☆SEX こんぷりーと☆BL
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#75 [H∧Lしおん]
「うん」
「セックスか?」
「ちがう」
「出会い探しか」
「それもハズレ」
「じゃあ何だ」
そこまでの会話で、身支度終了。
あとはソファに投げっぱなしのカバンひっ掴めばオシマイ。
俺はくるっと振り返って、ベッドの上のヨシキさんに、にっこり笑った。
:07/09/24 13:05
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#76 [H∧Lしおん]
「俺と一匹オオカミくんとの、二人だけの秘密の約束のためにね」
Vサインを付き出すと、ハルキさんは一瞬目を見張って、次には落胆したように苦笑いを浮かべた。
「…そうか」
それ以上何も聞くことなく、それだけ言った。
ふ、って笑った顔、なんか寂しそうだけど、元の大人なヨシキさんに戻ったみたいだ。よかった。
カバンを掴んで部屋を出ようとして、はた、と足を止めた。
:07/09/24 13:11
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#77 [H∧Lしおん]
あ。大事なの忘れるトコだった。
「今日は中出し二回もしたから、六万になりまーす」
スマイル0円と共に、目の前に差し出した手のひら。
ヨシキさんは唇の端だけ吊り上げて、六人の諭吉をそこに乗せた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
:07/09/24 13:15
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#78 [H∧Lしおん]
:07/09/24 13:16
:W51S
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#79 [H∧Lしおん]
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【あの日の約束は、俺にとって全てが始まりだったby過去を振り返る春日ゆめと】
住宅地の真ん中にある小さな公園。
ブランコと滑り台と、ボロボロの白いベンチしかないソコは、ハルキと遊ぶ定番の場所だった。
「はぁ、疲れた〜」
サビついたベンチにゴロンと寝そべれば、真っ黒な夜空にキラキラ無数の星が輝いて。
「あ、夏の大三角形」
三つの大きな光を指で結んで、ちょっと幸せになった。もうすっかり夏だ。
:07/09/24 20:39
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#80 [H∧Lしおん]
今日の宿はココにしよう。
ヨシキさんから貰った六人の諭吉さんは相変わらずポケットの中。ホテルに行くより、何となく今日はこの公園にきたくなった。
「…なんか調子狂うなあ…」
ヨシキさんからの告白にもそうだけど、最近なんか気分が優れない。
殴られたほっぺた。
左ポケットの六枚。
逃走したまんまの、オオカミくんのこと。
よくわかんないけど、変な罪悪感。
悪いことなんて、してないのに。
:07/09/24 20:43
:W51S
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#81 [H∧Lしおん]
「なんかビミョー…」
こんなにため息が出るのはなんでかな。
ついでに言うと、胸の辺りがチクチクいたい。
「なんでかな、なんでかな。うーむ」
ちょっと考えて、あ、ってすぐ理由が分かった。
なるほど。
秘密主義の俺が秘密を言ってしまったからだ。
そう、ヨシキさんに。
:07/09/24 20:49
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#82 [H∧Lしおん]
俺がウリをしてる理由。
うん、まさにコレだ。
今まで何人もの相手から「何でウリしてんの?」って聞かれたけど、俺は今まで笑ってごまかして、無理矢理セックス仕掛けてすっとぼけた。
それをつい「オオカミくんとの秘密の約束のために」って真実を打ち明けちゃったからだ。
でも…
「なぜに?」
何で言っちゃった?
しかも、ヨシキさんに。
……………。
「うーむ。わからん…」
:07/09/24 20:53
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#83 [H∧Lしおん]
ちょっと呟いて、俺はポケットから六枚を取り出した。
「1、2、3、4、5、6、よし」
一枚一枚数えて、俺は身体を起こした。
それから今じゃもうちっちゃいと感じる錆びた滑り台の下にしゃがみこんで、せっせと穴をほった。
素手だから爪の間に砂が入ってキモチワルイ。
「スコップ、買うべきかぁ?」
:07/09/24 21:45
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#84 [H∧Lしおん]
ぼやいていると、指先にカツンと当たったプラスチックの感触。
それを掘り出して、パッパッて砂を払う。
四角くて青い、お菓子の箱。
それは俺とハルキが大好きなクッキーの箱で。
砂が詰まった蓋を開けると、そこにはぎっしり詰まった諭吉くんたち。ぎゅうぎゅう詰めで、なんか苦しそうだ。
:07/09/24 21:52
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