☆SEX こんぷりーと☆BL
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#90 [H∧Lしおん]
切り裂かれた教科書に、砂が入ったランドセル。
給食の時間は、誰も机を付けてくれなかった。
学校ではイジメ。
家に帰れば父親の暴力とセックス。
ひとりぼっちの俺の手を引いてくれたのが、隣近所で幼なじみのやんちゃなハルキだった。
:07/09/24 23:13
:W51S
:4lFjZ.UM
#91 [H∧Lしおん]
「おまえ、男なら泣くなよ」
いつも傷だらけの俺に、ハルキは口癖にそう言ってた。
とか言うハルキも喧嘩ばかりで、傷は絶えなかったけれど。
だけどハルキは俺の側に居てくれた。
イジメの原因も聞かないで。
身体中にあるアザの理由も聞かないで。
ただ一緒に居てくれた。
俺は一人じゃない。
初めて、笑えた。
:07/09/24 23:17
:W51S
:4lFjZ.UM
#92 [H∧Lしおん]
いつもみたいに公園で遊んでた日。
ハルキがいきなり「タイムカプセルを埋めよう」
って言い出した。
俺は宝物も何もないって言ったら、
「じゃあ未来で宝物になるものを集めよう」
って言った。
「いみわかんない」
って聞くと、ハルキは自慢そうに、
「これからこの箱に100万円貯めて、未来で使うようにしよう」
って笑って、中身が入ってない空っぽのお菓子の箱を、滑り台の下に埋めた。
:07/09/24 23:23
:W51S
:4lFjZ.UM
#93 [H∧Lしおん]
「どうして100万円なの?」
「お金がいっぱいあると、金持ちになるじゃん」
「うん」
「金持ちはでっけーお城に住むもんだろ?」
「うん」
「おまえと俺で、お城つくりたくない?」
「作りたい!」
「じゃあ今日から、毎日この箱にお金を入れよう!そんで、二人ででっけーお城作ろう!」
「うん!」
:07/09/24 23:28
:W51S
:4lFjZ.UM
#94 [H∧Lしおん]
“ひゃくまんえんたまったら、どっかとおいとこにいってふたりでおしろをつくるんだ”
“そうしたら、ゆめとはえらいおうさまになって、だれもいじめたりしなくなるよ”
“おれはせいぎの「きし」になって、ゆめとをずっとまもってやるから”
「約束、な」
ハルキ、覚えてる?
あのときの約束は、俺にとって全てが始まりだったんだ。
:07/09/24 23:29
:W51S
:4lFjZ.UM
#95 [H∧Lしおん]
忘れっぽいハルキは、一度もこの箱にお金は入れなかったけど。
バイトして働いて稼ぐ時間なんて俺にはない。
どうせ死ぬなら、こんなベンチじゃなくて、デカイ城で死にたい。
早く、二人で遠い所に行こう。そんでもって、誰からも敬れる王様になるんだ。
「キミ、5万でヤらせてくれない?」
中学に入って知らない男に声を掛けられた。
時間がない俺にとって、それはまさに天の助けだった。
:07/09/24 23:33
:W51S
:4lFjZ.UM
#96 [H∧Lしおん]
――吐き気がした。
父親みたいなヤツが、まだ他にいるなんて。
オカシイいヤツが他にいるなんて。
「いーよ」
俺は笑って、男の手を引いてトイレに誘い込んだ。
その日から、俺はウリを始めたんだ。
二人で約束した“デカイお城を作る”ために。
――――“もう昔とは違うんだよ”――――
「――ははッ、…ハルキ、その言葉結構キタわ」
夜空の下で、苦笑い。ついでに歪んで見える夏の大三角形。
涙を流したのは、いつぶりだったかな。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
:07/09/24 23:40
:W51S
:4lFjZ.UM
#97 [H∧Lしおん]
:07/09/24 23:41
:W51S
:4lFjZ.UM
#98 [H∧Lしおん]
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【想いが伝わらないのは、素直じゃない自分のせいbyセンチメンタルな春日ゆめと】
次の日は猛暑並みの暑さで、まだ梅雨前なのにせっかちなセミたちがミンミン騒ぎまくった。
空は晴天。
海みたいな真っ青な空には、モクモクの雲ひとつない。
そんな直射日光バリバリの屋上でも、逃走中のオオカミくんはなんでもないように寝転がってた。
:07/09/25 12:22
:W51S
:eF/eGsK.
#99 [H∧Lしおん]
「熱くない?地面」
「…………」
隣に座った俺が聞いても、相変わらずのタヌキ寝入り。
今日こそは殴られたほっぺたのリベンジを果たそうとしたけど、暑すぎてどうも調子がでない。
半袖のシャツも、汗でべったり張り付くし、地面にあぐらをかいた尻も暑いし。座ってるだけなのに、身体中から汗がじわじわ滲むし。
:07/09/25 12:26
:W51S
:eF/eGsK.
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