☆SEX こんぷりーと☆BL
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#1 [H∧Lしおん]
「セックス一回と、ぶん殴られるの、どっちがいい」
…そんな選択肢、おかしくない?
「早くしろ、俺は気が短いんだ」
…言われなくてもわかってるよ。しかたないなぁ…
「………しよ?」
上目遣いに、するっと首に抱きつけば。
…ほら、もうあっと言う間に俺の思いのまま。
男って……………馬鹿。
☆SEX こんぷりーと☆BL
:07/09/18 22:58
:W51S
:mJTo58uY
#2 [H∧Lしおん]
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「いち、にい、さん、よん…四万…ビミョー」
本日のお給料、四万円也。
「何で四万かな…キリのいい感じで五万にしろよ…」
くわえたタバコがゆーらゆら。ついでに煙が目にしみる。
未成年の喫煙は法律で禁止されています、だってさ。
「ははっ。笑えるね福沢諭吉くん」
:07/09/18 23:04
:W51S
:mJTo58uY
#3 [H∧Lしおん]
くしゃくしゃって学ランのポケットに入れた四人の諭吉もしわくちゃな顔して笑ってた。
ボロボロスニーカーでタバコを踏みつけて、薄汚い繁華街の路地裏を闊歩した。
野良猫、野良犬、ついでに野良人間。
みーんなげっそりした顔で道路の端っこにゴミになってる。
:07/09/18 23:09
:W51S
:mJTo58uY
#4 [H∧Lしおん]
ま、俺も似たようなモンだけど。
けど俺はダンボールの家とか、新聞紙のうすっぺらーい布団なんかで寝るなんてごめんだ。
人から物を恵んでもらうなんてまっぴらだ。
だからある意味、この路地裏の世界では俺は[勝ち組]。
あんたらみたいな低俗な奴等とは違うんだ。
:07/09/18 23:13
:W51S
:mJTo58uY
#5 [H∧Lしおん]
身体を売って、誰かれ構わずセックスして。
俺の値段は相手次第
今日みたいに[他の奴とセックスしたからマイナス一万]とか[中出ししたいからプラスニ万]とか。
相手によって値段はまちまち。
そんな俺を、学校の奴等は[カマ野郎]とか[ウリ専]とか[ホモ]とかって呼んでるみたいだ。
うん、あながち間違ってないから、否定はしない。
だって別に悪いことしてないしね。
:07/09/18 23:19
:W51S
:mJTo58uY
#6 [H∧Lしおん]
「ねえ、キミはどー思う。俺は悪いことしてないよね」
ゴミ捨て場のゴミ袋から生ゴミを漁っていた食事中の猫さんに突撃インタビュー。
しゃがんでにっこり笑ってやると
[ニャァ]
って鳴いてすりよって来た。
「だよね、最後には勝ち組だけが生き残るんだ」
ごわごわした頭を撫でると猫さんはご機嫌の様子。
「キミ、可愛いね。
きっと勝ち組だ」
:07/09/18 23:25
:W51S
:mJTo58uY
#7 [H∧Lしおん]
それからブラブラ汚い道をまっしぐら。
たまに空き缶なんか蹴飛ばして。
空には真っ黒な雲と、三日月の細い月。
チカチカうるさい電灯の、一泊五千円の激安ビジネスホテルが今日の宿。
:07/09/18 23:31
:W51S
:mJTo58uY
#8 [H∧Lしおん]
シャワーもあるし、ベッドもある。
くしゃくしゃの一枚をポケットから取り出して
「大人一人、一泊お願いします」
受付に出すと、ちょうど五千円が返ってきた。
安い。
渡された部屋の鍵をくるくる回して、エレベーターに乗る。
…どうもこの浮遊感、慣れないな。
:07/09/18 23:36
:W51S
:mJTo58uY
#9 [H∧Lしおん]
201号室が、俺の部屋。
鍵を開けて、思いっきりベッドにダイブ。
安価なスプリングがぼよんと身体を受け止めて、俺はたのしくなった。
「はは…っ、なんか壊れそー」
ベッドもそうだけど、なにより3日3晩寝てない頭はもうバカになりそうだ。
:07/09/18 23:40
:W51S
:mJTo58uY
#10 [H∧Lしおん]
とりあえず明日は学校だ。
まだ12時前だけど、寝よう……
「おやすみー…俺」
こんな1日が、俺………[春日ゆめと]の
日常。
:07/09/18 23:43
:W51S
:mJTo58uY
#11 [H∧Lしおん]
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
[生き物のSEXしてる時ほど馬鹿な顔はないby春日 ゆめと]
でもって、バカな顔して俺に突っ込んでるハゲが、一名。
だーれもいない体育倉庫。
すぐそこの扉一枚向こう側、放課後の部活に励むサッカー部の掛け声が聞こえてくる。
それよりもっと耳障りな、荒くてタバコのヤニくさい息。
俺の耳元で、はぁはぁ気持ワルイ息づかいに歯をくいしばった。
:07/09/19 00:11
:W51S
:Wpi7RUzI
#12 [H∧Lしおん]
「ハァ…ハァ…、声を我慢してるのか…?耐えなくてもいいんだぞ…」
埃っぽい運動マットの上、俺は毎週金曜日の[保健体育]を受けていた。
相手は体育の顧問、兼進路指導のセンコー。
脂ぎったハゲ頭に、ブヨブヨの腹。通称[メタボ]
バックで突かれる度にべちべち太ももの脂肪が当たって不快感極まりないときた。
:07/09/19 00:17
:W51S
:Wpi7RUzI
#13 [H∧Lしおん]
「ハァ…ハッ…本当に…春日は最高だ…」
当たり前だっつの。
ほんとはアンタみたいなの願い下げだけど、茶髪もピアスも長めに伸ばした髪も、んでもって遅刻も…規則という規則は見逃してもらうのが条件だから仕方ない。
じゃなきゃこんな相手も場所も汚ない最悪なトコで俺が足開くわけないだろ、ってね。
:07/09/19 00:22
:W51S
:Wpi7RUzI
#14 [H∧Lしおん]
早く終わらせたくて、ぎゅっと尻に力を入れる。
年と共にイクのが遅くなる、ってゆーのは本当らしい。
かれこれ一時間、もう十分だろ?
「…イクっ…イク……っ!」
ギュッと締めつけるとガンガン腰を振って、ハゲが口走る。
最後に変な声を上げた途端、俺のナカが、じわーっと熱くなった。
…中だしするな、って言ったのに。
:07/09/19 00:27
:W51S
:Wpi7RUzI
#15 [H∧Lしおん]
「ハァ…ハァ…ハァ…」
汗だくの身体が俺の背中にまとわりつく。
重い、早くどいて。
「ハァ…良かったよ…」
ずるっと俺から抜け出すと、汗まみれのスッキリした顔が笑う。
「俺も……先生とするの、気持よかったです…」
ちょっとうつむき加減に微笑んでやれば、ほらもうご機嫌。
「可愛いなあ,春日は……」
そのデレデレ顔、蹴り飛ばしたい。
:07/09/19 00:32
:W51S
:Wpi7RUzI
#16 [H∧Lしおん]
「それじゃ……また来週」
――――ばたん。
一人っきりになった倉庫の中。
俺はマットの上で身悶えた。
「きっ…気持わりぃ――――!!!」
「だーれだっ」
:07/09/19 00:37
:W51S
:Wpi7RUzI
#17 [H∧Lしおん]
「…ゆめ」
ピンポーン!
「大正解!さぁ何が望みだ」
「…頼むから静かにしてくれ」
「そりゃ無理だ」
サボりの場所はお決まりの屋上。
お決まりの数学の時間。
んでお決まりのサボり仲間、[ハルキ]。
ハルキはコンクリートにねそべって雲なんか眺めてた。
俺もその横にちょこんと腰を下ろす。
:07/09/19 00:41
:W51S
:Wpi7RUzI
#18 [H∧Lしおん]
:07/09/19 00:53
:W51S
:Wpi7RUzI
#19 [H∧Lしおん]
モクモク。
ワタアメみたいな入道雲が真っ青な空に恋をしていた。
いや、アツイね、もうすぐ夏だ。
「今日はコーヒー牛乳ないの?」
胡座をかいたまま、ぐらぐら身体を揺すってねっころがるハルキを見る。
いつもハルキはサボりのお供に、タバコとコーヒー牛乳を持っていて。
俺はそれを失敬するのが楽しみだったりする。
:07/09/19 12:22
:W51S
:Wpi7RUzI
#20 [H∧Lしおん]
「…ない」
俺のことなんかおかまいなしに、空をぼんやり見つめるハルキが言った。
ちぇ、期待してたのに。
俺がペロリと舌を出すと、ハルキはふっと息を吐いた。
「お前…まだウリやってんの?」
「うん」
「あ、そ………」
「うん」
「……………」
あまり興味なさそうな返事をして、ハルキがゴロンと背中を向けた。
:07/09/19 12:27
:W51S
:Wpi7RUzI
#21 [H∧Lしおん]
大きな背中は、地面にねっころがったせいで砂が着いてた。
同じ年なのに、俺よりもデカイ背中。
俺よりも長い手足。
俺よりも男らしい節だった指。
ひ弱でなまっちろくて、女顔の俺とは正反対。
こうやってサボったりタバコすったり殴り合いの喧嘩をするくせに、ハルキはそのへんの意気がったヤンチーみたいじゃないから俺は好きだ。
正しいことは正しい。ダメなものはダメ。
:07/09/19 12:33
:W51S
:Wpi7RUzI
#22 [H∧Lしおん]
他人に迷惑を掛けないような生きざま。
一匹おおかみ。
うん、そうソレ。
無闇やたらに他人とつるまないし、ついでにコワモテな顔もぴったりくる。
「オオカミ君、寝ちゃうの?」
「…誰だよソレ。」
ふて寝しても、ほらね。ちゃんと答えてくれる。
一匹オオカミでも根は優しいんだ、ってか?
:07/09/19 12:36
:W51S
:Wpi7RUzI
#23 [H∧Lしおん]
返事はあるけど背中向けたまま。
ねえコッチ向いてよ。
「……重い」
強行手段に、必殺構ってくれなきゃどかないぞ攻撃。
つまりはハルキの上にどっかりまたがってみた。
三角木馬みたいな恰好。うん、ハルキが尖ってなくてよかった。
「つまんない」
ぶー、って口を尖らせてみた。
「地面としゃべってろ」
「ひどっ」
オオカミさんはなんだかご機嫌斜めな様子。
:07/09/19 20:12
:W51S
:Wpi7RUzI
#24 [H∧Lしおん]
身を乗り出して顔を覗き込む。
切れ長の目を閉じた顔はまるで彫刻みたい。
唇はヘの字に曲がってて、俺も負けじと唇を曲げてやった。
「ねえ、なに怒ってんの」
跨がった腰をゆさゆさ揺さぶってみる。
俺の動きに合わせて、ハルキの黒くて短めの髪がぱさぱさ鳴った。
それでもハルキはふて寝を決め込んでるときたもんだ。
「もしかしてオオカミだから人間語通じない?わんわん、犬語ならわかる?」
:07/09/19 21:21
:W51S
:Wpi7RUzI
#25 [H∧Lしおん]
かく言う俺も犬語なんてわっかんねーけどさ、オオカミは犬科だからハルキなら分かるかも知れない。
「オオカミさんは口が無くなってしまったのですか〜それとも言葉がわからないんですか〜、よーしよしよし可愛いね〜」
一向にシカト続けるオオカミに、ム●ゴロウよろしくその砂だらけの髪をぐしゃぐしゃ撫でまわした。
感触的に、ちょっと硬め。うーん、湯で上げ三分、アルデンテな感じ。
:07/09/19 21:29
:W51S
:Wpi7RUzI
#26 [H∧Lしおん]
しばらくされるがままの頭をグシャグシャ堪能してると、いきなりがしっとその手を捕まれた。
ガシッと…ガシッとね。
そりゃオオカミの握力ですから、あまりの痛みに眉毛も寄ってしまいますよ。
「………いたい」
「るせえんだよ、さっきから人の上でゴチャゴチャ」
:07/09/19 21:35
:W51S
:Wpi7RUzI
#27 [H∧Lしおん]
のそっと起きた体に、乗っかってた俺は転がった。
硬い地面、正直痛い。
……あ、ダンゴムシ発見。
「…なぁ、お前さあ、いちいち何なわけ。
たかがサボり場所が一緒だったってだけで俺につきまとうなよ。
ハッキリ言って迷惑。ダチが欲しいなら他あたれ。
もう昔とは違うんだから」
転がったままダンゴムシをつつく俺の背中で、オオカミがイライラとうなる声が聞こえる。
:07/09/19 21:46
:W51S
:Wpi7RUzI
#28 [H∧Lしおん]
いきなりよくもまぁ一言も噛まずに喋ったもんだ。
けどね、いくら温厚でお人好しな俺でもそこまで言われちゃあ「春日ゆめと」の名が廃る…ベベン。っつーことで。
ラウンド1、名付けて【オオカミとオオカミを救う少年の、過去の友情を掛けた駆け引き】
…タイトル長!
:07/09/19 21:55
:W51S
:Wpi7RUzI
#29 [H∧Lしおん]
とりあえず形から入るタイプなので………
背中をぐっと伸ばして
顎を引いて胸を張って
手は拳、両足の上に揃えて。
ハイこれ基本の正座。
明日テスト出るぞー。
「ハルキくん、準備はよろしいかな?」
:07/09/19 22:36
:W51S
:Wpi7RUzI
#30 [H∧Lしおん]
慎ましく、にっこり微笑。
けど正座で構える俺の前、勝負相手はアウトオブ眼中。
仕舞いにゃ学ランの胸ポケットからタバコなんぞを取り出しやがった。
「そこ、タバコ吸わない!
貧乏揺すりしない!
ガン飛ばさない!
正座しなさい!
ダンゴムシ燃やそうとしない!
先生怒るよ!」
:07/09/19 22:47
:W51S
:Wpi7RUzI
#31 [H∧Lしおん]
目の前でぷかぷかタバコをふかす顎を、斜め下からビシッとチョップ。
俺のチョップがモロにヒットしたハルキの顎がガチンと鳴って、吸い始めたタバコがぽろっと落ちた。
「ありゃ、舌噛んじゃった?」
「……………」
訪ねてみたけど、返って来たのは無言の睨み。
「……………」
だから俺も、とりあえず睨み返しておいた。
:07/09/19 22:48
:W51S
:Wpi7RUzI
#32 [H∧Lしおん]
眉間に皺を寄せて、これでもかっつーくらいガン飛ばした。
キリッとした眉毛、切れ長の目、高い鼻、薄くてちょっとタバコ荒れした口。
屋上でサボってばっかいるからお日様100%天然のこんがり肌。
…どこを取ってもハルキって普通に良い男だな…
なんちゃって。
それどころじゃない!
もうすでに勝負は始まってる。
一見ただのにらみ合い。されどにらみ合い。
瞬きしたら負けなのだ。
:07/09/19 23:04
:W51S
:Wpi7RUzI
#33 [H∧Lしおん]
「…………」
ダメだ、目が痛い。
目がいた―――い!
「…で、何か文句でもあんのかよ」
諦めたように息を吐いて、俺の前に胡座をかいた。
おっ?俺の勝ち?
俺はゴホンと咳払いして、しゃんとハルキを真っ直ぐ見た。
「文句じゃないけど、とりあえず確かめておこうかと」
「何を」
「俺たちの関係」
:07/09/19 23:10
:W51S
:Wpi7RUzI
#34 [H∧Lしおん]
「は?」
「まぁ簡単だよ。
ハルキは俺の質問に、YESかNOで答えればいいんだ」
「……で?」
「まず第一問。
ハルキは俺と、小・中・高、と同じですが、それは全くの偶然である」
「イエス」
「あ、今の質問じゃないよ」
「…………」
「遊ぶ時はいつも一緒。サボるのも一緒、オマケに中学好きだった女の子も一緒。
こんなにも仲が良いのに友達ではないと思いますか」
:07/09/19 23:19
:W51S
:Wpi7RUzI
#35 [H∧Lしおん]
「…………」
「俺たちは友達ですか」
「…………」
「アタァ!」
ビシッ
「ぐ!!」
「良いですか。
質問から五秒以内に答えなければ例外なく斜め下からチョップが発動します。
…もう一度聞きます。俺たちは友達ですか」
:07/09/19 23:24
:W51S
:Wpi7RUzI
#36 [H∧Lしおん]
「……………」
「アタ…「イエス!!」
「…………」
「…………」
「……第二問。
俺がウリ…つまり男相手に売春することをどう思いますか」
「…別に」
「YESかNOじゃなかったのでアタァ!」
ビシッ
「っ!!てめ、いい加減……!」
:07/09/19 23:29
:W51S
:Wpi7RUzI
#37 [H∧Lしおん]
「そんなことで第三問。
何故俺がウリをしているかわかりますか」
「…NO」
「セックスが好きだからだと思いますか」
「……YES」
「それとも父親から性的虐待を受けて、とうとうおかしくなったからだと思いますか」
「……………。NO」
:07/09/19 23:36
:W51S
:Wpi7RUzI
#38 [H∧Lしおん]
「今までの正解率、低すぎます。
先生ガッカリです。
ハルキくんは一見、俺のことなら何でも知ってるようですが、実は知らないことがたくさんたくさーんあるんです。
つまり俺は秘密主義者なんです。
何が正解で何が不正解かも秘密です。
しかし今のハルキくんの回答で、ハルキくんが俺をどんな奴だと思っているかがわかりました。
人間はわかりませんね。
良い勉強になりました。
さて、最後の質問」
:07/09/19 23:40
:W51S
:Wpi7RUzI
#39 [H∧Lしおん]
「…………」
「?お腹いたいの?なんか暗いよ?」
「…いいから続けろ」
「えー、それじゃ第四問。
まだウリやってんの?とハルキくんが聞いた時、俺はうんと答えました。
しかしその時からいじけてそっぽ向きましたよね。
俺が構ってほしくて身体に乗っかった時、ワシャワシャ髪の毛で遊んでたら、慌てて身体を起こしましたよね。
誰かに抱かれたあと、ハルキくんに会うと必ず不機嫌になります」
:07/09/19 23:49
:W51S
:Wpi7RUzI
#40 [H∧Lしおん]
「………」
「ちなみにココに来る前、トイレで三年生に突っ込まれて来ました。
そして今日。
ハルキくんはコーヒー牛乳を買って来ませんでした。
俺がそれを楽しみにしているのを知っているのに」
「…………」
「わざと買って来なかったのも、いつもよりスキンシップを避けるのも、何となくわかります」
「…………」
「それは男に抱かれた俺の身体が、汚いと思っているからですか」
「違う!!」
:07/09/19 23:53
:W51S
:Wpi7RUzI
#41 [H∧Lしおん]
いきなり叫ばれてびっくりした。
鳩が豆鉄砲食らったみたいにマヌケな顔してハルキを見ると、ハッとしたような、んでもって何だかバツが悪そうに、ふいっと視線を反らした。
あーね。わかりやすいと言うか…なんつーか。
「俺が他の奴に抱かれんの、そんなに気に入らない?」
ズバリとトドメを指してニヤニヤ笑ってやる。
:07/09/20 08:19
:W51S
:4AuWdJA.
#42 [H∧Lしおん]
俺は知ってるよ。
ふて寝したつまらなそうな横顔、声に出さなくても「もうウリなんてヤメロよ」って言ってた。
髪に触れた時、少しほっぺたがが赤くなったこと。
本当はその左ポケットに、俺の大好きなコーヒー牛乳が入ってること。
ハルキは意地っ張りだね。
本当は照れ屋で優しくて、んでもって口ベタで。
昔と変わってないのは、ハルキ。君の方なのに。
:07/09/20 12:21
:W51S
:4AuWdJA.
#43 [H∧Lしおん]
「ほんと素直じゃないなぁ」
立ち上がって、少し顔が赤いハルキを見上げてクスクス笑った。
んで、俺はここぞとばかりに最後の技を仕掛ける。
「俺が好きでヤキモチやいてるって、言えばいいのに」
―――――勝った。
「いてえ…」
:07/09/20 12:27
:W51S
:4AuWdJA.
#44 [H∧Lしおん]
屋上で一人になった俺は、大の字に寝転んでモクモクのワタアメ雲を眺めて呟いた。
最後の技を仕掛けた途端、容赦なくハルキの右ストレートが顔に飛んで来た。
そのまま地面に倒れた俺に「自惚れんのもいい加減にしろ!」って叫んで出ていっちゃった。
あーあ、口ん中切れた。
顔を売りにバカな男達を騙してるってのに。こちとら顔は商売道具なんだ。
:07/09/20 12:34
:W51S
:4AuWdJA.
#45 [H∧Lしおん]
「リベンジはまた今度、ってか?」
地面に転がった、一本のタバコ。
ニコチン、タール、有害物質。
身体になんの特もないそれは、さっき俺が右斜め下チョップしたときハルキの口から落ちたもの。
噛み跡が残ってる、潰れたフィルター。
:07/09/20 19:37
:W51S
:4AuWdJA.
#46 [H∧Lしおん]
それをくわえてまた空を眺める。
「喜べハルキ。
関節ちゅーだぞ、イェイ」
にんまり笑ってVサイン。
相変わらず、モクモクの入道雲は真っ青な空に恋をしていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
:07/09/20 19:44
:W51S
:4AuWdJA.
#47 [H∧Lしおん]
:07/09/20 19:46
:W51S
:4AuWdJA.
#48 [H∧Lしおん]
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
【たまには猫みたいに人肌恋しくなる時もある。by思春期な春日ゆめと】
赤、青、黄色。
ついでにミッキーみたいな尾びれがヒラヒラキラキラ。
熱帯魚って忙しいね。
って言ったら
「何かあったのか?」
って突っ込まれた。
はは、そりゃ赤く腫れたほっぺた見ればわかんじゃん。
:07/09/21 02:16
:W51S
:9wUNMPE.
#49 [H∧Lしおん]
ふかふかの枕に顔を埋めて、すっと息を吸い込むと甘ったるい香水の匂いがした。
また女連れ込んだな、コノヤロウ。
「今日はやけに大人しいじゃないか、ゆめと」
ふぅーって煙を吐いて、くしゃくしゃって大きな手のひらで頭を撫でられた。
俺みたいな細い指先じゃなくて
ハルキみたいな喧嘩ばっかしてるゴツゴツした指じゃなくて
すらっとした綺麗な、大人の手。
:07/09/21 02:20
:W51S
:9wUNMPE.
#50 [H∧Lしおん]
自称嘘つきな俺でも、この人の前だとまだまだ子供らしい。
実際17の俺と、10歳も年が離れてるんだから、そりゃ人を見る目も経験も豊富な訳で。
「…かなわないなぁ、ヨシキさんには」
観念して枕から顔を上げて、仰向けになる。
さっきまで激しいセックスの後だって言うのに、大人なヨシキさんは俺の隣で何でもない顔してる。
ベッドサイドに寄りかかって、タバコなんか吹かしちゃってさ。
:07/09/21 02:26
:W51S
:9wUNMPE.
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