狂おしいほど、愛。
最新 最初 全 
#185 [
]
:07/10/02 02:49
:F902i
:☆☆☆
#186 [
]
.
──……
「あーすっかり暗くなってる…」
学校に残って委員会の資料を整理していたら
辺りはすっかり暗くなっていた。
「早く帰ろ…」
あたしは学校を出ていつもの道を歩く。
.
:07/10/02 02:56
:F902i
:☆☆☆
#187 [
]
.
途中、近道になる公園に差し掛かった。
街灯も少なく人の気配もあまりない。
怖いけど早く帰りたいし…
ええいっ!!通っちゃえ!!
あたしは小走りで公園に入った。
.
:07/10/03 21:27
:F902i
:☆☆☆
#188 [
]
.
「ほんと薄気味悪いー…」
キョロキョロしながら歩いていたその時。
後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえた。
誰かくる?
振り向いた時には
もう遅かった。
.
:07/10/03 21:32
:F902i
:☆☆☆
#189 [
]
.
「っ…!?」
振り向いたあたしの目の前に二人の男がいる。
男達はあたしの腕をつかみ茂みへと引っ張る。
「やだっ!!やぁ…!」
あたしは必死に抵抗するが無理矢理押し倒された。
.
:07/10/03 21:36
:F902i
:☆☆☆
#190 [
]
.
「やぁー…っんぐ…っ」
口にタオルを詰め込まれ吐きそうになった。
「早くやっちまおう」
男は手荒くあたしの制服に手をかける。
「んーっ!んー!!」
.
:07/10/03 21:38
:F902i
:☆☆☆
#191 [
]
.
やめて…
怖い…
助けて……
結斗…
結斗………!!
.
:07/10/03 21:40
:F902i
:☆☆☆
#192 [
]
.
あたしは思い出していた。
前にもこんなことがあった
男達に襲われたあたしを
結斗が助けてくれた
.
:07/10/03 21:41
:F902i
:☆☆☆
#193 [
]
.
今だって
あたし襲われてるよ
怖いよ、痛いよ…
またあの時みたいに
助けてくれるんだよね?
守ってくれるんだよね?
そうでしょ?
ねぇ、結斗───……
.
:07/10/03 21:45
:F902i
:☆☆☆
#194 [
]
.
泣いても
願っても
結斗は来ない──…
.
:07/10/03 21:46
:F902i
:☆☆☆
#195 [
]
.
「あいつ、俺等のせいでこの女が汚れたって知ったらどう思うだろうなぁ…」
男はあたしの体を弄びながら言った。
どういう事…?!
街灯の光でぼんやりと浮かび上がった男の顔を見てあたしは驚いた。
.
:07/10/03 21:49
:F902i
:☆☆☆
#196 [
]
.
あの時の───!!
結斗がグルだと言っていた男だった。
「んんーっっ!!うー!!!」
どうして!?
もしかして結斗に腹いせするために……
.
:07/10/03 21:51
:F902i
:☆☆☆
#197 [
]
.
男達は散々あたしの体をいたぶると、
「恨むならあいつを恨むんだな」
そう吐き捨てて逃げるように去っていった。
公園に取り残されたあたしはただ呆然としていた。
.
:07/10/03 21:55
:F902i
:☆☆☆
#198 [
]
.
あたしはしばらくしてふらふらと立ち上がり近くのベンチに座った。
どれぐらい時間が経ったの?
何が起こったの?
結斗はどこにいるの……
.
:07/10/03 21:59
:F902i
:☆☆☆
#199 [
]
.
視線を落とし、砂で汚れた体を見る。
汚い
汚い
アタシハ汚イ
.
:07/10/03 22:01
:F902i
:☆☆☆
#200 [
]
.
さっきまでの出来事がフラッシュバックする。
どうして…
何であたしがこんな目に…!!
苦しい
悔しい
悲しい
あたしは声を出して泣いた。
.
:07/10/03 22:04
:F902i
:☆☆☆
#201 [
]
.
もう何も考えられない
何も考えたくない
楽になりたい…
楽に…
.
:07/10/03 22:05
:F902i
:☆☆☆
#202 [
]
.
プツン.と何かの糸が切れたかのようにあたしは歩きだした。
何度もつまづきそうになりながら歩いて、
気がついたらマンションの階段をあがり4階まで来ていた。
.
:07/10/03 22:23
:F902i
:☆☆☆
#203 [
]
.
結斗…
あたしね、結斗と出逢った時
『運命』かもって思ったの。
初めて二人で行った遊園地
繋いだ手
触れた唇……
今でも鮮明に思い出すよ
.
:07/10/03 22:25
:F902i
:☆☆☆
#204 [
]
.
すれ違った事もあった。
ひどいことを言って
傷つけた事もあった。
それでもあなたは
あたしを好きだと言ってくれた…
あなたのその真摯さに
あたしも素直になれた。
.
:07/10/03 22:29
:F902i
:☆☆☆
#205 [
]
.
だからこそ
裏切られたと知った時
本当に辛かった
信じたくなかったの…
嫌いになろうともした。
でもどうしてかなぁ…?
嫌いになれなかった…
.
:07/10/03 22:30
:F902i
:☆☆☆
#206 [
]
.
あなたの温もりを消すことができなかった。
裏切られたのに
まだこんなにも好きだなんて──……
結斗…
一瞬でもいい。
あたしのこと一瞬でも
本気で好きだって
思ってくれた──?
.
:07/10/03 22:36
:F902i
:☆☆☆
#207 [
]
.
「結斗…愛してるよ…」
涙が頬を伝う。
あたしは目をつむり、
身を投げた。
空が………
一瞬だけ近くなった気がした────……
.
:07/10/03 22:39
:F902i
:☆☆☆
#208 [
]
.
暗い…
「ここ…どこ…?」
あたしはどこにいるの…?
前も後ろも真っ暗で
何もない。
「どこへ行けばいいの…?」
.
:07/10/03 22:43
:F902i
:☆☆☆
#209 [
]
.
うろたえていると、
遠くの方に小さな光を見つけた。
「あの光は何…?」
近づいていくと
光がもっと小さくなっていく。
「待って!」
あたしは必死に追いかける。
.
:07/10/03 22:45
:F902i
:☆☆☆
#210 [
]
.
何故だろう。
あの光を見失ってはいけないと思った。
あたしは必死に走って手を伸ばす。
「待って…行かないで!!」
そう叫んだ瞬間
あたりが一面が白い光に包まれた。
.
:07/10/03 22:48
:F902i
:☆☆☆
#211 [
]
.
眩しい─────
.
:07/10/03 22:49
:F902i
:☆☆☆
#212 [
]
.
ふと目を開けると
そこは知らない部屋だった。
体を起こすと全身に痛みが走った。
白い天井、壁、ベッド、カーテン……
「ここは……」
.
:07/10/03 22:51
:F902i
:☆☆☆
#213 [
]
.
「あ…あらっ!?栗山さん目が覚めたのね!!すぐ先生呼んでくるわ!!」
ナースが慌てて病室を出た。
あぁ…
あたし生きてる…
死ねなかったんだ……
少しして白衣を着た先生が入ってきた。
.
:07/10/03 22:55
:F902i
:☆☆☆
#214 [
]
.
「まだ体は痛むかい?」
先生の問いかけに小さくうなずく。
「そうか、君は3日間昏睡状態だったんだ。輸血がなければ助からなかったんだよ…
とにかく目が覚めてよかった。今ご家族の方に連絡するからね。」
.
:07/10/03 22:59
:F902i
:☆☆☆
#215 [
]
.
家族……
心配かけたかな…
当たり前だよね…
「百……合?」
その声にあたしの胸が大きく鳴った。
聞き間違えるはず…ない──…
.
:07/10/03 23:01
:F902i
:☆☆☆
#216 [
]
.
「結…斗……」
扉のところに立っているのは紛れもなく結斗だった。
「百合っ…目が覚め…」
結斗はあたしに駆け寄る。
「向井君はもう大丈夫かい?」
.
:07/10/03 23:04
:F902i
:☆☆☆
#217 [
]
.
先生が結斗に聞く。
「俺はもう平気です。」
先生と結斗が話してる中、あたしはずっとうつむいていた。
結斗に合わす顔がない…
レイプされて、
自殺まで図って…
もう前みたいなあたしじゃない…
.
:07/10/03 23:07
:F902i
:☆☆☆
#218 [
]
.
会いたかった。
会いたくなかった…
こんなの矛盾してる…
わかってる…
どんな顔をしていいのか
わからない……
.
:07/10/03 23:10
:F902i
:☆☆☆
#219 [
]
.
「栗山さん、君に輸血してくれたのは向井くんなんだ。」
え…………??
あたしは顔をあげた。
「病院に駆けつけた向井くんがね…『俺はどうなってもいい。だからこいつだけは助けてやって下さい』って…」
先生が微笑ましく言った。
.
:07/10/03 23:14
:F902i
:☆☆☆
#220 [
]
.
嘘…
結斗が…
あたしの…ために…!!
どうしよう…
涙が止まらない。
.
:07/10/03 23:16
:F902i
:☆☆☆
#221 [
]
.
「それじゃあ、ご家族に連絡してきます」
そう言って先生やナースは病室を出ていった。
静まり返る部屋。
「百合…」
結斗はベッド横のパイプ椅子に座った。
.
:07/10/03 23:18
:F902i
:☆☆☆
#222 [
]
.
「裏切って…ごめん」
結斗が口を開く。
「最初はゲーム感覚だった…。でも百合に出逢って…裏切りたくないって思った。本気で好きになったんだ…」
「……」
あたしは黙って聞いていた。
.
:07/10/03 23:24
:F902i
:☆☆☆
#223 [
]
.
「でも結局俺は百合を傷つけて苦しめて…追いつめた…」
結斗は膝の上でギュッと拳を握った。
「守れなくて……ごめん」
結斗の声が震えている。
.
:07/10/03 23:26
:F902i
:☆☆☆
#224 [
]
.
「守ってくれたじゃん!!
結斗はあたしの事……守ってくれた…!!」
あたしは結斗の手をとり自分の胸に当てた。
「あたし…生きてる。
結斗のおかげで生きてるんだよ………」
.
:07/10/03 23:29
:F902i
:☆☆☆
#225 [
]
.
結斗はそのままあたしを抱きすくめた。
気遣うように…優しく。
「あたし汚れちゃったの…もう綺麗じゃないの…」
「百合は百合だから…
汚れてなんかない…」
.
:07/10/03 23:32
:F902i
:☆☆☆
#226 [
]
.
「側にいてもいいの…?」
「当たり前だろっ…」
結斗の言葉ひとつひとつが心に染みて温かくなる…
.
:07/10/03 23:34
:F902i
:☆☆☆
#227 [
]
.
出会いも裏切りも
すれ違いも痛みも
全て
今この瞬間に繋がっていたのかもしれない──。
.
:07/10/03 23:44
:F902i
:☆☆☆
#228 [
]
.
あたし達は口づけを交わした。
まるで
結婚式の誓いのキスのような口づけを…
そして結斗は、
存在を確認するかの様にもう一度あたしを優しく抱きしめた。
.
:07/10/03 23:47
:F902i
:☆☆☆
#229 [
]
.
そして耳元でこう囁いた。
「愛してる」
.
:07/10/03 23:50
:F902i
:☆☆☆
#230 [
]
.
「狂おしいほど、愛。」
完.
:07/10/03 23:52
:F902i
:☆☆☆
#231 [
]
.
二作目終わりました
読んでくれてる方がいるからこそ
完結できました
ありがとう

感想あればお願いします

読者さんに少しでも
感動してもらえたら
嬉しいですっ


:07/10/03 23:54
:F902i
:☆☆☆
#232 [
]
:07/10/03 23:56
:F902i
:☆☆☆
#233 [
]
あげます


:07/10/04 16:13
:F902i
:☆☆☆
#234 [我輩は匿名である]

さんの小説めっちゃ
好きです(._、pq

新しいの書かないん
ですかあ〜(∵)??
:07/10/04 18:39
:D902iS
:☆☆☆
#235 [
]
:07/10/05 00:58
:F902i
:☆☆☆
#236 [我輩は匿名である]
:07/10/08 11:20
:N903i
:☆☆☆
#237 [
]
:07/10/08 21:42
:F902i
:☆☆☆
#238 [我輩は匿名である]
>>234の者です

もし新しく小説書くなら
また教えて下さい(

ハ・3-

)ー

:07/10/08 23:48
:D902iS
:☆☆☆
#239 [
]
あげます

:07/10/23 00:38
:F902i
:☆☆☆
#240 [
]
あげ

:07/11/07 21:37
:F902i
:☆☆☆
#241 [(* ̄^ ̄)]
:07/12/26 00:45
:W54T
:☆☆☆
#242 [
]
:08/01/10 16:06
:F902i
:☆☆☆
#243 [我輩は匿名である]
あげx
:08/02/06 21:02
:W51S
:☆☆☆
#244 [我輩は匿名である]
あげ

:09/07/21 17:30
:D904i
:☆☆☆
#245 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/01 22:27
:Android
:☆☆☆
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