
#231 [
]
.
二作目終わりました
読んでくれてる方がいるからこそ
完結できました
ありがとう

感想あればお願いします

読者さんに少しでも
感動してもらえたら
嬉しいですっ


:07/10/03 23:54
:F902i
:☆☆☆
#232 [
]
:07/10/03 23:56
:F902i
:☆☆☆
#233 [
]
あげます


:07/10/04 16:13
:F902i
:☆☆☆
#234 [我輩は匿名である]

さんの小説めっちゃ
好きです(._、pq

新しいの書かないん
ですかあ〜(∵)??
:07/10/04 18:39
:D902iS
:☆☆☆
#235 [
]
:07/10/05 00:58
:F902i
:☆☆☆
#236 [我輩は匿名である]
:07/10/08 11:20
:N903i
:☆☆☆
#237 [
]
:07/10/08 21:42
:F902i
:☆☆☆
#238 [我輩は匿名である]
>>234の者です

もし新しく小説書くなら
また教えて下さい(

ハ・3-

)ー

:07/10/08 23:48
:D902iS
:☆☆☆
#239 [
]
あげます

:07/10/23 00:38
:F902i
:☆☆☆
#240 [
]
あげ

:07/11/07 21:37
:F902i
:☆☆☆
#241 [(* ̄^ ̄)]
:07/12/26 00:45
:W54T
:☆☆☆
#242 [
]
:08/01/10 16:06
:F902i
:☆☆☆
#243 [我輩は匿名である]
あげx
:08/02/06 21:02
:W51S
:☆☆☆
#244 [我輩は匿名である]
あげ

:09/07/21 17:30
:D904i
:☆☆☆
#245 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/01 22:27
:Android
:☆☆☆
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