☆SEX こんぷりーと☆BL
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#131 [H∧Lしおん]
「…それは、例の幼なじみとの約束が果たせるということか」
「果たせる…か、まだわかんないけど」
「わからない?
そんな曖昧な約束のためにお前は身体を売っていたのか」
「曖昧だけど、俺には意味がある」
「どんな」
「どんなって…夢」
:07/10/01 20:01
:W51S
:1SYV.T0.
#132 [H∧Lしおん]
「夢?」
「うん、二人でお城を作ろうって、夢」
「城?」
「そこで俺は王様になって、オオカミくんは騎士になって、俺を守るんだよ」
:07/10/01 20:12
:W51S
:1SYV.T0.
#133 [H∧Lしおん]
約束、って言うには曖昧すぎるってわかってるよ。
『ウリをする理由知ってますか』
あのときのオオカミくんの答えは
『NO』
やっぱりねって思ったけど、それでいい。
だって、ハルキは俺を抱き締めてくれた。
真夏の太陽みたいな笑顔で、クソ暑い日にギューってしながら、『バカだな』ってさ。
それだけでいいんだ。例えお城が作れなくても、俺にとっては『せいぎのきし』だ。
:07/10/01 21:03
:W51S
:1SYV.T0.
#134 [H∧Lしおん]
二人で交わした小さな約束。
一方的に覚えてて、一方的に実現させようとしたバカな俺。
けどハルキが側に居てくれたら、それだけで俺の回りの空間は、どこでもお城になるんだ。
つまり百万円貯まる前に、 夢はかなってしまったわけ。
:07/10/01 21:07
:W51S
:1SYV.T0.
#135 [H∧Lしおん]
夢が叶ったから、ウリをする目的がなくなった訳で。
けどせっかく集めた97人の諭吉たちを無駄にもしたくない。
百万円まであと三万。
だからせめて、最後の三人は一番お世話になったヨシキさんから貰おうと思った。
俺の夢も今夜で最後。
これからはハルキと一緒に、新しい二人だけの秘密の約束をたてるんだ。
一方的じゃなくて、ちゃんとお互い覚えていられるよーな、幸せな約束。
:07/10/01 21:53
:W51S
:1SYV.T0.
#136 [H∧Lしおん]
「今夜お前を抱いたら…もう俺たちは終わりなのか」
俺が好きな青い色。
マクラカバーもシーツも、俺のために買ったマグカップも青。
俺が好きな夜空。
キラキラ輝くネオンがいつでも見渡せる、最上階の高級マンション。
全部全部、俺のために用意してくれた、ヨシキさんと俺のお城。
けど、ダメなんだ。
「ごめんねヨシキさん」
俺を守る『せいぎのきし』は、ひとりでいい。
:07/10/01 21:59
:W51S
:1SYV.T0.
#137 [H∧Lしおん]
小さく笑って、するっと首に腕を回す。
このひとに抱かれるのもこれで最後。
だからせめて『騎乗位がいい』なんていうわがままくらい、聞いてやってもいいかな。
ゆっくりと後ろに押し倒されながら、そんなことをぼんやりと思った。
「じゃぁ、これでほんとにバイバイだね」
:07/10/01 22:16
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:1SYV.T0.
#138 [H∧Lしおん]
見送られた玄関先、靴を履きながらバスローブ姿のヨシキさんに笑う。
だけど目の前のヨシキさんは浮かない顔。
俺を見つめて「…本気か?」なんて呟きだした。
「うん、本気。
もう此処に来ないし、ウリもしない。
もちろん他の奴にも会わないし――――ヨシキさんにも会わない」
「…………」
ほら、またヘタレ顔。
そんな捨てられた子犬みたいに俺を見ないでよ。
なんだか悪いこと言ってる気分だ。
:07/10/01 22:20
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:1SYV.T0.
#139 [H∧Lしおん]
「…もう、帰るから」
気まずい。
なんかわかんないけど、気まずい。
俺が右手を差し出すと、ヨシキさんは黙ったまま握ってた三枚の万札をゆっくり手のひらに乗せた。
―――これで、終わり。
手のひらの諭吉くんをギュッて握り絞めて。
「バイバイ」
:07/10/01 22:24
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#140 [H∧Lしおん]
じっと見つめるヨシキさんの頬に、背伸びして軽くキスをする。
それからドアノブに手を掛けた瞬間。
―――ガッ!
「!!!」
手首にものすごい痛みが走った。
驚いて振り返ると、ヨシキさんが俺の手首を掴んでいた。
「痛っ…、なにするん…「俺だけだ」
「…え?」
「お前を守るのは、俺だけだ」
:07/10/01 22:29
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:1SYV.T0.
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