「純也」
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#156 [あぃみ]
…手。


手が…。


あったかい。


あれ?


純也?


なんで?


手をつないでる。


そういえば、
私が腕を掴んで歩く事はあっても手を繋いだのは初めてだ。


私は一気に酔いがさめた。気がした。

⏰:07/11/12 11:59 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#157 [あぃみ]
純也のほうに目をやると
ただ前を向いていた。


嬉しい。
嬉しいよ。


やっぱり純也が好きだよ。だから苦しいよ。


純也、ずるいよ。

⏰:07/11/12 12:06 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#158 [あぃみ]
車につくと、あの純也がレディーファースト。
助手席のドアを開けて私を乗せてくれた。

調子、くるっちゃうな。

無言のまま発進した車の中は音楽だけが流れていた。


かける言葉が見つからない。
私は寝たふりという逃げ道に入った。


純也は何も言わない。


車は信号なのか
ゆっくり停車した。

⏰:07/11/12 12:20 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#159 [あぃみ]
純也が咳ばらいをする。


「んっんー!」


私は起きない。


すると純也の手が私の頭に触れる。
優しく叩く。
ポンポンと…まさるのように。


私はまた目の奥が熱くなり涙がじわじわ染みてくる。


やばい。

⏰:07/11/12 12:25 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#160 [あぃみ]
純也なのか…
まさるなのか…


目をあけないとわからない。確認したい。


私はそっと目をあける。
同時に涙が頬を伝う。


するとすぐ近くに純也のどあっぷの顔があった。

⏰:07/11/12 12:28 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#161 [あぃみ]
「っへ?」


びっくりする間もなく
純也は私の涙を手ですくい、唇を…
そっと重ねた。


意味がわからない。
混乱しすぎて、苦しくて
さらに涙が流れた。


純也はまたそっと唇をはなすとくすっと笑って言った。


「お前、子供みたいだだな。」


そしてまた頭をポンポンと撫でられて、純也は運転し始めた。

⏰:07/11/12 13:33 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#162 [あぃみ]
愛を感じるのは

気のせいだろうか…


胸が締め付けられる。

⏰:07/11/12 16:30 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#163 [あぃみ]
しばらくボーってしてしまい身動きが取れないでいた。


すると純也の携帯が光る。ジューススタンドで
カタカタ…カタカタ。


いつも純也は出ない。


私は聞いた。


「なんでいつも出ないの?」

⏰:07/11/12 17:46 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#164 [あぃみ]
さっきから純也が優しいから、勇気を振り絞ることなく、すんなりと聞いた


…まだ
優しい純也でありますよーに。そんな願いもあった。


純也はビクっと動いてガバっとこちらを見た。
変な顔。


「なんだよ、お前起きてるの?もぅ酔いは平気?びびったぁー」


そして少し笑顔になって運転に戻った。


カッコイイな。
やっぱり見とれてしまう私。

⏰:07/11/12 17:53 📱:911SH 🆔:☆☆☆


#165 [るリ]
あげ

⏰:07/11/13 07:12 📱:N900iS 🆔:☆☆☆


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