☆SEX こんぷりーと☆BL
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#95 [H∧Lしおん]
忘れっぽいハルキは、一度もこの箱にお金は入れなかったけど。
バイトして働いて稼ぐ時間なんて俺にはない。
どうせ死ぬなら、こんなベンチじゃなくて、デカイ城で死にたい。
早く、二人で遠い所に行こう。そんでもって、誰からも敬れる王様になるんだ。
「キミ、5万でヤらせてくれない?」
中学に入って知らない男に声を掛けられた。
時間がない俺にとって、それはまさに天の助けだった。
:07/09/24 23:33
:W51S
:4lFjZ.UM
#96 [H∧Lしおん]
――吐き気がした。
父親みたいなヤツが、まだ他にいるなんて。
オカシイいヤツが他にいるなんて。
「いーよ」
俺は笑って、男の手を引いてトイレに誘い込んだ。
その日から、俺はウリを始めたんだ。
二人で約束した“デカイお城を作る”ために。
――――“もう昔とは違うんだよ”――――
「――ははッ、…ハルキ、その言葉結構キタわ」
夜空の下で、苦笑い。ついでに歪んで見える夏の大三角形。
涙を流したのは、いつぶりだったかな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
:07/09/24 23:40
:W51S
:4lFjZ.UM
#97 [H∧Lしおん]
:07/09/24 23:41
:W51S
:4lFjZ.UM
#98 [H∧Lしおん]
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【想いが伝わらないのは、素直じゃない自分のせいbyセンチメンタルな春日ゆめと】
次の日は猛暑並みの暑さで、まだ梅雨前なのにせっかちなセミたちがミンミン騒ぎまくった。
空は晴天。
海みたいな真っ青な空には、モクモクの雲ひとつない。
そんな直射日光バリバリの屋上でも、逃走中のオオカミくんはなんでもないように寝転がってた。
:07/09/25 12:22
:W51S
:eF/eGsK.
#99 [H∧Lしおん]
「熱くない?地面」
「…………」
隣に座った俺が聞いても、相変わらずのタヌキ寝入り。
今日こそは殴られたほっぺたのリベンジを果たそうとしたけど、暑すぎてどうも調子がでない。
半袖のシャツも、汗でべったり張り付くし、地面にあぐらをかいた尻も暑いし。座ってるだけなのに、身体中から汗がじわじわ滲むし。
:07/09/25 12:26
:W51S
:eF/eGsK.
#100 [H∧Lしおん]
ゴロンと俺に背を向けたオオカミくんの広い背中も、汗でシャツが張り付いてた。
「…あーあ、海行きたいなあ」
空を見上げておっきなため息。
泳げないけど、見てるだけでもいい。
どこまでも続くでかーい水溜まり。
想像しただけで涼しくなるから不思議だ。
「…お前さ」
:07/09/25 12:31
:W51S
:eF/eGsK.
#101 [H∧Lしおん]
「んんー?」
ぐーっと腕を伸ばして返事をすると、となりのオオカミくんは少し間を開けて「……やっぱいいや」って呟いた。
気に入らない。
「あのさ、言いかけてやめるの卑怯だよ。気になるんですけど」
顔を歪めると、のそっと身体が起き上がった。
しかも胡座かいて、俺に背を向けたまま、はぁって盛大なため息。
「なに」
「…お前さ、もうココに来るなよ」
:07/09/27 12:23
:W51S
:EZSALwYI
#102 [H∧Lしおん]
「は?何で」
「なんでも」
「理由は?」
「だから、なんでも」
………………。
意味わからん。
というか、元々この屋上も俺が見つけたサボり場所であって、そこにたまたまオオカミくんがいたってのに。
…なんじゃその言いぐさ。
「言っとくけど、ココは俺のサボり場所なの。だから、やだ」
:07/09/27 12:26
:W51S
:EZSALwYI
#103 [H∧Lしおん]
「…ガキかお前」
またため息。
つか、いきなり理由もなくそんなこと言われて普通に拒否るだろって。
「なんでか理由教えてくれないのに、素直にわかりましたなんて言うと思う?」
:07/09/27 12:30
:W51S
:EZSALwYI
#104 [H∧Lしおん]
「…だよな」
「そうだよ」
「なら仕方ねえな」
「うん」
「俺が消えるわ」
「うん。………は?」
え、今なんつったコイツ。
ハッとして隣を見ると、オオカミくんは立ち上がって地面に座ったままの俺を見下ろした。
意味がわかんなくて、とりあえずポカンとしてると
「やるよ」
そう言って、ポン、と頭にまだ空けられてないコーヒー牛乳パックを乗せられた。
:07/09/27 12:36
:W51S
:EZSALwYI
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